2017年6月20日火曜日

北朝鮮で拷問された米大学生が死亡

先ずは、ご冥福をお祈りします。

北朝鮮から解放 “脳に障害”の米大学生が死亡

6月20日 7時42分
北朝鮮に1年以上拘束されたのち脳に障害を負い、先週、深刻な容体でアメリカに帰国した大学生が死亡しました。アメリカ国内では今後、北朝鮮に対する批判が高まるものと見られ、アメリカ政府は現在も北朝鮮に拘束されているほかの3人の解放を急ぐ方針です。
この話、日本も他人事では無い。拉致被害者は、一生を棒にするレベルで北朝鮮に囚われ続けているのだから。




さて、この話、先日のニュースから少し追いかけていきたい。

北朝鮮に拘束のアメリカ人学生が解放

6月14日 8時10分
アメリカのティラーソン国務長官は、北朝鮮に拘束されていたアメリカ人の大学生が解放されたと明らかにし、引き続き拘束されているほかの3人のアメリカ人の解放に向け北朝鮮側と協議を続けるとしています。
アメリカの学生が解放されたニュースが14日に出たが、拘束されたことが分かったのは2016年1月のことである。

北朝鮮、米国人学生を「敵対行為」容疑で拘束と発表

2016年1月22日(金)18時30分
 北朝鮮は22日、同国に対して「敵対行為」を行ったとして、米国人大学生1人を拘束したと明らかにした。北朝鮮によって拘束中とされる米国人はこれで2人目となる。
 国営の朝鮮中央通信(KCNA)は、この学生が観光目的で入国し、「米国政府によって容認かつ操作された」北朝鮮への敵対行為を働いたと伝えた。
 学生はバージニア大学に在籍し、旅行会社によると、今月2日に拘束されたという。
北朝鮮側の正式発表が2016年1月22日だが、拘束されたのは2016年1月2日の事のようだ。

金正恩氏が北朝鮮のトップに座ったのは2011年12月のこと。2013年12月には金日成の側近を務める実力者で、実質的な金正恩氏の後継者であった張成沢氏を処刑。2015年4月にはそれまで軍の全権を握っていた玄永哲氏を処刑。よって2016年1月頃には金正恩氏が北朝鮮の全権掌握が完了していた時期であり、当然ながらアメリカ人学生の拘束は、金正恩氏の指示で行われた。

当時から既に恐怖政治を敷いている北朝鮮に、のほほんと「年越しツアー」に行ってしまう被害者となった学生もどうかとは思うが、渡航規制していなかったアメリカ政府にもそれなりの責任はあるのだろう。
そもそも、何処のアホが「年越しツアー」で北朝鮮に行こうと思うのか。企画したアホは誰だよ!
……調べたら、支那企業らしいな。
北朝鮮の朝鮮中央通信によると、拘束されたのは米バージニア大学に在籍するオットー・フレデリック・ワームビア氏で、昨年末の年越しツアーに参加して平壌を訪れていたが、今月2日に平壌空港で拘束された。報道では、ワームビア氏が「米政府の黙認のもと、観光目的で入国し、北朝鮮に対する敵対行為を働いた」として拘束され、調査されていると伝えているが、詳細は報じていない。
http://www.recordchina.co.jp/b127622-s0-c30.html
当時の報道では、滞在先の羊角島国際ホテルで政治宣伝ポスターを盗もうとして拘束されたとある。ポスターに手を出した証拠が何処かにあるかは知らないが、そんな微罪でスパイ扱いとは……。

そして、この拘束事件に関わる「アメリカの責任」というヤツを履行しなかったのが、当時大統領の職にあったオバマ氏である。

対北朝鮮政策は、基本放置という状況であった為に、状況はかなり悪化してしまった。
もちろん、この事件にも積極的には関与していなかったようだ。

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被害者の帰国時の状況は見るも無惨な状況であったようだが、北朝鮮が何故このタイミングでこんな状態の被害者を解放したのかも、理解しがたい。
医師団はこれを「反応のない覚醒状態」と形容。脳の全領域で組織が重度の損傷を負っていて、目を開けてまばたきをすることはあっても、言葉を理解している様子はなく、呼びかけにも反応しないという。
ワームビアさんの症状から判断すると、ボツリヌス症にかかったという北朝鮮の説明を裏付ける根拠はないとの見方も示した。北朝鮮でどんな治療を受けていたかに関する情報はなく、北朝鮮から届いた脳の画像は2016年4月のものが最新だった。
https://www.cnn.co.jp/world/35102832.html
2016年1月に拘束され、2016年4月には脳に損傷を負う状況になった、つまり、拷問され、間を置かずして植物状態になったと考えるのが妥当だろう。
そして、本来であれば、拘束そのものが不当な話ではあるが、この様な状態になった直後に解放してもおかしくは無い。北朝鮮の言う「人道的見地から」というのであれば、だ。それが、適切な医療行為を行われずに1年以上放置された末に釈放である。
「人権(笑)」について騒ぐ弁護士先生達はだんまりですか?



NHKのニュースによれば、今回の解放にあたっては、外交的な交渉があった様だ。
今回の解放をめぐって、国務省の当局者はNHKの取材に対して、今月6日に北朝鮮の国連代表部との接触を通じてワームビア氏の容体について把握し、北朝鮮問題を担当するジョセフ・ユン特別代表が、ピョンヤンに派遣され、北朝鮮側と交渉して解放につなげたと明らかにしました。
また、国務省は、NBA=アメリカプロバスケットボールの元スター選手、デニス・ロドマン氏の北朝鮮訪問は解放とは関係が無いと説明しています。北朝鮮では、ほかにも3人のアメリカ人が拘束されていて、国務省は解放に向け、北朝鮮側と協議を続けていくとしています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170614/k10011017021000.html
そして、釈放されていない3人のアメリカ人の生命も、どうなっているかは分かったものではないだろう。
ワームビア氏の死を受けて両親は声明を発表し「息子が北朝鮮から受けた恐ろしい拷問のような扱いはこのような悲しい結末をもたらした」として北朝鮮を強く非難しています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170620/k10011023421000.html
そうなると、これを期にアメリカの世論が高まることは間違いないだろう。



その結果、アメリカ政府としても、トランプ氏としても放置は得策では無いと判断するだろう。

トランプ大統領「北朝鮮は残忍な政権」

アメリカのトランプ大統領は、北朝鮮に1年以上拘束されたのち先週解放されたアメリカ人大学生のオットー・ワームビア氏が死亡したことを受け、ホワイトハウスで記者団に対し「ワームビア氏がさきほど亡くなった。ワームビア氏は1年半、北朝鮮にいて多くのひどいことが起きた。北朝鮮は残忍な政権だ」と述べ北朝鮮を非難しました。
そして、トランプ政権は今、ロシア関連の話で窮地に追いやられつつある。メディアもトランプ政権を攻撃することに余念が無いし、トランプ氏も良い材料が無い状況にある。

米軍主導の有志連合 シリア軍機を撃墜 対IS作戦に影響も

6月19日 8時50分
シリア北部で過激派組織IS=イスラミックステートと戦う、アメリカが主導する有志連合は、友軍の部隊がシリア軍の戦闘機から攻撃を受けたとして、この戦闘機を撃墜しました。これに対し、シリア側はアメリカを強く非難しており、ISに対する作戦に影響が出ることも懸念されます。
シリア情勢も芳しくなく、勧善懲悪が好きなアメリカ人にとっては、北朝鮮に対して攻撃を加える正当な理由ができれば、寧ろ、喜んで戦端を開く可能性が高い。
そして、今回の事は正当な理由になりうるのである。
 
少なからず、斬首作戦を行う正当な理由にはなり得そうだし、拘束されているアメリカ人の所在がハッキリすれば、奪還作戦は行われる可能性が高く、それは朝鮮有事の再燃に繋がりかねない。

追記
やりきれないニュースが。

北朝鮮の新聞で靴包み拘束か

Domestic | 2017年 06月 23日 16:45 JST
 【ソウル共同】北朝鮮に拘束された米国人大学生オットー・ワームビア氏(22)が昏睡状態で解放された後、死亡した問題に絡み、韓国の拉致被害者家族でつくる「拉北者家族会」の崔成龍代表は23日、ワームビア氏が靴を朝鮮労働党機関紙の労働新聞で包んでトランクに入れたことが発覚し、拘束されたとの情報を平壌の消息筋から得たと明らかにした。
 出国予定日にホテルの部屋で荷物をまとめた際、靴を包んだ労働新聞に金正恩・朝鮮労働党委員長(当時は第1書記)の顔写真が掲載されており、靴の土が紙面に付いたとして激しくとがめられたという。
空港でポスターを盗んだから!じゃなかったのかよ。
更に酷い理由だな。



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4 件のコメント :

  1. 彼の魂が神の御園に誘われん事をお祈り申し上げます。
    だけど…刈り上げの粛清が暴風雨となってる北朝鮮に出掛ける……失礼ながら生物として持つべき生存本能が鈍麻してませんか?
    日本にもいますけどねぇ!
    普通は海外に遠征するならば、その国がどんだけヤバイか調べません? Webで幾らでも情報が集まる時代なのですから。
    仕事でも旅行でも、ヤバイそうならば、それなりに行動を自粛して動くと思うのですが。
    ポスターを盗んだだけで植物になる拷問。
    それは先進国の常識を逸脱していますが、常識では通用しない国なこと事前のWeb情報だけでも解ると思うのですね。
    そんな邦にはいかないという常識が何故に解らないのでしょうか?
    一昔前のバックパッカーは、Webのない時代でも国境を越える前に、通過国のネタを持つ奴に取材して、疫ネタ国を避ける本能と頭を持っていました。貧乏旅行をすれば、麻薬、管理売春、銃器、自然環境、伝染病、飢餓と政治不安……
    色んなアナログの情報を共有したものです。
    トラベラーが劣化しているのか?
    最近も知人のキリスト教団体の若者(日本人ではなく朝鮮人)がミャンマーに布教に行き、例のロヒンギャ問題の地域に布教しようとして、強制送還されました。
    最近の若者は…てな最古のパピルス文書にも書かれている話を繰り返すつもりは無いですが、
    トラベラーの少なからずが情報化時代なのに劣化していると思いました。
    まぁカリアゲ国にホロホロと出掛ける奴も悪いのですけどね。それを言ってはオシマイかぁ?

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    1. 犠牲になった方は不幸であったとは思いますが、危機感の欠如の具合はたいしたものですよね。

      そもそもポスターを盗んだ話も本当かどうかは分かりませんが、既に何人かは過去にも捕まっていますし、日本の拉致被害者の話はそれこそ他人事だったのでしょうか。

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  2. 警察とアメリカは同胞への攻撃には敏感に反応し、反撃に容赦ないですからね。
    「リメンバー、オットー・ワームビア」の一言で全てが動き出すでしょう。
    7月初旬と言われる、中国が待ったをかけた100日の期限がX-Dayでしょうかね。
    そろそろコロッケ買ってこないと……

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    1. 台風かっ!

      トランプ氏も「支那は頑張ったが、時間切れだ」みたいな発言をしていましたから、動き出すんでしょうね、アメリカ。

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