戦時作戦統制権の早期移管を検討す

会談を控えていろいろやってるなぁ。

戦時作戦統制権の早期移管、本格検討着手

記事入力 : 2017/06/27 09:26
 韓国国防部(省に相当)がこのほど、大統領府(青瓦台)に戦時作戦統制権を文在寅(ムン・ジェイン)大統領の任期内に韓国側に移管する問題と竜山基地移転に伴う韓米連合軍司令部の移転問題などに関する報告を行ったことが分かった。文大統領は任期内の戦時作戦統制権移管を公約に掲げており、政府がそれを履行するための作業に着手した格好だ。戦時作戦統制権移管問題は近く安全保障分野の懸案に浮上する見通しだ。
まあ、さっさと返して貰えよ。



このブログでも韓国における戦時作戦統制権の話は色々言及してきている。
が、どれも中途半端にしか説明していないので、いまいちどどういう話なのかを振り返ってみたい。

ここからは少し朝鮮史のお勉強の時間になる。知っている人は飛ばして欲しい。このブログでは確か何処かでも1度やっている。

古代朝鮮は、支那の属国として存在していた。
朝鮮史として信用おける時代は「原三国」(~元前108年)と呼ばれる歴史区分の頃からであり、三國志などの記載にも登場する。が、この頃から支那人達の逃亡先や流刑地としての位置づけであり、ならず者達の吹き溜まりみたいなところであった。歴史として信頼がおける「三国時代」(4世紀~7世紀)までは満州辺りまで勢力を誇る高句麗が支配的で、百済や新羅といった国が朝鮮半島を割拠していた。
これらの国は高麗(918年~1392年)に駆逐され、統一される。朝鮮半島が初めて1つの国家の下で統一したのはこの頃である。ただし、高麗もモンゴル帝国などの属国としての位置づけであった時期が長く、宋朝との関係も近かったようだ。
そして、高麗の後に来るのが李氏朝鮮(1392年~1897年)である。李氏朝鮮が明や清に冊封を受けていたのは有名な話なので割愛するが、事実上の属国であったと言えよう。
つまり、常に何処かの属国というような状態を常に続けてきたのが朝鮮半島の歴史なのである。これは悪いことでは無いし、小国なりの知恵だと言える。だが、こうした体制の下だった故の悲劇が朝鮮半島に訪れる。
それが、日清戦争で清国が大日本帝国に敗れた事件である。下関条約(1895年4月17日)によって、李氏朝鮮は清国との関係を清算される羽目になるのだ。

日本が韓国に謝らねばならないとすれば、この下関条約の事では無かろうか?と、個人的には思う。生活能力の無い子供に「明日から一人暮らししろ、な」と言うようなものだったからだ。

そんな訳で独立を余儀なくされた李氏朝鮮は、大韓帝国(1897年~1910年)を名乗ることになる。そして、日本が決定的な過ちを犯した日韓併合時代(1910年~1945年)を迎えるのだ。



そして迎えるのが朝鮮戦争(1950年6月25日~)である。

この戦争は、西側勢力と東側勢力の代理戦争としての性格が強いと言われている。何故ならば、1945年8月15日以降、北緯38度線を境にアメリカとソ連に分けられて分割統治され、アメリカ側の傀儡として建国された大韓民国(1948年8月13日~)と、ソ連の傀儡として建国された北朝鮮民主主義人民共和国(1948年9月10日~)の2つの勢力に分かれた。
当然、傀儡政権である韓国側の作戦統制権はマッカーサー率いる国連軍が握っていた。
そして、1950年6月25日、北朝鮮側が38度線を越えて南下を開始。アメリカ軍が本格的に動き始めた仁川上陸作戦(1950年9月15日~19日)までに、韓国軍は釜山まで追い詰められる。

この後、アメリカ軍を中心とした国連軍が盛り返すが、北朝鮮側には支那が参戦してややこしい事態に。1953年に休戦協定が結ばれるまで、朝鮮半島は血みどろのの争いが繰り広げられることになる。

この休戦協定(1953年)によって一時的に朝鮮半島には平和が保たれるわけだが、この先にある和平条約締結には未だに至っていない。
いろいろな動きがある中で、未だ戦争中という理由により、朝鮮半島からアメリカ軍は撤退できず、1978年にはアメリカと韓国の合意によって米韓連合司令部が置かれることとなった。1945年より連合国の中枢としてアメリカが作戦統制権を握っていた実績もあって、当然ながら戦時作戦統制権は連合司令部設置にあたってもアメリカ軍が握る運びになる。
なお、平時の作戦統制権は1994年には韓国軍に移管されている。

……平時と戦時の違いは何ぞや、という気がしないでも無いが。



ああ、長かったな。朝鮮史はこの辺りまでだ。

で、結局のところ朝鮮戦争の頃からずーっとアメリカが戦時作戦統制権を握りっぱなしであり、今に至っている。で、冒頭のリンク先で紹介したように「返してよー」という話もチラホラ出る。

具体的にはノムタンの時代にそうした意見が出てきたのだが、この後を引き継いでいるのが現大統領のムン君である。
なお、クネクネやアキヒロ君はこの戦時統制権の返還を何としても阻止しようとしていた。この判断が正しかったかはよく分からないが、現在の韓国軍の実力では北朝鮮からの侵攻に耐えられないのは事実だろう。
戦時作戦統制権の返還を阻んでいる理由は他にもあるのだろうが、「いざとなったらアメリカ軍に守って貰える」という安心感は大きい。これは日本にも言えることだが。

ただ、そうは言っても「戦時作戦統制権の返還」というのは、独立国であれば当然目指すべき世界の話。そういう意味ではムン君の判断は正しいのである。
 戦時作戦統制権の移管は盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権時代に本格的に推進され、いったんは2012年の移管で合意した。その後、李明博(イ・ミョンバク)政権時代に15年12月に延期され、朴槿恵(パク・クンヘ)政権では事実上無期延期となった。14年に韓米両国は北朝鮮の核・ミサイルの脅威など韓半島(朝鮮半島)をめぐる不安定要素解消、韓国軍の準備能力確保などいくつかの条件が満たされた後、戦時作戦統制権を韓国軍に移管するという「条件に基づく移管」に合意した。
しかし、結局のところ、韓国軍が北朝鮮と戦う体制を整えられるのか?が、一番の問題となる。



韓国軍当局は2014年時点ではこんな判断をしている。
 韓国軍当局は14年に明らかにした前提条件がある程度満たされなければ、早期移管はできないとの立場だった。それを前倒しするには、北朝鮮の核兵器とミサイルの脅威に対応した偵察衛星、無人偵察機などの監視偵察能力、弾道・巡航ミサイルなどの攻撃能力の強化計画を当初よりも急ぐ必要がある。
「ある程度の前提条件」ともったいを付けているが、現状では以下の条件が満足されれば、移転を行うという風になっている。
  • 偵察衛星・無人偵察機などの監視偵察能力の強化
  • 弾道・巡航ミサイルなどの攻撃能力の強化
実際、これに沿う形でいろいろとアピールはしているようだ。

韓国、弾道ミサイル発射に成功 文大統領視察

2017/6/23 23:04
【ソウル=鈴木壮太郎】韓国の国防科学研究所は23日、弾道ミサイル「玄武2」の発射に成功した。大統領府によると、発射には文在寅(ムン・ジェイン)大統領が立ち会い、「国民も韓国のミサイル能力が北朝鮮に劣らないことを確認し、心強く、誇らしく思っているだろう」と語った。核・ミサイル開発を加速する北朝鮮をけん制する狙いとみられる。
紙面では「北朝鮮を牽制するのが狙い」と書かれているが、僕は違うと思う。もちろん、そうした狙いはあるとは思うが、どちらかというと戦時作戦統制権の返還への布石だろう。



当然ながら、戦時作戦統制権の返還が終われば、在韓米軍の存在そのものの意義が変わってくる。
現在韓米間では残留規模をめぐる協議が進んでいるが、同司令部の本部(ホワイトハウス)、作戦センター、一部支援施設が残留する見通しになっている。戦時作戦統制権が韓国軍に移管された場合、同司令部は事実上解体されるため、竜山基地に残留する必要がなくなり、竜山基地の返還面積がその分増えることになる。
竜山基地にある指令部などの残留を韓国紙は懸念しているが、そうした心配は不要だ。何故ならば、在韓米軍は駐留する意味を失うからである。

アメリカ大統領のトランプ氏は、ムン君との会談にあたって、この戦時作戦統制権の返還について「歓迎すべき提案」と受け入れるだろう。いわば、ムン君にとってはアメリカとの交渉における「カード」の積もりなのである。

それはそれが外交手段としては有効だと思うのだが……、現実を考えるとかなり厳しい。
良く言われる、「ソウルの位置」の問題もあるし、ダムの問題もある。また、北の戦車部隊が何処まで動けるのかは知らないが、支那からのガソリンの輸入量は増えているというニュースもあった。
北の将軍様にとっては、経済制裁で体力が削られている今、早期決着を図るべきだと考えている可能性はある。

在韓米軍が撤退すると言うことは、その「堤防の役割」を失うことになるのだが、それは良いのか?



アレかな、意外に、戦時作戦統制権の返還と在韓米軍撤退をセットにして、それとの引き替えにアメリカとの貿易について「制裁」の解除などを求める方向で動く気かもしれない。
短期的には、そちらの経済的メリットを引き出す方が、メリットとしては大きい可能性はあるしね。
案外、ムン君、色々考えているのかもね。ただ、その先、どうなるのかは。かなりヤバイ気がする。


……想像を交えて話をしたが、30日になれば分かる話。アメリカは韓国を歓待するという話になっているので、案外、この話は事前に交渉が進んでいる可能性はあるね。



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コメント

  1. 米軍撤収とセットにして制裁の解除を狙う……
    ありそうですねー。
    国連で制裁しようとしとる国にねー。
    で、工業団地を再開して、五輪スキー開いて、
    カリアゲに銭を送ると!
    あ、解った!
    その費用を売春婦の件をゴネて日本に出させようって訳ですか?
    で、民族ガー!とか吠えながらカリアゲ国の民衆の抑圧には目を背けると!
    いやー絵に描いようなパヨクですね。ムン君て酋長は。

    返信削除
  2. タイで目覚めた日本人2017年6月30日 11:38

    ムン君、せっかくぶちあげた共同開催の件で、刈り上げの手下から無理とか言われてましたよね?スポーツより制裁解除が先だとか言われてたような。
    パヨクですからね、民衆の抑圧なんぞ目に入らないんでしょう。
    知りたくない情報はシャットアウト!

    ・・・クネクネとおんなじですやんねぇ・・・

    返信削除

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