2017年6月9日金曜日

使用済み核燃料の行き場が決められない

この話に関してだけ言えば、僕は反原発派と真剣に話がしたい。

もんじゅ使用済み燃料行き場失う恐れ フランス想定もふげん二の舞懸念

6/8(木) 17:30配信
 日本原子力研究開発機構の高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)の廃炉を7日、同県の西川一誠知事が容認。政府のもんじゅ廃炉基本方針案が示され、使用済み燃料は福井県の要望に応じて「再処理のため県外搬出」となっている。国内にはもんじゅの燃料を再処理できる設備はないことから、フランスなど海外に再処理を委託するのが最も現実的な選択肢となる見込みだ。ただ国家間の交渉は容易ではなく、燃料が行き場を失う可能性もある。
もんじゅだけの問題では無いのである。


現在、日本の原発は停止しているが、既に何十年も原発を稼働していた結果、当然ながら核のゴミ、使用済み核燃料が産み出されていた。
 再処理ではウラン、プルトニウムを取り出し、再びプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料に再加工される可能性もある。少なくとも取り出した後の高レベル放射性廃棄物は日本に返還されるとみられる。
で、日本はどうしていたか?と言うと、「再処理」、プルサーマル計画を大々的に掲げていた。

まあ、色々と無理がある話なのではあるが、それでも六ヶ所村で再処理工場は施設合格、と言う運びになった。

規制委、ウラン濃縮工場を正式合格 原燃のサイクル施設で初

2017/5/17 11:14
原子力規制委員会は17日、日本原燃のウラン濃縮工場(青森県六ケ所村)について、新規制基準に基づく安全審査に合格したとする「審査書」を正式決定した。使用済み核燃料を再利用する核燃料サイクルの施設で、原燃の施設の合格は初めて。
だがしかし、この話はこれが完成したところで解決する話では無い。

使用済み核燃料どこへ 保管施設、7年で満杯

毎日新聞2017年5月24日 22時37分(最終更新 5月24日 23時06分)
 関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)が24日、原子力規制委員会の安全審査を正式にクリアし、関電が審査を申請した大飯、高浜、美浜の3原発7基(いずれも福井県)は全て新規制基準に適合した。今後、再稼働が進む見通しだが、稼働すればするほど使用済み核燃料は増える。関電は3原発がフル稼働すれば、約7年で保管プールが満杯になると見積もっており、使用済み燃料の行き場が今後の課題となる。
何故か。
全国で49基ほどある原発から出る使用済み核燃料は、原発の燃料プールに未だ沈められている。そしてそれは概ね7年ほどで一杯になる予定だ。



それ以降は、どんなに原発が安全だと主張したところで、稼働させることは出来ない。

……だが、そもそも原発は今まさに日本に存在して、使用済み核燃料も、未使用の核燃料もあるのだ。
これを、処分する方法は未だに決まっていない。
もんじゅ

もちろん、行き先不透明なもんじゅですら、話は同じなのである。
 一般の原発から出る使用済み燃料は青森県六ケ所村の再処理工場で処理されるが、もんじゅで発生する使用済みのMOX燃料は対象外。
この文脈は正しくなくて、六ヶ所村の再処理のスピードは全原発に対応していない。つまり、再処理工場は未だテスト的な位置づけでしかない。
これの意味するところは、原発を動かしていけば何れ使用済み核燃料の山を片付けられず、動けなくなるという事に結びつく。

さてさて、そしてこの話は「廃炉」に関して全く考慮していない。また、再処理工場で出る放射性廃棄物の事も考慮されていない。再処理工場は、使用済み核燃料から使える燃料を作り出す工場であるので、残りカスは出てくる。そしてこれが残念ながら更に高レベルの放射性廃棄物になってしまうと言う。



つまり、何れにしても日本は放射性物質の最終処分地を決定しなければならないのだ。
これは、即、原発の使用を禁止したとしても結論は一緒である。

「もんじゅ」や「ふげん」の話は、別に特別な話では無い。
その他の原子力発電所も同様の問題、つまり、「処分場が未だに決まっていない」という問題を抱えているのである。

もんじゅ廃炉、知事了承…使用済み燃料搬出で

2017年06月07日 18時23分
 政府は7日、日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の廃炉に関する「もんじゅ関連協議会」を首相官邸で開いた。
 これまで政府の廃炉決定に反発していた西川一誠・福井県知事は、廃炉の基本方針案に使用済み核燃料の県外搬出などが明記されたことを踏まえ、廃炉を了承した。

もんじゅを擁する福井県の知事、西川氏は、使用済み核燃料の県外搬出を条件に、廃炉を容認した。
だが、そのあては無い。

じゃあどうするか?

敷地内で乾式貯蔵も選択肢 原発使用済み核燃料

毎日新聞2017年5月27日 21時43分(最終更新 5月27日 21時43分)
 関西電力高浜原発が立地する福井県高浜町の野瀬豊町長が共同通信のインタビューに応じ、同原発で増え続ける使用済み核燃料の扱いについて、現在保管している原発内のプールから取り出し、専用の金属容器に入れて保管する「乾式貯蔵」を原発敷地内で進めることも選択肢との認識を示した。
現実的に考えれば、ドライキャスクと呼ばれる乾式貯蔵を選ぶしかない訳だが、しかし、テロ等の問題を考えれば、あまり多くの地域に拡散させることは適当では無い。

そして、海外に放射性物質を運んでいくのもNGだ。海洋投棄という方法も考えられるが、しかし条約がそれを許さない訳で。



地面に埋めるのが不可能であれば、何処かに保存するしか無いのだけれど。現実的には青森か福島の二択だろう。

青森には六ヶ所村があるが、ここは一定期間は放射性廃棄物を保存することに合意している。もちろん、最終処分場では無いが。

福島の方は、不幸にも福島第1原発によって空白地帯が出来ている。ここに、一時的に放射性廃棄物を集め、そして分別するような事は可能だろう。一般人の立ち入りは、今のところ規制されているのだから、うってつけだとも言える。

いや、福島圏の型には非常に申し訳無い話ではあるが、それくらいしか選択肢が無いのである。

反原発派は、良いアイデアはあるのだろうか?



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4 件のコメント :

  1. 呼ばれた気がしたので、QAを作ってみました。

    Q 現在ある核廃棄物の処分する方法は未だに決まっていない。
     反対派が反対するせいだ!お前らも意見を出せ!
    A そもそも安全な処分方法が、現代科学では存在しない。

    Q そんなことはない!世界中で処理施設がつくられている!
    A 科学先進国はどこも原発から手を引きつつある。
     万年単位の安全管理が必要な現状の処理施設など、科学的ではなく、政治的なものでしかない。

    Q 廃炉しようが、稼働しようが最終処分場は必要だ!
    A 名前の問題もありますが、そもそも最終処分する方法がありません。
     福島の原子炉の底に横たわる3つのアレを取り囲む建造物を最終処分場と呼ぶのかどうかです。
     ちなみに現在、アレがどこにあるかも分からず、見る事さえ出来ません。

    Q ちょうどいいから福島を最終処分場にしようぜ!
    A 倫理面を除いても、反対です。
     地下深くでさえ安全性が疑われているものを、地表で保管するのは無謀です。

    Q 現実に核廃棄物は既に大量にある。これをどうする?
    A 原発の稼働は、現在の一時保管施設の限度内にとどめる事。
     その間に、50年程度管理できる使用済み燃料棒保管専門の施設をつくる。
     そうして、科学進歩のための時間稼ぎをするしかない。

    Q なら現状の一時保管施設増設して、原発再稼働もした方が合理的じゃね?
    A 核廃棄物の総量を増やすのは、原発以外の電力開発の阻害要因になります。
     ディーゼル規制をしなければ、エコカーが発展しないのと似た関係にあります。

    Q 電力確保のためには、原発再稼働は仕方がないのでは?
    A 電力の経済性を重視し、核廃棄物を貯め込むのは、環境破壊経済です。
     強力で魅力的な経済政策ですが、ノリノリで推進する気にはなりません。

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    返信
    1. おお、ありがとうございます。

      ……どうしようかな。コメント返しは結構整理して書かないとおかしな話になりそうなので、このコメントを記事の素材にさせて頂いて良いですか?

      削除
    2. 長文の書き込みをしてしまい、申し訳ありません。
      素材等に利用していただけるのであれば、喜んでご協力させていただきます。ご遠慮なく使ってもらえれば、私もうれしいです。

      削除
  2. あるけむ(R.K.M)@fwbc1965_32017年6月9日 18:11

    再処理工場ですが、六ヶ所村に建設中です...と言うことになってます。
    ソース)日本原燃「再処理事業の概要」
    >現在、アクティブ試験(使用済燃料を用いた試験)を実施しており、
    >2018年度上期のしゅん工に向けて、最終的な安全機能や機器設備の性能を
    >確認しています。

    問題なのは、その過程で出てくる「(高レベル)廃棄物」ですね...

    kujira様のコメントに補足します。

    >万年単位の安全管理
    「国家」という単位が、頑張っても千年単位ですからね...
    また、千年単位で津波が襲う場所は「最終処分場」にはなりえません。

    Q 日本の中に適地はあるの?
    A 万年単位での管理を考えるなら「無い」
    地殻変動(断層)は無視できません。
    管理しない(隔離して影響が出なくてよい)なら、地中深くに埋めて
    しまうことも考えられる。
    その考え方は米国ですね(安定的な地層に埋めてるけど)

    あと、核廃棄物も時間が経てば、放射能を出さなくなりますから。

    アルコールが入っているので、ここまでにさせてください。

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