2017年6月19日月曜日

フィリピン、韓国企業のメンテナンスで鉄道ががボロボロ

これは韓国企業が悪いのでは無く、実力の無い会社を選定するフィリピンの行政が悪いのである。

韓国のメンテナンスでボロボロ廃車目前「マニラMRT-3」脱線回避の徐行運転

配信日時:2017年6月18日 11時20分 [ ID:4403]
2017年6月15日、現地メディアによると、マニラのケソンシティとパサイシティを結ぶ鉄道、MRT-3の故障が多く、乗客を降ろす重大な故障が今月も頻発しており、正常運転を行うのは不可能な状態にまで劣化している。
 ピーク時に運行本数を減らし、速度制限(時速40~60→20kmへ)を行い長蛇の列ができた。代替バス80台を用意し、朝夕のピーク時(7時~8時、17時~19時)の利用を呼びかけた。電車の車両、線路両方に劣化があり、通常の速度で運行した場合、脱線の重大事故に繋がる恐れがある。利用者からは、メンテナンスを行う韓国の企業連合への非難の声が大きくなっている。
あーあ。


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こちら、現地の報道写真らしいのだが、別に鉄道が大人気という訳では無いらしい。

フィリピンのマニラ・メトロレールは、フィリピンの首都マニラで運行される鉄道である。ノース・アベニュー駅からタフト・アベニュー駅まで。路線距離は16.8km程度でマニラを縦断する鉄道である。
それでも、1日60万人の乗客数があるので、重要な路線であるとは言えよう。
建設は三菱重工と住友商事、そして現地企業がタッグを組んだチームが行い、1999年12月に開通している。当初は色々と不評な部分もあったが、それでも2004年には1日40万人の利用客が来るようになり、重要な市民の足になった。そして……、2012年10月に日本企業との契約が終了する。
とはいえ、この記事にもあるように、2012年当時からホームの混雑やMRT-3の搬送能力が間に合っていない状況は分かっていた話のようで。
フィリピンの当時の政権を担っていたアキノ氏もその辺りはしっかりと認識していた様な事は書かれている。
また、2007年頃にはシステムのキャパシティが限界を迎えていたという状況だったようで、2012年には9割を越す車両が運行せざるを得ない状況にあったようだ。73両のうち9割が常に出ている状況は、非常にリスクがあると言わざるを得ない。メンテナンスする時間が採れないことを意味するからだ。

当時の記事を見ると、チェコ製の車両をメンテナンスしていた事も、苦労の原因であった事がうかがわれる。日本の車両を持ち込めれば、メンテナンスは楽だったという話は、日本側の意見ではあるが……、チェコの季候風土を考えればそうした発想も否定できまい。
更に、マニラの環境が悪化してエアコンのフィルターや車両の汚れなどが酷くなり、頻繁にメンテナンスを要する状況にあったと書かれている。

そうした状況を踏まえた上でこうしたニュースを目にすると、別の視点が見えてくる。

韓国にメンテナンスを委託したことが、最大のミス「マニラMRT-3」毎日故障

GLOBAL NEWS ASIA 2017年4月26日 14時16分 (2017年4月26日 20時33分 更新)
 2017年4月19日、現地メディアによると、マニラのケソンシティとパサイシティを結ぶ鉄道、MRT-3の故障が多く、乗客を降ろす重大な故障が今年も既に116回発生している。
 この路線は、三菱重工や住友商事が建設に携わり、2012年10月までは、三菱重工交通機器エンジニアリングのフィリピン法人がメンテナンスを行っており、正常に運行されていた。
 現在は、韓国の企業連合がメンテナンスを行っており、電車の運行に大きな支障が出ている。昨年は586回重大な故障がおきており、価格の安さで韓国の企業連合を選択したことのミスが指摘され、契約の見直しを検討している。
こちらの記事は冒頭の記事とほぼ同じ内容だ。
2017年06月08日更新
フィリピンのサン・ミゲル社(San Miguel Corporation)が、MRT-3号線(フィリピンの鉄道)の修復計画を前向きに検討していると一部メディアで報道されました。
MRT-3号線は1999年に開業し、2012年10月に保守業務を契約していた日本企業との契約が終了し、フィリピン企業に変更。そのため電車が急に動かなくなる事故や、1日60万人の乗降客数があり慢性的に容量をオーバーしたり、ドアが開いたまま電車が動き出す事故など、トラブルが相次いだ。
http://primer.ph/blog/genre/all/smc-wants-to-regab-mrt-3/


酷い有り様だが、MRT-3と接続するLRT-1やMRT-2という路線も、似たような問題を抱えているようだ。
LRT-1は1981年にベルギー政府の借款によって建設が開始され、1984年に運行が開始されている。しかし、車両の老朽化などに伴い、1994年頃に日本政府やJICAの援助によって、LRT-1は整備増強される。そして2000年には近畿車輛や日本車輌の車両を導入されている。
だが、MRT-2は現代ロテム社の車両が調達されている。つまり、フィリピンの鉄道は実に多国籍なのだ。



で、現在のフィリピン大統領はロドリゴ・ドゥテルテ氏。
この人の政治方針はいまいちよく分からないが……、フィリピン国内はあまり安定した状況では無いようだ。

フィリピン南部のIS勢力、マラウィ市の約2割なお支配

World | 2017年 06月 13日 15:54 JST
フィリピン軍幹部は13日、過激派組織「イスラム国」(IS)系武装勢力が南部ミンダナオ島のマラウィ市の約20%をなお支配下に置いていると明らかにした。

フィリピン南部マラウィ、軍と過激派が激戦 死者300人以上に

6/18(日) 9:08配信
【AFP=時事】フィリピン軍は17日、同国南部ミンダナオ(Mindanao)島のマラウィ(Marawi)の一部を占拠しているイスラム過激派武装勢力に空爆と砲撃で攻撃した。1か月近くに及ぶ戦闘でこれまでに軍と過激派、民間人を合わせて300人以上が死亡している。
好調が伝えられるフィリピン経済ではあるが、こうした鉄道網などのようなインフラにコストをかけないことには、後々経済の足を引っ張りかねない。フィリピン
韓国鉄道関連は、本国でも随分と評判が悪い。そんなところに車両を発注し、或いはメンテナンスを依託する。
トラブル自体は韓国企業の問題だけでは無いのだろうが、本来必要なコストを支払わなければ、インフラそのものが使い物にならなくなる可能性が高い。

それはフィリピンにとって非常に危険な行為である。



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6 件のコメント :

  1. そして今度は中国企業へ・・・事故鉄から屑鉄へ・・・
    そんな未来が見えた気がしたんだ。
    「安物外買いの銭失い」「安い物には訳が有る」そんなことわざが理解出来るなら最初から韓国など選ばない訳でして・・・

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    1. >事故鉄道から屑鉄へ…

      うまい、座布団1枚!

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    2. あー、僕にもその未来が見えますよ!!(笑

      これも含めて彼らの選択ですから仕方が無いのですが……、粗悪品を輸出する国はどうしようもないですね。

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  2. 東京メトロなどに国際入札義務付け…EPA交渉(2017年06月18日読売)
    http://www.yomiuri.co.jp/economy/20170618-OYT1T50014.html

    日本も国際入札となれば、韓国企業が一気に入ってきますね。
    安値入札は、防ぎようがないので不安です。

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    1. 国際入札って、良い事のように聞こえますけど、かなり危険な行為なんですよね。

      発注する側が勉強する時代が来ているのでしょうが、そもそもある程度の技術水準に達しない企業を入札させるというのが犯罪行為に近い話。
      日本の基準すら勉強していない国に任せるのはどうかと思いますよねぇ。

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    2. あるけむ(R.K.M)@fwbc1965_32017年6月20日 17:27

      国際入札の規定は「政府調達に関する協定」で規定されているようです。
      原則は「内国民待遇及び無差別待遇」(全ての業者を平等に扱う)ということなので、価格だけで決めなくてもいいと考えられます。
      (最低限の性能保証や実績がある前提などの条件を付けられる)

      また、以下の規定もあります。
      ソース)経済産業省「政府調達に関する協定」
      >第八条 供給者の資格の審査
      (中略)
      >(h) (a)から(g)までの規定は、倒産、虚偽の申告等を理由
      >として供給者を排除することを妨げるものではない。ただし、
      >この措置は、この協定の内国民待遇及び無差別待遇の規定に
      >合致することを条件とする。

      なお、完全民営化されたJR東日本・JR東海・JR西日本は対象外です。

      削除

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