2017年7月15日土曜日

韓国でAESAレーダーの試作品が作られる

……ん?「製作される」だと?発表されたわけじゃ無いんだ。

国産戦闘機の要 AESAレーダーの試作品を初製作=韓国

記事入力 : 2017/07/13 12:15
【竜仁聯合ニュース】韓国防衛事業庁は13日、韓国国産戦闘機(KFX) の「目」に当たる中核装備、アクティブ電子走査アレイ(AESA)レーダーの試作品が製作されたことを明らかにした。
AESAレーダーといえば、現代戦闘機の要とも言える部品である。自前で作れることに越した事は無いが、果たして。



韓国が目指す韓国国産戦闘機(KFX)の実現には、AESAレーダーが不可欠である。

APG-79(V)X

これはF/A-18E/Fに搭載されるよう開発されているものだが、搭載の様子はこんな感じになる。

ホーネット

なお、このF/A-18の先端についているAESAレーダーは、レガシーホーネットをスーパーホーネット並みの性能に引き上げるために開発された小型版とのこと。通常は見えないわけだが、言わば戦闘機の目の役割を果たすものだ。

KF-Xのサイズなどの話もあまりまともな話を聞かないので、一体どのサイズに決定されたのかイマイチ分からないが、小型化するのであればこの程度のものを開発する必要はあるだろう。



さて、アメリカはこの手の技術を積極的に開発し、巨額の開発費を投入して最先端を走っている。

日本はというと、それなりに健闘している。実は、過去にJ/APG-1と呼ばれるF-2用に開発された火器管制レーダーを作った実績があり、意外にも世界初、量産型戦闘機に搭載されるAESAレーダーとなった。これは共同開発が建前となっていたので、アメリカに技術供与されたという結果になったが、この後、改良されたJ/APG-2を開発し、F-2の改修に用いられていると言われる。
噂では上に挙げたAPG-79以上の性能を持っているとか何とか。

では、韓国でこれが作れるのか?というのが今回の記事の核心である。
 同レーダーは最もハイレベルな技術を要するKFXの装備で、国防部傘下の国防科学研究所(ADD)主管で軍需メーカーのハンファシステムが開発している。
そういやハンファはタレスとの合弁会社、ハンファタレスを持ってたような。前評判ではLGネクスウォンが「AESAレーダー?作れるぜ、もう8割は出来た!」と豪語していた気がするが、受注出来なかったらしい。

なお、タレスはフランスの軍需産業で、アメリカのレイセオンとの関係が深い(合弁会社など作ったことも)。タレスは自前でRBE2-AAというAESAレーダーを作る事が出来て、フランスの戦闘機ラファールに搭載されている。

……何やらちょっと雲行きが怪しいな。
 今回製作されたのはAESAレーダーのハードウエアを国内で開発する能力があるかどうかを検証するためのもので、アンテナや電源ユニットで構成されている。ADDはこの日、ハンファシステムのレーダー研究所で試作品をメディアに公開した。これを基に今後、KFXに実際に搭載するためアンテナなどのサイズを小さくし、重量を減らした試作品を開発する。
ふむ……。

韓国産

どうやら公開されたのはこれらしい。

明らかに試作品と分かるような作りではあるが、それなりに形にはなっているようだね。ただこれ、去年も見た気がする。



……おんなじやんけ!
それも、ADDとLIGネクスウォンが開発したって発表したヤツだぜ。画像まで使い回しかよ!
これは報道の問題なのか、それとも別の理由なのか……。



しかし、何故、こんな話になってしまったのだろう?

だって、アメリカに優秀なASEAレーダーがあるのだから、ユニットごと輸入すれば良いだろう?少なくとも、KF-16にはAN/APG-68系が、F-15KにはAN/APG-63系が搭載されているはずで、この手のレーダーであれば購入は出来るハズだ。KF-Xに搭載するかどうかは交渉次第だろうけれど。

ただ……、最先端のASEAレーダーを、と言う話になるとちょっと難しいのかも知れない。それを嫌ってごねていた、という可能性はあるな。

KF-Xの開発の話は、このブログでも延々と追いかけているわけだが、その一部のリンクを紹介しておこう。
先ずはこちら。
未だに購入出来るかどうかハッキリしないF-35Aの選定にあたって、技術移転を条件に40機ほど購入するという約束をしたと韓国側は主張している話。
もはやここで一般人には理解が追いつかないのだが、購入する側が販売側に、「本体買うから技術も寄越すニダ」と迫った模様。
もちろん、「そんな話はしてねぇ」とアメリカ様に怒られる。

流石にここで諦め、自主開発に!となったのが、こちら。
上のリンクの記事では、ハードは、今までアメリカから取得したノウハウ(リバースエンジニアリングしたものを含む)で作り、ソフトは第三国から買ってソースコードを国内で作るとか言っている。
ところが、下のリンクの記事では必要な4つコア技術のうち3つは開発完了しているとかなんとか。まあ、そこにAESAレーダーは含まれなかったのだけれど。

もう、SAABかエルタ・システムズに売って貰えよ。絶対その方が早いって。

とはいえ、やっぱり自国で作るらしい話は去年報道されていて、色々条件付きだったが無事に試作品が出来上がった模様。それが冒頭のニュースなのだ。

とはいえ……、気になる部分もある。
 ADDはAESAレーダーのハードウエアとソフトウエアの開発を並行して進め、2022年から26年の間にKFX試作機に搭載し、テストする方針だ。
ソフトウェアの開発って、ソフトウエアは外国から買ってくる話になってたのでは?売って貰えなかったの?

よく分からないな。そして、「2022年から26年にKFX試作機に搭載」とあるけど……、まだ影もカタチも無いよね!その試作機は。

韓国型戦闘機KFX開発が本格化、2025年までに6機の試作機を製作=韓国ネット「諦めたら先進国になれない」「日中をけん制して…」

配信日時:2015年12月27日(日) 18時50分
2015年12月24日、韓国・聯合ニュースによると、韓国が国産戦闘機「KFX」の開発を本格化させている。
韓国防衛事業庁の関係者は同日、航空機メーカーの韓国航空宇宙産業(KAI)とKFX開発に関する本契約を締結し、2025年までに試作機6機を製作すると明らかにした。
確か、2019年までに設計が終わる予定だったハズ。



なお、このKF-Xに関してはデモ映像に関してもパクリ疑惑が……。

KF-X project stole game footage for demo video

Posted : 2016-12-27 09:27
A promotional video for South Korea's largest-ever fighter jet development project was produced with unauthorized video game footage.
The footage containing scenes of air combat and the bombing of an aircraft carrier was used without the consent of their original producers — Japan's Bandai Namco and Electronic Arts (EA) of the United States — which constitutes copyright violation.
日本で報道された記憶が無いのだが、「エースコンバット」や「バトルフィールド3」のプレイ画面をパクった模様。BGMは「パイレーツ・オブ・カリビアン」からパクったらしいぞ。シャレが効いているな!

ビデオ制作には40万ウォン(約4万円)かけたらしいが、随分リーズナブルだな!

K2016122600352
K2016122600351

左側が元の映像で、右側がパクったもの。明らかにトリミングして拡大している模様。

まあ、レーダーの作り方も何処かからパクるつもりなのかも知れないね。日本は気をつけて-!!



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2 件のコメント :

  1. 日本から米へ移転したソフトウェアをふくむAESAの技術は外交条約で第三国への移転を禁止してなかったけ、特許が切れても韓国に技術移転されない事がやっと韓国人にも理解出来たので、国内開発を開始した。
    韓国の以前のAESAはレーダー素子は独製、レーダー素子以外は米製、ただしソフトウェアの無い置物。

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    返信
    1. あるけむ(R.K.M)@fwbc1965_32017年7月16日 11:21

      外交条約ではなく、交換公文「日本国とアメリカ合衆国との間の相互防衛援助協定に基づくアメリカ合衆国に対する武器及び武器技術の供与に関する交換公文」(対米武器・武器技術供与取極)で規定されてますね。
      規定範囲はAESA技術だけではなく、もっと一般化された広い範囲です。

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