2017年7月17日月曜日

超音速の空対艦ミサイル、航空自衛隊に来年度導入へ

ほう。

国産初、超音速の空対艦ミサイルを来年度導入へ

7/17(月) 8:00配信
 政府は来年度から、開発中の新型空対艦ミサイルを航空自衛隊のF2戦闘機に導入する方針を固めた。
その肝心のF2戦闘機の数は、もはや増やせないんだけれどそこはどうするつもりなんですかね?


ともあれ、どんな話なのかを見ていきたい。

攻撃イメージ

……XASM-3のことだ!

えっと、日本の航空自衛隊が運用している国産の空対艦ミサイルは、ASM-1の80式空対艦誘導弾とASM-2の93式空対艦誘導弾の2種類。

ASM-1
ASM-2

これのファミリーというか、派生型というか、陸上自衛隊や海上自衛隊で運用する対艦誘導弾もあるようだが、ここでは割愛しておく。

XASM-3(Dummy)

外国からの購入も検討されたようだが、調達価格は高価になっても日本の戦略に合わせた兵器が必要とされ、XASM-3もそうした事情を踏まえて開発されたシロモノだと思われる。
まあ、そろそろASM-1が装備化から20年以上経過して、備蓄数量が減少しつつあるという切実な事情もあるようだけれど。



とはいえ、アメリカ製の世界的に有名なハープーン、マーベリックやヘルファイヤ2なども、空対艦仕様のミサイルが存在していて、それなりに、いや、かなり優秀である。そして、自衛隊でも運用実績もある。

また、おフランスな対艦ミサイル、エグゾセや、ロシアの空対艦ミサイルKh-31、Kh-35、Kh-41という優秀なミサイルもあるのだが、なかなか買うわけにも行かない事情もある。

コストはかかるがこうしたミサイルの研究というのは定期的に実施していく必要があるのだろう。

追記 (2017/7/20)

コメントを頂いたので、ちょっと追記しておきたい。

XASM-3

こちらが試射されたときのXASM-3の画像である。

そして、政策評価書の中身には……、確かにそれらしい記述がある。「諸外国の装備品は、要求性能を満足しない」「より残存性の向上が図られた」と評価されている。

この残存性の向上が、低空・高速飛翔による弾頭補足の困難化によるものなのか、低RCS化を図ることによるレーダー補足の困難化なのかは、防衛省の資料を見ても判然としない部分はあるが……、ネットではチラホラとそんな噂も出ている模様。

 

これに関してはもうちょっと情報を集めたいところ。



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12 件のコメント :

  1. P1からぶっ放すとか?
    寧ろF2も制空権の確保に使いP1をミサイルキャリアーにする方が有用なのでは?P1なら新型ミサイルも8発搭載出来そうだし。

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    1. P1なら沢山積めそうですが、スクランブルからの任務を考えると、やはりF2に搭載できる事は大切なのかなと。

      何れにしても、この手の技術開発はしっかりやって欲しいです。

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  2. 素朴な疑問を?
    超音速って、そもそも音速で飛ぶの戦闘機からミサイル発射すれば、戦闘機スピード➕ミサイル速度で、超音速になるのは物理的に当たり前では?
    低空飛行だから戦闘機が亜音速で飛ぶのかな?
    でもミサイル速度が加算されるから超音速では?
    高校の物理では、移動する物体から離れて飛ぶ飛行体は、物体の移動スピードに、飛行体のスピードが加算されると習った気がしますが。
    間違ってなければ、今さら超音速に拘るのが解りません。

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    1. あるけむさんが返答されたので、僕のでる余地はありませんが、仮に超音速でぶっ放すことが出来るにせよ、低速でぶっ放すにせよ、ミサイル側に音速を超える能力があるということは意味のあることですな。

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    2. あるけむ(R.K.M)@fwbc1965_32017年7月18日 22:06

      >ミサイル側に音速を超える能力があるということは意味のある
      >ことですな。
      実は、ここに疑問があります。
      日米欧で超音速対艦ミサイルを開発しているのは日本だけの感じです。
      なぜ、米軍は超音速対艦ミサイルを装備しないのでしょうか?
      ロシアが開発しているので、考え方は分かるはず。
      どういう考え方(ドクトリン)なんでしょうね。

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    3. アメリカは開発していましたが、予算の都合で中止となっています。
      日本だけという訳ではありません。
      発想は仮想敵がイージスシステムに準じた防空システム・能力を得たとしても迎撃困難なミサイルを求めた結果では無いでしょうか。
      この場合仮想敵はロシアよりも海軍力を大幅増強している中国でしょう。
      低視認性・残存性・迎撃困難化といった目的を詰め込んだのかと。

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  3. あるけむ(R.K.M)@fwbc1965_32017年7月18日 5:08

    けるびむ様

    >高校の物理では、移動する物体から離れて飛ぶ飛行体は、物体の移動
    >スピードに、飛行体のスピードが加算されると習った気がしますが。

    はい、その通りです。自分も同じように習いました。
    ただし、前提条件として「空気抵抗を無視する」とついていたはずです。
    初速度(戦闘機の速度+ミサイルの速度)が音速を超えていても、各種の空気抵抗により速度が落ちます。

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    1. あるけむ様
      ありがとうございました。
      空気抵抗ですか…言われてみれば無いわけはないですな。

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  4. 自国で開発可能な技術は、「持っておく」事に異議があります。
    だからこそ、次期戦闘機開発計画でエゲレスが揉み手ですり寄ってきたり、米国がF-35を気前よく売ってきたりする訳です。「同等のもの、作っちゃうよ?」というブラフがなければ、足下見られて一方的に売りつけられるだけです。
    まあ、本邦の位置する地政学的な配置が独特のドクトリンを要求する為、自国開発しないとピッタリくるものが手に入らないという問題もありますが。
    冬の日本海を前進全速かます軍艦なんぞ、何処探してもないでしょう。

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    1. 備えあれば憂い無し、でありまして。

      「備えなければ嬉しいな」と思うのは、敵方ばかりです、ハイ。

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  5. 今更ながら記事でも質問でも触れられていない部分について吐き出そうかと。
    ASM-3は極超音速であり、低高度侵入であり、そして特筆すべきは「低RCS」である事です。
    だだの極超音速なら捕捉は出来ても迎撃にかける時間が少ない・迎撃そのものが難易度が高まる、というのがエグゾセやkh-31らなわけですが、ASM-3はそれでいて接近するまでレーダーで捕捉すら出来ない、捕捉出来た時には既に対空兵装システムが間に合わない、というコンセプトなのです。
    読売の記事はそこが理解されていないしそもそも運用そのものを間違って理解しています。
    ASM-1・ASM-2で既に低高度侵入は当たり前の物となっているものですがそこが理解出来ていないようで。
    今次対艦はF2に積めるサイズとして設計し、実際はP1での運用が重要になってくるのだと思います。

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    1. ほほう、低RCS設計なのですか。
      確かに言われてみれば、何かそんな感じの歪な形状になっていますね。

      ご指摘ありがとうございます。

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