2017年7月18日火曜日

雨漏りするスリオン

ああ、雨漏りね。

韓国産ヘリ「スリオン」、問題があっても韓国軍に納品

2017年07月17日14時10分
  韓国型機動ヘリコプター開発事業スリオン(KUH-1)。陸軍ヘリコプターの主力である老朽したUH-1と500MDを入れ替えるために11年前に着手した事業だ。2006年に防衛事業庁はスリオン独自開発を決定し、韓国航空宇宙産業(KAI)を開発主幹事に選定した。防衛事業庁は2006年6月から6年間、技術開発費として計1兆2950億ウォン(約1290億円)を投入した。2012年7月にスリオンは戦闘用適合判定を受け、その後は量産に本格的に着手し、同年12月に初めて陸軍に実戦配備した。
実戦配備は、始まっているんだけどね。


さてさて。

KUH1

このブログでも人気のあるスリオンだが、色々と問題が絶えないようだ。
  しかし監査院の16日の監査結果を見ると、スリオンは名品ヘリコプターとは距離があった。エンジンの各種欠陥のほか、機体内部にまで雨水が漏れるというのが監査院の発表だった。
機体のボディに亀裂が発生したとか、エンジンからの伝達系に問題があったとか、風防に亀裂が入ったとか、色々話があったが、機体内部に雨漏りというのは、なんか色々、「兵器以前」の問題のような。


記事にも色々と説明があった。
2、3次監査の結果によると、スリオンは2013年2月から2016年1月まで5回、ヘリコプター前方のウインドシールドが破損した。
この話は、何処かで書いたね。
2014年8月にはプロペラが回るとき、ヘリコプター胴体上部にある電線切断機と衝突し、その衝撃でエンジンが停止する事故が発生した。
ただ、こちらの話は初耳だな。
2015年1月と2月には飛行訓練中だったスリオン2機が結氷を防ぐ防氷装置を稼働していたが、エンジン出力を上げると突然停止したため非常着陸し、12月には同じ欠陥で1機が墜落して機体が大破した。
こっちも何処かで書いた。

氷結

写真が出ているが、確かに凍っているね。


そして、これらの問題に対して……。
監査院の関係者は「スリオンは新しく開発された航空機なので予想できない問題が発生する可能性がある。問題は後続改善措置を十分に取らないこと」と説明した。
いやいや、スリオンってユーロコプター社のEC-155とかのコピー品じゃ無かったっけ。AS 332辺りの機能も適当にパクってきたという噂もある。
確かに新機軸を盛り込んだところもあるのだろうけれど、こうしたベース機がある事を考えると、そうそう「想定外」な事態が起こるというのは、ちょっと問題がある。
  監査の発表に関しヤン・ウク韓国国防安保フォーラム研究委員は「短い期間内に国産ヘリコプターを開発したので予想されていた結果」としながらも「スリオンは『問題だらけ』というわけでもないが、政府が交代したことで問題が浮き彫りにされたように感じられるところもある」と話した。
それを「政権交代」のせいにしてある辺りがもう救い難い。


ちなみに、雨漏りに関しては、韓国紙が言及している。
 現在運用中のスリオンは、共通して機内に雨水が流入する事が分かった。これは、胴体の結合不良、又は外部環境に晒される事に伴うシーラント(密閉剤)の摩耗が原因と推定された。
http://www.segye.com/newsView/20170716001151
シーラントの摩耗??
雨水侵入防止のためにシーラントを備える事そのものは、何も不思議な話では無いが、それが「摩耗」するというのは些か不可思議だ。いや、何処に使われているシーラントかは知らないが、摩耗するような場所に使われているとしたら、定期的に点検されるのが普通なんだけどね。
これが、点検されずに雨水が入り込んできたからニュースになっちゃったと。そういう話っぽいな。

ちなみにこの後に更にとんでもない事が書かれている。
 耐候認証基準により、スリオンに落雷があっても92の必須装備が正常に機能を発揮する必要があるが、国防科学研究所は2008年7月、「落雷があっても、安全に着陸出来ればいい」と勝手に判断し、21の装備の落雷保護機能だけを設計に反映し、基準を充足した事にして処理した。
 この他、監査院は、攻撃用ヘリコプターで主に使用する機能が含まれる統合ヘルメット装置が機動ヘリコプタースリオンに搭載されて利用可能性がし難いだけでなく、予算が非効率に使用されたと指摘した。
「必須装備92項目」のうち「落雷保護機能に関する21項目」だけ残したとされている。
その判断は、国防科学研究所によって「勝手に」やられたと言うのである。あれ、予算は税金からだよね?また、ポッケナイナイ発動しちゃった?

また、スリオンに使われているヘルメットなのだけれど、イスラエルのエルビット・システムズのものを採用しているらしい。ただ、利用しにくいんだとか。



ちょっとカッコいいやつを使ってみたいだけという、それだけの動機なのかもしれない。
使えなくても問題ないよね。

それが、税金で使われてなければ、だけどさ。漏れているのは、雨ではなくて韓国民の税金そのものなんだろう。



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8 件のコメント :

  1. この話、最近はフツーのWebニュースでも見かけるようになりました(笑)
    木霊さんの記事で読む方が面白いので覗きませんけれども。
    しかし雨漏りですか…すげえなぁ。
    私は機械化歩兵の出身であり、途中から試験的に編成されていたヘリ搭乗の部隊に配置されてました。だから雨漏りするヘリてのが考えられないです。必ず他にも欠陥があるはずで、そういうのを取り繕って使用していると、機体が数年でガタガタになるのです。
    雨漏り…ヘリは実は静電気の塊です。
    マトモに整備された新型機でもそう。悪い言い方をすると貧乏ゆすりしながら飛ぶような乗り物なんですよ。
    だからフレームか外装に隙間があって、雨漏りするだけでも危険なのです。コーキングしようと、その隙間が機体が構造的に不可避な揺れを吸収して、亀裂を走らせたり、パーツの結合部分に無理な外力をかけますから。
    だいたい静電気の塊の機体に、平気で雨漏りするのは異常でしょう。電子部品を積んでいるのだから。まぁ朝鮮人の「科学技術」のお里が知れましたね。

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    1. この手のニュースは、韓国語の内容を拾ってくるのが一番良いのですが、あの作業は結構シンドイので、一般のニュースに載ってくれるのはありがたいです。
      まあ、それを切っ掛けにニュースを探しに行かないと、なかなか情報の精度が上がらないんですけどね……。

      ともあれ、このスリオン、驚きの結末が!明日朝の記事になりますが(苦笑
      え?結末じゃ無い??
      ……このままフェードアウトする気がしますよ、アレ。

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    2. AS332での静電気や電磁波の影響についての話は下記ブログに面白い話が出ています。(AS332はスリオンの基になっている機体なので未対策ならスリオンでも同様の問題を起こすかも)
      https://blogs.yahoo.co.jp/bell214b1989/56005181.html

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    3. 興味深い記事ですね。
      静電気の影響に関して、かなりシビアな話が出ているようで、これが解決されているかどうかも気になります。

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  2. ユーロコプター(現エアバスヘリコプターズ)に設計を丸投げせずに、設計チームに韓国人を入れた。
    部品を生産する韓国企業に技術が無い&基礎技術が技術が無いので技術移転出来ない。

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    1. ロケットの開発の際に、ロシアに任せた1段目には韓国人に近寄らせなかったという話がありました。
      あれは、もちろんロシアから韓国に技術が漏洩するのを怖れたと言う理由もあるのでしょうが、引っかき回されたくなかったというのが本音なのでは、と。

      ローテクを馬鹿にする国に、技術開発などとてもとても。

      ユーロコプターの設計陣に韓国人が混じれば、まあ、あり得そうな結果ではありますが、設計を取りまとめる立場の人間が気がつきそうなモノですけどねぇ。そんな細部にまでは目が届いていなかったと、そういう話なのでしょうか。

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  3. そう言えば、軍民共用化の小型ヘリコプター開発事業「LAH / LCH」も第二のスリオンの懸念がという記事も出てきましたね。
    下記のサイトの記事をgoogle翻訳を使って読みましたが結構スリオンも含めて韓国式開発の問題点を取り上げていて面白い。
    http://www.wolyo.co.kr/news/articleView.html?idxno=44455

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    1. 情報ありがとうございました。
      面白かったので記事にさせて頂きました。

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