2017年7月20日木曜日

韓国型軽ヘリコプター事業も、第2のスリオンへ?

コメントを頂いたので記事にしておきたい。情報ありがとうございます。

韓国型軽ヘリコプター(LAH / LCH)事業、「第2のスリオン」の懸念

2017.07.18 17:15
韓国型機動ヘリスリオン(KUH-1)開発事業に関連する各種の不正疑惑が監査結果明らかになり、韓国航空宇宙産業株式会社(KAI)で推進されている他の事業も疑惑を買っている。特に小型民間/軍需ヘリコプター開発事業である「LAH / LCH」事業計画がまな板に上がった。自主国防ネットワークイイルオ事務総長は17日、CBSラジオ「ジョングァンヨンの時事ジョッキー」に出演して韓国型軽ヘリコプター事業が「第2のスリオン」になる可能性が高いと指摘した。
似非韓国産のヘリコプターを作ると言う意味では、第2のスリオンで問題無いわけだが、どうやら、その帰趨も同じような結論になるという話らしい。ところで、「自主国防ネットワーク」のトップって、何する人?



まず、スリオンに関しては連日の記事で。
ロクな話では無いのだが、まあ仕方が無い部分はあるな。何しろ、韓国初の国産ヘリコプターなのである。民間のヘリコプターの製造実績すら怪しい状態で軍事用に手を出す辺りがなかなかスゴイ。あ、ライセンス生産くらいは実績としてあるみたいだけど。
ともあれ、その第2弾が「LAH / LCH」事業である。
その辺りの記事はこちら。
エアバスのEC155をベースに、軽武装ヘリコプターを開発するという話で、EC155は既にエアバスで要らない子になりつつある為、それをベースに開発し直すという発想は、悪い話では無い。
新規でフレームを起こして色々詰め込むと、想定外の問題が起こりうるものである。それを製造経験の無い韓国のメーカーが作る訳だから対応が出来ない。故に、外国メーカーと共同開発で、枯れた技術を組み合わせて要求に見合うヘリコプターを作るという発想は悪くない。凡そ韓国的では無いが……。

また、LAH / LCHという感じで、民間のヘリコプターと同時開発というのも、悪い発想では無い。開発経験のある設計陣を巻き込んでの話であれば、開発コストを削減できる上に、数を作る事が出来るために生産コストも削減可能になるからだ。
まあ、その分妥協する部分が多々出てくる可能性はあるが、そういう場合は、後からスペシャルメイドで軍事用に改造すれば宜しい。

……のだが、どうにもそれが裏目に出そうな話だ。
この事務総長は、インタビューで「今進めている韓国型軽ヘリコプター事業開発費が1兆6000億ウォンが入る。4000億ウォン程度は、私たちに球状のヘリコプター技術を売った、その会社にそのまま入る。専門家が継続して反対をしてきているにもかかわらず、スリオンのような方法で行われている」と憂慮した。
この話は、スリオン開発で実際にあった話で、巨額の(新規でヘリコプターを開発するには予算が全く足りないが)資金を注ぎ込んだが、ユーロコプター社(現エアバス・ヘリコプターズ社)から韓国への技術移転が満足に行われなかった。
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結局、外側を作る技術しか得られておらず、その外側、つまり骨格部分ですらヒビが入ったり雨漏りしたりする始末である。



しかし……、上述したように資金的なメリットはそれでもあるのだ。技術移転が満足に行えなかったのは、主に韓国側の技術不足の問題が大きい。
軽ヘリコプター事業は多くの面でスリオン開発事業と同様の問題を示している。まず新型ヘリコプターの開発事業でありながら、古い機体をベースにするという点が同じである。スリオン開発費1兆3千億ウォンのうち3100億ウォンは技術移転料の名目で協力会社であるエアバスヘリコプターズ(AH、前ユーロコプター)にお支払いされた。AHがスリオン開発のための基本的なプラットフォームとして提供された機体はAS532Uクーガー(Cougar)で1977年に開発された球形の機体だ。
今回の場合ヘリコプター事業の協力会社もスリオン開発事業と同じAHで、AHが、今回提供された基本的なプラットフォームは、1997年に開発されたH155だ。しかし、この機種も1975年に開発されたAS365を改良したもので、事実上、40年前に開発された球形の機体であるわけだ。
そして、設計の古いプラットフォームは悪い面ばかりでは無いのだが、しかし何故かこれが不服なんだとか。実に韓国人らしい発想である。
まあ、KUH-1「スリオン」も、LAH / LCHも、確かに旧式のプラットフォームである点は否めないのだが。
AHは国外メーカーの共同開発負担金4,000億ウォンを支払うがKAIは「AHの技術価値とその市場放棄と引き換えに4000億ウォンを換算してくれた」と説明した。40年された矩形のヘリコプターを買うの4,000億ウォンを使ったわけだ。
しかし、LAHの方の話をすると、EC155が改造されてH155とされた上で、当初の設計よりも色々と手が加えられている。最新と言えないまでも十分に現代に通用するものになっている。
AHの行動も問題だ。AHはスリオン開発プラットフォームとしてAS532Uの設計図を渡した後、後続モデルであるH215を開発し、市場に出したことがある。去る3月には軽ヘリコプター事業の基本的なプラットフォームとして提示した古いモデルH155を中止させ、後続モデルであるH160を発表した。つまり、AHが古いモデルを韓国に高い値に押し付け、そのお金で新型モデルを開発する格好になった。
こんな文句を言っているが、ハッキリ言ってエアバスヘリコプターズにしてみれば、最新の、多額の技術開発費を投入した機体を韓国に破格の安値で売る意味は皆無で、4000億ウォン、つまり400億円程度で自前のヘリコプターを手に入れられるのであれば、韓国にとっても十分メリットはある。
もちろん、それを国内で販売するのであれば、の話だが。



どうやら、韓国は他国の技術を導入して外国に高値で売りつけるためにヘリコプターの技術を買ったようだ。
スリオンと軽ヘリコプター開発事業、すべての海外ヘリコプター市場参入を目指した。しかし、協力会社が新型モデルを発売した状況で、すでに生産中止されたモデルをベースに開発された韓国型ヘリが競争力を持つことは難しい。
意味が分からない。

だが、よくよく考えてみると、韓国の家電業界も半導体業界も鉄鋼業界も、そうしてのし上がってきた実績がある。
つまり、韓国は他人のふんどしで相撲をとるのに慣れすぎているために、政治様な感覚が身についていないのである。これは日本の責任だろうな。

メインローターブレード(MRB)と自動飛行制御システム(AFCS SW)、アクティブ振動低減装置(AVCS)などのコア技術もしっかり引き継がれていない。
何かブチブチ文句を言っているが、仕方が無いよね。それは自前で開発しなさい。
防衛事業庁は「すべての技術を移転されるものではなく、必要な技術は、約定により、以前受けている」と説明した。
以前貰っているから大丈夫だもん!と防衛事業庁は言っているようだが、これ、ほぼ嘘だろう。



で、散々文句を言った挙げ句、根本的なことに言及しちゃった。
それによると、LAHの最大離陸重量は約4.5トンで搭乗人員と燃料、武装搭載機器などを除いた武装搭載量は約200kg程度だ。このため、自主国防ネットワークのイイルオ事務総長は「武装搭載重量に余裕がないので、ミサイル数発だけつけても機体が鈍重になり、対空射撃に素早い反応が難しいだろう」と憂慮した。
……軽武装のヘリコプターに一体何求めてるのやら。だいたい、世界最強のヘリコプターなら買ったでしょう?小型ヘリコプターに求める話では無いのだ。
ああ、そういえば、アパッチガーディアンにも無理なダイエットを強要してたんだっけ。武装に不安があるAH-64Eか。なかなかステキだな!ロングボウレーダーすらオミットしちゃったらしいけど。

もはや突っ込みが追いつかないが、軽武装ヘリコプターに一体何をさせたいんだ?韓国軍は。
現在、韓国陸軍が運用している軽武装ヘリコプターは500MDという(MDヘリコプターズ製、軽量多目的ヘリコプター。韓国で運用する機体は500MDディフェンダーと呼ばれる軍事用の機体。最大離陸重量は1.3t程)名機なのだが、これの老朽化が深刻で代替するのが目的だと、個人的には認識していた。
だがどうも、そう簡単な話でも無いみたいだな。



インドは、韓国と同様に軽輸送ヘリコプターである「Dhruv」を改造して軽武装ヘリコプター「Rudra」を開発し運用している。しかし、インドは「Rudra」を、本格的な攻撃ヘリコプター開発のための飛び石として使用した。インドは「Rudra」が主力攻撃ヘリとして使用するのは難しい判断の下に生産量を大幅に縮小し、攻撃ヘリLCH(Light Combat Helicopter)の開発に予算を投資した。軽武装ヘリコプター500MDを同じ方法のLAHで置き換える韓国のヘリコプター開発事業とは雲泥の差だ。
インドがスバラシイというのであれば、インドの真似をすれば良いのに。まあ、予算や技術力は雲泥の差かも知れないが、そこは知恵と技術で……補えないのが韓国だった。
日本の場合も自衛隊のヘリコプター開発に関しては、紆余曲折、悲惨な話がゴロゴロしているので、あまり笑っている場合でも無い。が、ヘリコプターを作るのは、他の航空機とは又違った困難さがある。金のかかる話なのだね。そこの所をキッチリ理解して、戦略的に進めるしか無い。

韓国軍の場合は……、仕方ないネ。


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4 件のコメント :

  1. 自衛隊の場合、近接航空支援は確かに魅力的ではあるが限られた予算上より優先的に必要な箇所にリソースを投じなくてはならないのですが、川崎のOHかベルのヴァイパーが妥当な所だった訳ですが、川崎がやらかしてくれた為にOHは二度と無くなりました。しかし韓国は希望スペックがやたら高いクセに自国に技術も金もない、何をしたいのか理解しかねます。
    日本の展望はヘリは捨て、近接航空支援を無人機に求める様で、無人であるが故にペイロードもステルス性も向上が見込めるので妥当だと私は評価しています。

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    1. OH-1は本当に惜しいことをした気がします。
      とはいえ、AH64の事を考えれば、富士重工に、という意向が働いたとしてもおかしくは無いわけで。
      オスプレイ導入やらも絡めて、色々と文句を言っている人もいますが、予算に限りがありますから、アレもコレもというのは自衛隊には難しいのでしょうね。

      韓国は……、まあ、ネタですから。

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  2. あるけむ(R.K.M)@fwbc1965_32017年7月20日 18:13

    酔ってます。なので簡単に...

    韓国はなぜ重武装にしたがるのでしょう?
    それは、仮想敵国が日本だからではないでしょうか。

    韓国の仮想敵国が日本なのは、建国当時まで遡るしかないですね。
    それよりも、蓮舫の多重国籍問題とか、その報道とか非常にやばいと思いますけど。

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    1. 何故って、そりゃ、「重武装」が韓国の伝統であり、ロマンだからでしょうねぇ。
      国民を納得させやすい重武装化は予算獲得も容易になるんじゃないでしょうか。

      報道関連に関してはここの所特にヒドイ気がします。
      何かの影響があるんですかね。

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