インド産F-16が誕生する日

衝撃的だな。

米主力戦闘機をインドが生産…トランプ政権の静かな“対中包囲網”

2017.7.4 05:30
 インド製のF-16が誕生する-。米国は空軍の主力戦闘機のF-16をインドが生産することを許可、さらにインドが生産した機体を第三国へ輸出することも認めた。
インドの軍備は大概多国籍で、アメリカの戦闘機が加わったくらいで驚きはしなかったのだが、「生産許可が出た」となると話は別である。



そして、製造を受け持つのは……。
米で生産してきたのはロッキード・マーチン(LM)社、そして今回インドでの生産を受け持つのはタタ自動車で知られたインド最大財閥タタ社のグループ企業タタ・アドバンスド・システムズ社(TASL)。両社の提携合意の背景には、米国のグローバルな「武器外交」がある。
タタかよ!

インドでF16戦闘機生産へ=タタと合意-米ロッキード

(2017/06/20-08:37)
 【ワシントン時事】米航空機大手ロッキード・マーチンは19日、パリ国際航空ショーで、戦闘機F16をインドで生産することで印最大財閥タタのグループ企業と合意したと発表した。
実は、既にパリ国際航空ショーで、タタと合意を交わしている。
 
タタと言えば激安自動車を作った事でも有名だったが、F-16も激安で生産されるのだろうか?



一応、インド空軍の保有している主力戦闘機を紹介しておく。
  • Mig-21(ロシア製:現在約200機が運用される)
  • Mig-29B(ロシア製)
  • Su-30MKI(ロシア製:ライセンス生産され2011年までに142機が納入される)
  • ミラージュ2000(フランス製)
  • ラファール(フランス製)
  • ジャギュア(イギリス+フランス:攻撃機)
  • Mig-27ML(ロシア製:攻撃機)
こうやって見ると、ロシア機が多いな。ただ、Su-30にしても1996年に購入契約を交わして、インド国内でライセンス生産されつつあり、それほど戦闘機に困っている印象は無かったのだが……。
しかし、2016年には新たな戦闘機の選定が始まっていた。

インド、1.2兆円規模の戦闘機発注を打診 国内生産が条件

2016.10.26 Wed posted at 15:23 JST
ニューデリー(CNNMoney) インド政府が新たな戦闘機の発注に向け、世界の各主要メーカーに120億ドル(約1兆2500億円)規模の契約を持ち掛けている。条件は「国内企業との共同生産」だ。
この時の記事は、交渉難航しているみたいな論調だったんだが。



しかし、今回の合意の内容はなかなかスゴイ。
 今回、米国とLMが生産の権利を認めたことで、インドが購入予定の150機の多くはこのインド・TASL生産のF-16になりそうだという。
 インド国内での生産はLMとTASLが共同で行い、その生産数はロイター通信などによれば100~250機。インドから他国に輸出することも可能な契約としている。国内での産業活性化をめざし「メーク・イン・インディア」政策を進めるインドにとっては渡りに船の契約だ。
インド製のF-16が世界に売られる日が、そう遠くない日にくると言うことを意味しているからだ。
 F-16は1970年代の開発で、米CNNテレビは「クラシックな戦闘機」と評しているが、LM社によるとインド生産分のF-16は最新型の「ブロック70」。新鋭のAESAレーダーに推力が増強された新型エンジン、赤外線照準システムなどが取り入れられている。外見上大きな変化は、背面の一体型増設燃料タンクしかないが、金属外皮の中身はほぼ全て最新機器に一新されており、1998年に初飛行した中国の最新鋭機「殲10」より性能は遙かに上とみられる。
そして、生産されるのはブロック70の予定だそうで、5b4741c1
インドでもこんな光景が見られる日が来るのかも知れない。



インドの戦闘機と言えば、デジャスと呼ばれる、アメリカなどからの技術協力を受けて開発されている戦闘機があったはず。ただ、デジャスは軽戦闘機の部類に入るので、むしろ韓国のFA-50に近い位置づけなのかも知れない。

インドでのF-16生産が安価に行われるようであれば、この辺りの勢力図も随分と変化する可能性が……。

だとすると、結構大きなニュースである。



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コメント

  1. あるけむ(R.K.M)@fwbc1965_32017年7月6日 4:42

    Wikipediaの情報からですが、F-16のライセンス生産国を調べて見ました。
    ・ベルギー(F-16A/B) ※デンマークにも供給
    ・オランダ(F-16A/B) ※ノルウェーにも供給
    ・韓国(KF-16)
    ・トルコ(F-16C/D)
    ・日本(F-2) ※「ライセンス生産」ではなく「開発ベース」?
    ・(インド)
    輸出を認めるということは、ロッキード・マーチンの資源をF-35に集中させる目的もあるんですかね...

    インドと関係が悪いパキスタンもF-16を装備しているので、F-16同士の空戦が発生するかもしれませんね。

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    1. 半分くらいしか認識していませんでしたが、けっこうライセンス生産させているのですね。
      そこにインドが加わったところで大差無い、という話になる可能性もありますが、インドにF-16がまともに配備されるようになると、パキスタンとの戦力差的にも、支那との戦力差的にも、バランスが大きく変わる気が。

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  2. インドによるF-16生産については、知り合いがラファールモドキのデルタ翼に改造されたF-16をインドと開発するというニセニュースに踊らされた時にこの話については調べました。(ニセイラストはかっこよかったのですがね)

    インドはMIG21の切替えにはラファールを採用しF-16INは不採用にしたのですが
    ラファールは最初のフランス産の導入で終了し予定されていたインドでの生産は行われず導入が停止していました。(フランスとのあいだで問題があったかは不明)
    でそのスキを突いてロッキード・マーチンがF-16INを再度売り込みを図りその際にインドでの生産、輸出を認める破格の条件を出しています。
    *BLOCK70(内容的にはF-16VやF-16INも元々仕様的にはBLOCK70と同等)

    この辺の話についてはロッキード・マーチンのサイトでも出ています。
    www.lockheedmartin.com/us/who-we-are/global/india.html

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    1. ロッキード・マーティン社のサイト情報ありがとうございます。
      考えてみれば当然、報道用の情報は流しているはずで、調べておくべきでしたね。

      ともあれ、陸続きの地域との戦闘であればF-16でもかなり脅威に……。

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  3. インド軍の保有戦闘機の紹介を見て驚きます。
    エリア88かよ?
    マッコイ爺さんじゃあるまいし、これだけバラバラな国籍とメーカーの戦闘機を仕入れたら、補給部品の調達や保管、仕入れがグチャグチャにならないかな?
    例えば陸軍が小火器を、ガリル、カラシニコフ、M16、ドラグノフ、ヘッケラー&コック…と国もメーカーもバラバラに採用したらどうでしょう?
    口径の違う弾、部品も補修工具も異なる。
    整備やメンテナンスで混乱すると思いますが。ましてや精密機器の戦闘機ですからねぇ。

    それと戦闘機の整備に必要なインフラ大丈夫なのでしょうか?
    20年前の知識で申し訳ないのですが、インドのバンガロール州でソフトウェア産業やアンチウイルス企業が発達し、アジアのシリコンバレーとなったのは、そもそもはあの国は電力インフラが劣悪で、日に何度も停電するからなのですね。
    パソコンで分散処理になった時代から、ソフトウェア産業は、自前のバッテリーで停電に対する事が出来るからだったと思います。重化学工業や造船ならそうはいきませんから。
    戦闘機の自主生産より、それを行う施設の電力は大丈夫なのですかね?
    支那より極端に先端技術と原始時代が同居する国って意識が私の中にはあるのですね。

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    1. なかなかカオスな戦闘機のラインナップですよね。
      しかし、ロシア機を何百機も輸入出来るだけの財力があってこそで、メンテナンスなどはかなり問題視されていたのだと思われます。
      現在、インド国内での生産に拘っている背景もそんな辺りにあるのでは、と。

      小火器も、ちょっと調べたらインドではかなり凄い事に……。

      インフラを含めて、整備にはかなり問題も多いのでしょう。調べてみると、インドの電力事情はかなり劣悪で、輪番停電を実施するという苦肉の策を実施しているほか、2012年に大停電事故を起こして社会問題になったとか。その上で選んじゃったのが再生可能エネルギー発電を増やして、2022年までに30%→46.8%、2027年までに56.5%にするとか何とか。
      一部ではかなり近代化が進んでいるインドですが、色々と未開な部分も多いようで。インドの発展にその辺りが足を引っ張るのは確実でしょうね。

      ……こうやって考えると、支那と大差無いですねぇ。支那が共産党の一党独裁で強力に政策を推進する分、未だマシなのでしょう。

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