韓国のT-50練習機は、タイに輸出

まあ、記録までに。

韓国航空宇宙産業、高等訓練機8機をタイに輸出

2017年07月12日09時29分
  韓国航空宇宙産業(KAI)が超音速高等訓練機T-50のタイ輸出に乗り出す。KAIはタイとT-50の2次輸出と関連した交渉を進行中で契約を控えていると11日に明らかにした。
タイにまで輸出しちゃうんだ。



割と、諸外国ではT-50練習機はそれなりに評判も良いみたいだね。
  タイメディアによると規模はT-50が8機、79億バーツ(約263億円)規模だ。軍事政権ナンバー2のプラウィット副首相兼国防相がこの日閣議に予算承認を要請した。
8機が多いか少ないか、もよく分からないんだけど、「練習機」として買うんだよね、T-50。
T-50購入費用は今後3年間にタイ空軍予算から充当される。正式契約は29日に締結する見通しだ。KAIは2015年にタイ政府とKAI専用訓練機(T-50TH)輸出契約を結び、今回の契約を含め合計12機を輸出することになった。2015年に契約した4機は来年初めに引き渡す計画だ。
で、タイ空軍がどんな戦闘機を持っているか、というと……。
  1. JAS 39「グリペン」 6機
  2. F-16 「ファイティングファルコン」 60機(Block 10/Block 15)
  3. F-5「タイガーII」 29機?
  4. L-39「アルバトロス」 36機
  5. アルファジェットA 19機
  6. AU-23A 14機
あ、戦闘機と書いたけれど、戦闘機のカテゴリーにはいるのは、ギリギリF-5まで。アルバトロスより下は、練習機である。まあ、軽攻撃機として使ってるらしいけど。
で、マルチロール機としてグリペンとファイティングファルコンが合わせて66機あるのだけれど、最新の戦闘機はJAS39「グリペン」の6機のみ。F-16「ファイティングファルコン」は、Block15相当と型が古い。流石に近代改修をして寿命を延ばす話が出ていて、Block50/52相当になるとかなんとか。
グリペン
グリペン、イイ戦闘機みたいだけど、6機だもんなぁ……。



さて、こうした戦闘機が老朽化してきてそろそろ大変だなー、でもグリペン6機しか買えないし、F-16も改修すれば引っ張れるか。だって、F-35高いよねみたいな空気をタイ王国から感じるのだけど、どうやら「練習機も必要だ」みたいな流れになっているらしい。
実際、エアルマッキ SF-260ベースで何か再設計しようとしているらしい。が、これ、プロペラ機である。ジェット練習機は存在しないので……って、あったよL-39「アルバトロス」。
このアルバトロスちゃん、1974年本格生産開始なので、そろそろ老朽化が問題になってきている。でも代わりの軽攻撃機もこなせる練習用ジェット機となると、選択肢が実に少ない。
アメリカもT-X計画があって、T-38という古いジェット戦闘機を刷新しようと躍起である。タロンは1961年からだから、70年弱も使っている話になる。その候補として上がっているのがエアルマッキのM346なんだけど、これが結構お高いらしい。まあ、双発機だし、仕方の無い部分はあるか。あとは、BAeホークなんだけど、こちらも設計は割と古い。
実は、このアメリカのT-Xにも韓国のT-50は顔を出しているんだけど、1機30億円以上にもなる高価な機体なので、流石にアメリカも躊躇している模様。
そんなこんなで、それなりの評価はあるのだけれど、高いのがネックというこのT-50をタイ王国は選んじゃった。

まあ、「軽攻撃機」の特性が高いことと、F-16との相性が良いという理由が大きいんだろうけど、韓国製は無いわ。
日本のT-4練習機、そろそろ改修して海外に売る方向にならないものかね。


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コメント

  1. そもそも先進国では「高等練習機」より実用機の複座型を用いるほうが主流だった様な?
    自衛隊でも訓練にはF-2やF-15の複座型を使っていますし以前のT-2は実質的にはF-1の複座型でした。
    T-50は実用機の数を揃えられない国が何とか数を合わせる為の苦肉の策として採用するパターンが多い様に思います。
    上手くニッチをついた機種と言えなくもありません、後のサポートには不安が一杯ですが・・・

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    1. 自衛隊でもT-4の改修話は色々出ているみたいですけど、実現はむすびつきそうにありませんね。
      やはり高等練習機の需要がイマイチってはなしなんでしょうなぁ。

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  2. 中国もJL-9超音速練習機を開発しましたが、これを艦載機にするとか、J-15戦闘機に複座型が無いとはいえ、無駄に予算を使ってます。

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    1. 支那の戦闘機はよく分からないんですよね。
      JL-9ですか。あれ?JL-10とかもありませんでしたっけ??

      なんかこう、複数のチームが色々作っている感じですよね、あそこは。

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    2. JL-9は艦載型もある練習機です。
      JL-10(L-15)は途上国輸出を視野に入れた練習戦闘機です。
      共に洪都航空工業集団の製造機で、特にL-15の新型は従来のL-15A機にアフターバーナを搭載したイヴチェンコ・プログレスのAL-222-25Fを搭載。PESAレーダを始めRMRなども装備し、ハードポイント9箇所、ペイロード3.5t、最高速度約マッハ1.0です。

      さて、T-4ですがあれは元々高等練習機ではなく中等練習機です。初等のレシプロ機からジェット機に乗換える練習の為の機体ですが、高等練習機は戦闘機への転換訓練を目的としている機体です。だから日本の場合高等練習機を使うなら戦闘機でやれば良いという発想な訳ですが。
      後継機を考慮するとなるとアメリカ製(輸入品なら間違いなく米製)か国内開発となるでしょう。
      アメリカが現在T-Xトライアルに向けての動きがあり、その動向次第でもあります。
      というのは日本はXF-3開発に向けた基礎技術の研究に幅広く人員を投入し始めていますから練習機開発は川崎単独になる可能性もあります。
      とはいえ要求仕様もまだ出ているようでも無い為やはり、アメリカ待ちなんだと思います。

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    3. スキージャンプ式空母なのでアフターバーナーが無いと発艦出来ない。

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    4. JL-9Gが艦載型で、A/B付きのターボジェットエンジンですね。
      JL-10はJL-9とは全くの別物なので元々要求仕様上A/Bが付いてなくても問題ないでしょう(A/B搭載型エンジンはありますし換装出来ますから)。

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    5. 詳しい説明ありがとうございました。

      練習機をアメリカから輸入ですかぁ。
      なるほど、確かにATD-X改めX-2の開発やXF-3の研究などに人手がほしいところでしょうから練習機の開発が後回しになるのは仕方が無い部分はあるのでしょう。
      日本はこの手の開発費が潤沢じゃありませんしね……。

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  3. 山田の案山子2017年7月21日 12:38

    アメリカの承認しだい・・・・メンテナンスは何処で?

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    1. 韓国の場合、KF-16とかのメンテもロクに出来ませんから(国内に整備する拠点を造ったみたいな話がありましたが……)、アメリカか日本くらいしかメンテナンスが出来ない気がします。

      きっとその辺りは計画外の話なんじゃ無いかと。

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  4. 戦闘機の複座型ではなく、専用の超音速練習機を訓練体系に入れているのは米空軍、韓国空軍、中国人民解放軍の一部(複数の訓練体系?)。

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    1. 戦闘機の訓練にも色々とやり方があるでしょうから、どれが一番良いとは言えないのかも知れません。

      そういう意味では、支那のように色々なやり方を模索できるのは、良い事でしょうな。まあ、資金力がモノを言うのでしょうが。

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  5. そうですね、韓国軍はこの際置いておいて、中國は資金力故に中等・高等・艦載など豊富ですね。
    アメリカは…練習機ジェット機は2種、後は全てターボプロップ機ですね。
    アメリカもはり超音速機は戦闘機では?

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    1. あるけむ(R.K.M)@fwbc1965_32017年7月21日 18:35

      アメリカ空軍の練習機ですが、T-38は超音速機です。

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    2. T-38練習機は、そろそろ高齢ですし、T-Xの選定も急ぐ必要があるのでしょうけれど、どうなることやら。

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  6. あるけむ(R.K.M)@fwbc1965_32017年7月21日 18:44

    アエルマッキ M346やBAeホークは遷音速機(亜音速機)なので(T-4も)、超音速軽攻撃機がポッカリ穴があいた状態(ブルーオーシャン)になってますね。
    原因の一つに、F-20タイガーシャークがポシャった(F-16に流れた)ことがありそうです。

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    1. F-20ですか。
      韓国に金型ごとうっぱらう計画があったようですが……、それが流れたのは幸福だったのか不幸だったのか。

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  7. T-50のアメリカT-X選定も、T-X向けの改修型T-50Aはロッキードマーチンのグリーンビルの工場で最終組立を行うので韓国の役割は基幹部品以外のパーツを出荷するレベルに留まりそうですね。

    ロッキード・マーチン社提供のT-50A関連のニュースではKIAは参考にF/A-50一機を提供したとぐらいしか扱われず、あくまでロッキード・マーチン社のT-50AでありKIAは下請けの程度の扱いしか受けてないようにしか見えません。

    T-50に関してはロッキード・マーチンの広報ニュースと照らし合わせて見るのも面白いです。
    http://lockheedmartin.com/us/products/t50A/in-the-news.html

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    1. ご紹介頂いたものを幾つか見ました。
      確かになかなか興味深いですねぇ。

      そして、アメリカがT-50をT-Xに採用するのであれば、韓国から買うメリットはほぼ無いわけで……。トランプ氏が真っ先に「アメリカで全部作れ」と言いそうです。基幹部品以外のパーツも、韓国で作るメリットはそれほど大きく有りませんしね。コストメリットくらいのものですが、安全性に勝るコストはありませんから。

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