2017年8月3日木曜日

韓国型潜水艦輸出される

ここの所、やれ3000t級だ、やれ原子力潜水艦だと、変なニュースが多かったが、これの伏線だったか。

大宇造船、潜水艦の海外輸出に成功 韓国初

2017年08月02日15時19分
  大宇造船海洋が韓国で初めて潜水艦の海外輸出に成功した。1988年にドイツから技術提供を受けて開発を始めて約30年で成し遂げた快挙だ。
  大宇造船海洋は2011年、インドネシア国防部から受注した1400トン級潜水艦3隻のうち、1隻目の潜水艦引渡式を2日、慶尚南道巨済(キョンサンナムド・コジェ)の玉浦(オクポ)造船所で行った。引渡式にはインドネシアのリャミザルド・リャクドゥ国防部長官やアデ・スパンディ海軍参謀総長のほか、大宇造船海洋の鄭聖立(チョン・ソンリプ)社長ら80人余りが出席した。
日本のヤツはオーストラリアが買ってくれなかったので輸出することは出来なかったが、韓国に先を越されたらしいな。羨ましいか?といわれると悩むが。



さておき、え?韓国の潜水艦?と、不安になる方も多いのでは無いだろうか。
この日引き渡された潜水艦の名前は「ナーガパーシャ(NAGAPASA)」で、古代ヒンドゥー神の一人であるインドラジットが使った矢の名を冠している。ヒンドゥー神話では、矢尻に蛇の頭がついているナーガパーシャで攻撃されると、敵は全員眠ってしまうとされている。インドネシアはイスラム国家だが一部ヒンドゥー教文化も存在する。
  全長61メートル・1400トン級を誇るナーガパーシャは、乗員40人を乗せて一度に1万カイリ(1万8520キロ)を進むことができる。これは釜山(プサン)港から米国ロサンゼルス港までの距離に該当する。また、魚雷や機雷などの武器を発射できる8本の発射管と最新武器システムで武装している。
ナーガパーシャ……。
nagapasa
韓国で保有する潜水艦技術は、ドイツ発のものであり、209型と214型の2タイプを韓国軍も運用している。214型の方が新しいのだが、こちらは基準排水量が1700tあるタイプ。そうだとすると、インドネシアが買ったナーガパーシャは排水量が1200tの209型をベースにしている可能性が高い。が、1400t級で、全長61mということは209型を引き延ばした感じのタイプと言う事になるようだ。
もともと、209型のラインナップには排水量が1400tクラスのものも存在するのだが……。
しかし、不思議な事に実はインドネシア海軍、チャクラ級という209型潜水艦を保有している(1981年就役)。そして、当初はドイツから購入したチャクラ級を増やしたかったようなのだが、資金難によって断念。インドネシアのチャクラ級は長らく2隻体制であったらしい。

で、どうしても209型が欲しかったインドネシアが目を付けたのが韓国製の209型だという話の流れである様だ。
大宇造船は「潜水艦の命であるすぐれた水中作戦能力を備えている」とし「特に、設計・生産・試運転などすべての建造過程を国産技術で行い、造船技術の最高峰と評価される潜水艦技術力を立証した」と説明した。
だけどさー、韓国側はこんな事を言っているが、現実問題として韓国に潜水艦の建造能力は無いわけで。
元々は、ドイツで建造されたブロックを韓国で組み立てるノックダウン生産からスタートして、209型の4番艦以降は韓国でのライセンス生産を目指すという話だったが。あ、1番艦はドイツ生産品を買ったみたいだね。
ところが、どうもそのライセンス生産というのは怪しい話らしい。

韓国海軍もSLBM保有準備…3000トン級潜水艦の製作に速度

2016年05月18日08時40分
~~略~~
海軍は現在1200トンの209級と1800トンの214級潜水艦を韓国で建造し運用している。だが209級1番艦はドイツで製作して持ってきたもので、以降潜水艦もドイツ企業の支援で作った。これに対し3000トン級潜水艦は韓国が初めて独自設計し独自に建造する。
この記載を読む限りは、3000t級に至るまでは、「初めて独自設計」も「独自建造」もしていないと、そう理解出来る。
つまり、ブロック生産を続けていたのでは無いか?という疑いが濃厚だ。もちろん、このナーガパーシャもその可能性は高い。



魚雷発射管が8本というのも、1万海里航行できるというのも、209型と共通している。ただ、搭乗できる乗員が40人という点は、船体を延長したことで実現したのかどうか。
  大宇造船海洋が受注した潜水艦3隻の合計額は約11億ドル(約1218億円)に達し、韓国防衛産業輸出史上、最大規模を記録した。
1隻あたり3億3000千万ドル相当か。
確か214型潜水艦3隻で9600億ウォンの価格で注文したとか何とかいうニュースがあったが、1番艦の孫元一は1隻3500億ウォンでドイツから購入していると報じられていた。
3200億ウォン~3500億ウォンというのが214型潜水艦のお値段と言う事になる。確かなソースが出てこないが、209型も3700億ウォン程度で取引されていた様に思う。凡そ3.7億ドルという計算になるが、そうなると、インドネシアは何故ドイツから直接買わないのかと。

最近でも、2010年にポルトガル海軍にトリデンテと呼ばれる209型(ベースは実は214型だと言われている)の潜水艦をドイツから売っていたと思うんだけどね。インドネシアは燃料電池は要らないとか、そんなワガママを言ったのだろうか?(ポルトガルに輸出した型には燃料電池が搭載されている)いやいや、2005年に南アフリカに輸出されたヒロイン級は、AIPを搭載していないぞ?(実はこちらも214型がベースだと言われている)

まあ、何だかよく分からないが、インドネシアと韓国の間では色々な兵器の取引があって、何やらオプションが色々付けられるケースが多いようだ。

どうも、報じられてはいないが今回の輸出に関しても、何らかのオプションをつけたのでは無いか?と、そんな風に推測している。
そう、韓国からUAEに輸出された原発みたいな話だな。

まあいいや、続報を期待するとしよう。



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5 件のコメント :

  1. インドネシアは何故ドイツから直接買わないのかと。に関しては
    http://www.segye.com/newsView/20150519003584
    の記事によると

    「チャン・ボゴ級潜水艦の導入に伴う折衝交易(反対給付を提供する一種の構想貿易)にアジアでの209級潜水艦チャンジョンビ資格を得たおかげである。これにより、インドネシアの潜水艦2隻のチャンジョンビを成功的に終えたし、2011年12月には3隻の潜水艦(11億ドル規模)を、インドネシアに輸出する快挙をおさめた。」
    とあるのでドイツからアジア地域での販売権を得てドイツに変わって韓国で組み立てて販売しているみたいですね。(ドイツとしてはライセンス料やら基幹パーツの販売などで韓国が販売してもお金が入ってくる仕組みなんでしょうね)

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    1. 韓国は時々「折衝交易」なる単語を持ち出しますな。F-35を買う際にも、「F-35A買うからオプションに戦闘機作る技術くれ!」とか意味の分からないことを。

      まあ、色々な条件があっての交渉ですので、全く荒唐無稽な話というわけでは無いのでしょうが、記事の書き方はいちいち鼻に付くというか。

      たしかT-50の販売条件が55:44:1でアメリカが55%を持っていくとかだった気がします。ドイツともそんな感じの取り極があるのでは?という風に……。情報は無いんですが。

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  2. 日本の潜水艦の設計図が流出してなければ良いのですが

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    1. 素材と加工技術が無い。

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    2. 潜水艦に関しては、設計図があるからと言って作れるシロモノでも無いのだとか。
      事実、韓国はドイツから図面を買って作っていますが、どれ一つとしてまともな物が……。

      3000t級には期待していますよ。

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