2017年8月1日火曜日

北朝鮮のミサイルをめぐり異例の展開に

それだけ、アメリカは本気だと言うことかも知れない。

米国、北朝鮮について国連安保理緊急会合の「価値なし」

2017年07月31日
ニッキー・ヘイリー米国連大使は、そのような会合は北朝鮮に対し、国際社会が真剣な対応を求めていないというメッセージを送ることになると述べた。
今回の発射実験で、北朝鮮政府は米国全体が射程範囲内だと証明されたと主張している。
これに対し米国は高高度迎撃ミサイルシステム「THAAD(サード)」の発射実験を実施したほか、爆撃機2機を朝鮮半島に派遣した。

この話がどう展開するかは読み切れていないが、洒落にならない事態も予想される。

見逃していたニュースがあったので、先ずはそちらから指摘していこう。
昨日書いたこの記事だが、28日の夜に北朝鮮はICBMの発射実験を行ったことに触れた。
この記事に指摘した通り、「危機のレベルが一段階上がった」と、そう考えたわけだが、現実はもうちょっと深刻だった模様。

アレは「実験」というよりは、世界に北朝鮮のICBMの成功のお披露目という位置づけのモノだった可能性が高い。
実戦レベルのICBMを北朝鮮は手に入れたのだ。

それを示すニュースがこちら。

NHKの複数カメラにせん光のような映像

7月29日 12時00分
北朝鮮から発射された弾道ミサイルが北海道西方の日本海に落下したと見られるのとほぼ同じ時刻、NHKが道内に設置している複数のカメラにはせん光のような映像が捉えられていました。
ニュースの内容は、比較的暢気な内容になっているが、問題はこちらの映像だ。



青山繁晴氏によれば、この映像は、ミサイルの弾頭がバラバラにならずに狙い通りに運ばれたことを示すモノだという。
つまり、核弾頭などを詰め込めば、狙った場所に落とせると言うことだ。

これを皮肉にも日本の公共放送を名乗る偏向メディアが報じてしまったのだから、その確度は世界に日本が保証してしまったといっても過言ではない。何と、NHKが北朝鮮の兵器の性能を世界に宣伝してしまったのだ。



飛距離もさることながら、その性能も、ICBMの完成度の高さを示すモノであった。
発射は、最大の射程を想定して通常より角度をつけて高く打ち上げる「ロフテッド軌道」が用いられ、「高度が3724.9キロに達し、飛距離998キロを47分12秒で飛行した」としたうえで、弾頭部分の大気圏への再突入技術が改めて証明されたとしています。
飛行距離にして1万キロに至ることが示されたことは、つまりそのミサイルはアメリカ本土に到達すると言うことだ。
文字通り、大陸間弾道ミサイルを手に入れた、と、胸を張る事ができる。

さて、この事態を受けてアメリカが何をしたか?というと、冒頭に示したように、「国連の安保理決議は意味が無い」と言い切り、「価値が無い」とまで言った。
「追加の安保理決議は北朝鮮への国際的な圧力を目立って強められず、価値がない。むしろ、何もしないよりも悪い。北朝鮮の独裁者に対し、国際社会が真剣な対応を求めていないというメッセージを送ることになるからだ」
そして、爆撃機2機を朝鮮半島に派遣した。

米軍 爆撃機2機を朝鮮半島周辺に派遣

7月30日 13時00分
アメリカ軍は、北朝鮮による弾道ミサイルの発射への対抗措置として、朝鮮半島の周辺に爆撃機2機を派遣し、韓国軍の戦闘機と合同の演習を実施し北朝鮮を強くけん制しました。
~~略~~
これを受けてアメリカ軍は、29日、グアムの基地からB1爆撃機2機を派遣して、日本の周辺で航空自衛隊のF2戦闘機と合流して飛行したあと、朝鮮半島に向かい、韓国軍のF15戦闘機と合同で演習を実施したということです。
これも大ニュースである。



先日も、演習をしていたが、今回も再びF2戦闘機が出ているのだ。
20160915

前回の記事では、僕の見当違いな分析も紹介してしまった。が、この映像は2016年9月13日のもので、こうした形式の爆撃機派遣は幾度か行われている。

そして、前回のB-1爆撃機の派遣では、爆撃訓練も行ったと聞く。
そして、短期間に2回続けてICBM級のミサイルを発射したことについては、「ミサイルの弾頭部分が大気圏に再突入するときに摩擦熱などに耐えられるか、十分なデータを得るために短期間に繰り返したことが考えられる。今後はアメリカに届く能力を示すため、日本の上空を通過させて太平洋に向けて発射する可能性は否定できない」と話していました。
だが、そうした圧力をあざ笑うかのように今回のミサイル発射を行い、次は日本を越えて太平洋に落とすのでは?といわれている。

ただ……、前回に引き続き今回のB-1爆撃機の派遣は、他ならぬ韓国への圧力であったとも聞いている。



実際にムン君は慌ててTHAAD配備の画策を始めたらしい。

THAAD発射台の臨時配備へ「米と協議始めた」 韓国国防部

2017/07/31 13:41
【ソウル聯合ニュース】韓国国防部の文尚均(ムン・サンギュン)報道官は31日の定例会見で、米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の発射台4基を追加で臨時配備するため、米国側と協議を始めたと伝えた。
もちろん、支那はご立腹。

中国が韓国大使呼び抗議 THAAD発射台の臨時配備で

2017/08/01 09:41
【北京聯合ニュース】北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)級の弾道ミサイル発射に対し、韓国政府が米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の発射台4基を追加で臨時配備する決定をしたことについて、中国の孔鉉佑外務次官補が先月29日、韓国の金章洙(キム・ジャンス)駐中大使を呼び抗議した。THAAD配備中止と装備の撤去を要求したもようだ。北京の外交筋が1日、明らかにした。

北朝鮮 文大統領のTHAAD増強指示を非難

2017/07/30 10:36
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮は29日、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が国家安全保障会議(NSC)で、米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の発射台4基を追加配備するよう指示したことを非難した。

「北朝鮮問題はアメリカにこそ責任」ロシアが反論

8月1日 5時52分
北朝鮮がICBM=大陸間弾道ミサイルの発射実験に成功したと発表したことを受けて、アメリカから責任を負っていると指摘されたロシアは、北朝鮮への圧力を強めるアメリカにこそ責任があると反論し、米ロ関係の悪化に伴い、北朝鮮情勢をめぐっても双方の対立が続くとみられます。
北朝鮮もロシアもご立腹らしいね。



ところで、なにかNHKの記事を読むと、ロシアや支那の言い分、つまり「対話で北朝鮮を止めよう」といった風潮に世論を誘導したいのが偏向メディアNHKの思惑な気がして仕方が無い。

ロシアの報道に、アメリカの強硬な主張と映る発言を被せている。
北朝鮮がICBM=大陸間弾道ミサイルの発射実験に成功したと発表したことを受けて、アメリカのティラーソン国務長官は、先月28日、中国とロシアについて、「北朝鮮の核・ミサイル開発の主要な経済的支援者だ」として特別な責任を負っていると指摘しました。
ティラーソン国務長官の発言は真っ当なモノだが、これに対するロシアの発言をこの様に紹介している。
こうした発言を受けて、ロシア外務省は、31日、声明を発表し、「モスクワと北京が北朝鮮を甘やかし、ミサイル開発などを許しているとして責任を転嫁しようというアメリカなどの試みは根拠のないものだ」と批判しました。
そのうえで、「武力の使用や脅しは行わないというロシアと中国の対応を今こそ思い起こすべきだ」と、あくまでも対話による解決を目指すべきであり、最新の迎撃ミサイルシステム「THAAD」を配備するなど、北朝鮮への圧力を強めるアメリカにこそ責任があると反論しました。
ロシアの「武力の使用や脅しは行わない」という言い分こそ憤飯モノだが、さぞパヨクには美しく響くのだろうね。
本来であればここで、ロシアと支那の歴史的な武力弾圧や侵略路線の事実を挙げて、「そんな馬鹿な」と笑い飛ばすような形にするのが報道というモノだが、NHKは「反戦平和」に響くような形で記事の体裁を整えた。
まさかロシアや支那がそんな路線を貫くわけが無い。隙あらば侵略してくるのが共産主義国家である。



とはいえ、ロシアと支那は、朝鮮半島の均衡が崩れることを恐れている。特に、韓国主導の朝鮮半島掌握という事態は避けたいようだ。そういう意味では、すぐさま戦闘開始を望んでいないのは事実かもしれない。

ただ、ロシアも支那も、韓国経済に大きく食い込んでいる状況ではあったが、ここに来てその潮目が変わってきている。

金正恩の大暴走をロシアが手放しで喜ぶワケ

2017年07月07日

北朝鮮が長距離弾道ミサイル(ICBM)実験を行ったことによる最も恐ろしい影響は、ミサイルが日本海に落ちたことではない。中国の習近平国家主席と、ロシアのウラジミール・プーチン大統領が、北朝鮮危機に対し共同戦線を張ることに合意したことである。もちろん、この戦線の標的は北朝鮮ではない。地域で軍事力を高めつつあるとして、中国とロシアが共に非難している米国である。

ロシアと支那が共同戦線を張る方向に舵を切る一方で、THAAD配備を理由に支那は韓国経済を締め上げ続けている。

THAAD配備の影響、済州島にも 海辺から「夜の街」まで中国人が消えた 韓国は日本頼みに前のめりだが…

2017.8.1 12:00
 平昌五輪を半年後に控えた韓国が、観光施策の岐路に立たされている。
ロシア経済を復活させるためには、大量消費を続ける支那に資源を買って貰うことと、北朝鮮からの安い労働者を確保することは不可避。
一方の支那としても、立場のハッキリしない韓国を「アメ」を与え、そして「締め上げる」段階に入ってきている。流石に韓国のあしらい方に長けているようだ。



この話、結局どういう構図かというと、北朝鮮はミサイル開発を続け、核開発も続ける構えで、特に韓国に打って出ようとか、そういう戦略では無いと考えられる。つまり、北朝鮮側からの開戦は無いと思って良い。もし北朝鮮側から開戦の可能性があるとすれば、金正恩体制が危機に瀕した時だけだが、ここ数ヶ月のミサイル発射によって、見事にその辺りを克服した様に見える。
少なからず、「ICBMを手に入れた」という事実てゃ、金正恩氏にとっては国内の不満を逸らすには十分な実績と言えるだろう。

ロシアも支那も動かない。一番読み切れないのは韓国の動向だが、ムン君は実に決断力の無い男らしく、クネクネよりもあっちにフラフラこっちにフラフラする質らしい。ここが動くとは思えない。

だとすると、アメリカがいつ動くか、だけの話になる。

アメリカは、トランプ氏の政権基盤構築が失敗気味であることを考えると、直ぐ動けるとも思えないが、核実験は許さないだろう。そして、国連の安保理をアテにしない構図は、イラク戦争開戦時にもやった事があり、それは「強いアメリカ」を示す上でも意味がある。



ただ、アメリカが戦端を開くケースだけとは言い切れない。
今年に入っても、北朝鮮のミサイルの精度が上がったとは言え、実際に発射失敗も幾つかやっている。或いは、日本のEEZを狙って、間違って日本の領土を攻撃する可能性や、漁船などを巻き込むリスクはある。そうなった時には「謝って済む問題」では無いだろう。
だから、日本を飛び越すミサイル実験をやったときが一番リスクは高くなり、北朝鮮の先制攻撃があり、それに応戦という形での紛争ぼっ発は、可能性がある。

が、日本は国民の生命と財産を失う事態を迎えた時に、果たして本気で動けるのだろうか?法制度は未だ整っていないんだけどね、残念ながら。



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2 件のコメント :

  1. >法制度は未だ整っていないんだけどね、残念ながら。

    最大の問題がこれ。
    クソ野党が時間を浪費するから。
    そこを糾弾しないマスコミに存在価値はない。
    というか、そこをマスコミに糾弾させない大衆は愚民でしかない。
    「気がついた者」からだけでも、意見を持たない(考える事をしない)大衆ではなく、責任持って意見を発言する(情報を自分で取って自分で考え、他人と議論(主張ではなく)する事をいとわない)公衆になりましょう。

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    1. 本当に、法整備は急いだ方が良くて、そして一番のネックが憲法改正、9条2項の存在であります。
      アレがある限り、交戦規定などの整備やネガティブリストの採用などは絶望的でして、安倍政権としては急ぎたいんでしょうけれど、なかなか先が見通せません。
      8月3日の内閣改造でどの程度まで持ち直すか?でしょうけれど、今のところ女性議員を入閣させるとかヌルいことが聞こえて来ますので、かなり微妙な情勢なのかなぁと。
      岸田氏は外に出したので、ある程度岸田派の協力は得られるかも知れませんけど、石破派は絶望的ですな。まあ、スナイパーは近くにいない方が良いんでしょうけれど。

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