枝野氏の語る「戦略的投票」とはなんなのか?

あーっはっはっは。

立憲・枝野氏「戦略的投票で、安倍1強終わらせる」

2017年10月11日19時55分
実は昨年の参議院選挙ぐらいから、有権者の皆さんが「よりましな政治状況をつくる」ための「戦略的投票」行動をかなり広範囲でやっていただける時代になっている。
で、ナニソレ?

生まれてこの方「戦略的投票」という言葉を聞いたことが無かったので、思わず乾いた笑いしか出なかったが、取り敢えず朝日新聞の記事で、立憲民進党の枝野氏の発言である。我慢して読んでみることにした。
政治家が永田町の合従連衡で「どう安倍政権を倒すか」というのではなくて、むしろ有権者の皆さんが「戦略的投票」で安倍1強を終わらせる。(政党や政治家が考えるより)そこに委ねることの方がむしろ国民の皆さんの信頼を得られ、「このままではまずい」と思われている幅広い皆さんの期待に応えられるのではないか。
で、何よ。

取り敢えずGoogle先生に聞いてみると、驚いたことにWikipediaに「戦略投票」なる項目がある。
戦略投票とは、選挙における有権者の投票行動の中で個別の意見表明のためで無く、有権者にとって望ましい結果を得るために行うものである、と書かれている。

分かったような分からないような……。
戦略投票を行うには、開票結果、すなわちすべての投票者の投票行動を予測する必要があることから、昔は一部の団体でしか行うことが出来なかった。しかし現在では、世論調査などの開票予測が報道されるようになり、個人でも僅かな一手間で、効果的な戦略投票を行うことが出来る。
どうやらナッシュ均衡とか囚人のジレンマをベースにした戦略という話らしいな。



枝野氏が一体何を言いたいのか?と言う点については、推測するしか無いので、ここは勝手な推測を立てて考えてみる。

枝野氏の主張は「反安倍」以外に見当たらないので、投票行動によって自民を勝たせるか、負けさせるか、ということを戦略的に決められると、そういう事が言いたいのだろう。

支持率

だが、この話は、与党には当てはまらない。「反安倍になる理由が無い」からである。案外、石破氏を総理に、と、考えている有権者がいた場合には、「自民党に投票しない」という選択肢が生まれる可能性があるが、それは非常に分の悪い賭になるので現実的では無い。

となると、野党と無党派層が「反安倍」を目指してどのような投票行動をするか?と言う点について「戦略的投票」という言葉を使っているようだ。
自民党+公明党で大凡35%を占めているとして、残り65%がその対象になる訳だが、投票率は6割程度。何処までが投票にきてくれるのかがキモなのだろう。そして、その層に対して「当選ギリギリラインの候補者で、反安倍派と安倍派が争っていた場合に、反安倍派に有利になるような投票をしようぜ」というのが、枝野氏の真意だろう。
探してみたら、少し古いがこんなサイトがあった。概ねこんな事が言いたいのだろうが、このサイトの内容は事実誤認が多分に含まれている

前提が、「安倍政治が悪い」なのだから、参考にしようが無いのだ。



さて、以下の内容は個人的感想がかなり含まれるので、参考程度に聞いて欲しい。

で、枝野氏の思想が反安倍であることは疑い様が無いので、戦略的投票行動によって自民党の議席を少しでも減らそうと言う話である場合、得られる結果を考慮しなければならない。

まず現政権に関する個人的な評価に言及しよう。

第2次安倍政権において、現内閣の布陣が最強では?と、個人的には思っている。

評価を下げていた河野太郎氏だが、思いの外活躍している。いや寧ろ、外交畑の人間で海外に人脈があり、英語に堪能なのだから、外務大臣として実力を発揮したのは当然と言うべきなのかも知れない。相変わらず韓国には甘い気はするが、その分を差し引いても、その成果は大したものだと思う。

防衛大臣の小野寺氏には、既に実績あり。稲田氏よりも安定感がある事を考えても、あまり付け加えるべき点は無い。

そして、総理大臣の安倍氏に官房長官の菅氏、副総理の麻生氏の布陣は、第2次安倍政権始まって以来変わっていない。この布陣で外交面においてはベターな選択肢を勝ち取る程度の成果はあげており、少なくとも外交面においては長期政権を維持するメリットがあると予感させるだけの実績だと思う。

一方で、内政面については色々文句もある。

特に、社会補償関連の問題は非常に手薄になっている感があり、農政に関してもどうにも上手く機能していない気がする。インフラ構築に関してもエネルギー政策に関しても、目立った成果があげられていない。消費税制についても、増税はある程度仕方が無いにしても、十分な説明がなされている様子が見受けられない。

そもそも憲法改正はどうなったのかという話。

さて、こうした話を考えて、安倍内閣存続か、新政権樹立を望むのか?というのを問うのが今回の選挙であり、枝野氏の発言の趣旨も又それを否定してはいない。

では、安倍政権が続かなかった場合、外交防衛面はどうなるのか?と言う点をまず考えてみる。……残念ながら明るい未来が想像できない。
日本の防衛面を支えているのは、日米安保である点は否定しようのない事実であり、アメリカとの関係は切っても切り離せない。また、ロシアとの駆け引きも道半ばである。となると、外交窓口は安倍氏の個人的な力量にかかっていると言っても過言ではなく、甘い所はあれ、トランプ氏やプーチン氏との個人的な付き合いを考え、インドの首相モディ氏にあれほど歓待されたことを考えると、現時点での交代が良い結果に繋がるとはとても思えない。
特に北朝鮮情勢は、アメリカが鍵を握っているので、今そこの関係を壊すのか?1から構築か?と考えると、暗澹たる気分になる。
外交と防衛はセットで切り離せないので、今一歩進んでいない自衛隊関連の法整備や有事法制の制定など、与党には一層の努力を望みたい。

ただ、民主党政権時代の事を考えると、思い出したくも無いが外交・防衛面では散々だった。何が「とらすとみー」だ。

この点だけ考えても、外交・防衛に関して安倍政権存続以外の選択肢はないんじゃないか?と。

いやいや、消費税を焦点に考えるべきかも知れない。

確かに、現時点での消費税増勢というのは、折角上向きになってきた景気にブレーキをかける愚行であると言えるのかも知れない。だが一方で、所得税や法人税はこれから労働人口が減るので頭打ちになっていく。たとすると「減税」とか「凍結」と言うのは他の税収を上げる手段を提示しない時点で無責任なのでは無いかと思う。え?内部留保に課税しろ?それ、自分の貯金に課税されるのを黙っていられる人だけに言える台詞だぜ。

内部留保が過剰に貯まらないような政策を採ることは必要で、その為に設備投資減税などの手立てを打つというのは分かる。でもそれ、今もやってる。寧ろ、それで内部留保が積み上がる点を考え直さねばならないんじゃ無いか?
となると、選べない「希望の党」「日本維新の会」(引き上げを凍結)や「日本共産党」(引き上げを中止)「社民党」(引き上げ反対)「立憲民主党」(多達に引き上げできない)はさておき、「日本のこころ」(当分の間、引き上げ停止)がちょっと面白いと言うところだろうか。消費税マイレージは、実現が困難だが興味深い低減だ。

予定通り増税の与党は、経済政策に言及している点である程度評価はできるが、多分、アレではブレーキがかかるのを避けられない。再び景気停滞のリスクはあるのだ。となると経済面ではイマイチ振るわない安倍政権に消費税増税を加味すると、選択肢としては不安がある。

消費税を論点として選択するのは難しそうだ。

とまあ、段々主題から離れてしまっているので、この辺りにしたい。

話を戻すと、「戦略的投票」というのであれば、「安倍政権の存続」を望むのかそうで無いのか。その指標となる安倍政権の実績について調べる必要がある。上で挙げた「投票先で困っている~」のサイトではそこをすっ飛ばしたので意味が分からない結論になっているが、そこを疎かにしてはいけないのである。

ただ、その可否を考える材料になるべき指標を何に求めるのか?というと、現状のマスコミに求められないのが辛いところ。

何しろ、大手メディアは産経以外(産経新聞が大手か?という疑問はあるが)、反安倍なのだから。安倍政権の成果についてきちんと評価されていないのだ。
これくらいは目を通しても良いと思う。ここには数字のマジックが使われているので、過大評価されている部分もあるが、そこは各自で判断だ。

……多分、この記事の分析は枝野氏の主張するところと違う。だが、その判断は、やはり自分の目で確認した事実に基づいて行って欲しいのだ。それが日本国の有権者としての責任である。



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コメント

  1. 戦略的ねぇ(笑)
    そもそもリベラルさんは朝日が立憲を推してますけど、それって共産党とかの票を喰います。
    民進が割れた時点で、もう護憲は三分の一議席取れないんですよね。その時点これならば、
    護憲派を分断してるだけじゃん!((笑))
    産経以外のマスコミは、小池叩きに熱入れましたが、それって
    自民と希望が食い合うのを防いだ事に。総理の頚は知らないけど、自公体制は安泰。
    結局、アンチ安部・自民を言いながら助けてる。
    あんたら何がしたいの?
    マスコミやら言論人だかが、
    「戦略眼」が無い事は良く解りました(笑)

    返信削除
    返信
    1. 現状の構図としては、日本共産党と立憲民主党の票の食い合いがあり、比例代表あたりは混戦になるのでしょうね。小選挙区の方は調整する方針のようですが。
      結構この構図は見物だと思います。

      ただ、希望の党がどこから票を奪うのかはイマイチ……。現状だと随分左派に寄っていっているようですが、元民進党支持層から票が得られるのかは微妙な情勢です。日本共産党あたりとも政策の点ではかなり被っているので、そのあたりからも票を集める感じかと思っていましたが、最近はどうにも迷走中ですな。

      そもそも反安倍で票を集めようというのが戦略的に良いと思えないのですが、その辺りは僕の勝手な思い込みなんでしょうかねぇ。
      言論人も台本に従って発言しているだけのようなので、案が射当てになりませんよね。

      削除
  2. 枝野の戦略なんて論外で無視でいいのでしょうけど、選挙の構図は保守Vsリベラルといいながら、どっちもフニャフニャ&いい加減で芯はまったく通っていないという印象ですね。

    国益に背く偽リベラルのクズがいくら離散集合しても、所詮クズはクズなのが偽保守新党含む野党。
    2回生議員・老害のジジイの半数以上がクズでありながら、満足とは言えないものの一応保守本流で、何とかギリギリ日本の国益を守ってきた自民党・・・。

    いつもの様に白票しか選択肢がない選挙と情けなく思っていますが、朝鮮半島危機が目の前にある今回だけは、まったく評価していないけど安倍ちゃんに託す一票を投じるしかないかも?

    その安倍ちゃんも憲法問題にケリを付けたら、潔く身を引いた方がいいと思うんですけど、外務大臣時にヘタレを晒し続けた岸田のアホへの禅譲だけはやめて欲しい。

    全政党、心に響く言葉は皆無で相変わらずの非難合戦っていう、この不毛で国民にとっての不幸はいつまで続くんでしょうかね~?

    返信削除
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    1. 今回はかなり構図が分かりにくくなっちゃいましたが、アレは主に希望の党のせいのような気がします。マスコミの支持がぶれているというのも問題の一端なのでしょうな。

      いずれにせよ、今回は残念ながら継続性を望むしかないと考えています。
      その程度それを理解する人がいるのか?は自民党にとっての賭になるのでしょう。

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