日米韓の亀裂を決定的にした平昌五輪

平昌五輪自体は、まあ、何とか開催出来ているようで、何よりである。
このブログでも散々取りあげたが、開催を危惧するような状況であったにもかかわらず、何とか開催に漕ぎ着けることが出来たのは、IOCや関係各所の努力のお陰ではあると思う。平昌五輪の開会式以降は、選手の努力によるのだろうけどね。

金正恩氏、韓国との関係改善を指示 代表団への対応「素晴らしい」

2/13(火) 8:37配信
【AFP=時事】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長は、平昌冬季五輪に合わせて韓国を訪問した高官代表団から報告を受け、「和解と対話の温かい環境をさらに醸成」することが重要だと述べ、関係改善の方向性を具体的に示した。国営の朝鮮中央通信(KCNA)が13日に伝えた。
今回の平昌五輪で一番利益を得る立場にいるのが、北朝鮮である。
メディアには北朝鮮の「美女軍団」なる団体と、管弦楽団と、金正恩氏の妹の金与正氏が代わりばんこに出てくる状況なので、状況的にはかなり切迫してきていると言って良いだろう。

そんな中で、北朝鮮は韓国に対して執拗に会談を迫っている。

北朝鮮の金正恩委員長、韓国大統領に平壌での会談を要請

2018年2月10日 15:54 JST 更新日時 2018年2月10日 16:49 JST
北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は、韓国の文在寅大統領に平壌での会談を要請した。朝鮮半島を巡る緊張が緩和する可能性を高める公算がある。
このカードは、北朝鮮にとって一切、何の損も無い提案である。そして多分、ムン君はこれを受けざるを得ないだろう。

化粧の厚い

こんな感じの管弦楽団の講演も、韓国国内で無料で講演されているという。本来であれば、こうした楽団員の給料を支払う上で、会場使用料なども支払わねばならず、巨額の費用を必要とする。その費用負担は、100%韓国側であろうと予想される。
それだけでも利益供与だと、その様に思われる訳だが、こういったことに対して国連としても文句を言いにくい立場にあって、国際社会もあまり積極的には批判していない。



しかし、一方で、アメリカ側はかなり強硬な姿勢を採っていたようだ。

「米副大統領が米朝対話の可能性示す」米紙報じる

2月13日1時44分
 アメリカのメディアは12日、ペンス副大統領が北朝鮮への「最大限の圧力」を継続する一方で、前提条件なしでの直接対話を行う可能性を示したと報じました。
ニュースでこんな内容が報じられていたが、しかし、内容をよくよく読むと不思議な表現が幾つか目立った。

ピョンチャン五輪開幕、開会を前に各国首脳級が「歓迎会」

2月9日20時43分
 ピョンチャン五輪が開幕しました。各国首脳級が参加した歓迎レセプションを、アメリカのペンス副大統領が5分で退席したことがわかりました。主催した韓国が狙っていた北朝鮮の名目上のナンバー2との同席を避けたものとみられます。
首脳級会談が行われた、などと報じられているのに、「5分で退席」したという内容が報じられているのである。
韓国国内の報道では、これは誤報で20分ほど会談したのだという内容も報じられていたようだが、何れにしてもアメリカの副大統領であるペンス氏は、相当、強硬な態度で臨んだと思われる。
その様子は、こちらのニュースからも伺える。

ペンス米副大統領による表敬等

平成30年2月7日
 平成30年2月7日、安倍総理は、総理大臣官邸でアメリカ合衆国のマイク・ペンス副大統領による表敬を受けました。
ペンス氏は、訪韓の前に日本を訪れて、日本の首相である安倍氏と綿密な会談を行っている。このニュースでは、ペンス氏との食事会を報じていて、和やかな雰囲気での会談が行われた様子を報じている。
しかし、韓国へ行ったら「5分で退席」である。ついでに、ペンス氏は食事なども行わずに席を立ったという。

歓迎会

こんな歓迎会だったのに、ペンス氏は退席したというのだから、これが如何に異常事態だったのかがよく分かる話だと思う。
さらに、アメリカの報道では、韓国からの「外交的欠礼だ」という批判に対して「そんなことは無い」と返している。

与正氏には食事接待4回、ペンス氏には1回、安倍氏は0回

2/13(火) 7:18配信
 平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック(五輪)開幕を祝うために韓国を訪れた各国の首脳級要人が予定された日程をほぼ終えて「平昌首脳外交戦」第1ラウンドが終了した。
~~略~~
 特に、ペンス氏が9日レセプション時に開始5分で行事会場を離れたのは大きな外交的波紋を呼んだ。ある外交消息筋は「青瓦台が金永南(キム・ヨンナム)北朝鮮最高人民会議常任委員長をペンス氏と同じメインテーブルに配置し、これを米国側は快く思わなかったものと承知している。金永南氏の席を変更するよう求める要請も米国がしたようだ」と伝えた。
だが、青瓦台は席次を変えることはなく、結局、米国側は行事1時間前にレセプションへの不参加を通知してきたという。青瓦台は「ペンス氏が自国選手との夕食会の日程のためにレセプションに来れないと事前通報した」としたが、不快感の表現だった可能性が高いという言葉が外交界では定説だ。
~~略~~
  4強(日米中露)首脳のうち、唯一開会式に参加した安倍氏とも円滑ではなかった。開会式とレセプションを除けば、文氏と安倍氏は9日に1時間会談したのがすべてだ。安倍氏に対する韓国政府の高位要人の食事接待もなかった。特に、会談後の青瓦台の発表で公開的な行き違いも明らかになった。
しかし、この記事を読めば分かるが、青瓦台が如何に日米に対して失礼な対応をしたかがよく分かる。ムン君は、ペンス氏にはアメリカと北朝鮮との対話を即しようと、勝手に席次を決め、アメリカ側からの要請を無視して席次を変えなかった。
また、近隣諸国で唯一、開会式に参加してくれた安倍氏を、もてなすことすらしなかったのである。

安倍氏がこんな扱いをされることは、予想通りだ。この仕打ちは、ムン君は支那にやられたこととほぼ同じなのである。
しかし、対応がほぼ同じだとしても、その背景は全く違う。安倍氏が平昌五輪の開会式に出向いたのは韓国側からの再三の要請に応じたものであるが、一方で、ムン君は支那に殆どアポ無しの状況で突撃したのである。本来であれば、前回のムン君の支那訪問時には、支那の大切なイベントがあったのである。

南京大虐殺80年 現地で追悼式

会員限定有料記事 毎日新聞2017年12月13日 東京夕刊
 【南京(中国江蘇省)林哲平】日中戦争中の1937年に中国・南京を占領した旧日本軍が多くの中国人を殺害した南京大虐殺から80年にあたる13日、江蘇省南京市の大虐殺記念館で追悼式が開かれた。
会員限定の記事なので読めない方もいるかも知れないが、下の方の内容に殆ど意味は無いので、追悼式が行われたことが伝われば良いだろう。
そして、この時期にムン君は支那に行ったのである。
こちらの記事に少し紹介したが、そこで塩対応されたムン君。それを日本にもやっちゃえ、というスタンスであったようだ。
まあ、韓国に何か期待していた訳では無いので、この話はこの辺りで止めておくが、アメリカに対しても同じような、いや、それ以上に酷いことをやったことを考えると、韓国の好意にどんな政治的な意味があったかということは指摘するまでも無いだろう。「外交の大切さ」に気がついた人物とはとても思えない。

さてさて、そんな時期にこんなニュースがあった。

米中、北朝鮮へ圧力継続確認 外交トップが会談

2018年2月9日 夕刊
 【ワシントン=後藤孝好】ティラーソン米国務長官は八日、中国の外交政策を統括する楊潔〓(ようけつち)国務委員と国務省で会談した。北朝鮮が平昌五輪に合わせて韓国との対話姿勢を示す中、米中は北朝鮮の核・ミサイル開発を阻止するため、今後も圧力をかけ続ける方針を確認した。国務省のナウアート報道官が明らかにした。
あまり積極的には報じられていないが、支那がアメリカにノコノコ出かけていって、「北朝鮮への圧力は続けるぜ」という話をしたというニュース。
これは結構大きなニュースで、これまで支那がアメリカに行ってこの手の話をするシーンというのは殆ど見ていないのだが、今回は支那がアメリカに出向き、穏健派のティラーソン氏と会談。その結果、本当であれば圧力緩和をもぎ取るつもりが、結果的には圧力継続を約束してきたのである。

支那にとって、アメリカが北朝鮮への侵攻をほぼ固めている状況で、何とか現状維持を模索しなければならなかった現状を、なんとか緩和したかったという事であろう。
そういう意味では、「引き続き圧力継続」を確認したことは、支那にとっては大きな意味があるだろう。ただ、これもある程度時間稼ぎが出来る程度に過ぎない。



正直、アメリカはかなり強硬に北朝鮮への圧力を強める姿勢を示している。そして、その事前打ち合わせに、ペンス氏は日本に訪れているのである。

多分、安倍氏はペンス氏の提案を呑んだと思われる。
安倍氏がムン君に何を伝えたか、は、ハッキリ伝えられていない。報道では、「日韓合意の履行を要請」と「日米韓の連携の確認」ということをしに行き、平昌五輪の開会式に顔を出して日本選手団に激励を行うというスケジュールだったと伝えられている。しかし、首脳会談をするにあたって、たいした成果も見込めない状況でノコノコ韓国に行くような首相は日本にはいない。裏では別の交渉があったのだろう。

一方で、アメリカの副大統領のペンス氏が韓国に何をしに行ったのか?

「安倍-ペンス」共に遅刻、緊密さ見せつけ 文在寅氏から笑み消えた、首相「高支持率なんだから決断を」

2018.2.13 07:15
~~略~~
 南北の動向について意見交換をした上で安倍がこう言うとペンスは深くうなずいた。2人は7日の東京でも、晩餐会を含めると4時間近く会談を重ねてきた。今回の会談はわずか15分間だったが、もはや「阿吽の呼吸」だった。
~~略~~
 既に文在寅のスピーチが始まっていた。安倍とペンスは会場に入るのをやめ、別室でスピーチが終わるのを待った。
 「遅刻」も予定通りだった。スピーチ前の集合写真に金永南らと一緒に写りたくなかったのだ。
 安倍とペンスは、スピーチを終えた文在寅を別室に招き入れ、日米韓の3人だけで写真を撮影した。「3カ国の連携を絵に残る形で打ち出したい」という米側の意向の表れだった。

あまりに韓国が北朝鮮に対して前のめりになっているので、釘を刺しに行ったという事である。もはや、日米と韓国との溝は決定的だと言っても良い状況になりつつある。

国際的にこうしたアピールをすることで、アメリカは北朝鮮に対して妥協をしないということを示したと理解すべきだろう。
北朝鮮が韓国を取り込もうと必死になっている背景には、もはや北朝鮮に余裕が残されていないことを意味している。ある意味で、平昌五輪の韓国単独での成功は、北朝鮮の政策にとって望ましくは無かった。そこに、くさびを打ち込めただけでも北朝鮮には大きな意味がある。それがムン君に分かっているのかどうか……。



北朝鮮にとって、国境の直ぐ近くで「平和の祭典」が行われ、それが韓国単独で行われたとなれば、「実は北朝鮮の軍隊の力は韓国を脅かす程ないのではないか?」と、その様に見られかねないし、北朝鮮の国内の状況も逼迫している中で、隣の国ではお祭りが行われていることを聞けば心穏やかではないだろう。
つまり、今回の平昌五輪に北朝鮮が参加出来なかったことの意味は、かなり大きなものとなるはずだったのだ。
開催中にも北朝鮮がちょっかいを出し、米韓が共同してそれを阻止するようなことになれば、それこそ実力を疑われかねない。

しかし、現実には北朝鮮が絶妙な手を打って、南北共同開催のような状況、あるいは平壌五輪のような体になっている。そして、その費用は韓国持ちという美味しい状況を考えれば、政治的成功と言えるのでは無いかと。

日本国民は、自国の国防をいよいよ真剣に考えねばならない。半島有事が起こるかどうか、ということよりも、既に敵対する勢力に韓国が飲まれているということを、だ。こうした事実をしっかり認識すべきであろう。



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コメント

  1. キンペー君にやられたことをシンゾー君にして代理の仕返し(?)なんでしょうか。
    そうすると、かなり幼稚な話なので、普通だと「まさか」と思いますが、韓国人だとやりそうに思えてしまいます(笑)。
    今回の五輪で、アメリカさんの堪忍袋の緒が切れたとしても不思議じゃないですね。

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    返信
    1. 何というか、覚悟を決めてペンス氏は訪韓したと思うのですが、予想以上に韓国に冷遇された印象を受けますね。
      ガチギレ、という状況であってもおかしくない感じですが、「対話はしてもいい」とコメントを出している辺り、まだ余裕があるのかも知れません。
      ……あるいは、既に口とは裏腹に準備を進めている可能性はありますが。

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  2. あるけむ(R.K.M)@fwbc1965_32018年2月13日 15:26

    文大統領に対し、ペンス副大統領や安倍総理が裏で何を言ったか、知りたいですね...
    公表されることはないと思いますが。

    米国はかなり切れているいるとは思います。
    まず、米韓通商条約(FTA)見直しとか、動き出すのではないでしょうか。

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    1. アメリカが韓国に対して細かく経済制裁をやっている印象はありますけど、今後更にその傾向は強くなるように思いますよ。

      日米、日韓、米韓でどんな話し合いがあったかは、知りたいような知りたくないような……。
      何というか、思いの外状況が悪い気がしてならないのですよね。

      削除
  3. やはりカリアゲ・デブって、ただ肥えているだけの豚ではないですね。奴の側からの価値観であるとは言え、追い詰められて、やるべき手を打ってます。
    そこに比べるとムンて無能ですね?
    やっぱカリアゲの奴隷になりたいのでしょう南朝鮮は。
    まぁ、どなたかがお書きになっておられましたが、アメリカ側の南朝鮮人の被害に対するしんりてきハードルが下がったのは事実ですね。
    アメリカは脅しではないと思うのです。そう……
    私、LAで自転車の警察官2人に道を訊いて、うっかりジャケットの胸ポケに手を入れた(地図を出そうとした)。
    その瞬間、二人は拳銃を抜き
    「フリーズ!!」
    至近距離だと私が飛び出しナイフだと拳銃より速い。そういう判断だったらしいのですが、
    で、私はビビって本当に凍ったのですが、それ良かったって!
    あれ動いたら平気で撃ってたとアメリカの知人は言います。
    「専守防衛」って概念はガン社会には育たないんすね。
    元自で射手だったくせに恥ずかしいけど。銃はミサイルで言うロックオンしたら、後は撃つか撃たないかしかない。
    止まれ!と命じて動いたら、反撃される前に撃つんですよ!
    そこで一拍与えたら撃たれますからね。
    日本刀では発想でけんのだけど、飛び道具は相討ちがない!
    ヒットすると打ち返す弾道が狂うからあいてに当たらない。
    飛び道具は相手がトリガーを搾る前に発射してないと意味がない。そこが飛び道具は光物とは違うところです。
    で、ガン社会であるアメリカは、北朝鮮が核弾頭ICBMの完成を黙認するでしょうか?
    しないような気がするんですね。勿論、日本を棄てて、長距離弾での核を容認する手もあるのでしょうけど。
    でも、それやるとシナには抵抗できなくなりますね。
    だからアメリカの北朝鮮攻撃的シナリオは可能性が高まったとしか思えないんですね。





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    1. エリンギヘッドこと黒電話の北の将軍様ですが、あれ、周りが有能なのか、本人が有能なのかは分かりませんが、駆け引きに関してはたいしたものだと思いますよ。
      そこへ来ると、ムン君は器ではないような……。

      ともあれ、お書き頂いた体験談はかなりインパクトがありますね。
      ガン社会で、トリガーハッピーの印象の強いアメリカが、どの時点で実力行使に動くのか?気になるところです。

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