日本を射程に収める北朝鮮のミサイル

今に始まった話では無いので、内容自体が新しいわけではないが、これが現職総理大臣の口から出たということが、非常に大きな意味を持つと思う。

日本射程ミサイル、数百基 首相が北朝鮮の脅威強調

2018/2/14 21:00
安倍晋三首相は14日の衆院予算委員会で、日本のほぼ全域を射程に収める北朝鮮の中距離弾道ミサイル「ノドン」がすでに数百基配備されているとの認識を明らかにした。ノドンに核兵器を搭載できるかについては明言を避けた。「核実験をすでに成功させ、核を保有している」と述べ、北朝鮮の脅威を強調した。
日本のメディアはもう少し騒いでも良いんだけど、あまりこのことについて騒いでいる様子は無いようだ。

安倍首相「北朝鮮、日本の大半を打撃可能なミサイル配備」

2018年02月15日09時35分
  安倍晋三首相が北朝鮮は日本のほぼ全域を射程に収める中距離弾道ミサイル(IRBM)「ノドン」 数百発を配備したと認識していると主張した。
~~略~~
  ミサイルに核兵器搭載が可能かどうかについては「核兵器を搭載できるほど小型化し、完全に起爆できるかについてはさまざまな情報に接しているが、確たることは答えられない」と述べた。大陸間弾道ミサイル(ICBM)への核弾頭搭載が可能かについては「いくつか疑問がある」と慎重な立場を表した。


これに敏感に反応したのは、日本のメディアでは無く韓国メディアである。

14日の答弁

日本のメディアが騒がなかったこともあってか、安倍氏は衆議院だけでなく衆参本会議でもこの話をしている。

ミサイル搭載へ核小型化、北が実現可能性…首相

2017年11月21日
 安倍首相は21日の衆参本会議での代表質問で、北朝鮮の核・ミサイル開発について、「これまでにない重大かつ差し迫った脅威だ。核兵器をミサイルに搭載するための小型化・弾頭化をすでに実現している可能性がある」と述べ、技術の進展に懸念を示した。
本会議の「代表質問」で発言しているということは、国会議員はこれをしっかり議論しろよ、というメッセージでもある。
なお本来ならば、野党の代表も出てきて党首討論をやるべきなのだが、野党に担ぐべき人材がいないので、実質的に実現しないだろう。党首討論に耐えられる程度の党首を据えてくれれば未だマシだが、2016年12月7日の党首討論を最後に討論が行えない状況なのである。

この話が何故こんなタイミングで来ているのか?という話だが、1つには憲法改正の発議との絡みはあるだろう。安倍氏はこの他にこんな発言もしている。

安倍晋三首相 専守防衛「戦略としては大変厳しい現実ある」

2018.2.14 23:37
 安倍晋三首相は14日の衆院予算委員会で、専守防衛の方針について「堅持する」と強調する一方で「純粋に防衛戦略として考えれば大変厳しいという現実がある」との認識を示した。
 首相は、専守防衛について「相手からの第一撃を事実上甘受し、国土が戦場になりかねないものだ」と述べた。また、ミサイル技術の進展で命中精度が高まっているとし、「攻撃を受ければ回避するのは難しく、先に攻撃した方が圧倒的に有利になっているのが現実だ」とも語った。
このことが何を意味するのかは、色々な解釈があるだろう。ただ、「急ぐ理由」があるのだと言うことである。



そして当然、9条は改正しなければならない。

今の9条2項削除「極めて危ない」 橋下氏が語る改憲論

20018年1月29日11時26分
憲法改正の議論が熱を帯びている。自民党は年内の国会発議を目指し、通常国会で議論を加速させる構えだ。安倍晋三首相とともに改憲論議の旗振り役を担ってきた日本維新の会の前代表、橋下徹氏(48)は今、9条2項削除は「極めて危ない」と言う。その理由は何か。橋下氏に聞いた。
橋下氏のインタビューを紹介するが、彼の発言を簡単に要約すると、「憲法改正には賛成するけど、9条2項の削除はダメだ」「国会議員が信用できない」ってな事らしい。
 僕の持論は、戦力の不保持と交戦権の否認を掲げ、自衛隊に必要最小限度という過度な制約を課す根拠となっている9条2項の削除だ。だが、今の国会議員には必要最小限度という制約のないフルの自衛権を任せられない。
笑っちゃう話だが、「俺が国会議員じゃないから」という前提でこんな発言をする時点で、信用が出来ない。
 僕は、「自衛隊を保有する」というように、自衛隊の設置について憲法で積極的に明示するのは反対だ。そうではなくて、「9条1項、2項の規定は自衛隊の存在を妨げない」というように、消極的に謙虚に書くのなら賛成だ。
その上で、「自衛隊の存在を妨げない」という3項追加ならばOKってな話らしい。弁護士の考えることはよく分からないが、法律に「消極的に」も「謙虚」も無いもんだと思うんだけれど。ただ、これが日本維新の会の方針でもあるので、2項削除は厳しい情勢なんだろうな。

そして、意外に真っ当な発言をしているように見えるのは、自民党の石破氏である。

石破氏、首相改憲案「30年前なら良い」=9条2項削除を主張

2018/01/28-21:44
 自民党の石破茂元幹事長は28日、BS朝日の番組で、憲法9条改正に関し「きちんと交戦権の内容を詰め、使えるようにするのは今をおいて他にない」と述べ、交戦権を否認した2項の削除を主張した。2項を維持して自衛隊の根拠を明記する安倍晋三首相の提案については「30年前だったら良かったかもしれないが、自衛隊が実任務をしなければいけない時に、それだけでいいのか」と指摘した。
ただ、真っ当に見えるだけで、この人は当事者じゃ無い様な発言をするあたり、覚悟は無さそうだな。
 また、北朝鮮の弾道ミサイルをめぐり、「1、2、3発目くらいはミサイル防衛で落とすが、その後何発も飛んでくる状況になればミサイル基地をたたくしかない」と述べ、敵基地攻撃能力を保有すべきだと訴えた。
軍オタといわれながらも、こんな発言をするあたり、ちょっとイタい。

現時点で北朝鮮が日本を攻める旨味はほぼ無いが、やるときは確実に仕留めるつもりで来るだろう。中途半端にやるなら、最初から手を出すわけが無い。
であるならば、北朝鮮の初手は、小型核弾頭搭載のミサイルを複数同時に発射というパターンだろう。核弾頭を積まないなら、複数拠点を同時に攻撃。何れにしても多数同時発射による攻撃を選択するだろう。
つまり、日本の防衛思想である専守防衛とは、「相手からの第一撃を事実上甘受」ということであり、非常に頭の悪い戦法なのである。

2月末くらいまでには自民党案が出来上がると言われているが、果たしてこの話はどういう方向に向かうのだろう?

安倍氏がああした発言をしたと言うことは、即ち、本国会で改憲を目指すという決意の表れでもある。ソレが上手く行けば良いが、情勢はなかなか厳しいようだね。

そして北朝鮮は、日本の改憲など待ってくれはしないと思うんだけど。


……でもね、本当の脅威は北朝鮮じゃ無くて支那なんだけどね。あの国、日本をミサイルで狙いを付けて配備しているんだよね、それを騒ぐ人はいないんだけど。



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