北朝鮮の金正恩氏は北京へ?激動する北朝鮮情勢

浮雲急を告げる、そんな流れになっていますな。

「金正恩委員長、中国北京を電撃訪問」

2018年03月27日07時55分
   過去に北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記の中国訪問で専用列車として使用されたとみられる特別列車が26日午後、北京に到着したことが把握されたと、北京消息筋が明らかにした。
   匿名を求めたこの消息筋は「かなり多くの北朝鮮代表団が北京に到着したようだ」とし「南北、朝米首脳会談を控えた時期であり、非常に注目される」と話した。
これは、韓国の中央日報が報じた内容だが、金正恩氏が北京入りしたかはハッキリしていないようだ。
分かっているのは、北朝鮮から特別列車が到着したこと。

特別列車

こんなのが来たと、大騒ぎになったわけだ。

北朝鮮の“要人”が訪中か、特別列車が北京に到着

26日、中国の北京に北朝鮮からとみられる特別列車が到着しました。最高レベルの厳戒態勢のなか、人民大会堂を訪れて中国の最高指導部と会談したもようで、かなり高いランクの要人とみられます。
で、冒頭のニュースのような騒ぎになった理由はコレらしい。
 列車に誰が乗っていたかは確認されていませんが、2010年から2011年に当時の金正日(キム・ジョンイル)総書記が北京を訪問した際の列車と似ています。中国政府関係筋はJNNの取材に対し、「国家指導者レベルの警備態勢が敷かれている」と話していて、訪問しているのは金正恩(キム・ジョンウン)党委員長の可能性もあります。
要は、
  • 特別列車が北京に来た
  • 国家指導者レベルの警備体制が敷かれていた
この2点から金正恩氏が到着したのではという騒ぎになった。



この記事で重要な点は、支那と北朝鮮との連携がどうなのか?という点であろう。
ちょっと前までは、北朝鮮は支那の言うことなど聞かないという立場だったのだが、少なからず北朝鮮の高官が支那に頭を下げに来るような事態になっているという話なのである。

コレに関連すると思われるニュースはこちら。

トランプ米大統領、マクマスター補佐官を解任へ 後任にボルトン氏

2018年03月23日
ドナルド・トランプ米大統領は22日、国家安全保障担当の大統領補佐官を、現職のH・R・マクマスター氏から、ブッシュ政権時代時代から外交タカ派として知られるジョン・ボルトン元国連大使に交代させると発表した。
トランプ氏はツイッターに「2018年4月9日付で、ジョン・ボルトンが僕の新しい国家安全保障担当補佐官になることを発表できてうれしく思う。H・R・マクマスター将軍の貢献に心から感謝する。彼は素晴らしい仕事をしてくれたし、これからもずっと僕の友達だ。公式な引き継ぎは4月9日に行われる」と投稿した。
このジョン・ボルトン氏だが、何者か?という点が重要である。

ボルトン氏

写真を紹介すると、随分、高齢な印象があるが、それもそのはず。元大統領のジョージ・W・ブッシュ氏が在任中に駐国際連合アメリカ大使に任命したこともある69歳の重鎮である。
どんな手腕を持った人物か?
トランプ氏は、イラク戦争は大きな間違いだったと何度も発言してきた。ボルトン氏はジョージ・W・ブッシュ政権で働いていた当時、イラク戦争を熱心に推進していた。
トランプ氏は大統領候補のとき、いつも不介入主義的なスタンスをとった。ボルトン氏はタカ派中のタカ派だ。
実は、タカ派中のタカ派と言われるほどの人物で、軍部からも「そんなに戦争がやりたかったら自分でやれ」と言われるほどの人物。
むろん、北朝鮮への態度も非常に強硬な姿勢を見せていたと言われており、その語録にもその姿勢が表れているので紹介しておこう。
  • 「関係正常化は北朝鮮の利益になるだけだ。米国はそんな事には関心はないとはっきり言うべき。北朝鮮がまともな国になるまで関係を持つべきではない」
  • 「金正日は少々のダイエットをすることになるだろう」(経済制裁決議案採択後)
  • 「拉致問題が解決するまでは、米政府による北朝鮮のテロ支援国指定解除は交渉すらすべきでない」
  • 「6か国協議における合意は完全な失敗であり、最悪の取引だ。金正日が核を放棄することはあり得ない。大統領が目を覚ましてくれることを期待する。こんな合意はならず者政権の指導者たちに米国の交渉担当者を疲れさせることが出来たら、褒賞がもらえることを教えるようなものだ、大統領の今までの方針は正しい。半年の間にブッシュ大統領はこの合意を反故にするかの局面に立たされる。北朝鮮は約束を守らないだろう。彼らはあらゆる口実を用いて交渉を引き延ばし、更なる代償を求めてくる」
  • 「アメリカがだまされたと証明されるのは時間の問題だ」
  • 「金正日は吸血動物であり、恥知らずな独裁者だ。国民を飢餓に晒し、強制収容所や監獄に押し込んでいるような暴虐な独裁者だ。北朝鮮の生活は地獄のような悪夢にある。金正日はインターネットで世界を楽しむが、国民には外の世界は知らせない。国民に知られるのがそんなに怖いのだろうか?」
注:Wikipedhia「ジョン・ボルトンより
つまり、北朝鮮に対しては強硬な姿勢を見せ、「何かあればボルトン氏をけしかけるぞ!」というメッセージなのである。アメリカは「決断した」というメッセージだ。

そして、もう一つがこちら。

中国公船3隻、領海侵入=沖縄・尖閣沖

2018/03/23-13:18
 沖縄県石垣市の尖閣諸島沖で23日、中国海警局の「海警」3隻が日本の領海に侵入し、約1時間半航行した。尖閣諸島沖での中国公船の領海侵入は2日以来で、今年6回目。
支那がいよいよ日本の領海に侵入させる段階に移ってきた。

日本の国会が機能麻痺している状態で、圧力を強めてきたのであるが、支那が作戦を一段進めたということは、アメリカの対応をみるという意味でも大きな意味がある。
当然、ボルトン氏の就任というのは支那にも大きな関係がある。

中国の対台湾閣僚級が国民党元主席と会談「いかなる独立の企みも反対」

2018.3.26 16:48
 中国で対台湾政策を主管する国務院台湾事務弁公室の劉結一主任(閣僚級)は26日、上海で台湾の野党、中国国民党の朱立倫元主席と会談し、「いかなる形式の台湾独立のたくらみにも反対する」と述べた。台湾の中央通信社が伝えた。
当然、支那としては台湾にも同時に圧力をかけているわけで、冒頭の北朝鮮への影響行使も、支那の方針に合致するからこそであろうと思われる。

つまり、北朝鮮が支那に近づいたのではなく、支那が北朝鮮に入国を許し、局面を引っ繰り返そうとしていると言うことなのだ。
支那は共産党大会が終わり、全人代も終わり、習近平氏の政治基盤はしっかり固まり、そして、支那皇帝への道が開けた。

中国国家主席の任期撤廃 習近平氏は「終身」主席に?

2018年03月14日
中国が国家主席の任期制限を撤廃した。これにより習近平氏は、現在2期目の任期が終了した後も、国家主席の座にとどまることが可能になる。
終身国家主席への道が開けたことで、戦術のあり方を変えることが可能になった。そういう風に理解しても良いだろう。

この話は、もっと深刻な事態を迎える可能性がある。

追記 (2018/3/27)
支那を訪れたのは一体誰だったのか?
記事の中では特に言及しなかったが、引きこもりの金正恩氏ではないだろうと、僕はそう考えている。いや、いた、というべきかな?

金正恩氏が、就任後、一度たりとも国外に出ていないことは周知の事実だが、これは、北朝鮮外に出てしまうことで、政権の安定性を揺るがしかねない事態を迎えるリスクがあるからだと言われている。
いわゆるクーデターのリスクである。
父親である金正日も、国外に出ることは滅多になく、記録に残っているのは支那やロシアを数度訪問した程度である。飛行機に乗ることを極度に怖れたと言われ、何れも専用列車で移動していたとのこと。
そんな訳で、まさか金正恩氏が国外に出るとは思っていなかった。

北京訪問の要人は金正恩氏

2018.3.27 13:05
 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が26日から北京を訪問し、27日までに複数の中国共産党の指導者と会談したことがわかった。中国共産党当局者が明らかにした。
 同当局者によれば、中朝双方は今年初めから金正恩氏の訪中時期などについて交渉していた。中国側は、北朝鮮が核放棄に向けて取り組む姿勢を示すことを金氏訪中の条件にしていたという。今回、訪中が実現したことは、北朝鮮から前向きな回答を得た可能性がある。
だが、その予想は外れて、どうやら金正恩氏本人が北京を訪れたのだということのようだ。いや、少なくとも支那はその様に発表している模様。

当然、どのレベルの高官が支那を訪れたのか?で、今回の話の重要性は異なる。金正恩氏が訪れたとするのであれば、「支那の手柄」と「金正恩が妥協できるライン」が既に落とし所として手打ちがされている状態での訪問であるハズだ。
支那としては朝鮮半島の非核化は譲れないラインだろうから、そうであるとするのであればかなり大きな事件だと言える。一方の、金正恩体制は「正当性」の問題からそう易々と核兵器放棄などは考えられないはずだが、それを手放すのであれば、それに見合った体制保証に見合う何かを手に入れなければ割に合わない。
何を手に入れたんだろうね?
追記 (2018/3/28)
やっぱり、習近平氏は支那に行ったらしいね。


確定した模様。



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コメント

  1. 御無沙汰していました。
    失敗国家マニアとしては、中国国家主席の終身制導入が一番興味があります。
    中国国内向けには「三選禁止規定の廃止だけで、終身制ではない。」と鎮静化報道をしているようですが、中国人でもおそらく信じる人は少ないでしょう。
    崩壊した旧ソ連諸国や現代のジンバブエ、ベネズエラ、そして北朝鮮などの独裁型失敗国家の定番であり、中国や日本などのアジアの歴史から見てもフラグである、位討ちに該当する施策をなぜこのタイミングでとったのか、非常に興味深いです。
    プーチンでさえ、3期連続大統領の禁止の憲法改正を避け、一旦子分に大統領を譲り、再度大統領になるという手間を掛けています。
    そのロシアでは、少なくない反プーチン派が公然と非難している一方で、中国の改憲は賛成2958票、反対2票という、これまた北朝鮮と同様の99.9%での可決であり、徹底したフラグ化をキンペー君自ら推進している点が非常に気になります。

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    1. し、失敗国家マニアとは又、凄いですな。
      しかし、習近平氏の選択は、実際、どう考えても失敗フラグを積み上げた感じなので、そこまで周囲が見えないのか、追い詰められているのか。
      少なくとも経済的に無理をしている感じはアリアリなのですが、言ってみれば奴隷経済みたいなものですから、未だ無理が効くのかも知れません。

      なかなか興味深い話ではあります。

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  2. 北朝鮮は、制裁が効いたらしく中国に泣きついた。中国としては、中国ぬきで米朝会談が行われるのは面白くないし、「韓国主導」というのも許しがたい。北朝鮮が親米的な態度をとるなど、あってはならない。このあたりで利害が一致したんでしょうね。
    ・北朝鮮:完全に核と長距離ミサイルを放棄、完全な査察を受け入れる。
    ・アメリカ:相応の見返りを与える。
    ・米朝は「友好国」となる。
    なんて事になったら、中国としては対アメリカカードを1枚失うわけですからね。

    中国・韓国同盟 vs アメリカ・北朝鮮同盟なんて事になると面白い・・・実現しそうにもないから面白がっていられますが、実現すると恐怖だろうなぁ。釜山あたりに砲台、ミサイルなんか据えられたらまずいよね。対馬は砲の射程内だろうし、九州西部~中国地方西部はヘロヘロの短距離ミサイルの射程内になるよね。これは是非避けたい。となると、我国と中国の利害が一致???

    ところで、中国が失敗国家になるのは困るなぁ。面白そうだけど、我国に影響がないわけがない。

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    1. アメリカが北朝鮮と組むという選択肢は採れないでしょうから、ご指摘の様に「実現しそうもない」という話なのですが、特亜3兄弟VS日米台という構図はあり得そうな話。

      ただ、それは戦争という形態では無く、もうちょっと冷戦に近いような話なのでしょう。……そういう意味では既に始まっていると言っても良いのかも知れません。
      そして、そうだとすると、実弾が飛び交う事変レベルの争いは起きるリスクがあり、日本はまさに当事者なんですよね……。

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