韓国、フェアリング分離実験を公開

へー。

韓国型ロケットが最終関門のフェアリング分離実験を初公開=韓国ネット「まだその段階?」「日本は70年代に打ち上げたのに…」

配信日時:2018年4月3日(火) 6時20分
2018年4月2日、韓国・KBSによると、ロシアと共同開発した人工衛星打ち上げロケット羅老(ナロ)号の発射成功の後、2021年に独自技術で開発した韓国型ロケットの完成を目指す韓国航空宇宙研究院(KARI)が、最終関門とされるフェアリングの分離実験の様子を初公開した。
レコードチャイナの記事は、時々韓国をバカにした記事を載せる。これもその手のニュースなのだけれど、この事実はそうバカにしたものでもないだろう。

先ずは、最初に「フェアリング」の説明から行こう。
正式にはペイロードフェアリングと呼ばれる部品である。都合が良いのでJAXAから資料を引っ張ってきて説明しよう。

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バイクにもフェアリングなる部品は存在するが、ロケットのソレと似た機能を持っている。簡単に説明すると要は「風よけ」なのである。もちろん、風よけだけでは無く、摩擦を減らして熱による影響も防ぐという重要な役割がある。

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ロケットの先端部分にも、こんな形の涙滴状のカバーが付けられている。が、このフェアリングは、打ち上げ時には抵抗を減らすために取り付けておく必要があるのだけれど、何処かでこのフェアリングを取り外さなくてはならない。

ワニ

これは1966年に打ち上げられたジェミニ9号-A号の失敗事例を示した写真である。フェアリングの内部には人工衛星などが内蔵されている。よって、宇宙空間に打ち上げられた後にはフェアリングを分離しなければならない。
上で図解されているオレンジ色のラインで分離し、フェアリングを取り外すことで、内部に収納されている人工衛星などを軌道に投入する運びとなる。



そんな訳で、このフェアリングをパカッと割ることは意外に重要な技術なのである。
過去にも何度かフェアリングの分離に失敗して、ロケットの打ち上げ自体が失敗という事例が何度もある。
韓国の誇る「KSLV-1(羅老号)」の1号機も、実はフェアリングの分離に失敗し、片方のフェアリングが残ったままであったために、搭載していた人工衛星を軌道に乗せることができず、大気圏で燃え尽きる始末。一部の部品はオーストラリアの国土を攻撃したようだ。

そんなわけで、意外に重要な部品なのだが、ここまでの情報を紹介して、話の中に矛盾がある事に気がつかれた方がいると思う。
記事によると、公開された映像には直径2.6メートル、長さ7メートルのフェアリング(衛星を保護するカバー)の内側に仕掛けられた火薬が爆発し、フェアリングが中央から両側に分離する様子が映っている。
今、この段階でフェアリングを分離する実験をやっているが、本来、これ、「今さら」なのだ。

韓国の宇宙ロケット「羅老」の分離の瞬間映像を見ると…“完ぺき”

2013年02月04日17時59分
  韓国航空宇宙研究院は、先月30日に打ち上げた韓国初の宇宙ロケット羅老号のフェアリング(衛星保護カバー)・ロケット1段目・羅老科学衛星の分離場面を収めた映像を4日、公開した。
だって、2013年には「完璧」だったと報じられているんだぜ?これは羅老3の時の話。つまり、本来であればある程度のノウハウはこの時までに掴んでいたハズなのだ。「完璧」だったらしいしね。
ところが、今回、再びフェアリング分離実験を入念にやっているというのである。
21年の韓国型ロケット本発射までに、追加であと4回のフェアリング分離実験が予定されている。
もちろん、石橋を叩いて渡るような慎重な姿勢は寧ろ褒めるべきなのだが、もともと韓国はそういう国では無い。
もちろんフェアリングの再設計が必要で、再び実験が必要になったというような話なのだろうが、この段階でこんな事を公開していると言うことは、即ち、「他にマシなネタが無い」と言うことなんだろうね。ロケット関係でロクな成果が出せないので、既に獲得済みのノウハウでさも進展していますという様子を示したいのだろう。

まあ、頑張って欲しいところである。



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コメント

  1. あるけむ(R.K.M)@fwbc1965_32018年4月3日 16:33

    「羅老号」と「韓国型ロケット」に関するWikipediaの記事を読むと、羅老号のペイロードは100kg、韓国型ロケットは1500t(計画) のようです。
    ペイロードが大きくなれば、フェアリングも大型化しないといけないので、新規開発が必要だと考えます。
    と、ここまでは、建前論を展開しました。

    韓国型ロケットの開発予算がついて、開発開始されたのは、2010年らしい。
    フェアリングの開発が8年掛かっても完了してない?
    過去の技術蓄積が少ないにしても(それ自体、韓国人の欠陥だが)、さすがに遅い気がする。
    まあ、(冶金や機械工学など)基礎技術力が、日本より低いから、難しいか。

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    1. フェアリングの大きさが違えば、確かに実験の必要性はありますが、ニュースにするほどの価値があるとは思えません。
      何となく意図的なものを感じました。

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