日本は「拉致・核・ミサイル」の諸懸案の包括的な解決を目指す

よし、良く言った!

北朝鮮非核化へ共同宣言=拉致「対話通じ解決」明記-日中韓首脳が一致

2018/05/10-01:22
 安倍晋三首相、中国の李克強首相、韓国の文在寅大統領の3カ国首脳は9日、東京・元赤坂の迎賓館で会談した。朝鮮半島の完全な非核化へ向け、国連安全保障理事会決議に基づき連携していくことなどで一致し、同日深夜に共同宣言を発表した。
さてさて、東京で行われた日本、支那、韓国の参加するサミットに安倍氏が参加して、共同宣言に漕ぎ着けることができた。
記念撮影
さて、先に共同通信の記事に言及しておくが、共同宣言の中身はこんな感じだったそうだ。
 共同宣言は「われわれは朝鮮半島の完全な非核化にコミットしている」と明記。「安保理決議に従った国際的な協力および包括的な解決によってのみ、北朝鮮にとって明るい未来への道が開ける」とした。ただ、日米が主張する「核・ミサイルの完全、検証可能かつ不可逆的な放棄」との表現は盛り込まれなかった。
なるほど。何だか、安倍氏が押しきれなかった、というような印象の強い書き方だな。CVID(完全かつ検証可能で不可逆的な解体)つまり、リビア方式を目指すという意味では確かに「押しきれなかった」と言えるだろう。

なお、外務省のサイトを引用するとこんな感じになる。

第7回日中韓サミット共同宣言

我々,日本,中華人民共和国及び大韓民国の首脳は,2018年5月9日,第7回日中韓サミットの機会に,日本の東京で一堂に会した。
~~略~~
 我々は,朝鮮半島の完全な非核化にコミットしている。我々は,朝鮮半島及び北東アジアの平和と安定の維持は,我々の共通の利益かつ責任であることを再確認する。我々は,関係国の諸懸念に関する,関連国連安保理決議に従った,国際的な協力及び包括的な解決によってのみ,北朝鮮にとって明るい未来への道が拓けることを強調する。中華人民共和国及び大韓民国の首脳は,日本と北朝鮮との間の拉致問題が対話を通じて可能な限り早期に解決されることを希望する。
「完全な非核化」を盛り込んだ点は寧ろ評価すべき点だろう。



そして、安倍氏の主張がこちら。これも上で紹介した共同通信からの引用である。
 拉致問題に関し、安倍首相は共同発表で拉致・核・ミサイルの諸懸案を包括的に解決した上で、日朝平壌宣言に基づき国交正常化を目指す考えに変わりがないことを表明。
この安倍氏の発言は、会談後の記者会見での発言なのだそうで。

あ、オマケに付いてきたムン君の発言も参考までに。
 文氏は、南北首脳会談に関し「朝鮮半島の完全な非核化と恒久的、平和定着の基盤を設けた。朝鮮半島と東北アジアの平和の道のりの中で、日中両国の支持と協力が必ず必要だ。サミットを通じていま一度、心を一つにして、知恵を分かち合ってくださるようお願いする」と述べた。
https://www.sankei.com/politics/news/180509/plt1805090007-n1.html
平たく言うと、「助けてください」という事らしいね。
先日、ふざけたニュースが出ていたが、支那と韓国は日本に金を出させるのが、今回の訪日の目的の1つだった。もう1つは、「板門店で米朝首脳会談を」というお願いだろうけどね。

北朝鮮が非核化実行なら経済支援が保証されるべき、中韓首相が一致

5/9(水) 18:43配信
韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と中国の李克強首相は9日、北朝鮮が完全な非核化を実行すれば、北朝鮮に対する国際社会の経済支援が保証されるべきとの見解で一致した。韓国大統領府(青瓦台)の当局者が述べた。
尹永燦国民疎通首席秘書官は「両首脳は、北朝鮮が完全な非核化を実行すれば、米国を含む国際社会が体制の保証や経済開発など、北朝鮮に明るい将来を約束する支援をすべきとの意見で一致した」と述べた。
支那と韓国が「国際社会が経済支援」と言っているのが苦笑を禁じ得ないが、「北朝鮮の完全な非核化の為には経済支援の保証が必要」と、支那と韓国が言及したと言うことは即ち、この両国は金を出す気が無いと言う意味である。
特に「米国を含む国際社会が」と、言及しているが、アメリカが金を出すわけが無いので、主に日本に出せといっているようなものである。

ところが、支那や韓国はそうした「金」の話をできなかったばかりか、カードである「歴史問題」ですら日本側に押し切られてしまった。多分、米朝首脳会談の場所についても、だ。

共同宣言公表、半日遅れ 歴史認識で調整難航

毎日新聞2018年5月10日 22時03分(最終更新 5月11日 08時35分)
 日中韓3カ国は9日深夜、3カ国首脳会談の共同宣言を発表した。会談は午前11時15分ごろに終わったが、宣言発表は午後11時50分ごろ。歴史認識を巡る文言調整に手間取り半日遅れの発表となった。日本人拉致問題の解決をうたった文言が、3カ国の共同宣言では初めて明記される成果もあった。
~~略~~
難航したのは歴史認識だ。日本は「3カ国が悠久の歴史及び久遠の未来を共有している」と提起。前回2015年の「歴史を直視」の変更を意味し、来日中の中国の李克強首相は受け入れたが、本国の習近平国家主席らの了承をとるのに時間がかかったという。菅義偉官房長官は10日の記者会見で「議長国としてより良い成果を打ち出すべく、粘り強い交渉を行った」と語った。
習近平氏が「歴史問題のカードを1枚失ってもいい」という判断をしたというのがポイントである。



面白いのは、この発表とこちらのニュースがリンクしている可能性が強い点だ。

米朝首脳会談、6月12日にシンガポールで-トランプ大統領が発表

Jennifer Epstein
2018年5月10日 23:51 JST 更新日時 2018年5月11日 2:11 JST
トランプ米大統領は6月12日にシンガポールで北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長と会談すると、10日にツイッターで明らかにした。
~~略~~
平壌からほぼ5000キロ南に位置するシンガポールは、米朝両首脳にとって中立的な土地だ。シンガポールは米国と安全保障上の協定を結んでいるほか、北朝鮮大使館もあり、中国との関係も深い。
米朝首脳会談の開催場所は、前々から「シンガポールなのでは?」とは言われていた。

しかし、北朝鮮にとって「板門店で米朝首脳会談をやらない」=「朝鮮戦争の即時終結は無い」という事になるので、嬉しくない部分はあるのだろう。
また、場所がシンガポールというのもアレだ。平壌から5000km離れている、つまり、飛行機で行くしか無い金正恩氏は、「適当な飛行機が無いぜ!」という話になる。
なんのために支那に頭を下げに行ったのか?それも2回連続で。飛行機に乗って。
その理由の1つとして考えられるのが、北朝鮮が支那に「長距離飛べる飛行機を出してくれ!」「寧ろエスコートもしてくれ!」とお願いにいっているというパターン。今回、大連まで飛んで行った飛行機、イリューション62では、シンガポールまでも飛べない可能性が高い。
こんな分析もあるが、どちらかというとレンタル申し込みの可能性の方が高いような気がする。まあ、支那の上を飛ぶので「撃ち落としたりしないでね」というお願いも含まれるので、支那に一枚噛ませるというのは、かなりお得な交渉だろうと思う。支那にしても一枚噛むチャンスが生まれるので、こうした交渉には乗ってくる可能性がある。

というわけで、各国の思惑渦巻く中で、アメリカ中心の外交が世界的に展開されている。

イラン核合意から米が離脱 次の展開は

2018年05月10日
ドナルド・トランプ米大統領は8日、オバマ前政権が締結したイラクとの核合意から離脱すると発表した。欧州首脳たちは、イランを合意の枠内に引きとめようと必死だ。

米、北朝鮮に警告 イラン核合意は「反面教師」

2018/5/9 9:00
【ワシントン=永沢毅】トランプ米大統領はイラン核合意からの離脱表明によって、北朝鮮に向けて強い警告を発した。それは非核化に関する合意が不十分なら、米国は決して受け入れることはないとのメッセージだ。事実上始まっている非核化交渉で主導権を握る狙いがある。ポンペオ国務長官は9日再訪朝した。初の首脳会談に向けた米朝の駆け引きが激しさを増してきた。
 「きょうの核合意からの離脱発表には、イランだけでなく北朝鮮への含意もある」。ボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)は8日、記者団に語り、こう続けた。「米国は不十分な取引を認めないとのシグナルだ。米国は真の意味での取引を求めている」
イラン核合意の話は、また別の機会にやりたいが、アメリカがイラン核合意から離脱し、それが北朝鮮に対するメッセージでもあるという風に警告を出した。

これはどういうことかというと、「北朝鮮の次はイランだ」というメッセージでもあるが、2015年に結ばれた核合意において、イランは「核兵器に転用できる高濃縮ウランや兵器級プルトニウムを15年間は生産せず、10トンあった貯蔵濃縮ウランを300キロに削減。1万9千基あった遠心分離機を10年間は6104基に限定する。 仮にイランが核開発を再開しても、核爆弾1発分の原料の生産に最低1年はかかるレベルに能力を制限する。」ことを約束した。それと引き替えに経済制裁解除を得たイランは、その後、誠実にこの核合意を履行しなかった。

つまり、北朝鮮に対して「CVIDは必須だ」という警告を突きつけたわけだ。
まあ、アメリカがイラン核合意から離脱したことは、別の問題が生じていくわけだが、それはそれとして、北朝鮮に対してイラン核合意程度の内容ではダメだということをハッキリ伝えたことになる。
 ボルトン氏は「核拡散の脅威の除去に真剣に取り組むというなら、核の野心を持つ国に認めているこうした活動にも対処しなければならない」と強調する。イラン核合意を「反面教師」とし、北朝鮮との合意をめざしているのは明白だ。
こうした世界的な外交戦争に、安倍氏がしっかりと立ち向かっているというのが、今回のサミットの結果から分かる事でもある。

トランプ氏の「シンガポールでやるぜ」というtwitterでの発言も、サミットでの内容を踏まえたものである可能性があるのは、タイミング的にも共同宣言が出された時刻に近い。これが偶然だというには、少々できすぎているだろう。

「蚊帳の外だ」といっていたマスコミは、こうした点について、どう説明するんだろう?少なくとも、蚊帳の外なら支那や韓国がこのタイミングで日本に来たりはしないよね。
え?日本の野党??ああ、「疑惑は更に深まった」と、馬鹿の一つ覚えの台詞を使っているね。外交のことはさっぱり分からないみたいだから。



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コメント

  1. 黒電話の印象操作は凄いですね。
    あの「自分の保身のためには身内ですら粛清する独裁者」が「平和を希求する心優しい指導者」になってますからね。(笑)
    果たしてトランプ大統領は落とし所をどこに持ってくるんでしょうか?
    記事にもあるように、自分もこの時期に中国と(ついでに)韓国首脳が日本で会談を行う事は、安倍総理の北朝鮮問題に対する(アメリカへの)影響力の大きさなのは確かだと思います。
    日本人拉致被害者の全面的な解放も、恐らくトランプ大統領は北に対する条件の一つとして黒電話に突きつけると思います。(希望的観測も含めてですが)

    北朝鮮からは経済援助が間違いなく核放棄の条件になってくると思いますけど、せめて朝鮮銀行やパチンコなどの今までの北への金の流れを遮断したうえでの経済援助にして欲しいですね。
    もし、「第二次世界大戦時の補償を…」なんてふざけたことを言って来たら、ちゃんと「それは既に支払い済みで、南に渡してあるからそっちから受け取って」って言って欲しいですね。(笑)

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    1. 最近テレビを見ていないので、どんな報道なされているのかよく分からないのですが、「良い人」みたいな印象操作がなされていると言うことは指摘されているみたいですね。

      ところで、トランプ氏は最終的にアメリカンファーストを前面に押し出しはしても、ギリギリ日本を見捨てないような(今後に響きますからね)選択肢を選ぶように思います。

      日本側は「戦後補償?そんなものは必要無いし、支援も完了している」と主張し、北朝鮮は「拉致問題は解決済み」と主張し、平行線なんですが、今後どうなることやら。

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