拉致問題は「ありもしない」と北朝鮮が嘯く

嘘つきが。

拉致問題は「ありもしない」 北朝鮮が日本を牽制

6/26(火) 19:51配信
北朝鮮の平壌放送は26日の論評で「日本反動らは今日まで自らの過去の犯罪を謝罪し賠償するどころか、逆に誰それのありもしない拉致問題を騒々しくわめき立て、自分たちを『拉致被害国』に化けさせようと破廉恥に策動している」と日本を非難した。ラヂオプレス(RP)が伝えた。
北朝鮮が何を言ったのか。
「ありもしない拉致問題を騒々しくわめき立て」と言ったのである。ラヂオプレスは外国報道局の放送の原文やその要約した内容を伝える日本の通信社である。で、そんな妄言を誰が言ったのか?といえば平壌放送なので、北朝鮮自身の公式見解と考えて間違いが無い。

怒りは湧いてくるが、これについて少し冷静に考えてみたい。
まず、北朝鮮は「本当に拉致被害者の存在」を認めていないのか?

第1回日朝首脳会談(2002年9月)

第1回日朝首脳会談
 2002年9月17日の第1回日朝首脳会談において、北朝鮮の金正日国防委員長は、長年否定していた日本人の拉致を初めて認めて謝罪し、当時日本政府が認定していた拉致被害者13名のうち4名は生存、8名は死亡、1名は北朝鮮入境が確認できない旨伝えた。
日朝首脳会談(2002年)の際には、故金正日が拉致問題を認めた、と、その様に外務省には紹介されている。もちろん、報道でも「金正日が拉致を認めた!」と大騒ぎであった。
しかしこの話は、あくまで日本政府側の主張であり、何か文章に固定されている訳では無い。もちろん、音声データがある訳でも無いのだろう。

そして、この後に発表された日朝平壌宣言を確認してみると……。

日朝平壌宣言

平成14年9月17日
 小泉純一郎日本国総理大臣と金正日朝鮮民主主義人民共和国国防委員長は、2002年9月17日、平壌で出会い会談を行った。
「拉致」の文字は1文字も書かれていない。
3.双方は、国際法を遵守し、互いの安全を脅かす行動をとらないことを確認した。また、日本国民の生命と安全にかかわる懸案問題については、朝鮮民主主義人民共和国側は、日朝が不正常な関係にある中で生じたこのような遺憾な問題が今後再び生じることがないよう適切な措置をとることを確認した。
辛うじてこの辺りがそう読める。日本側の解釈はそうだ。が、「違う」と否定されると果たして解釈を押し付ける事ができるかどうかは疑問である。素直に読めば、だ。
つまり、北朝鮮は未だに拉致を認めていないと強弁できる、その状況が続いているというわけだ。これは、日本外交における大きな失敗だろう。



ということで、この事は非常に大きな問題を孕んでいると言って良いだろう。

その上で、先日も紹介したのだが、このニュース。

日朝交渉文書欠落を振り返る

2018.6.21 01:00
 もはや「モリ・カケ依存症」とでも言うべき野党のワンパターンな国会質問の中にあって、18日の参院決算委員会での立憲民主党の風間直樹氏の質問は白眉だった。今後、北朝鮮との交渉で焦点となる可能性が高い部分について、正面から取り上げたのである。少し長いが紹介したい。
 風間氏「(平成14年の小泉純一郎首相の初訪朝)当時の交渉担当者は、2回分の外交交渉記録を外務省に残していないとの国会答弁がある。安倍晋三首相も『彼は交渉記録を一部残していない』と(25年6月の)フェイスブックで批判している。公電が欠落している2回の交渉で、当時の担当者が北朝鮮と何を約束したか知っているか」
~~略~~
 この件は、田中氏が北京などで北朝鮮側の「ミスターX」らと30回近く非公式折衝を実施したうち、14年8月30日に政府が小泉初訪朝を発表し、9月17日に金正日総書記と日朝首脳会談を行うまでの間の2回分の交渉記録が外務省内に残されていない-という大問題なのである。
なんとまあ、この問題の多い日朝平壌宣言に関連する重要な交渉記録が欠落しているというのである。
日本の公文書にも重要な証拠となる部分が記されていないことを意味する。

5. 日朝実務者協議(2004年8月及び9月:北京、同年11月:平壌)

(イ)2004年8月(第1回)及び9月(第2回)にかけて日朝実務者協議が開催され、北朝鮮側から、安否不明者に関する再調査の途中経過について説明が行われたが、情報の裏付けとなる具体的な証拠や資料は提供されなかった。
(ロ)2004年11月の第3回協議は50時間余りに及び、北朝鮮側の「調査委員会」との質疑応答の他、合計16名の「証人」からの直接の聴取、拉致に関係する施設等に対する現地視察、横田めぐみさんの「遺骨」とされるもの等の物的証拠の収集が行われた。
なお、同協議では、日本政府として拉致被害者とは認定していないが北朝鮮に拉致された疑いが排除されない失踪者(特定失踪者等)の問題について、北朝鮮側に対し5名の氏名を示して関連情報の提供を求めたが、北朝鮮側からは、当該5名について入境は確認できなかったとの回答があった。(日本政府は、その後の協議等の場においても、北朝鮮による拉致の可能性を排除できない事案に係る関連情報の提供を繰り返し要求してきている。)
その後に、拉致被害者と日本が主張する人々に関する情報収集に対して、北朝鮮が対応するという事態があった。
だから、この話は矛盾しているし、大局的に見ると北朝鮮にとっては非常にマズい手段なのだが、今、北朝鮮がそれを認めるのは都合が悪いのか、別の狙いがあるのだろう。

 論評は「(日本の朝鮮半島統治時代の)朝鮮人強制連行・拉致蛮行は、歴史に類を見ない特大型犯罪だった」と非難。日本に対し「自分たちの過去を至急清算すべきだ」と主張した。日朝首脳会談の実現を念頭に、「過去」を盾にすることで、拉致問題解決に向けた安倍政権の動きを牽制する狙いがうかがえる。
こんな寝言を言っているくらいだしね。



更に言うと、北朝鮮は数日前にもこんな報道をしている。

拉致問題「既に解決」と北朝鮮ラジオが再主張

2018.6.15 23:16
北朝鮮の平壌放送は15日、「大勢に似合わない寂しい曲調」と題した論評で、「日本は既に解決された『拉致問題』を引き続き持ち出し、自分らの利益を得ようと画策している」と明言した。ラヂオプレス(RP)が伝えた。
あれれ?同じ平壌放送なのに26日の話と矛盾するよ?

結局、この手のアナウンスは、北朝鮮の政治的なプロパガンダを多分に含んでいるので、当然ながら裏に狙いがあるという風に考えて良いだろう。

こういったことを考えると、次に行われるべき日朝首脳会談というのは、非常に大切なタイミングになるだろうと言うことが言える。
安倍氏に頑張って貰うしか無いのだが。



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コメント

  1. 非核化に当事国でない日本は口を出すな!ですってさ。
    じゃ金も出さなくて良いですね!
    口は出すな。でも金は出せ!
    んな理屈は独裁国家内部で通用しても国際社会では通用せんぜ。安倍さんがケツを捲らなければね。
    トランプは何も確約してない。
    金、保証、軍事圧力。
    このうち保証しか貰ってない。
    だから習に泣きつくのでしょ?
    話はこれからだ。
    ただ総理の椅子にしがみつくと、金とトランプに喰われるけれど。口先なのか本気なのか見せてもらおうでないすか。
    嫌いではないが、無条件で信じて崇めるほど、私は安倍信者ではないので。

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    返信
    1. 僕自身も安倍氏をかってはいますが、信者と言うにはちょっと資格が足りない気がします。
      ただ……、安倍の後に誰が総理か?といわれるとコレがいないんですよね。

      何故こんなに人材がいて、まともなのがいないのかと。
      最近だと、河野太郎氏あたりはなかなか、だと思っていますが、もうちょっと修行してからと言う事になりそうで。次の次あたりかも知れません。

      削除

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