グリーンソーシャルレンディングの闇

先にお断りをしておきたい。この金融という分野に関しては、知識が皆無である。しかし、これはかなり怪しい話では無いのか?という気がしている。

ソーシャルレンディング、不適切運用の疑いで資金の流れの調査続く

2018.06.28
ソーシャルレンディング国内最大手の仲介業者「maneoマーケット」にて募集された「グリーンインフラレンディング」の事業について、200億円余りの投資資金の一部が投資家への事前の説明とは異なり、融資先の企業から子会社の証券会社に渡ったり、証券会社の当時の会長の口座に入金されたりしていた疑いがあることが分かった、とNHKが6月28日付けで報じている。
「上手い話には裏がある」というが、これもその手の分野の話のようだ。古くは豊田商事事件とか、和牛商法だとか、安愚楽牧場だとか。最近では、ビットコインの話だとか。
まあ、ビットコインとその前3つとは構造が違うので、同列に扱ってはいけないと思うのだが、リスキーだという意味では、ね。

先ずは、ソーシャルレンディングというものについて、簡単に説明しよう。
話としてはクラウドファンデングに近い話なのだが、ネット上でお金を借りたい人、企業と、ネット上でお金を貸したい人、企業を結びつける融資仲介サービスであるようだ。
理屈としては、ウェブを利用して商品の提供者と受益者を結びつけることで金融注通を効率化するので、ある意味、投資分野を開拓するようなサービスといえる。そして、その市場規模は世界中で拡大していて、2012年度には貸付型 11億9000万ドル、株式型 1億1800万ドルだったのだが、2014年 貸付型 110億8000万ドル、株式型 11億1000万ドルと急速に拡大している。

ネットを利用した新たな取引の在り方だとは思うのだが、「期待利回り2.5~13%」などと説明しているあたり非常に怪しいもののように思える。ネット上で色々調べてみたが、5%を超えるような期待利回りで、運用機関が長い(2年、3年)ものは、かなりリスキーだと訴える人もいる。

その中でもとりわけ怪しいのが、グリーンインフラレンディングである。正確には(株)グリーンインフラレンディングだね。
green-infra-lending
もう、最近は「グリーン」とか「太陽光発電」とか、名前を聞くだけでも胡散臭さを感じるモノがある。これは個人的な感想だが、しかし、商品価値を「再生可能エネルギー」に見出している時点で、これは非常に疑わしい。

虚偽説明疑い maneo社に証券監視委調査

会員限定有料記事 毎日新聞2018年6月21日 13時05分(最終更新 6月21日 13時05分)
 インターネットを通じて小口資金を調達し、融資を仲介する投資募集会社「maneoマーケット」(東京)が、資金を集めた際に虚偽の説明をした疑いがあることが21日、市場関係者への取材で分かった。証券取引等監視委員会は金融商品取引法違反の疑いで調査、金融庁への処分勧告などを検討している。
そして、こんな話がでてきた。

細野元環境相に5000万円 提供元は財務省OB議員の“吹きだまり”

2018年06月28日 15時10分
 疑惑の目を向けられて当然だ――。細野豪志元環境相(46)が昨年10月の衆院選の期間中に、都内の証券会社から5000万円を受け取っていた問題。すでに、借り入れ「なし」と記載していた資産等報告書を訂正し、全額利子付きで返済したという。しかし、この問題を巡って“うさんくさい”事実が浮上している。
 細野氏にカネを提供したのは、港区赤坂の「JC証券」。自然エネルギー開発を手掛ける「JCサービス」(大阪)が昨年5月に買収し、沖縄から東京へと拠点を変えた。
日刊ゲンダイの記事なので話半分に聞くにしても、この指摘は確かに正しい部分もあるのだ。
関係者
これが、関係者の3人ということだ。
「昨年3月の決算を見ると、資本金5億円に対し、売り上げが1000万円。加えて3800万円の赤字を出しています」(調査会社関係者)
 こんな経営状況で、細野氏に出血覚悟で5000万円をポンと出すとは、随分と気前がいい。
 しかも、取締役4人のうち2人は、細野氏がいた旧民主の元衆院議員。同じく静岡が地盤で細野グループに属した田村謙治氏(50)に、和田隆志氏(54)だ。元維新で元衆院議員の松田学氏(60)も、26日に退任するまで取締役を務めていた。
 この3人に共通するのが元財務官僚という経歴である。なぜ、同じ経歴の人が取締役に並んでいるのか。
さて、この中で一番の大物は、今は無所属になっている細野氏なのだが、彼は何と民主党政権時代に閣僚経験があるのだ。
そして、その中で一際気になるのが、2011年9月2日~2012年10月1日まで野田内閣で環境大臣を務めていたという実績である。

何故か?非常に熱心に太陽光発電など、応援していたのである。
5000万円提供
で、朝日新聞はもう少し踏み込んだニュースを出してきた。

「選挙資金と疑われる」細野氏に提供した証券会社で批判

2018年6月27日03時01分
細野豪志元環境相が、証券会社から5千万円を受け取っていた。時期は昨年の衆院選の投開票3日前だ。「趣旨が不明」「選挙工作資金のように疑われる」。証券会社の役員からは批判の声も出たが、当時の会長は資金提供について「しっかりした人だから問題ないと思った」と語った。
環境相の際に築いたコネを、細野氏にどう使って欲しかったのだろうか?という点は非常に気になる。献金した証券会社の名前がハッキリ書かれていないが、これは(株)グリーンインフラレンディングの親会社である「JC証券」だと日刊ゲンダイが報じている。JC証券株式会社の設立は2007年だが、最近は殆ど活動していない状況なんだとか。
なお、今は「JCサービス」という会社に買収されてしまっているようだ。

そして、問題はこのJCサービスの提供する太陽光発電所への投資に関するトラブルが幾つも報告されており、その一部が上に紹介した「虚偽説明疑い maneo社に証券監視委調査」の記事なのである。

グリーンインフラレンディング、maneoマーケットと共同で再生可能エネルギーに特化した貸付型クラウドファンディング開始

2016.10.3
株式会社グリーンインフラレンディング(本社:東京都港区、代表取締役:中久保 正己、以下「グリーンインフラレンディング」)は、maneoマーケット株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:瀧本憲治、以下「maneoマーケット」)との協働により、再生可能エネルギーに特化した貸付型クラウドファンディング事業「グリーンインフラレンディング」を開始した。
これが過去の記事なのだが、これらの記事を読み解くと、構図からすればそもそも詐欺紛い、あるいは詐欺そのものの手口で資金を集め、それをグループ内でぐるぐると資金運用していたという疑いすら出てきている。

そして、そこに名を連ねていたのが細野氏なのだということになると、これが一体どんな構図になってくるのか、という話。



細野氏が、JC証券の役員であった時代があるということを考え合わせると、果たして「知らなかった」とか「無関係である」とか、そういう話ができるのか?という点すら疑問だ。
何しろ、財務省OB議員の吹き溜まりのような場所から金を引っ張ったのである。
■親会社ともズブズブ
 社長は神戸大出身の中久保正己氏(52)。昨年12月、細野氏が団長を務める超党派の議員団とともにタイを訪れ、副首相への表敬に同行。2012年、細野氏が環境相時代に公募された、同省の再生エネルギー事業の事業者に同年10月に選ばれ、国から補助金220万円をもらっている。
「中久保氏は、ファンド事業を手掛ける『グリーンインフラレンディング』の代表でもある。最近、同社が運営するファンドへの投資事業を巡って、投資家から集めた資金の一部が不正に使用されたのではないかとの話が広まり、資金募集停止の事態になりました」(ファンド事業関係者)
 赤字なのに5000万円を提供し、取締役には元財務官僚の浪人、不正の影がちらつく親会社――。細野氏の疑惑にとどまらず、闇は深そうだ。
https://news.nifty.com/article/domestic/government/12136-049222/
これは日刊ゲンダイの記事の続きなのだが、(株)グリーンインフラレンディングの代表がこの中久保氏で、細野氏が環境相であった時代には一緒にタイに視察に行っている。これが2017年12月のことだ。
当社代表取締役の中久保正己は12月下旬、日本の超党派の国会議員団(細野豪志・団長)とともにタイ王国を訪れ、ソムキット・チャトゥシーピタク・タイ副首相を表敬訪問しました。
~~略~~
弊社はゴムの木を使ったバイオマス発電事業に取り組んでおり、総合省資源事業や太陽光発電システム整備等に取り組みながら、防災型スマートコミュニティの実現を目指す企業として紹介されました。
http://jcservice.co.jp/news/20171227.php
資金の借り入れが2017年10月の衆議院選挙期間中。
そして、その資金の流れにもおかしな部分があると指摘されている。

疑惑の経緯

同紙によると細野氏は昨年10月の衆議院選挙中(10月19日)に都内の証券会社から5000万円借り入れたが、「選挙資金ではない」と判断して資産報告書に記載しなかった。その証券会社は昨年5月に親会社である自然エネルギー開発会社が買収したもので、ほとんど稼働実態がなかった。だが細野氏に5000万円貸与する6日前(10月13日)に、親会社は証券会社に2億5000万円超を増資。その一部が細野氏にわたったと睨んだ証券取引監視委員会が今年3月に証券会社に報告を求めたため、細野氏は4月に資産報告書に5000万円の借入金と訂正し、返還している。
さて、これらが法的にどうなのか?という点も議論になろうが、問題点は利益供与があったのかどうか?という点に尽きよう。

野党の候補にお金を出して、果たして政治的な働きかけになるのかと言えば、2017年にはタイに訪問し、2012年には再生エネルギー事業への補助金が出るなどの具体的な金銭の動きがあった訳で。これについて「利益供与があった」という疑いは極めて濃厚だ。
一時期は、同じ民主党にいた元衆議院議員である田村謙治氏と、和田隆志氏2人は、JC証券の取締役を務めていて、これがまた財務官僚出身だというところが如何にもアレだ。



モリカケ問題に際して明らかになった財務省の体質から考えても、根深いところに問題が蟠っている可能性は非常に高いのだろう。

してみると、グリーンインフラレンディングとは一体何なのだろうか?

インフラ・レンディングという、新たな形態の取引に食い付き、「再生エネルギー事業」という筋の悪い発電手法を見せ札にして、日本の政治機構に食い込んでいる企業。そういう存在は、そう珍しい話では無いのかも知れない。

或いは、「氷山の一角」という言葉に表現されるような、有象無象がすこし浮き出てきただけの話なのかも知れない。例えばそう、関西生コンみたいな話だ。

それが悪いことなのか?という点についても、なかなか判断が出来ない所ではあるが、少なくとも違法である疑いが強い話が出てきたのだということだけはハッキリしている。

「闇」のほんの一部を見せる、それがグリーンインフラレンディングという会社の正体なのかもしれない。
この件は、もう少し追って行きたいと思う。

追記(2018/7/2) 
あーあ、やっぱり出てきたか。

細野氏、借用書なく5千万円受領 事後に証券会社が作成

沢伸也、藤田知也、三浦淳2018年7月1日05時03分
 細野豪志元環境相(無所属)が昨年秋の衆院選期間中に証券会社から5千万円を受け取っていた問題で、資金提供の時点で借用書(金銭消費貸借契約書)が交わされていなかったことがわかった。証券会社の関係者は、借用書は事後的に、昨年12月ごろに同社側が作ったと説明している。
~~略~~
朝日新聞が入手した証券会社の内部文書などによると、この資金授受をめぐって、事前に細野氏側から借り入れの申込書はなく、提供の際に借用書も作成されなかったという。その後、12月ごろになって申込書と借用書を証券会社側が作成し、秘書を通じて細野氏に押印してもらった、と内部文書には記されている。
金を貸した方が、アリバイまで作ってくれたわけだけど、ちょっと杜撰だったと。
この怪しい話は、リークのような形でもたらされたようで、野党の内ゲバ的な臭いも感じるな。

ただ、これでも細野氏は議員を辞めないと思う。
ただ嵐が過ぎるを待つのみ、という事になるんだろうけどね。



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コメント

  1. あるけむ(R.K.M)@fwbc1965_32018年6月30日 15:39

    この件も、コメントを複数に分割します。
    まず「クラウドファンデング」「ソーシャルレンディング」についてです。

    「クラウドファンディング」について、Wikipediaの記事から引用します。
    >クラウドファンディング(英語: Crowdfunding)とは、不特定多数の人が通常インターネット経由
    >で他の人々や組織に財源の提供や協力などを行うことを指す、群衆(crowd)と資金調達
    >(funding)を組み合わせた造語である
    (中略)
    >クラウドファンディングは資金提供者に対するリターン(見返り)の形態によって下記の3類型に
    >大別される。
    > ・金銭的リターンのない「寄付型」
    > ・金銭リターンが伴う「投資型」(ソーシャルレンディングとも言われる)
    > ・プロジェクトが提供する何らかの権利や物品を購入することで支援を行う「購入型」
    さらに、「投資型」は、「融資(貸付)型」「ファンド型」「株式(エクイティ)型」に分けられるようです。

    つまり、「maneoマーケット」は、投資型(ファンド型)クラウドファンディングの枠組みを提供する企業の一つということですね。
    その枠組みの中で、「グリーンインフラレンディング」は借り主(投資先・融資先)にあたるようです。



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    返信
    1. ふむふむ、毎回ありがとうございます。
      僕の理解が足りていない部分があったようで、ご指摘の部分は意識して書いていなかったので、少し不自然な部分が出ていたような気がします。
      グリーンインフラレンディングは、寧ろ借り主側なのですねぇ。

      削除
  2. あるけむ(R.K.M)@fwbc1965_32018年6月30日 16:51

    次に、「グリーンインフラレンディング」「JC証券」「JCサービス」の関係です。

    「グリーンインフラレンディング」と「JC証券」は、「JCサービス」の子会社です。
    「従業員数150名」は「(グループ会社含む)」とあるので、「JCサービス」の従業員数は、もっと少ないと考えます。
    どうも、「グリーンインフラレンディング」が、クラウドファンディングでの資金調達を担当し、「JCサービス」が、自然エネルギー開発を行う形のようです。

    「JC証券」は、「キャタリスト証券→NVF証券→JC証券」と商号変更(社名変更)しています。
    キャタリスト証券の時代は、未公開株の売買を行っていたようですが、現在は、開店休業状態である感じです。

    ソース)NHK「ソーシャルレンディング 証券取引等監視委が資金の流れなど調査」
    >証券取引等監視委員会などが調査したところ、集めた資金の一部が投資家への事前の説明とは
    >異なり融資先の企業から東京・港区にある子会社の証券会社に渡ったり、証券会社の当時の会長の
    >口座に入金されたりしていたことが関係者への取材でわかりました。
    補足すると、「融資先の企業」=「JCサービス」、「子会社の証券会社」=「JC証券」、
    「証券会社の当時の会長」=「中久保正己氏(2018 年 1 月 23 日退任)」=「JCサービス代表取締役」です。

    つまり、金の流れは、
    投資家→maneoマーケット→グリーンインフラレンディング→JCサービス
    ├→JC証券→細野豪志
    └→中久保正己氏

    という感じです。

    返信削除
    返信
    1. お金の流れに関しても、少々理解が足りていなかったルートがある様です。
      投資家から中久保氏への直接ルートがあるとは……。

      確かにニュースにはそう書かれていますねぇ。

      本来はあり得ないようなルートですな。

      削除
  3.  2015年のクソ株オブザイヤーであるソルガムジャパンを思い出しました。
    ・サトウキビの亜種「スーパーソルガム」というのが看板商品。
    ・インドネシアでハラール認証(イスラム食品規格)に受け、同国での販売開始に合意と発表。
    ・しかし、同社HPのスーパーソルガム畑が「コピペして水増しされたコラ画像」だと判明。
    ・これに対し同社は「悪質な書き込みには訴訟の準備」と逆切れ。
    ・東証からも改善報告書の提出請求を受ける。
    ・その東証への回答が「インドネシアでのハラール登録申請も、販売合意した事実も一切ない」
    ・高騰していた株価は一気に暴落。
    ・なお、現在も存続しており、本年5月にようやく強制捜査が入った。

     虚偽のプレスリリースで、期待を煽って株価つり上げを狙うのは、バイオ関連企業の定番です。
    しかし「サトウキビ畑のコラ画像」とか笑いの要素があると、とても楽しめます。
     ちなみに、記事の会社は、クソ株の世界では、いわゆる「上場ゴール」を目指していた(いる?)と思われます。
     虚偽を連発して、評判をあげて上場利益をあげたら、はいさよなら、というのが上場ゴールです。
     年数件から10数件はある案件なので、それだけでは笑いにならないので、細川モナさんに頑張ってもらいたいですね。

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    返信
    1. いやはや、皆さんは博識ですな。
      クソ株オブザイヤーが存在するとは(笑)


      この手の詐欺商法は、色々存在するとは思いますが、これに拍車をかけているのがマスコミなんですよね……。もちろん、意図的にやっている訳では無いとは思います。が、怪しい話でも金が動いていることを思うと、真面目にマスコミやる気があるのかと。

      削除
    2. あるけむ(R.K.M)@fwbc1965_32018年7月2日 17:09

      「ソルガム」って品種名?と思ったので、少し調べました。
      「ソルガム」は「トウキビ」の別名の一つということでした。他の別名には「コーリャン」がありました...って、「コーリャン」と「トウモロコシ」は、全然別物じゃないですか。
      (「トウモロコシ」はイネ科トウモロコシ属、「コーリャン」はイネ科モロコシ属)

      削除
    3. ソルガムを調べると、やたらと投資の項目がヒットしますが、何なんですかね。
      最近はグリテンフリーやら健康食品として注目される様な傾向にある様で、その関係で注目されているのかも知れませんね。

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