イラン、核濃縮活動を加速することを宣言

北朝鮮のもう一つの未来、と言えるのが、イランの現状である。

核合意無効ならウラン濃縮活動を加速=イラン最高指導者

6/5(火) 10:01配信
[アンカラ 4日 ロイター] - イランの最高指導者ハメネイ師は4日、米国が一方的に離脱を表明したイラン核合意が無効になった場合、ウラン濃縮活動を加速させるとし、準備を整えるよう国内担当機関に指示したと明らかにした。
オバマ政権時代に結んだ最悪の合意が、このイラン核合意(2015年)である。
その核合意をひっくり返したのがアメリカで、これに呼応する形でイランも核開発を加速する構えに入ったというのがこのニュースの要旨である。

トランプ大統領、イラン核合意からの離脱を発表 欧州説得実らず

2018年05月9日
ナルド・トランプ米大統領は8日、オバマ前政権が締結したイラクとの核合意から離脱すると発表した。合意は「衰えて腐って」おり、「市民」として「恥ずかしいものだ」と語った。
2015年に米国と共にこの合意を結んだ欧州各国からの忠告に反し、トランプ大統領は合意の見返りとして解除していた経済制裁を再び実行すると明らかにした。
トランプ流、とも言えるこのやり方だが、いらぬ緊張を招いたという批判も当然ながら出てくる。
President Trump in the White House, announcing he will withdraw the US from the nuclear deal with Iran
しかし、このイラン核合意は、トランプ氏の主張するように確かに「絵空事」に過ぎない話なのだ。
そして、関係各国にも協力を要請し、事態は悪化している。



さて、前回の記事でもイラン核合意は穴だらけで、実質的にイランの核開発を少し遅らせる程度の効果しかないという点について言及した。

北朝鮮問題を前にして、イランと同じ方式ではすでに長距離弾道ミサイルを開発し終わったとされる、イランより一歩先をゆく北朝鮮を野放しにはできないと、アメリカは判断した。そして、北朝鮮に厳しい姿勢を示すのであれば、当然ながら裏でつながっているであろうイランに対しても強い姿勢で臨まないことには意味がない。

例えば、北朝鮮だけに強い姿勢で臨み、イランに甘い顔をしたままだと、北朝鮮にいる技術者がイランに流入してその技術を拡散してしまい、同種の問題を複数抱える状況を迎えてしまうリスクがある。

北朝鮮、シリアに化学兵器の製造部品を提供=国連報告書

2018年02月28日
北朝鮮が化学兵器の製造に使用できる部品をシリアに提供していると、国連安全保障理事会・北朝鮮制裁委員会の専門家パネルが報告書をまとめたことが27日、明らかになった。米メディア各社が報じた。
提供された部品には、耐酸性のタイルやバルブ、パイプが含まれるという。

シリアのアサド大統領、初訪朝に意欲=北朝鮮メディア

2018年06月4日
北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)は3日、シリアのバッシャール・アル・アサド大統領が北朝鮮を公式訪問する意向を明らかにしたと伝えた。実現すれば、金正恩氏が2011年に最高指導者となって以来、初の外国要人による公式訪問となる。北朝鮮と友好関係にあるシリアは、報道についてコメントしていない。
KCNAによると、アサド大統領は5月30日、「(北朝鮮を)訪れて金正恩に会う」と発言した。北朝鮮の新しい文正男(ムン・ジョンナム)駐シリア大使の、信任状捧呈式での発言だという。
実際に、北朝鮮はシリアともつながっていて、複数の兵器を引き渡している疑いがある。北朝鮮の外貨獲得手段の一端をシリアが握っており、そこに資金供与していたのがアメリカを含む西側諸国だというのだから、なかなか笑えない話。

国連の調査は信用できない部分も多いので、話半分に聞くとしても、何らかの関与があることは、これらの記事からも明白だろう。

もちろん、その裏にロシアと支那がそれぞれ別の角度から暗躍していることは、指摘するまでもないわけだが……。



そういえば、北朝鮮の高官がアメリカに渡っていたな。

金正恩氏の「親書」を直接トランプ氏へ、首脳会談実現に協議大詰め

2018/6/1
 アメリカ・ニューヨークでポンペオ国務長官と会談した北朝鮮の最高幹部金英哲(キム・ヨンチョル)党副委員長が、ワシントンのホワイトハウスでトランプ大統領に金正恩(キム・ジョンウン)党委員長の親書を、直接、手渡すことになりました。ニューヨークから報告です。
 このホテルで会見したポンペオ国務長官は、「72時間で大きな進展があった」として、史上初の米朝首脳会談の実現に向けた前進をアピールしました。

これ、面白い報道で、「手渡すことになりました」という風に報道されているにもかかわらず、ポンペイオ氏は、「72時間で大きな進展があった」と手放しで喜んでいる。
いや、親書の中身くらい読めよ(苦笑

北朝鮮の次はロシア? アメリカが米ロ首脳会談を計画、専門家は「それだけでプーチンの勝利」と指摘

Jun. 05, 2018, 05:30 AM POLITICS
ホワイトハウスとクレムリンはトランプ大統領とプーチン大統領の首脳会談の実現に向けて、初期の調整を進めている。ウォール・ストリート・ジャーナルが1日夜(現地時間)に報じた。
関係者によると、首脳会談の目的は2国間の長きにわたる緊張の緩和だという。
ホワイトハウスは今年3月に行われた電話会談で、トランプ大統領がプーチン大統領をワシントンD.C.に招待したことを認めていた。

どうやら、6月12日に向けて大きく事態は動いているようで、既にアメリカはロシアとも話を付ける予定となっている様である。
引用した米ロ首脳会談に関する記事はかなり感傷的な内容になっているが、ロシアと話をすると言うことは即ち、アメリカにとっては本格的に朝鮮戦争を終わらせようという流れになっていると思われる。

この北朝鮮の問題とイランとの問題は、言わば表裏一体の問題で、北朝鮮がベタ下りすればイランとて強硬に核開発を続ける事は困難だろうと予想される。

つまり、冒頭の様にイランが突っ張ったところで、6月12日以降、事態は大きく動く可能性があるわけだ。

ただ……、それでも北朝鮮は核放棄などするつもりは無いと、その様に僕は考えている。
以前指摘したようにアレは宗教的な性格が強いが故に、「核放棄」とは「宗旨変え」の様なものだからだ。
無論、可能性が無い訳では無いが……、正当性を放棄した金正恩氏にとって、その先は「体制保証」どころの騒ぎでは無くなる可能性が高い。

北朝鮮、軍トップ3人を一斉交代 正恩氏に忠実な若い世代起用

2018.06.05 Tue posted at 12:35 JST
米国との首脳会談を来週に控えた北朝鮮が、軍の最高幹部3人を一斉に交代させたことが分かった。高齢の3氏に代わり、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長に忠実な若い世代の幹部が就任した。
ただ、それと関連するかどうか、こんなニュースが流れていた。
多分事態は色々と水面下で動いているのだろうけれど、表だって動きが分かるのはもうちょっと先の話になるかも知れない。
良い方向に変わってくれればいいんだけどね。



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