毎年のように「記録的な大雨」によって被災する日本

いやもう、ええ加減にせーよ。

88人死亡、37人安否不明 豪雨被害さらに拡大

7/9(月) 6:18配信
西日本を中心とした記録的な大雨の影響で、これまでに88人が死亡、37人が安否不明になるなど、各地で被害が拡大している。
広島・三原市では、市内を流れる沼田川が氾濫し、多くの住宅が水に漬かるなど、広い範囲で被害が出ている。
先ずは、被災者の方々にお見舞い申し上げます。


で、何がいい加減にしろ、という話なのかというと、地方行政の危機管理の無さである。
被害状況土砂崩れ
集中豪雨による災害は、今年初めて、って訳じゃ無い。
  • 2018年7月 西日本豪雨
  • 2017年7月22日~23日 秋田県災害
  • 2017年7月5日 九州北部豪雨 福岡県で37人、大分県で3人の計40人が死亡
  • 2015年9月9日~11日 関東・東北豪雨 茨城県で15人、栃木県で3人、宮城県で2人の、計20人が死亡
  • 2014年8月20 広島市土砂災害 広島市で77人が死亡
  • 2013年8月9日 秋田県・岩手県豪雨 秋田県・岩手県で6人が死亡
  • 2013年7月28日~29日 島根県と山口県の大雨 山口県及び島根県で2人が死亡
  • 2012年7月11日~14日 九州北部豪雨 熊本県、福岡県、大分県で30人が死亡
  • 2011年7月27日~30日 新潟・福島豪雨 新潟県で4人が死亡
  • 2010年10月18日~21日 奄美豪雨 鹿児島県奄美市で3人が死亡
一部しか紹介していないが、ここ10年近く、毎年のように多数の被害者を出すような大雨災害が発生している。

もちろん、毎年同じ場所が被災するわけでは無い。
しかし、似たような豪雨被害が発生しているのだから、地方自治体はいい加減防災体制を抜本的に見直すべきなのである。何しろ、僕の住んでいる地域の防災情報を見たら、最新の日付が10年前である。大丈夫か?これで。

他の地域についてしっかり調べていないので、どこもかしこもその状態だというわけではないのだろう。だが、万が一の事態になれば、備えていない市町村で大きな被害を出す事は間違い無かろう。

消防の体制だって、旧態依然とした感じを引き摺っている。
レッドサラマンダー
マテリアルを増やせば良いというものでも無いが、レッドサラマンダーと呼ばれる全地形対応車両は、残念な事に全国に1台(岡崎市に配備)しか無い。

もちろん、沢山ありゃ活躍できるってもんでも無いんだろうけれど、岡崎から全国に行くまでのタイムラグを考えると、全国に3箇所くらいの基地を作って備えておいて、他のは応援に行くくらいのシステムにしたって良いだろうに。

今回の災害では、交通が寸断された場所が多く、この手の特殊な車両に頼るシーンが多いのでは無いか?と、予想されるだけに、もうちょっと増やしてもいい気はする。実績を精査して検討する必要はあるんだろうけど。
消防や自衛隊、400人以上による捜索作業は難航しているという。
愛媛県では、西予市の肱川が氾濫し、5人が流され死亡した。
ほかにも宇和島市などで、土砂崩れにより道路が通行止めになるなどの被害があり、20人が亡くなり、6人が安否不明となっている。
消防の体制ももちろんそうだが、自衛隊もおかしい。

自衛隊が高速道路を使えない理由に驚愕。米軍は使い放題なのに…

2018年07月07日 08時53分
 自衛隊の予算は自衛隊が周辺諸国と戦うために必要なものを積み上げていくお金を要求する形が許されていません。自衛隊の予算は制服組の上にいる背広組の内局という財務省や公安から出向した人たちと一部の制服組で構成される内局が概算要求案をだします。財務省主導型ですから、当然、「ともかく前年度よりも減らせ! 弾薬も修繕費も人件費も燃料費も足らない? そんなことは知らん。ともかく減らせ!」という形でまとめられます。
◆予算がなくて高速代さえ出せない自衛隊
 自民党が防衛予算を対GDP比の2%まで引き上げる提言をしていても省庁の内部構造が変わらない以上、今年はさらに「高速代はゼロにする。前年度比70%を目指せ!」という大号令で、防衛省内の予算を削りに削る作業が始まっています。必要な修理も必要な消耗品も必要な人員増員ももちろんできませんし、イザとなったときに敵を叩ける燃料も弾薬もないことが毎年の概算予算請求段階ですら確定しています。国を守るよりもともかく今の支出を減らすことを優先する国なのが情けないです。
 さて高速道路代はすでに削りに削られ、自衛隊の車両が高速道路ですれ違うことがなくなったと皆さんも感じていませんか? それは高速代がないからです(涙)。
 すでに自衛隊は旅費と呼ばれる予算がほとんどありません。
出動要請があっても、高速代金すら支払われないってどう言うこと?え?流石に出動の時は代金が無料?災害出動であれば、迅速性が要求される話なので、当然無料にすべきだ。が、演習の時だって別に無料にすれば良く無いかね?
もちろん、後から清算されるという話にはなっているようだけれど、それだって警察や消防は緊急時には無料で通行可能だし、米軍はフリーパスらしいという話を聞くと、どうかと思うわけである。

個人的な移動というのであればともかく、国のために働いている自衛隊であれば、演習時であっても職務に関係する移動であれば、無料にすべきだろう。

自衛隊に関する話を指摘しているのだが、記事の流れとしておかしいので削除させて頂いた。
でも、自衛隊だって職務に関係する移動で無料にすべきだ、という考えは変わらない。現在でも防災出動の際には、警察、消防を含めて無料で通行できる制度にはなっているそうなのだけれど。



こうした細かいことも、現状で気を遣っていない状況である。
災害対策がしっかりできているとはとても信じられない。

もちろん堤防を築いたり、河川の氾濫に備えるといった対策にお金を使うということは、時間がかかるものだと思う。だが、人命を守るためのインフラにお金を使うのだから、それこそ建設国債を発行して、整備すべきなのだ。

別の記事で言及するつもりだが、水道だって、ガスだって、生活インフラに関しても、国が主導でお金を使うべきなのである。何処かの党は「コンクリートから人へ」という意味不明なスローガンを唱えていたが、コンクリートを使うかどうかはともかく、国土の防災体制を構築し直すというのは、今や必須の状況なのである。

追記 (2018/7/9)
さて、ここから先は、頭に血が上って血管が切れそうになる方もいるかも知れないので、話半分で聞いて欲しいのだが……。

倉敷の浸水、河川改修予定だった 5m予測の地域が被害

2018年7月8日15時40分
 住宅地が大規模に冠水した岡山県倉敷市の小田川の決壊は、高梁川との合流地点付近が湾曲して水が流れにくくなっているため、水がたまって、上流側の水位が上昇したことが原因とみられると専門家は指摘している。水害の恐れが高く、河川改修の工事が計画されていた。岡山大の前野詩朗教授(河川工学)は「改修後であれば洪水は防げたかもしれない」と話した。
残念な事に、今回、大きな被害を出した河川は、改修予定だった。
所詮、タラレバ、の話ではある。だって、現実には被害が出てしまったのだから。でも、工事が間に合っていれば、と、思わざるを得ない。
救出状況
浸水エリア
国土交通省の資料によると、合流地点付近では1972年や76年などにも浸水が起きている。前野教授は「今回は過去最大級の被害だ」と話す。国交省によると、洪水を防ぐため、高梁川と小田川の合流地点を、湾曲している部分よりも下流側に付け替えて水を流れやすくする工事が計画されていた。今秋には工事用道路の建設を始める予定だったという。
遅すぎるぜ!何故、今年なんだ。と、やるせなく思う人も多いに違いない。
国交省事業事業の効果
ところが、この工事が「遅れた原因」があるようなのだ。
実はこの工事は平成19年に整備基本計画が策定されている。ところが、平成26年からの事業着手は実際に行われなかった。
治水事業
「何故か」国の治水事業が大幅に縮小された時期があったのだ。2012年には治水事業費は最低になっている。

第2次安倍政権の成立が2012年12月26日だ、ということを指摘すれば、大抵の人は何が起きたかを想像出来るんじゃ無いだろうか。もちろん、明確な因果関係を指摘できるような資料が手元にあるわけじゃ無いし、未だに治水事業費を増やせないでいる自民党の為体にも物申したい。

だけれども、党派を超えて、防災について何故もっと徹底して議論しないのだろうか。建設国債の発行はタブーなんかじゃ無いのだ。
堤防ができていれば救えた命があるのなら、未来への投資という意味でも非常に意義がある事なんだろうと思う。




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コメント

  1. あるけむ(R.K.M)@fwbc1965_32018年7月9日 20:10

    色々、突っ込み満載の記事なんですが...

    >ここ10年近く、毎年のように多数の被害者を出すような大雨災害が発生している。
    確かにそうですけど、死者100名を越す水害被害は「平成初」ということは、押さえておくべきかと。

    >出動要請があっても、高速代金すら支払われないってどう言うこと?
    >え?流石に出動の時は代金が無料?
    この辺りはハッキリしましょうよ。災害支援時は(消防も含め)高速料金は無料のようです。

    >「何故か」国の治水事業が大幅に縮小された時期があったのだ。
    これについては、ツイッターで見かけた情報を貼ります(URL失礼)

    ねこおぢさん(@necoodisan)による分析
    https://pbs.twimg.com/media/DhoPuCrUwAAmctf.jpg

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  2. 愕然!
    前に杉と檜がいけんのだ!と九州の河川で書きました。が、今回の記事を読むと、そんな話ではなく、かなり愕然。
    建設国債発行!
    それは正しいと思うす。
    財団法人ないからって、放置してると後の水道記事と一緒に、
    臨界を越えた時に、もう後戻りできない悲惨な未来になる気がします。

    返信削除

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