認可保育所の不足と、少子化対策

我が子を保育園に預けている身としては、非常に理不尽な政策に思えてならないのが、この認可保育所の関連の話。

<認可保育所不足>大田区の母親も異議 1305人選考漏れ

毎日新聞 3月7日(木)12時15分配信

 子どもを認可保育所に預けられない母親が行政不服審査法に基づく異議申し立てを行っている問題で、東京都大田区の母親たちも7日、区に同様の申し立てをした。同様の申し立ては杉並区や足立区でも行われている。
 大田区によると、4月の認可保育所(91カ所)の入所に3546人が申し込み、1次選考で2241人が内定。選考に漏れた1305人が2次選考に回ったり、認可外保育施設への入所を検討したりしている。うち11件について当事者の母親たちが異議を申し立てた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130307-00000036-mai-soci

子育て支援の一環としては、どうしても待機児童の解消という方向に持っていって欲しいのが、子育て世代の切実なる意見である。


ニュースでは、認可外保育所には「金がかかる」から入れたくない、何とか認可保育所で、という話になっている。

 

民間のやっている認可外保育所というのは、大抵認可保育所の2割増しから5割増しといった料金がかかる上、迎えに行く時間にも融通が利かないなどの問題がある。

 

そもそも、保育所に預ける条件として、共働き、と言うのがあるのだが、共働きをし無ければならない家庭は往々にして夫婦での年間手取りも少ないのが実情。

そして、働いていなければ保育所に預けられない事になっているが、保育所に預けなければ正社員として働くことはほぼ不可能である。前提が矛盾しているのだ。

育休を取得して職場に復帰するケースであれば未だ良いが、新たに正社員として雇用されたいと願う母親達には絶望的にこの条件は厳しい。

また、育休をとったら退園しなければならないという不可解な規定もあり、産休後、復帰するには生まれた子供を預かって貰う所を探さねばならないが、そんな小さな(大抵は3ヶ月である)子供を預かってくれる保育施設は認可外でもそうそう無いのである。

 

つまり、一人っ子であれば未だ何とかなる可能性はあるが、二人目、三人目の子供を作ることを考えると、もうどうしようもない訳で。貧乏人は子供を作るな、と言う話になりかねない。


つまり、この話、少子化対策をしようと言っている政府にとって大きな矛盾を抱えているのである。

 

 申し立てをまとめた遠藤奈々子さん(41)は育児休業中。子どもを認可保育所に預けて4月に職場復帰しようとしたが、1次選考に漏れた。「認可外は保育料が高いし、認可との差があまりに大きく納得できない」と訴える。区の小泉邦雄・子ども家庭部参事は「認可保育所だけでなく、認証保育所や区の小規模保育施設などを用いて、待機児童の解消に努めたい」と話した。

区の職員は的外れな話をしているが、そもそも、認可外保育所を気軽に利用出来るような家庭であれば、こんな話は生じない訳で。

解決策としては、認可保育所の規模を大きくするか増やすかするしか無い。

 

無論、子供が小学生になってもこの問題は解決しない。1年生などは、半日で学校を終えて帰ってくる訳で、どう考えても共働きの家庭のことを考えていない。

そもそも、認可保育所に預けるのは、共働きの必要があるからで、小学生になったら仕事を辞めます、ってことができる家庭ばかりでなければ、小学1年生が家に帰ってきた時にどちらかの親が居る、或いはお爺ちゃんおばあちゃんが居る、という状況を作る事が出来ない(そもそも、お爺ちゃんお婆ちゃんが同居している家庭では、認可保育所に預ける資格が無い)のだ。

 

こうした児童の受け皿として学童保育所という、小学生を預かってくれる施設が存在するのだが、非常に不思議なことに、認可保育所の定員と釣り合っていない事が多い。


こども園の制度への突っ込みは、このブログでも行ったが、二重行政どころか三重行政になってしまい、現場はかなりの混乱振りである。

 

こんな状況だから、少子化に拍車がかかるのだ、と、僕は思うのだけれど、安倍政権はこの辺りも何とかして貰えないだろうか?

安倍政権と言えば、自民党は、5歳児教育の義務化、という話をしていた気がするのだが、どうなったんだっけ?

そのことも含めて教育再生、の一環だと思うんだが。

 

日本の保育はどうなる――幼保一体化と「こども園」への展望 (岩波ブックレット)

ランキングへの応援クリックよろしく!
人気ブログランキングへにほんブログ村 オヤジ日記ブログへ