アンカーでの安倍氏の発言

テレビ番組アンカーは、青山氏の出る日は欠かさずチェックしている。とはいえ、時間的にリアルタイムで見ることは出来ないので、ぼやきくっくりさんのところのお世話になる事が多い。

その中で、安倍氏が画期的な発言をしていた(まあ、当たり前の内容ではあるが)ので、記事にしておこう。


首相、消費税10%引き上げを来年末に判断 「7~9月の状況見る」

2013.12.18 23:48 [消費税率引き上げ

 安倍晋三首相は18日、関西テレビの番組に出演し、平成27年10月に予定されている消費税10%への引き上げについて「来年7~9月の状況を見て判断したい」と述べ、来年4月の8%への引き上げ後の経済指標が出そろう来年末に最終判断する考えを示した。

一つは消費税について。

産経ロイター毎日が記事にしていたが、一番発言に踏み込んでいたのは意外にも読売だった。

産経もロイターも、余り踏み込んだ内容では報道していなかった。

 来年7~9月期の国内総生産(GDP)は同年11月に速報値、12月に改定値が発表される見通し。首相は、8%への引き上げ後の4~6月は「恐らく駆け込み需要の反動減がある。その後、7月から回復できるかどうかだ」と指摘した。(産経)

ロイターでは同趣旨の内容に加えてこんな一行があった。

 14年7~9月期の国内総生産(GDP)は同年11月に速報値、12月に改定値が発表される見通し。これまで麻生財務相は、10%へ引き上げるかどうかを14年末までに判断すべきだとの考えを示している。

これに加え、読売ではこんな一行が。

景気の状況次第では引き上げを先送りする法改正を行うかどうかを問われると、「もちろんその通りだ。そのための首相だ」とも語った。


今回、アンカーへの生出演を果たした安倍氏の消費税関連の発言で大きかったのは、2点あると思う。大雑把に抜き出すが、詳細はぼやきくっくりさんのサイトでご確認を。

青山氏 : 「私は消費税10%には反対だ。8%upからの時間がなさ過ぎるし、心理的にも10%は大きい」

安倍氏 : 「財政再建には必要。だが、デフレ脱却はもっと必要。4月に消費税8%になると、4~6月は反動減があるので、7~9月の状況で判断したい」

青山氏 : 「7~9月の景気動向によっては10%増見送りもあり得るか?」

安倍氏 : 「その通り」

青山氏 : 「景気回復のためなら法改正もあり得ると」

安倍氏 : 「あり得る。その為の総理大臣だ」

個人的には3ヶ月の状況を見ただけで景気動向が判断できるとは思い難い。4~6月で反動減があれば、7~9月は反動増の可能性はあるのだ。

だが、少なくとも判断修正があり得るのだ、と言う点に総理として言及したことは評価しておきたい。


次にTPPについて。

流石に、TPPには産経が食いつきが良かったようだ。

首相、TPP「相当厳しい交渉している」 「姿勢は変えず」

2013/12/18 17:55

 安倍晋三首相は18日午後、関西テレビの報道番組に出演し、環太平洋経済連携協定(TPP)交渉について「米国に迎合したりすることはない」と述べた。交渉の現状については「相当厳しい交渉を行っている」と説明し、安易な譲歩はしていないことを強調した。

 首相は「交渉姿勢は今後も変わらない」と語り、引き続き重要5項目の関税を守ることを目指す考えを示した。そのうえで「国と国がお互いに国益をぶつけ合うので、その中で最終的な着地点をどう見いだしていくかに知恵を出していかなければいけない」と語った。

TPPに関しては、日経の報道以上の内容は殆ど無かった。

敢えて言えば、軽自動車税はTPPと無関係だと安倍氏が主張していた程度だろうか。ただ、ここの話は、寧ろ軽自動車に合わせて普通車の税金を引き下げるのが妥当な話。

今後どのように転ぶかは分からないが、自民党内では不均衡是正と、税収の向上という意見が多い様なので、軽自動車の購入だけが純減して普通車も購入されないような流れにならないように是正されれば良いなぁと思う。

アメリカに対しては、日本は「お前の所の車は日本国内で不人気なんじゃ!」と説明したとか。全く正論だ(苦笑

ISDSの問題は、安倍氏は軽視しているように思えてならないが……、ここは今回は言及を避ける。


次に、支那の防空識別圏について。

報道しているニュースソースを探せなかったので、超要約を載せよう。

青山氏 : 「バイデン副大統領との会見で、バイデン氏の『危機管理の共同管理』なる発言が気になった。これは日中の共同管理をしろという意味では無いか?」

安倍氏 : 「日米で、防空識別区拡大を認めないという内容で一致している。よって、その解釈は当たらない」

青山氏 : 「総理は前政権で、危機管理全般について日本と支那とでのコミュニケーションが出来るシステム構築を目指していたが、その解釈で良いか?」

安倍氏 : 「偶発的事故は空の方が起こりやすい。その意味でも危機管理全般のコミュニケーションがとれるメカニズムは必要だと理解している」

安倍氏が論点を反らしているような気がしないでも無いが、日本の向かっている方向性は間違いでは無いと思えた。問題は、アメリカ側の了承がとれ、支那が了解するか?なのだが、アメリカ側はともかく、支那は難しいだろうな。

せめて、習近平体制が安定していれば、話は別なのだろうが。


次に、北朝鮮情勢について。

こちらも報道しているニュースソースを探せなかったので、超要約を載せよう。

青山氏 : 「北朝鮮No.2の処刑は、拉致被害者奪還のチャンスになり得るか?」

安倍氏 : 「どんなチャンスも生かしていきたい」

岡安氏 : 「最後の一人まで取り返す方針に変わりは無い?」

安倍氏 : 「全員の被害者を取り返すのが、当然の使命」

青山氏 : 「途中経過として数人返すという方法は採るか?」

安倍氏 : 「交渉次第だが、あり得る。だが、全員取り戻す」


次に、硫黄島について。

青山氏 : 「硫黄島の英霊奪還に踏み切られた理由は?」

安倍氏 : 「我々の当然の責務だ。更に進めていきたい」


次に、特定秘密保持法について。

これも、重要な発言があったが、メディアには見当たらなかったので。

青山氏 : 「特定秘密保護法は、国民への説明が足りなかったのではないか?」

安倍氏 : 「私も反省している。この番組で説明すれば良かった。特定秘密保護法は、国民を守るための法律。安全保障上の情報収集の前提として、グローバルスタンダードの法律が必要。今まではルールが無く、問題も多かった。支那漁船の体当たり事件の映像を隠匿するような事は今後起きない。西新井事件のスパイは罪に問えなかった。宇出津事件も、犯人を罪に問えなかった。今回の法律は(一部の)スパイ活動を罪に問える。その結果、拉致事件なども防止できる」

一応、超訳なので(一部の)とした所は僕の個人的な判断に基づいており、その点ご了承を。

注1 : 西新井事件とは、北朝鮮工作員と思われる主犯チェ・スンチョルが、1970年代に日本に密入国し、東京都足立区西新井に居を定め、都内の工場に勤務しつつ、日本人に成りすまして、スパイ活動を行っていた。主な役割は、教育で、土台人として在日韓国人を選び、6ヶ月間北朝鮮でスパイ教育を行い、資金調達や新たな工作員の獲得の任務を担わせていた。現在も旅券法違反などの罪で国際指名手配中。

注2 : 宇出津事件とは、北朝鮮工作員によっって土台人にされた在日朝鮮人・李秋吉が「45歳から50歳位の日本人独身男性を探せ」との指示を受け、かねてから知り合いであった三鷹市役所勤務警備員男性を海岸に連れ出し、工作船で迎えに来た別の北朝鮮工作員に同人を引き渡した事件。なお、李秋吉は起訴猶予処分となり日本への帰化を許され、日本国民・大山秋吉として現在も都内で自営業を営んでいる。

一応、赤字で補足してあるが、日本人にしてみれば何故これが罪に問われないのか不思議なレベルの事件。だが、現状の日本の法律ではこれらの犯人を裁く法律は存在しない。

特定秘密保護法が施行されれば、ギリギリ特定秘密保護法24条2項が問える可能性がある。つまり、スパイ活動に関する情報を、北朝鮮の工作員に渡した、と、そうした認定が出来れば罪に問え、拉致が発生している以上は容疑者として引っ張れるという感じになると思う。


えっと、他に憲法改正と、給料アップに関して言及があったのだけれど、この辺りは割愛する。

 

……まあ、とにかく盛りだくさんだったので、多分、蘭月嬢もどれかには触れると思うのだが(チラッ)、日本国民が是非知っておくべき首相の話だったと思ったので、ブログの記事にしてみた。

えっと、繰り返しになるが、ここの記事はあくまで超訳なので、原典となるぼやきくっくりさんのところを読むか、アンカーの映像を見て欲しい。

 

あと、青山氏の話を「胡散臭い」と敬遠する方も居るとは思う。が、今回の話は、「首相の発言」という意味で重みのある話。その辺りに留意して是非確認して頂きたいと思う。

 

追記

……ニュースの著作権なんて下らないモノは廃止してしまって、ネットで見たいニュースを見たいタイミングで閲覧できる時代にならないかなぁ。

 


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