平昌五輪を環境オリンピックにしよう!などと意味不明な供述を……

ちょっと前のコラムだが、中央日報、流石!

【コラム】2018平昌、世界初の親環境オリンピックに(1)

2014年02月21日12時28分

  ロシアのソチで冬季オリンピックが真っ最中だ。2018年平昌(ピョンチャン)冬季オリンピックまでもう4年しか残っていないという意味だ。オリンピックを準備する韓国が注視すべきは2020年東京夏季オリンピックを招致した日本だ。

意味が分からない(笑


さて、このブログでは平昌五輪の話題も幾つか扱っている。

今から息巻く平昌五輪、でも予算は少ないの (2014/2/25)
平昌五輪競技場、16年に完工予定 (2014/2/28)

最近書いた2つの記事だが、平昌五輪の開催の危うさを指摘している。

で、この中で電力不足の話を指摘していた訳だが、ネットで面白い話を引っかけたので調べていたら、この2月21日の中央日報の記事に行き当たったというわけだ。


で、コラムを読んでいきなり訳が分からない単語があった。

「親環境オリンピック」という単語だ。最初は誤訳かと思ったが、どうやら違うらしい。

日本では一切使われないが、「親環境」というのは韓国で「環境に優しい」みたいな意味で良く使われるらしいのだ。日本語だと意味不明だな。

 日本の安倍晋三首相は、親環境オリンピックを開くと宣言した。オリンピック競技場や関連施設の照明と諸般施設の稼動を全て太陽光や風力発電によるエネルギーでカバーするだけでなく、排出された二酸化炭素はグリーン電力証書やグリーン熱証書などの活用で相殺すると発表した。オリンピックに必要な交通手段ンもハイブリッドカーや電気自動車(EV)、燃料電池自動車で運行することとも明らかにした。

この文節だと、安倍氏が「親環境オリンピック」云々と言ったように思えるが、実際は、環境に優しいオリンピックを提言した、というだけの話。

別に目新しさも無い


だが、中央日報のコラムでは、このように高らかに宣言している。

【コラム】2018平昌、世界初の親環境オリンピックに(2)

2014年02月21日12時31分

  江原道(カンウォンド)は、平昌オリンピックに使う電力を新再生エネルギーで100%補って史上初の親環境オリンピックにするという計画を出した。現在も江原地域の発電量の11%を再生エネルギーで充当しており2016年までに比重を16%まで増やすという計画を立てている。これは2030年までに国全体の再生エネルギー比率を11%に上げるという政府の発表よりもはるかに先んじる野心に充ちた計画だ。

まあ、個人的には環境負荷を少なくすること自体には賛成だ。が、韓国のこの計画には、ちょっと疑問視せざる得ない部分もある。

これを機に、韓国が環境・環境産業強国に浮上する可能性もある。重要なのは広報だ。現在も平昌の近隣には風力発電ブレードが列をなしている。1000キロワットの太陽光パネルも道路で見える所に何カ所か設置されている。襄陽(ヤンヤン)や束草(ソクチョ)近海には海洋風力発電が威容を誇っている。

風力発電ブレードが列をなす、太陽光パネルが設置され、海洋風力発電が近海にある、うん、素晴らしい話だと思う。見た目はな。

でも、どれも不安定な電源なんだが……、大丈夫か?

五輪競技にとって風は必ずしも好ましいものではない。冬季五輪もその例に漏れない。

ジャンプ競技などは風が吹いていると大事故に繋がりかねないし、滑降や大回転などの競技も強風があっては困る。

一方で、風が無ければ発電出来ないのが風力発電。

洋上風力発電は、洋上の方が風が吹きやすいこともあってそこそこ安定的に電力を確保出来るらしいのだが、それでも世界中でまだテストレベルでしか運用できていない。

洋上風力発電の先進国、オランダですら未だに採算がとれずに補助金を突っ込んでいる状況だ。2011年現在で発電単価は20円/kwhを切れば上出来だという話になっているので、火力や原子力、水力などの発電方法と比べても発電コストは高い。

2011/11/18

<韓国経済>西南海岸に海上風力発電団地

 政府は、2019年までに10兆2000億ウォンを投じて、西南海岸に大規模な海上風力団地を建設する計画だ。発電容量は250万キロワット。これは光州(クァンジュ)市を含む全羅南・北道(494万人)の電力消費を充当しても余る容量で、新・再生可能エネルギー比率を高める切り札と位置付けている。政府は、このような計画を軸に、世界3位の「海上風力発電大国」をめざしている。

まあ、韓国政府として力を入れているのは事実なのだろうけど……、ソレを電源としてあてにするのはヤバいんじゃ無いのか? 電力安定性の意味で。

更に、記事を読む限りじゃ、韓国の洋上風力発電はまだ建設の途中で、平昌五輪の電源としてあてにしちゃいけないと思うんだが。


そしてコラムでの妄想は極限に達する。

これをうまく活用すれば、エネルギー先進国に比べて少し出遅れている韓国に新再生エネルギー革命を起こせる機会になるかもしれない。平昌オリンピックは東京オリンピックより2年先であり、これを成功させれば韓国は世界で最初の100%低炭素親環境オリンピックを行った国となる。

実に熱の入ったコラムだが、2019年までに風力発電を強化!とか、2030年までに国全体の再生エネルギー比率を11%に上げるという政府の発表とかを考えれば、どう考えても平昌五輪で100%再生可能エネルギー発電で電力を賄うのは不可能だろうに。

他の太陽光発電で賄えるって話ならば、まあ、それは良いのだろうが、「現在も江原地域の発電量の11%を再生エネルギーで充当」というのは、あくまで現在の需要に対してだろ?

平昌五輪で電力需要が10倍以上になる可能性とか、考えていないのでは?寧ろ、電力需要が増えなければ、平昌五輪は正に失敗ということになるんだが。

 

もうちょっとさ、真面目に安定的な電力供給の確保を考えようぜ!

 


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