韓国軍、KF-16が壊れても直せない事情

前回も少し触れたが、基本的に韓国軍では戦闘機の修理はできない。

F-16のレーダーの修理で最長3年

入力2013.04.14 02:10 /修正2013.04.14 12:24
今月初め、中部地区○○戦闘飛行団。KF-16(国内組み立てたF-16)戦闘機が轟音を上げて急に離陸し、訓練飛行に突入した。しかし、機敏に動くのKF-16系列のうち、一部の戦闘機は、今日のような危機的状況や実際の戦闘状況では投入されない。敵と味方を区別するために「敵味方識別装置」の内部が故障したからだ。
少し前の話で恐縮だが、こんなことがあった。


現代の戦闘機には、敵味方識別装置などの様々な電子機器が搭載されている。
これは、ザックリ説明すると、マッハの世界で戦闘をする関係上、敵味方の判断をする間に決着が付いてしまうような事もあるため、とでも言えば良いのだろうか。
数日後、内陸部○○·○○戦闘飛行団のKF-16がRWRやASPJ装置が故障したまま離陸した。RWRは、北朝鮮がレーダーをオンにすると、これをパイロットに警告する電子機器、ASPJはジャミングを使って、北朝鮮のレーダー探知を妨害する電子機器である。
ところが、韓国軍の戦闘機は、こうした電子機器が故障していても平気で空を飛ばすらしい。
空軍関係者は「このような戦闘機は、平時後方訓練では支障ありませんが、戦時はもちろん、平時にも北朝鮮のミサイル攻撃に対して脆弱なので前方任務に使用することが困難である」と述べた。
流石に、後方支援訓練以外に使うつもりは無いらしいが、それにしたって酷い。
韓国空軍の主力期である最新鋭F-15KとF-16系戦闘機が部品のために苦しい状況が続き戦闘力の弱体化につながっている。 両機の部品を独占する多くの米国メーカーからの保守サービスが円滑でないためだ。
さらに大きな問題は、このような状況が空軍だけの努力をもって解決ができないという点である。部品が高額であり、整備には少なくとも数ヶ月、最大3年がかかるうえ、韓国に整備する権限がない、必ず発行元に送信する項目が多い。
理由はこのように書かれているがコレは理由の一部でしか無い。

まず、韓国軍は整備用の部品をストックするという概念が無い。ちょっと話は逸れるが、独島級揚陸艦の発電機はバックアップを含めて4基が用意されているはずだった。
曳航される独島級 (2013/9/12)
ところがこんな火災を起こしてしまい、電源喪失してブラックアウト、果ては別の船に曳航される始末。
原因は単純で、4基あるはずの発電機の内、2基が外されて修理中だったという話だ。無論、もっと別の問題もあった。当時、2基の発電機は独島級に搭載されており、火災はそのうち1基から発生。
ところが、消火活動の際に無事だった他の1基も浸水して故障してしまうのである。予備の発電機を隣に並べてどうするという話。構造的欠陥というか設計的な欠陥も存在した、ということだろう。

こうした不具合は、陸、海、空、のどの軍でも発生している。韓国軍ならば実に当たり前の事態である。


しかし、問題はそれだけでは無い。韓国では基本的に戦闘機のライセンス生産をしないのである。え?やってる?いや、正確にはできていないというべきだろうか。

ライセンス生産をすれば、技術は移転されるが、割高な戦闘機を作る事になる。例えば、日本のF-2は1機あたり120億円程度と言われている。設計の元になったF-16の価格は51億円程度とのことなので、そのコストの差は歴然である。
まあ、F-2の場合は輸出前提で作られないために、量産効果が期待出来ないという側面もあり、又、F-16と似ているのは形だけで完全に別モノという事情もあり、単純にF-16と比較する訳にも行かない。
だが、ライセンス生産すればそれだけ割高になるのは事実だろう。何しろ、製造コストにアメリカに支払うライセンス料が上乗せされるのだから。

しかし、それでも日本がライセンス国内生産に拘るのは、整備技術や部品調達の問題があるからだ。
国防を真面目に考えれば、当然ながらこのような結論になるハズ……なのだが。

韓国ではノックダウン生産と言われる、出来上がった部品を買ってきて組み立てると言う手法を使っている。
公式には、F-16の韓国バージョンであるKF-16は韓国内でのライセンス生産品なのだが……、部品の殆どはアメリカから輸入して組み立てだけやっている状況なので、ライセンス生産?というレベルなのである。後述するが部品の5割は輸入している。

もちろん、エンジンの一部や主翼など、韓国内で製造している部分もあるので完全に部品だけ買って組み立てている、という状態でも無いのだが、主要技術を持っていない状態であるのは間違い無い。

無論、そうは言っても韓国軍はバカでは無い(ハズだが現状を見ると何とも)ので、問題点は理解しているらしい。
これ空軍は戦闘機のハイ(high)級であるF-15Kを除くミディアムクラスの100〜200台を国産製造する韓国の戦闘機事業(KFX)を迅速に推進し、技術自立をしなければならないと指摘する。しかし、1999年にこの事業が決定されたが、14年が過ぎて、右往左往している。
まあ、KF-Xの話は何度もやっているので、あまり深く突っ込まないが、仕様を欲張りすぎて決まらないのと、そもそも戦闘機なんか作ったことが無いのに、作る気になっている点が問題なのである。
当然、計画も遅れる一方だ。
部品のために100%の性能を発揮できない戦闘機はF-NORS(不完全稼働航空機)と呼ばれる。空軍関係者は、「KF-16の場合、平時の85%公式稼働率を維持するために、F-NORSので、戦時稼働率が10%ほど低下することがある」と述べた。稼働率を維持するために、空軍兵器システムのチームが米空軍と16の協力会社と緊密な関係を維持しようと努める。
故に、KF-Xとは別に、現状を解決しようとしているがこれもなかなか上手く行かないのだ。
大佐は「黒は国内で修理可能部品、赤い色は、海外の整備部品」と「F-15Kは、国内の整備がほぼできず、KF-16は品目数ベースで30〜40%可能程だ」と述べた。赤色で書いた部品が問題の核心だ。これらの機器は、修理のために米国に送らなければならない。ところが、F-15の「赤外線シーカーと識別装置」であるIRST(米ロッキード·マーチン)の平均修理期間は400日である。米レイセオン社が製作するレーダー装置の平均修理期間は234日、米国BAEのレーダー(FDL)の平均修理期間は260日である。米NGCのF-16慣性航法装置(INU)は、平均修理期間が200日、ASPJは最大3年がかかる。
現状では、F-15Kを修理しようと思ったら、アメリカ行き。KF-16の修理でも「品目数ベース」で3割程度しか国内で調達できていない。

引用元の記事では延々と愚痴を述べているのだが、要は韓国国内の技術力不足で、戦闘機の修理はできない、と言う話である。
ファン所長は「開けてみれば特別なものではないかもしれないが私たちが触れられない物が多い。 KF-16の50%、F-15Kの60~70%がブラックボックスだ」と話す。
……いや、オマエんとこ、開けただろ!
ま、まあ、突っ込みはともかく、基本的には開けてはいけないことになっている。
空軍は2009年からF-16とKF-16の電子機器のアップクレードしている。F-16の場合、2009〜2015年2000億ウォン、KF-16は1兆8000億ウォンがかかる。航空機の使用期間である8000時間(30年)を基準に二回大々的な性能改良や小規模な性能改良をするために、最先端の技術であるほど莫大なお金がほとんど外国制作会社に入る。
そして、自国で技術を保有していない以上、外国企業にお金が落ちるのは仕方が無い。
800px-F-16_Cockpit_part
このノーズコーンの中に入っているのがAPG-68で、KF-16にはV7が入っているらしい。
KF-16のレーダーであるAPG68 V-7が故障が多くて稼動率が落ちる。 しかし製作会社であるNGCは収益性が低いとし生産ラインを閉鎖した。
ところが、韓国がいつまでもアップグレードせずに放置するので、V7のラインは閉鎖されてしまっている。どっかで聞いたような話だな。
アメリカにタイガーアイを6倍の価格で売りつけられる韓国軍
そう、こんな話は前からずっとあったのである。
ちなみに、日本のF-2は戦力化当初からAPG-68を使わず、J/APG-1というレーダーを搭載している。J/APG-1も当初はかなり酷い性能だったようだが、最近は改良が進んで良好な性能のようだ。
これに対し空軍は2016年に新しいAESAレーダーに交換するまで、トルコのF-16の旧型V-7を購入を打診している。
一方、韓国軍はこんな感じの対策を考えているそうで。
正直、何処にお金をかけるべきか、戦略をしっかり練り直した方が良いぜ?

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