ベトナムと支那が一触即発

随分と又きな臭いな。

ベトナムで暴徒化 中国人の死者は2人に

5月15日 18時08分

南シナ海で中国とベトナムの当局の船が衝突するなど緊張が高まるなか、ベトナム各地で起きた中国に抗議する一連のデモで、暴徒化した参加者が工場を放火するなどして、現地で働く中国人合わせて2人が死亡しました。

昨日のニュースではあるが、死者まで出てくるとは。


この話、支那の海洋進出から端を発している話で、フィリピンもまた支那と事を構えている。この支那の海洋進出の状況辺りから説明したいと思う。

海洋進出

南シナ海で各国が主張する領有権を示す絵である。赤が支那緑がベトナム青がマレーシアオレンジがフィリピンである。

各国、それぞれ言いたいことはあるだろうし、その範囲もそれぞれ欲張った感はある。が、突出しておかしいのは支那だということは、誰の目にも明らかだろう。

略図

そして、ベトナムと支那との間で利害衝突があるのは、南沙諸島海域だ。この海域は支那が実効支配している状況にある。

 

実は、支那はあれだけ巨大な内陸部を抱えていながら、保有する領海は広くない。排他的経済水域(Exclusive Economic Zone:EEZ)は国連海洋法条約に基づいて設定される水域だが、支那のEEZはこんな感じだ。

EEZ

ちょっと分かりにくいが、斜線で示される部分がそうなのである。

支那が主張する領海とは大きく違うことは上の図と見比べて貰っても明らかだろう。

支那にとって、多くの領海を保有することは「当然」であり、それは人民解放軍の「夢」でもある。

端から見ると、頭がおかしいとしか思えない主張も、彼等にとっては至極真っ当なのである。


そして、5/3頃から支那の海警局の舶とベトナム海上警察などの船が衝突を繰り返す事態に発展した。そして、それは今も続いている。

 

元々、南沙諸島の西側は南ベトナムが支配していたのだが、1974年に支那の艦船が南ベトナムの軍艦を撃沈し、南ベトナムが支配していた島々に上陸して占領、そして、それ以降、支那が実効支配しているのだ。

当然、ベトナム国内における支那への国民感情は非常に悪い

 

今回発生したデモから暴徒化した参加者が、支那の工場に放火するなどの蛮行に出た背景にもそうした事情が複雑に絡み合っている。

単に、5月3日の衝突が原因というわけでは無く、それはトリガーに過ぎなかったのである。

ベトナム 安全確保の姿勢強調

5月16日 4時21分

南シナ海での領有権争いを巡ってベトナムで起きた反中国デモで、中国人2人が死亡したことを受け、ベトナム政府は外国人の安全確保に努める姿勢を強調していますが、週末には再びデモが呼びかけられていて、先行きは不透明な情勢です。

それ故、ベトナム政府も、暴徒を厳正に処罰して支那に平謝りという立場には立たないと思われ、事態は緊張の一途を辿っている。


支那はやる気満々だしな。

ベトナム国境に中国軍、「3級戦闘準備態勢」に

2014.5.15 14:26 [中国

 香港の人権団体、中国人権民主化運動ニュースセンターは15日、ベトナムとの国境を警備する広西チワン族自治区と雲南省の一部の中国軍部隊が同日早朝から「3級戦闘準備態勢」に入ったと伝えた。

 同態勢は、4段階ある警戒態勢のうちの下から2番目のレベルで、将兵の休暇を取り消して随時出動できる態勢を整える。南シナ海での中国とベトナムの艦船衝突によって、両国間の緊張が高まっていることを受けた措置とみられる。

こんな状況で「ベトナムが一方的に悪い」「挑発では無い、支那は自衛しているだけに過ぎない」というのはあんまりな言い分だ。あまりに的外れすぎて、滑稽ですらある。

ベトナムにロシア製の戦闘爆撃機「Su-34」納入か・・・中国メディア注目

2014-05-15 13:25

環球網など中国メディアは14日、ベトナムにロシア製の戦闘爆撃機、Su-34(スホーイ34)が納入された可能性があると報じた。世界的なSNSであるフェースブックに写真が掲載されたという。同記事は新華社、中国新聞社など、中国の主要メディアの多くが転載した。  ロシアのものと見られる大型輸送機から、別の機体がおろされる様子を撮影した写真が掲載された。機体尾部の特徴から、Su-34とみられるという。軍服を着て見守る人々は、アジア人と思われる。投稿者はベトナム人で、2月の撮影とされる。

もちろん、ベトナムも黙っているわけでは無い。

Russian_Air_Force_Sukhoi_Su-34_Beltyukov-1

これは出回っているとされる写真と同型の戦略爆撃機Su-34だ。このロシア製の戦闘爆撃機は、ロシアでもまだ調達が始まったばかりの最新鋭機である。

SU-34はステルス製などは考慮されていない従来型の戦闘爆撃機ではあるが、爆撃目的であれば、なにもF-35Aの様な態様にしなくとも十分だ。そして、この話が本当であればロシアも相当えげつない。……いや、まあいつもの手口ではあるが(苦笑


支那はベトナムとの国境付近に人民解放軍を終結させて、ベトナムに圧力をかけるという露骨な手口だが、ベトナムはさりげなくロシアの最新戦闘爆撃機の写真をリークさせるというやり方で対抗している。

当然、このような戦闘爆撃機がベトナムに配備され、運用可能であるとすれば、支那にとっても相当脅威だ。

配備が進んで居ると噂されるJ-10やJ-15はもともとがロシア製の戦闘機を劣化コピーしたものなので、十分な性能が出るかは今のところ不透明だ。故に、支那にとってSu-34がベトナムにどれだけ配備され、どの程度運用できるかという事を含めて、疑心暗鬼にさせるには十分で、写真1枚で十分な抑止力になる。

 

その上、日本政府は集団的自衛権行使容認の方向に邁進しており、これも支那にとっては相当な脅威となるハズ。

シーレーン

ご存じの方も多いとは思うが、日本のシーレーンはもろに南シナ海を縦断している。南シナ海を避けるルートもあるが、何日も時間をロスし余計に原油を消費する状況になる。つまり、南シナ海において支那が制海権を押さえることは日本の国益を大きく損なう結果になるのだ。

 

今回の集団的自衛権では、地域を限定せず、「密接な関係がある国」に攻撃が加えられた場合、自衛隊が攻撃できる、と、そのように規定されている。

これの意味するところは、例えば、日本のタンカーをエスコートする海自の船が、南シナ海でベトナム軍と支那人民解放軍との衝突する現場に「偶然」出くわした場合に、自衛隊はベトナム海軍に加勢できる事を意味する。

或いは、ベトナムから要請されて自衛隊が助力する可能性だってある。


このように、このタイミングで安倍氏が会見を開いた事には、それなりの影響力があるわけで(公明党はそれゆえこれに必死に抵抗することは目に見えている)、ベトナムも利用しない手は無いだろう。

そして、一旦、ベトナムと支那とが事を構えれば、ロシアやインドも黙ってはいない。

支那は2面、3面で戦争をしなければならない状況に陥るわけだ。

残念ながら、へたれたアメリカは期待出来ないが、第7艦隊はヘタレてはいないので、圧力をかけてくることは必至だ。

 

だが、この局面でなお、人民解放軍が攻勢をかけている理由は、支那国内の情勢がかなりヤバイからだろう。

ここで引いては、習近平体制が保たない。支那は必ず更なる行動に出ると予想される。

日本はこうした事態に着々と備えていくべきである。

安倍氏の昨日の会見ではないが、もはや一国だけで防衛を考える時代は終わっているのだ。


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