しんかい12000の開発本格化

よし、「しんかい6500」の後釜だ!

地球最深部の海底へ 「しんかい12000」開発本格化、資源探査は激戦

産経新聞 5月26日(月)12時51分配信

 世界最深の1万2000メートルまで潜航できる次世代の有人潜水船「しんかい12000」の開発構想が本格的に動き出す。海洋資源の宝庫である深海底では近年、各国による資源探査の競争が激化しており、海洋研究開発機構は2023年ごろの運用開始を目指している。

随分久しく深海調査用の潜水船を作っていなかったが、予算がついたんかね?


まず、「しんかい6500」辺りからちょこっと説明を。

「しんかい6500」は「しんかい2000」という有人潜水調査船の後継機として、水深6,500mまでの大深度の潜水調査を可能なように、三菱重工によって作られた。

海底地形や深海生物などの調査を行い、通算1000回以上の渡航を行っている。

 

能力的には、現在、世界で2番目に深く潜れる運用中の潜水調査船であり、日本の変態技術が満載の船だ。

とはいえ、万が一の事故によって生還が絶望的になった時に飲む酒が用意されていた(現在は一切持ち込みが禁止されている)というエピソードもあるから、乗務員にはそれなりの覚悟が求められるのだろう。


ところで、現在、世界で1番深く潜れる運用中の潜水艇は?といえば、実は支那の船である。シーポール級潜水艇、ドラゴン級潜水艇、ハーモニー級潜水艇の3種類があり、何れも最大運用深度は7,000mであるとか。人民解放軍所有の船らしいが。

ドラゴン級潜水艇「蛟竜号」は、2012年6月24日に7,020mを達成しており、これが有人潜水艇の世界記録となっている。

 

で、冒頭の「しんかい12000」だが、この記録を大幅に塗り替える性能を持ち、マリアナ海溝に挑もう、というのがメインテーマらしい。

 世界で最も深い海底は、小笠原諸島(東京都)の南東に延びるマリアナ海溝のチャレンジャー海淵(かいえん)(水深1万911メートル)。海洋機構の有人潜水船「しんかい6500」(潜航深度6500メートル)の2倍近い能力を実現すれば、前人未到の超深海が見えてくる。

ただ、これに高い居住性を実現しようというのだから、正気の沙汰では無い。

 有人潜水船の心臓部は人が乗り込む部分を取り囲む球状の「圧力殻」だ。次世代船はこの内径を現行の2メートルより小さくして、高い水圧に耐えるようにする。海中では水深が10メートル増すごとに水圧が1気圧ずつ増える。水深1万2千メートルなら1201気圧で、1平方センチ当たり約1・2トンもの力がかかるため、圧力殻は少しでも小さい方がいい。
 一方、機器類を小型化することで船内の居住性は向上させる。しんかい6500は操縦者2人と研究者1人が搭乗するのに対し、次世代船は同じ3人乗りだが操縦者を1人に削減し、研究者が2人乗れるようにする。

居住区画は、「しんかい6500」と同等の3人乗り。ただし、「しんかい6500」では操縦者2人が必要であったが、操縦者1人で対応できるようにするとのこと。

「なんだ、同等か」と言うべきでは無い。

だって、倍の深度に潜るためには、引用記事のように倍以上の水圧がかかる。人が乗るスペースである圧力殻も当然ながら頑丈さが求められるが、駆動装置やら何やらも当然様々な制約が出てくる。シール部材1つ、ベアリング1つとっても、陸上でOKなら大丈夫というわけには行かないのが辛いところだ。


加えて何か頭がおかしいことが書かれている。

 現在の圧力殻はチタン合金製だが、次世代船では世界初となる強化ガラス製などを検討している。現行船は小さな窓から外をのぞく。操縦室が透明なガラス張りになれば視界が飛躍的に広がり、操作や調査の効率アップは確実だ。

いやいやいや、金属の特性とガラスの特性の差を考えれば、そんなん無理だと分かるだろうに。ガラスには圧倒的に靱性と呼ばれる機械特性に欠ける。「ねばさ」とも表現されるこの特性が欠けるために、1カ所でも亀裂が入れば破壊の進行速度は、金属とは桁違いに早い。

……しかし、日本人ならやりかねないのが恐ろしいところ。

 これまで1つだった圧力殻を増やす可能性もある。1つを操縦と観察用、もう1つを休憩用にして連結すれば、居住性が大きく改善する。

バッカじゃ無いの?圧力殻を二つに増やすと言うことは、繋ぎ目が必要になるって事だ。

水圧に抗するのに、一番望ましいのは球体を用いること。一番変形に強い形状だからだ。実際、「しんかい2000」の圧力殻は球体が用いられていた。「しんかい6500」はそこから少し進化して楕円なのだそうだ。

が、「しんかい12000」は圧力殻を増やすとか……。繋ぎ目は外圧に極めて弱い部分となる。まあ、円を使えばそれでもある程度は強度を高めることは出来るのだろうが……。

 現在の船内は非常に狭く、搭乗員がぎゅうぎゅう詰めの状態で、1回の潜航時間が8時間にとどまる一因にもなっている。圧力殻を2つにすれば、24時間以上の潜航も可能になる。短時間の潜航なら、休憩用のスペースに、さらに研究者2人を搭乗させて5人乗りにすることもできる。圧力殻を増やしても、全長は現行より短くするという。

技術的目処が付いてから、もう一度話を聞こう。

……しかし、日本人なら。


変態技術を加速させるには、こうした夢のような話を想定して、実現に向けて試行錯誤することは必要なのかも知れないな。

 危機感を抱いた文科省は昨年、次世代船を優先度の高い国家基幹技術と位置付けた。今年3月には日本学術会議が建造費を300億円と試算し、2023年の運用開始を政府に提言したが、予算措置はまだ固まっていない。
 しんかい6500が1989年に完成してから、すでに25年。このまま開発の空白期間が続けば、せっかく日本が蓄積してきたノウハウが風化してしまう。磯崎氏は「蓄積を引き継ぐ次世代有人潜水船の開発を急がなくてはならない」と訴えている。

よし、直ぐに予算付けようぜ!

なーに、民主党議員の首を切って、政党助成金を浮かせれば2年とちょっとで300億円くらい賄えるぜ(議員一人あたり4000万円、民主党議員115人、政党助成金77億円)。無論これは冗談だが、日本の人口は1億人以上いるので、一人あたり300円以下で賄えると思えば、そうした分野に金を注ぎ込むのもまた必要だと思うんだが。

 


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