韓国漁船、日本のEEZ侵犯す

韓国漁船のこうした行動は今に始まったことでは無いが、敢えて取り上げたのには、日韓の報道の違いが気になったからである。

韓国漁船が日本のEEZ侵犯 両国が共同捜査中

2014/12/25 17:04

【釜山聯合ニュース】25日午前9時51分ごろ、韓国南東部・釜山沖で漁船1隻(27トン)が機関故障で漂流し、日本の排他的経済水域(EEZ)を約0.8マイル(約1キロ)越えた。

この総合ニュースのソースでは、日本の海保と韓国の警備艇が対峙する事態になったとしている。


しかし、日本国内のニュースを探してみるとこんな話が。

韓国人船長を逮捕 検査忌避容疑、対馬沖

2014.12.26 00:25

 対馬海上保安部(長崎県対馬市)は25日、日本の排他的経済水域(EEZ)で停船命令に応じずに逃走したとして、漁業主権法違反(立ち入り検査忌避)の疑いで、韓国のイカ釣り漁船「テーギル」(27トン)の船長、李錫文容疑者(60)を現行犯逮捕した。同日、韓国大使館が担保金を支払う保証書を提出し、早期釈放制度で釈放された。

報道された時間が9時15分(産経新聞)と、9時51分(総合ニュース)で違いがあるものの、場所はほぼ同じだと思われる。

 

漁船の規模もほぼ同じ。

無論、以下釣り漁船ならば殆どが似たようなサイズになると思われるので、参考になるかは分からないものの、少なくとも船のサイズが同一事件である事を否定してはいない。


日本の報道では韓国漁船の船長を現行犯逮捕し、保釈書提出によって釈放されたことになっているし、「停船命令に応じず逃走した」と、明記されている。

一方の韓国側のニュースではこんな感じだ。

 海上保安庁の巡視船が同船に近づき、船を止め検査を受けるよう命じたが、機関が故障していた同船は命令に従うことができなかった。海保の巡視船2隻は同船が停船命令を聞かず、逃走すると見なし、同船を両側から止めようとした。 

ねーよ!

にらみ合い

まず、「機関の故障」で、「停船命令」に従えないというのが如何にも苦しい。

停船命令というのは船の動力を切れという意味である。しかし、どんな故障であれ、船のエンジンを切れないということはちょっと考えにくい。エンジンキーをオフにすればエンジンは止まるし、エンジンキーが回せずに壊れている!って話であれば、エンジンに供給している燃料をカットしてやれば良い。

燃料パイプの途中には、燃料コックと呼ばれるバルブが付いている。これを閉じれば、イヤでもエンジンは止まる。

 

そもそも、エンジントラブルで止まれないならば、海上保安庁が「逃走」などと判断するわけが無い。明らかにエンジンを吹かして操船していたからこそ「逃走」なのだ。

 巡視艇が追跡し約1時間半後に停船させた。操業していたかどうか調べる。

1時間半も逃走した挙げ句、「機関故障」とは呆れるな。


更に、韓国側の報道ではこんな事が書かれている。

 同本部は同船が故意にEEZを侵犯したのではなく、不法操業により日本に拿捕(だほ)される理由がないと判断し、海保に対し共同調査を提案した。

 双方は3人ずつ派遣して共同調査団を構成し、機関故障の有無など同船が日本側EEZに進入することになった経緯を調査している。また不法操業など違法行為があったかについても調べている。

しかし、日本側の報道では、韓国南海海洋警備安全本部の状況対策チームが警備艇3隻を出しているという話には一切触れられていない。

同日、韓国大使館が担保金を支払う保証書を提出し、早期釈放制度で釈放された。

書かれているのはこの1文だけだ。


このニュースが同じ事件を報じているのだとすると、事実はこんな風であったと推察される。

  • 韓国漁船、いつものように日本のEEZ内で違法操業開始
  • 海上保安庁がその事実を認識して巡視船2隻を出して現場に急行
  • 巡視船から韓国漁船に対して「停船命令」
  • 韓国漁船逃走開始
  • 韓国漁船、韓国南海海洋警備安全本部に「日本の巡視船2隻に追いかけられている」と連絡
  • 韓国南海海洋警備安全本部が警備艇3隻を出動
  • 巡視船2隻で韓国漁船を追い詰め、両側から挟み込むようにして停船させる/li>
  • 李錫文容疑者(60)を現行犯逮捕
  • 韓国警備艇が現場に到着して、日本の巡視船に説明を求める
  • 韓国警備艇側から「共同調査」の提案
  • 日本巡視船はこれを拒否(日本のEEZ内の不法操業事案である。日本側に韓国側の提案を受け入れる理由は無い) 受け入れていた模様。
  • 日本側は、韓国大使館に連絡をした結果、大使館が担保金を支払う保証書を提出したため、船長釈放
  • 違法操業に関しては、日韓でそれぞれ捜査。

こんな流れでは無いだろうか?

しかし、韓国側の報道では、この様に言っているが……。

 同本部は同船が故意にEEZを侵犯したのではなく、不法操業により日本に拿捕(だほ)される理由がないと判断し、海保に対し共同調査を提案した。

日本の海上保安庁は、逮捕容疑は漁業主権法違反(立ち入り検査忌避)である。

違法操業に関しては別途捜査されるようだが、担保金の支払いは違法操業の有無にかかわらず必要である。

 

……繰り返し言うが、これは同じ事件を報じているとの前提での話なのだが、同じ事件だとするのならば、報道の仕方でこれ程までに話が異なるのだ、という事実に、今更ながら驚きを隠せない。

ちなみに……、産経以外は今のところスルーの模様。

産経新聞ですら、韓国の韓国南海海洋警備安全本部の話には一切触れていないことを考えると、報道機関の韓国側への配慮というのは相当根深いものを感じざるを得ない。

追記

……あー、同じ事件っぽいね。

韓国の漁船、故障で日本の排他的経済水域に侵入=韓国ネット「違法漁業なら罰するべき、韓国も日本から被害を受けている」「そこは韓国の領海だ」

2014年12月25日 21時15分

2014年12月25日、韓国・聯合ニュースによると、韓国南東部・釜山市の南東9.3海里(約17.2キロ)の海上で同日、韓国の漁船1隻が機関故障を起こし、日本の排他的経済水域(EEZ)に侵入した。

これを受け、韓国の南海海洋警備安全本部は警備艇3隻を派遣し、海洋警察官が機械故障を起こした漁船に乗り込んだ。同部の関係者は、排他的経済水域への侵入は故障による事故のため違法行為ではないと説明し、海上保安庁と協議している。

レコードチャイナの書き方は韓国寄りの内容だ。

EEZ侵犯の韓国漁船を海保が追跡、韓国海洋警察と対峙・・韓国ネット「一歩も引くな」「日本は一隻に対してもここまで...」

FOCUS-ASIA.COM 12月25日(木)21時5分配信

韓国メディア・ニューシスなどによると、25日午前9時51分ごろ、韓国漁船が対馬周辺の日本の排他的経済水域(EEZ)に約0.8マイル(約1キロ)侵入した。

あー、共同捜査の申し出は、海保は受けたのか。


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