支那で人権派弁護士100人超が拘束される非常事態

うーん、悲惨だな。支那では良くあることなんだけどね。

中国当局、人権派弁護士ら100人超を拘束か

読売新聞 7月13日(月)20時25分配信
 【北京=竹内誠一郎、広州=比嘉清太】中国で人権派弁護士や活動家が相次いで拘束されている問題を巡り、共産党機関紙・人民日報と国営新華社通信は12日、公安当局が「重大犯罪グループ」の摘発を行っていると伝え、官製メディアとして初めて摘発の事実を報じた。
「重大犯罪グループの摘発」で「弁護士が拘束される?」
冒頭部分を読んだだけではさっぱり意味がわからないニュースである。


しかし、100人超もの弁護士が拘束されるという事態はタダ事ではない。

事件は何やら複雑な経緯がある模様。
 人権活動を支援するインターネットサイト「維権網」によると、すでに100人超が拘束、連行されており、弁護士らは「権力の乱用」と反発している。
維権網によると、重点摘発を受けたのは北京鋒鋭弁護士事務所。運営者の周世鋒弁護士、著名女性弁護士の王宇氏らが拘束され、ネットで支援表明するなどした複数の弁護士らも一時、拘束された模様だ。
どうやら、今回の話は、拘束された弁護士達が政府への抗議行動を助長する活動を行ったことが問題視されているようだ。
 公安当局は今年5~6月、黒竜江省で政府への抗議運動を起こした陳情者を「金で雇った」などとして同事務所の元スタッフら関係者を拘束。これを機に、摘発を拡大しているとみられる。官製メディアは、同事務所が「真相を知らない群衆やネットユーザーをあおり立て、政府に対する不満を扇動した」と指摘している。
政府への抗議運動に加担、というのが拘束の理由と支那当局は説明しているようだが、日弁連では珍しくない風景だよね?政府に対して政治的な意見を主張して抗議行動をするなんて。

日本で日弁連が逮捕されたなんて話は聞いたことはない。いやー、日本の言論の自由、素晴らしいですね(棒)


このニュースだけではよくわからないので、他のニュースを調べてみる。


するとこんな話が出てきた。

無断で弁護権をはく奪、弁護士らが集団抗議へ=中国黒竜江省



【大紀元日本1月22日】中国黒竜江省建三江地区で19日、弁護士ら8人は、被告人の親族と弁護団に通知せず公判が開かれたとして司法当局に抗議し、「あらゆる法的手段で争い、関係者の責任を追及する」との姿勢をみせている。被告人4人は中国で禁止されている伝統気功・法輪功の愛好者である。大紀元が関係者を取材した。
少し前のニュースで、大紀元ソースの話である。そして法輪功絡みの話だ。
それだけに信用性について若干割り引いて考える必要がありそうな記事だな。 何しろ、大紀元は法輪功系の報道機関だからだ。
 
とはいえ、事実無根でもあるまい。

そしてその内容はなかなか衝撃的だ。
 弁護団の説明によると、4人は昨年3月下旬に弁護士とともに拘置所を訪れ、不当に勾留されている仲間の愛好者の釈放を求めたが、社会秩序騒乱の容疑で逮捕された。「その際、依頼人たちに違法な行為は一切なかった」と弁護士は言う。
同行の弁護士4人も一時身柄を拘束され、肋骨を骨折するなどの拷問を受けた。
弁護士が身柄を拘束されるという事態が相当異常性の高い話なのだが、この事件では交流所を訪れた仲間の釈放を求めたら、弁護士が逮捕されてしまったという意味不明な話。

前提として法輪功と支那共産党が対立構造にあることを考えれば、分からない話でもないが……。でも、オウムの幹部の弁護人は日本では逮捕されていないよ?って、日本の話はもう良いか。
法輪功に対する人権蹂躙に関してはこちらの記事を参照されたい。


そして、別の関連ありそうなニュースとしてこちら。

全世界で、江沢民を裁判に―中国最高検察へ2万8千通、4万人が告訴



【大紀元日本7月6日】全世界で江沢民を裁判にかける―中国最高検察庁や最高裁判所へ刑事告訴状が中国国内外から続々と届いている。5月からの2カ月間で2万8千通の訴状に4万人が名を連ねた。中国共産党から迫害を受ける国内外の法輪功の学習者が、弾圧を停止するため、政策を指揮した江沢民・元国家主席を「非人道罪、ジェノサイド(大量虐殺)罪」で訴えている。世界規模で公訴に向けた活動が行われている。
なるほど、江沢民氏を裁判にかけるという活動が問題視されたっぽいな。
一時期はスペインで起訴されたニュースも出回っていたが、支那国内でも同様の働きかけをしていた模様。
司法改定に端を発する、公訴に向けた世界規模活動
この大規模な活動は、5月1日に中国最高検察院の司法新制度改定に端を発する。「告訴があれば必ず受理しなければならない」というものだ。そのため、国在外の学習者や支持者などが一斉に江沢民を告訴する運動を始めた。
この記事のベースになりそうな事件がこちら。

江沢民派重鎮の腹心、新たに規律違反で調査



【大紀元日本7月1日】中国元国家副主席で曽慶紅氏の腹心が、汚職摘発を指揮する中央規律検査委員会により取り調べを受けていることがわかった。習近平政権は、敵対する江沢民派の右腕である曽氏への汚職取り締まり策「トラ狩り」の厳しい包囲網を敷いているようだ。
記事にあるように習近平氏は政敵である江沢民氏の一派を蹴落とそうと色々と画策している。
この動きは、習近平氏が国家主席に任命された後、徐々に活発になっており、表向きは「腐敗撲滅」の看板を掲げているが、その実大規模粛清になりつつある。
 江沢民派重鎮で「大トラ」と揶揄され、絶大な権力を誇った中国元最高指導部メンバー周永康には6月11日、無期懲役の判決が下っている。
このような動きがある背景には、未だに支那国内の勢力を纏めきれていない習近平氏の焦りがあるのかもしれない。


支那では、脈々と同じような勢力争いが繰り返されてきただけに、このような政治闘争もそれ程珍しい話ではないのだが……。

習近平氏は江沢民氏の一派を政界から追い出し、影響力をそぎ落とそうとする一方で、江沢民氏を訴追する動きにも警戒感を示すというなんとも不思議な構図になっているな。

不正を摘発する地方政府の幹部も何やら襲われたというニュースが流れていた。

中国で不正告発幹部、襲われ死亡「暴力で腐敗もみ消した」ネットで非難

2015.6.9 21:18

中国黒竜江省慶安県の汚職取り締まりを担当する幹部の男性が、県上層部の不正を中央機関に内部告発した後、覆面姿の集団に襲われて死亡していたことが9日分かった。有力経済誌「財経」(電子版)が伝えた。
関連性はありそうだ。


そして、冒頭のニュースに関連して逮捕された弁護士の名前が出ていた。
 維権網によると、重点摘発を受けたのは北京鋒鋭弁護士事務所。運営者の周世鋒弁護士、著名女性弁護士の王宇氏らが拘束され、ネットで支援表明するなどした複数の弁護士らも一時、拘束された模様だ。
この周世鋒氏だが、ウィキペディアの中文版で名前が出てきており、法輪功絡みの案件を扱っていると紹介されている。
王宇氏も同様にウィキペディアの中文版で名前が出てきており、やはり法輪功絡みの案件を扱っている模様。
 
十中八九、今回の騒ぎは法輪功絡みだと見て間違いは無さそうである。 ただ、それを証明するソースが出てくるのかは怪しいが……、大紀元でも今回の件は直接的に触れていないだけに、気になる所。
 
そして、日本国内では法輪功はタブー視されているので、報道機関には殆ど顔を出さない模様。

中国、人権派弁護士を一斉拘束 60人前後 批判言論封じの見せしめか?

2015.7.11 18:35
 【北京=矢板明夫】中国の公安当局が9日から11日にかけて、北京、河北省、広東省など全国各地で、人権派弁護士やその関係者を30人以上拘束したことが分かった。
11日のニュースがこちら。産経新聞ソースである。
これ、逮捕者は今後、更に増えるかもしれないね。
日本で「人権派弁護士」というと、なんとなく胡散臭いイメージがつきまとってしまうだけに敬遠していたニュースだが、少々大事になりそうである。 もう少しわかったら続報を伝えたい。
追記
日経新聞に続報っぽい記事が出ていた。

中国、人権派拘束100人超 景気減速で社会安定に危機感

2015/7/13 22:36 (2015/7/14 0:36更新)
【北京=永井央紀】中国の習近平指導部が、国内の安定を維持するために強硬策を相次いで打ち出している。先週後半から人権派弁護士や活動家を全国で一斉に拘束し、一時的なものも含めると100人超と前例のない規模になったもようだ。株式市場への介入を通じ株価押し上げにも躍起になっている。経済成長が鈍化するなか、社会の安定を最優先する姿勢が一段と鮮明になってきた。
こちらでは習近平氏の焦りをハッキリと記事にしている模様。
僕の推測もあながち間違いというわけでは無さそうである。
 15日に発表される4~6月期の国内総生産(GDP)成長率は今年の目標である7%を下回るとの予想が多い。中国共産党内では「景気減速で社会不安が強まれば党への不満が高まる」との懸念が強まっている。

支那経済の減速とリンクする話であれば、今後更にこの傾向は加速するだろう。

追記2

メディアは、どうやらこの事件が関与しているのだと臭わせている模様。

中国の警官、無抵抗の男性射殺

2015.5.12 19:35

 中国黒竜江省の駅構内で2日に農村出身の男性(45)が家族の目の前で制服警官に射殺される事件が発生した。現場写真などから男性は事前に手錠をかけられ無抵抗だったとみられ、インターネット上で批判の声が高まっている。国営新華社通信によると、公安省は12日、調査に乗り出す方針を表明した。

ナルホド、確かに問題となりそうな話ではあるな。

 関係者によると、男性は80代の母親、3人の幼い娘と改札口を通ろうとした際に鉄道警察の警官に阻止された。警官は男性に手錠をかけて連行、駅構内で警棒などを使って暴行した上で、胸に向けて発砲したという。

 警察側は陳情に向かおうとした男性が激しく抵抗したため発砲したと説明。だが、床に横たわる男性が手錠で長いすにつながれている様子をとらえた写真が多数ネットに投稿された。

このニュースだけでは分からないが、警察が異様にピリピリしているような雰囲気はあるね。

 

ちょっと前の話だが、黒竜江省ではこんなニュースもあった。

北京繁華街で30人服毒か ネット上で現場写真投稿 黒竜江省のタクシー運転手ら

2015.4.4 18:35

 中国北京市公安局によると、同市の繁華街、王府井のビルの前で4日、約30人が倒れているのが見つかった。周辺には農薬が入った瓶があり、飲んだ可能性がある。病院に搬送されたが、命に別条はないという。

どんな不満があって服毒したかはニュースで言及されていないのだが、30人が服毒してバタバタ倒れる様は、異様な光景だろう。

服毒

詳しい事はよく分からないのだが、どうやら今年の1月15日より北京のタクシーの燃料サーチャージが撤廃され、運賃が安くなったことが関係している模様。売り上げが落ちたことで、賃金に影響があったのだろうか?

 

黒竜江省ではこの手の話が頻繁に報じられており、共産党側がこれらの騒ぎから政府批判に繋がることを怖れて過剰取締をし、これに反発して今回の事件に繋がっているのだろう。


ランキングへの応援クリックよろしく!
人気ブログランキングへにほんブログ村 ニュースブログ 時事ニュースへ

コメント