この後に及んでヘタレるオバマ氏

うんまあ、オバマ氏は戦争嫌いだからね。

米大統領、一段の対IS地上軍投入は「間違い犯すことに」

ロイター 11月17日(火)5時5分配信
[ベレク(トルコ) 16日 ロイター] - オバマ大統領は16日、20カ国・地域(G20)首脳会合が開催されたトルコ南部アンタルヤで記者会見し、米地上軍の一段の投入については「間違いを犯すことになる」として難色を示した。
だが、オバマ氏の言うことも強ち間違いでは無い。


「戦争と人道は相容れぬもの」である。

そして、アメリカは中東で既に何度も失敗を繰り返してきていて、フランスも同様の失敗を繰り返す可能性が高いことは否定できない。

オランド大統領「フランスは戦争状態」、非常事態3カ月延長へ

International | 2015年 11月 17日 14:29 JST
パリ 16日 ロイター] - オランド仏大統領は16日、パリ同時多発攻撃を受け、ベルサイユ宮殿で開いた上下両院合同会議で演説し、国境警備の強化や防衛費の拡大に加え、テロ対策関連法を強化する考えを表明した。
血気盛んなフランス大統領のオランド氏は、やる気満々のようだが。


さて、前回の記事でフランスは「何と戦うのか?」という点を疑問にあげた。
アメリカも「テロとの戦い」を前面に出して戦っていたが、じゃあ、アメリカは一体何と戦っていたのか?
そして、それは勝利したのか?

テロリズム、或いはテロルとは「政治的動機付けを持った暴力の行使」の事を言う。つまり、現象を言い表す言葉であり、誰かを殺したら終わり、という単純な話では無い。

思想的な概念が多分に絡むので、非常に駆逐しにくいのだ。宗教戦争とは常にそう言った側面があるのだが。

これが国と国との戦いであれば、首都を占領し、首謀者を討ち取れば終了と言うことになろう。が、イスラームの教えなどは指導者が死んだら別の指導者が出てくるという何というか厄介な構造になっている。
そもそも、テロ組織ISILなど、一体誰を相手に話をしたら良いのかという構造になっているので対話も出来ない。活動拠点のラッカを落としたらテロ組織ISILが壊滅するかというと……。

今のところ、テロ組織ISILの主導的立場にいるのはアブー・バクル・アル=バグダディーだと言われている。彼はアルカイーダの司令官ウサーマ・ビン・ラーディンの補佐役を務めていたと言われ、過去に幾つものテロ事件を引き起こしている。

現状では、アルカイーダとISILとの関係はアルカイーダによって否定されているが、テロリスト達の主張を真に受ける必要は無いだろう。

何れにしても、アルカイーダの司令官ビン・ラーディンを殺害したら、今度は別組織ISILのバグダディーが現れるという状態である。

そもそもイスラーム社会が欧米諸国と敵対するような立ち位置にあるのだから、第2第3のビン・ラディンやバグダディーが出てきてもおかしくは無い。


この対立構造は、宗教・経済・文化など様々な要因が複雑に絡み合っているので、容易に解決できる話では無いし、共存可能か?という点についてもなかなか答えが出ない話だと思う。

何より、欧米社会が既にイスラム社会と対立するような立ち位置に立って久しいので、根本的な解決ができるかどうか……。

そういう意味ではオバマ氏がヘタレる理由はよく分かるのだが、だからといってテロリストに弱い部分を見せれば、それこそ恰好の標的にされかねない。

何しろ、テロリスト達は破壊によって自らの主張の正しさを証明しようとしているのであって、他の手段を全く検討していないのだ。

フランスの当面の目標はバグダディー殺害という辺りだと思うが、解決になるのかなぁ?それで。

正直、フランスの戦争がどのようなカタチで終止符を打てるのかは分からないけれど、アメリカがやったように莫大な国費を投じて、何の成果も挙がらないという結末を迎える可能性は高いように思う。

それでも、何れは対話できる状況になる可能性は否定しないものの、まずは実力行使も辞さないという強い姿勢を示す必要がある。まあ、偉そうなことを書いても日本にはそれが出来ないのだけれど。

テロリストには死を。イスラームとは共生を。そんな道が開ければいいのだけれどね。



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