産経新聞前ソウル支局長の加藤氏、無罪判決

あったり前だっつーの。

本紙前ソウル支局長に無罪判決

2015.12.17 17:03

【ソウル=藤本欣也】韓国の朴槿恵大統領の名誉をコラムで傷つけたとして在宅起訴された産経新聞の加藤達也前ソウル支局長(49)に対する判決公判が17日、ソウル中央地裁であり、李東根裁判長は無罪判決(求刑懲役1年6月)を言い渡した。
 とはいえ、これ、韓国では異例の判決だろう。



多くの識者を標榜する方々は、韓国司法は執行猶予付きの有罪判決を出すだろうと、そのように予想していた。

が、この判決を前に韓国外務省から異例の要請があったという。

公判始まる 「日韓関係の観点から善処を望む」韓国外務省が異例の要請

2015.12.17 14:22
ソウル中央地裁に入る加藤達也前ソウル支局長=17日、韓国・ソウル(納冨康撮影)
【ソウル=桜井紀雄】韓国の朴槿恵大統領の名誉をコラムで傷つけたとして在宅起訴された産経新聞の加藤達也前ソウル支局長(49)に対する判決公判が17日午後1時54分ごろ、始まった。李東根裁判長は、起訴内容やこれまでの検察側、弁護側双方の主張の説明から始め、冒頭での判決言い渡しは行わなかった。 

これに先立ち、李裁判長は、韓国外務省から同法務省宛てに「韓日国交正常化50年」という節目の年に、この裁判が韓日関係改善の障害になっていることや、朴大統領をめぐる噂については既に虚偽と明らかになっている事情などを考慮し、「善処を望む」という要望が提出されたことを明らかにした。
三権分立が聞いて呆れるね。
建前上は、外務省から法務省に要請があったという形にはなっているが、実質的には裁判所に圧力をかけた形だ。



もちろん、日本側はこんな感じである。

産経前支局長判決 菅官房長官「現段階ではコメント控える

産経新聞12月17日(木)16時35分
菅義偉官房長官は17日夕の記者会見で、韓国の朴槿恵大統領の名誉をコラムで傷つけたとして在宅起訴された産経新聞の加藤達也前ソウル支局長に対する判決公判について「現在、裁判長が公訴事実を述べているところであり、現時点でコメントは控えたい」と述べた。
少なくとも表向きは外交圧力などあってはならない訳で、菅氏のこのコメントは流石だと言えよう。
というかこれが当たり前の話なのだ。

とはいえ、「分かっているよね」的な話は、折に触れて日本側から韓国側へと伝えられていた。
報道の自由、言論の自由という観点以前の問題で、引用元が処罰されずに、産経新聞社だけが狙い撃ちされると言うこと自体が問題なのだ。

もちろん、国際問題である。



韓国外務省からの要請は、そういう意味で「善処を望む」と、圧力をかけたことは想像に難くない。

だが、圧力をかけるまでも無く、違法性は無いし、記事を引用しただけで名誉毀損に当たるなどと言う事があってはいけない。

 右翼団体リーダーらが朴大統領への名誉毀損で加藤前支局長を告発したのを受け、ソウル中央地検は昨年10月、「朴大統領を誹謗する目的で虚偽事実を広めた」として、情報通信網法における名誉毀損(7年以下の懲役または5千万ウォン=約530万円=以下の罰金)で在宅起訴した。

韓国では、こうした手法がよく採られるという。
つまり、政府が資金を供給するような団体が、自主的に政府の意向を汲んで法的措置に出る。
政府は知らん顔、と言うやり方だ。

そして、司法はこの政府の意向と民意に即した形の判決を出すという非常に歪な形になっている。
韓国が、人治国家と呼ばれる所以である。



兎にも角にも、これで無罪が確定した訳なので、韓国政府としては最悪の事態を避けることが出来た。上告はするかもしれないが、一先ずは産経新聞側が勝利を収め、韓国には言論の自由が残っていたという体裁を繕えたのである。

もし、これで「名誉毀損にあたり、有罪」などという判断がでれば、国際的に非常にマズイ立場に立つことになりかねない。

 昨年11月にソウル中央地裁で始まった公判では、鄭氏らが出廷し噂を否定。李裁判長は今年3月、「噂は虚偽である」と認定した。

韓国司法も、取り敢えずは最低限の任務を果たし、クネクネの無実を認定していることから、最低限の仕事はしたという認識なんだろう。

……とはいえ、「名誉毀損にあたいする」(ただし有罪にはならない)というような意見が述べられたという噂も聞く。
詳しくはまたニュースで出るのだろうけれど、取り敢えずはここまで。

追記


「よかったね」とか「韓国も真っ当な判断をするんだ」とか、そういうコメントもチラホラ見かけるけれど、韓国外務省から圧力がかかって、それに屈して判決を出している時点で話にならない。


首相「日韓関係に前向きな影響が出てくることを期待したい」

2015.12.17 17:15

加藤達也前ソウル支局長の無罪判決をうけ、報道陣の質問に答える安倍晋三首相=17日午後、首相官邸(斎藤良雄撮影)
安倍晋三首相は17日、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の名誉をコラムで傷つけたとして在宅起訴された産経新聞の加藤達也前ソウル支局長に対する無罪判決について「無罪判決が出たことを評価する。日韓関係に前向きな影響が出てくることを期待したい」と述べた。官邸で記者団に語った。

安倍氏はこの様なコメントを出しているが、「前向き」などという韓国に凡そ似つかわしくない態度は、むしろ用心してかかるべき話だ。

韓国裁判所、産経前ソウル支局長に無罪判決

2015年12月17日17時32分
名誉毀損(きそん)の疑いで起訴された加藤達也産經新聞前ソウル支局長に無罪が言い渡された。

ソウル中央地裁は17日、加藤前支局長の宣告公判で「被告人の記事は不適切な点があるが、民主主義社会で言論の自由の保護領域に含まれる」として無罪を宣告した。
ご覧の通り、裁判長は「被告人の記事は不適切な点がある」等と言う始末である。

バランスを採るために、明日にはきっと面白い記事が載るに違いない。




ランキングへの応援クリックよろしく!
にほんブログ村 ニュースブログ 時事ニュースへ

コメント