オスプレイの事故率が上がったと、嬉しげに報じる琉球新報と赤旗

赤旗ワロタ。

オスプレイ、事故率突出 アフガン配備機、90時間に1件発生

2016年1月12日 05:05
 【ワシントン=問山栄恵本紙特派員】米海兵隊がアフガニスタンに配備している垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの2010~12米会計年度までのクラスA~Dの事故が90.4時間に1件発生していることが分かった。
こちらは琉球新報である。嘘は言ってないね、嘘は。


新聞の記事を読む前に、事故率におけるクラス分類という話がある。その、クラスAからクラスDの基準を説明しておかねばなるまい。
クラス分類
○ クラスA
政府及び政府所有財産への被害総額が200万ドル以上、国防省所属航空機の損壊、あるいは、死亡又は全身不随に至る傷害もしくは職業に起因する病気等を引き起こした場合
○ クラスB
政府及び政府所有財産への被害総額が50万ドル以上200万ドル未満、一件の事故の結果として、負傷又は職業上の疾病が恒久的な部分的障害をもたらす場合、又は3名以上が入院した場合
○ クラスC
政府及び政府所有財産に対する被害総額が5万ドル以上50万ドル未満、あるいは、当日を除いて1日以上の欠勤をもたらす負傷又は疾病を引き起こした場合
http://www.mod.go.jp/j/approach/anpo/osprey/pdf/dep_5.pdf
あれ?クラスDは?
実は、クラスDはクラスCに満たない事故、と定義されている。
  1. class A から C に満たない傷病が記録記載された
  2. 2万ドル以上の損害をもたらした
http://www.dtic.mil/whs/directives/corres/pdf/605507p.pdf


さて、この様な知識を踏まえた上で、以下の部分を読んでみる。
 アフガンで発生したオスプレイのクラスA~Dの事故は全部で8件。被害規模が最も重大な「クラスA」(200万ドル以上の損害や死者)が1件、ドライブシステムの損傷などクラスC(5万ドル以上、50万ドル未満の損害や致命的でないけが人が発生)が7件だった。事故の種類は兵員による損害が4件、整備によるものが2件、出力低下が1件、「ハードランディング(激しい衝撃を伴う着陸)」が1件だった。
クラスA~Dの事故のうち、4件は兵員による損害とあり、2件が整備によるものとある。この6件は機体の性能に関係無いと判断できる。
とすると、問題となるのは「出力低下1件」と「ハードランディング1件」の2つ、と言う事になろう。
うち、ハードランディングがクラスAに該当すると思われる。


そして、もう一つ注目すべき点がこちら。
米海兵隊がアフガニスタンに配備している垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの2010~12米会計年度までのクラスA~Dの事故が90.4時間に1件発生していることが分かった。
2010年から2012年(会計年度)までのデータだと言う事である。
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そして、他の航空機と比べたデータがこの通り。

なお、防衛省が出していたオスプレイ事故率についてというレポートでは2003年10月から2012年4月までの事故率(クラスAに限定)が示されていて、回転翼機の中でも事故率の低い機体であることが示されている。

ちなみに、クラスB・Cの事故率については、機体の安全性を示す指標として不適切だとバッサリと切り捨てている。数字を見ると、オスプレイのクラスB・C事故率は、他の期待と比べて突出して地上運用事故の率が高くなっていることが分かる。この話は新聞記事と矛盾しない。
機体整備員が慣れない機体の整備で事故・ミスを起こすなどのケースを考慮すると、配備間もない機体の数字としてはそれ程おかしいものではない。


更にもう1点。
 報告書によると、アフガニスタンでのオスプレイの飛行時間は計723.6時間。同じ輸送機のCH53Eが1万9480.7時間、CH53Dが5630.5時間となっているのに対し、海兵隊の主力輸送機であるオスプレイの飛行時間が極端に少ないことも明らかになった。
これ、累計飛行時間だと思われるのだが、アフガニスタンに派遣されたオスプレイの数が少なければ、当然ながら飛行時間も少ない。

オスプレイの配備は2005年から。
そして、2010年までに調達されたMV-22は185機というから、アフガニスタンに派遣されたMV-22「オスプレイ」の数もたかが知れていることは容易に想像が付く。

更にCH-53EやCH-53Dが重輸送を目的としているのに対し、MV-22は高速輸送が専門であり、戦地において使われる用途が限られる可能性は考慮すべきだ。

飛行時間が少ないのはそうした運用面での話なので、「極端に少ない」からといって用途の異なるヘリコプターを引き合いに出して「飛行時間」が問題になるというのは、ちょっと主張としておかしい。

とまあ、琉球新報の方は注意して読めば「オスプレイって危ないんだ~」というタイトルに書かれたような印象操作に引っかかることはないのだが……。

普天間基地所属と同型 オスプレイ 事故最多

2016年1月14日(木)
 沖縄県宜野湾市の市街地の中心部を占拠する米海兵隊普天間基地に所属するMV22オスプレイ、CH53E大型輸送ヘリと同型機が、アフガニスタンに展開する海兵隊航空機の中で最も多くの事故を起こしていたことが分かりました。
赤旗の方は、MV-22とCH-53Eの両方が事故が多いと噛みついている。CH-53Dの事故も多いと言っているが。
 10万飛行時間あたりの事故数(事故率)はMV22とCH53D、Eを合わせると85・16で、全体の11・25を大きく上回っています。報告書は「統計上、MV22BとCH53D、Eの事故率は、他の全航空機と比較して顕著に高い」と結論づけています。
でまあ、他と比べて事故が顕著に高いと結論付けているわけだが、そりゃ、そういう括りで見れば割合が高くなるのも無理はない。

しかし、前提として「同じ数配備され、似たような運用がなされた上で、事故率が高くなる」という話なら分かるが、配備数も運用も違う航空機を並べて「事故率云々」ということ自体がちょっとどうかと思う。
もちろん、事故率とはそうした前提で比較するものではあるが、それならばクラスA事故に絞って比較すべきだろう。
 ただ、事故機の飛行時間の総計を見ると、CH53Eの1万9481時間に対して、MV22はわずか724時間にとどまっています。CH53Eの約27分の1の時間しか飛んでいないのに事故発生件数で並んでいます。オスプレイが欠陥機であることは疑いがありません。
にもかかわらず、「欠陥機だ」と決めつけるのは流石に論理飛躍にも程がある。
現在、普天間基地に常駐している48機のうちMV22が24機で半数を占め、CH53Eが8機です。いずれも昼夜を分かたず市街地上空を飛行し、深刻な騒音被害と墜落の恐怖を与えています。
そして、「深刻な騒音被害と墜落の恐怖」というのは、一体?

赤旗は、実に杜撰なやり方で結論を誘導しているのだが、コレを見たらデータを載せているだけ琉球新報の方がかなりマシである。
でも、こういうのに欺されちゃう人は多いのかも知れない。


最後の一文は更に酷い。
04年8月には、普天間所属のCH53Dが沖縄国際大に墜落しました。
確かにそういう事故はあったが、それ、オスプレイと関係無いよね?

そして、ここで訴えるべきは、「オスプレイ飛行停止!」を叫ぶのでは無く、「普天間基地移設!」である。

だろ?


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コメント

  1. その記事を書いた記者に『アメリカ政府はそんなに事故率が高い機体をなぜ大統領随行員の輸送用に使っているのですか?』…と質問してみたいですね。

    事故率が本当に高い機体だったら大統領随行員の輸送には絶対に使いませんよ、事故で死傷したら政府機能に影響が出かねない人達を乗せて飛ばしても大丈夫なレベルの安全性が確保されてるからこそ、アメリカ政府は随行員輸送に使っているのでしょうからね。

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    1. 「オスプレイが危険」と言いたいが為に見つけてきたデータ、って感じですしねぇ。
      機体の安全性については、色々な評価の仕方があるのでしょうけれど、あれだけ高価な機体を積極的に実戦配備している時点で、適度の安全性と有効性を実証できた機体だということが理解出来そうなものです。

      もちろん、こうしたデータを探して検証すること自体は必要だと思いますけど、結論ありきで語られたのではオスプレイも浮かばれませんな。

      削除
  2. http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/19c7de0d2d868b4d53685fb946054ec2
    でもこういう反論もあって・・・素人にはよくわかりません。

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