防衛省、国産水陸両用車開発へ予算を計上

やっと本気を出したのか。

防衛省が国産水陸両用車開発へ 米国製AAV7より高性能化 日米共同開発も視野

2016.8.11 07:26
 防衛省が離島奪還作戦などを念頭に、国産の水陸両用車の開発に着手する方針を固めたことが10日、分かった。
ただ、このタイミングでこのニュースというのは、ちょっとできすぎだろう。



もともとアメリカ製のAAV7の導入は、研究開発をする前提で行われていた話。AAV7
ただ、このアメリカ製装甲兵員輸送車AAV7は、開発開始が1964年で、アメリカ軍採用は1970年のことである。つまり、随分と設計思想が古いのだ。
これの後継としてEFVの開発がアメリカで行われていたが、あまりにコストがt可愛ので開発中止になった経緯がある。

一方で、三菱重工が開発進めているニュースも数年前にあったが、そもそも三菱重工が開発を進めているということは、即ちある程度国から発注があるという目論見があってのことだ。
平成29年度予算案概算要求に研究開発費40億~50億円を計上する。
今回は研究開発費が付いたと言うことだが、実のところ共同開発についても今に始まった話では無い。



去年もこんな話が報じられている。

三菱重工の水陸両用車に米海兵隊が熱視線

2015年06月24日
[東京 24日 ロイター] - 三菱重工業<7011.T>が研究を進める新型の水陸両用車に、米海兵隊が関心を示している。これまで突破できなかった技術的な壁を超えらえる可能性があるとして、特にエンジンに注目。
海兵隊向け次期車両の開発に携わる英BAEシステムズ<BAES.L>と米ゼネラル・ダイナミック(GD)<GD.N>が、それぞれ三菱重と協業を模索している。
アメリカが三菱重工製の兵器を導入するかは未知数だが、少なくとも日本の自衛隊がAAV7の後継車種を欲しがっているのは間違い無い。
何しろ、AAV7は水中でのスピードが遅いし、珊瑚礁を乗り越える性能に難があるからだ。



まあ、そもそも水陸両用車の開発を疑問視する声もあるが、必要だからこそ未だにAAV7が海兵隊で運用されているのであり、自衛隊にも導入が決定されたのである。
いや、逆の見方をすればAAV7は必要だけれど能力的にはどうにも不足しているからこそ、1970年代から一向に改良も後継機種の開発も進んでいないのかも知れない。
もともとニッチな条件下での利用を前提としたシロモノである。陸上で使うのであれば水陸両用車よりも戦車や高機動車、或いは装甲車の方が作戦のバリエーションは広い。海上であれば船舶やホバークラフトの方が有用である。
水陸の両方で性能が微妙な装備など……、という部分があるのは仕方が無いのだ。

ただ、離島奪還作戦を考えると、空からだけでは無く海上からも近づく手段が欲しいのは間違い無いし、水陸両用であった方が作戦のバリエーションを増やせる。
痛し痒しの所があるが、日本の事情を考えれば新規開発の必要性が「尖閣問題」を背景に高まったのは不思議では無い。

正直、もっと早くに開発出来ていれば、と、思うのも事実ではあるが……。
ただ、冒頭に書いたように今のタイミングの報道は「できすぎ」の感がある。日本の本気度を示す為にわざわざ報道させた、と言う方がしっくり来る話だね。


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コメント

  1. 大体EFVの無駄機能が悪い(決めつけ
    航行速度稼ぐのに幾らなんでも特撮ロボまがいのキャタピラ格納機能とか無理があるんだよなぁ……

    後自衛隊のAAV7まとめ買いは直ぐに纏まった数が手に入って運用できるのが大きかったでしょうし、そこまで悪い選択肢では無かったと思いますね
    アニメよろしくテスト機を最前線に放り込むとかそもそも間に合わなかったという事態は避けられたのですから

    返信削除
    返信
    1. アメリカはどうしてもやり過ぎることが多いですから。
      F-35だって普通に開発していればあんなことには……。

      確かに、自衛隊としては今直ぐにでも水陸両用車が欲しいのですから、AAV7であろうと買わないという選択肢あh無かったと、そう思いますよ。

      削除

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