日本政府「レールガンを開発するぜ!」

うんまあ、良いんじゃ無いかな?

レールガン独自開発 超高速弾 中露ミサイル迎撃 防衛省概算要求

産経新聞 8月22日(月)7時55分配信
 政府が、米海軍で開発が進められているレールガン(電磁加速砲)について、研究開発に本格着手する方針を固めたことが21日、分かった。平成29年度予算案の防衛省の概算要求に関連経費を盛り込む。米政府はレールガンを将来世代の中心的な革新的技術と位置づけており、日本としても独自に研究開発を行う必要があると判断した。
レールガンの原理自体はそれ程難しくないし、威力を高めることも簡単だ。……単発なら、だが。問題は耐久性やら電源の問題が大きいのだよね。



レールガンの原理は、物体を電磁誘導により加速して撃ち出すという非常にシンプルなものだ。
ローレンツ力という電磁場中で運動する荷電粒子が受ける力を物体の推進力として使用できるので、炸薬が不要になるなどのメリットがある。一方で、大電力の入力が必要となるので、巨大な電源を必要とするなどというデメリットが考えられる。

レールガンの技術的には撃ち出す弾はタングステン系の合金やら色々開発の余地があるのだろうけれど、小型で大電力を発生できる動力の確保と、表面効果を何とかするという話をクリアしていく必要がありそうだな。
砲身の摩擦低減は材料開発次第として、動力確保が一番のネックになりそうな気はする。4S炉(原子炉)をさらに小型化して持ち歩けるようにするか、いっその事、小型核融合を……。



あ、そういえば去年だったか、防衛省の概算要求に電磁加速ナントカという項目があったな。
○ 艦載電磁加速砲の基礎技術に関する研究
弾丸の高初速化により、従来火砲に比較し、射程、威力の大幅な向上が期待でき、革新的な装備品となる電磁加速砲に関する研究実施に向け、調査を踏まえた技術的成立性に係る検討を推進
この話、レールガンというよりは、電磁加速技術を高めようということで、砲の初速を上げるみたいな技術なのだろうけれど、小口径の艦対空用レールガンの開発と言うことらしいのだけれど、開発の価値は十分にありそうだ。

まあ、日本は政治的理由によって、アメリカの言いなりで兵器を買っちゃうと言う悪癖があるので、選択肢を増やしておくことは良いことだと思うよ。
 防衛省は米国を中心とした国内外のレールガン関連技術の開発状況を調査するとともに、基礎技術に関する研究を行ってきた。レールガンが米軍に実戦配備されるのは5~10年後とされているが、自衛隊に導入するためには米国側の技術協力が不可欠。「日本側に技術の蓄積がなければ十分な協力が得られない」(陸上自衛隊関係者)という事情もあり、独自の研究開発を進める必要に迫られていた。
興味深い記事だったので、記録までに。
追記
もうちょっと真面目に記事を探しておけば良かった。面白いのがあったので紹介しておこう。

中国に衝撃を与える米国のレールガン

2016年06月27日 17:47

WSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)は、5月31日、米海軍が開発中の電磁レールガン(以下、レールガンと表現する)について、「米国のスーパーガン」という表現でその能力と安全保障に及ぼす影響についてかなりセンセーショナルに報道[1]した。私は、以前からレールガンや指向性エネルギー兵器(DEW: Directed Energy Weapon、 後述のレーザー兵器や高出力マイクロ波兵器のこと)に注目してきた。

記事の要旨は、アメリカ軍のレールガン技術が随分と開発が進んで、実装されそうだという話と、日本の国防にも欠かせない技術となりそうだと言う話。
後からこういうことを言うのは簡単なのだが、この手の技術はもっと早くに手を付けるべきだったかと。
とはいえ、防衛省が焦ってきているのも無理は無い。
実際に、アメリカ海軍のズムウォルト級は失敗作と言われては椅子が、レールガン搭載を前提に設計された船体であり、既に実戦配備状況にある。
今のところ実戦配備はされていないものの、ズムウォルト級にレールガンが載るのは10年以内と言われていて、その有用性は実証されている。
ま、まあ、噂だけが先行していて、実際のモノがどうなのかは使ってみるより他無いのだが、日本もアメリカ軍がそれなりに目処を付けた段階の今、後発ながら開発をするのは悪くない話。
現政権が支持率が高い状況だからこそ、支那の脅威が増してきているからこそ実現可能な話だな。




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コメント

  1. 研究自体は自衛隊もそれなりにやって来てはいるみたいなんですけどもね(リニアとか基本は同じ仕組みですおし
    アホみたいな予算つぎ込んでる米軍と比べてしまうのは大戦前からの宿命というか何というか……

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    1. しっかりした予算が付かないと、なかなかこの手の研究は進みませんし、実験も実験室から外に出すのは難しいかと。

      アホみたいな予算を注ぎ込めないのは日本の伝統ですが……、取引材料の1つでも見つけられれば良いかなーと。

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  2. あるけむ(R.K.M) @fwbc19652016年8月23日 6:06

    「電磁加速砲」は「レールガン」のことです。「電磁砲」「電磁投射砲」という表現もあります。「ミサイル」を「誘導弾」「弾道弾」と呼ぶのと同じ感じです。

    あと、リニア(リニアモータ)とは、原理が全く異なります。
    リニアモータ=移動体に付けた磁石と地面に付けた電磁石の間での磁気による引力・斥力を利用し加速する
    レールガン=発射体に電流を流すことで発生したローレンツ力(電磁誘導)で加速する
    リニアモータは、移動体に永久磁石を使うと、移動体側に電気を供給する(流す)必要がありません。

    高校レベルの物理は苦手なので、このくらいでカンベンしてください。

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    1. なるほど、既存の砲に電磁加速する感じのユニットを付けるイメージだったのですが、完全にレールガン開発を、って話みたいですね、誤解をしていたようです。僕の想像していたのはどちらかというと「コイルガン」と呼ばれるタイプのモノのようです。
      ご指摘感謝。

      自衛隊が開発をしているのはどうやら、小口径の艦対空用の装備のようで、ミサイルに対応しようという話や、艦対地砲を計画するというわけでは無い様ですね。

      大容量のジェネレーターが確保できないって事なんでしょうか。

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    2. あるけむ(R.K.M) @fwbc19652016年8月23日 17:26

      まとめブログに書き込むために、調べたのですが、

      >大容量のジェネレーターが確保できないって事なんでしょうか。

      現在の護衛艦の設計では、航行用機関とは別にガスタービン+発電機を用意する必要があります(航行用機関は歯車と軸でスクリューに直結しているため)
      米海軍のズムウォルト級は電気推進(ガスタービンで発電し、スクリューは電動機で駆動)&オール電化なので、レールガンと航行用に電力を振り分ける感じのようです。

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    3. ズムウォルト級は、かなり先進的な設計みたいですねぇ。
      電力を集中的に発生させて振り分けるような設計になっていて、大容量のガスタービンを搭載しているという話。まあ、もともとレールガン搭載を前提とした設計ってことらしいので、有り余る電力があるんでしょうなぁ。

      海上自衛隊の護衛艦も、専用設計になれば色々と……。
      まあ、それでもズムウォルト級のようなアホな金はかけられないことを考えると、優先的な課題かどうかは悩ましいところです。
      発電機を別に積んでも問題無ければ、その方が汎用性は高いですしね。

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