ラッカ陥落、テロ組織ISILは空中分解

概ね予想できた結果だが、随分時間がかかったな。

IS標ぼうの「国家」事実上崩壊も長期の過激派対策必要

10月18日 6時28分
過激派組織IS=イスラミックステートが「首都」と位置づけるシリア北部のラッカが、アメリカなどの支援を受ける地元の部隊によって制圧され、ISが標ぼうしてきた「イスラム国家」は事実上、崩壊しました。しかしISの過激な思想の影響を受けたテロ事件は世界各地で相次いでいて、長期にわたる過激派対策が求められることになります。
テロ組織ISILは、「イスラム国」、IS、ISIS、ダーイシュなど様々な呼び名で呼ばれていたが、いずれもほぼ同じ組織を指している。このブログでは「テロ組織ISIL」と呼ぶことにしているが、その辺りはご了承頂きたい。

で、テロ組織ISILは、アブー・バルク・アル=バグダーディーなる人物の指揮の下にイスラム教の国家を樹立を目指したアルカイダ系の過激派組織、……いやテロ組織である。ジハード主義等とも呼ばれるが、「ジハード」は戦闘行為や殺戮を前提としたものではない。そもそもテロ組織ISILがイスラム教徒かすらも怪しいと個人的には考えている。
ともあれ、世間的にもテロ組織ISILはテロ活動を行い、非人道的な行為をする極悪集団と言う事になっているのだが、一時期は日本の領土に匹敵する程の広さまで勢力を拡大していたこともあって、それなりの組織を維持出来る程度の実力は持っていたようだ。
シリア北部のラッカで軍事作戦を続けてきたクルド人勢力を主体とする「シリア民主軍」は17日、ISの戦闘員が最後まで抵抗を続けていたラッカ中心部にある病院とスタジアムを制圧し、「ISのテロリストからラッカを完全に解放した」と発表しました。
ただ、「首都ラッカ」が陥落する程度には衰退してしまい、その行く末は暗い。



そもそも、テロ組織ISILの最大の強みは、拠点を定めずネットワーク型のテロを引き起こすことにあったのに、拠点を決めて「国」を作ろうとしたことは、その強みを放棄した事を意味する。
そうなれば、強大な戦力を持つ国々に蹂躙される未来は避けられないのも道理である。

ただし、これまでのように欧米が緩衝するというスタイルでは名にも解決しないことを学んだようで、欧米は資金提供や武器供与を中心に動き、イスラム系の対立する組織が戦うという構図になっている。
「シリア民主軍」はこのあと地雷の除去などを終えたうえで、記者会見を開いて正式に勝利を宣言することにしています。
首都ラッカ制圧は、シリア民主軍による勝利宣言で締められるらしい。

米軍主導の有志連合「90%以上が解放」

過激派組織IS=イスラミックステートが「首都」と位置づけるシリア北部のラッカについて、アメリカ軍が主導する対IS作戦の有志連合のディロン報道官は、17日、記者会見で「90%以上が解放された」としてラッカの大半が奪還されたという見方を示しました。
ただまあ、アメリカ軍などが主導した戦いであったのも又事実。

テロとの戦いを看板に掲げているアメリカにとって、完全に黒子に徹するというわけにもいかないし、巨額の費用を捻出しているのも又事実。アメリカ国民にはそうした税金の使われ方に対して納得して貰わなければならない。
そういう意味では分かり易いストーリーが必要なのである。



中東の争いは実に分かりにくく、どの勢力がどのように対立しているのか?ということは理解し難い。そこに欧米が首を突っ込んでいるのだから余計に問題が拗れる。さりとて、欧州が行っていた中東の分割統治的な流れが今も尾を引いていることを考えると、手を出さないのもおかしいというのが現実なのだろう。
しかし、テロ組織ISILが空中分解しても、シリアの問題は解決しない。更に末端のテロリスト達や、テロ組織ISILの理念に賛同する不穏分子は世界中に存在する訳で、今回の事で何かが大きく変わるのか?というとそんなことは無いのだろう。

最近では、イラク軍とクルド自治政府の対立が表面化してきて、こちらも又火を噴きそうな情勢だ。

なんとも面倒な感じだな。この手の問題には詳しい突っ込みができないのだが、定期的に触れていきたいと思っている。


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コメント

  1. これは始まりになると思いますよ。シナからウイグル人が参加していたし。中央アジアのフェルガナ盆地周辺は既にかつての
    ゴールデントライアングル並の無法地帯になってます。ここより危険な場所は南部ソマリアしかないと言われる。
    間違いなくIS残党は拡散します。それは陸地からのルートだけでなく海からも。
    幸いにドゥテルデがミンダナオのIS系の封じ込めに成功してあるようですが。
    インドネシアって大国がありませからね。はいって来るでしょう。やがては日本へ到達します。
    治安維持の為にも、もっと法改正を進めないと。
    本当は五輪なんか浮かれてやってると危険なんだけど。

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    1. やっぱりそうなりますかね……。
      イスラム圏から恨みは買いたくないものですが、しかし、彼らの理屈は我々の理屈とは異なりますので、テロリストに蹂躙されるリスクというのは十分に考えなければならないのでしょう。

      ただ、日本国内はまだまだテロに対して脆弱でしょうから、早急に対策をしなければならないのでしょうね。テロ等準備罪が法整備されたというのはタイミング的に考えても、未だ救いがあったと考えるべきかも知れません。

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  2. 木霊さん、これからのテロ拡散という未来を考えると、複雑な気持ちになるニュースですね。

    仰るように中東問題は複雑すぎて、欧米すら手出しするには腰が引けってんじゃないかと思っていますが・・・。
    でも、難民問題を抱える欧州だっていまさら介入しないわけにはいかない。

    しかし、イスラム教徒は正教一致を認める・女性の権利を縛っているetc、欧米型民主主義とは相容れない価値観があるとはいえ、概ね平和を愛する人たちなんだと思います。
    去年観た史実に基づく映画「海難 1890」の後半で、イラクの空爆を受けるテヘランに残された日本人の為に、最後の飛行機(トルコ政府派遣)を譲るトルコの人々が描かれています。

    キーマンのトルコ大使館の人物がこう言って説得していきます。
    「私たちは困っている人に寄り添い、救いの手をさしのべた人達の子孫でしょう。まず日本人を乗せてやって欲しい。」
    騒いでいたトルコ人たちはついに説得を受け入れ、自分達は車で国境越えする案に賛同しました。

    ラストシーンでこの救出劇を許可したトルコ首相が側近から「国民から称賛の電話が鳴りやまない。誇りに思う。」という報告を受けこう静かに語ります。

    「私はそう言ってくれる国民を誇りに思う。」

    けるぴむさんがご指摘の様に中央アジアを経由し東南アジア、そして日本にも極テロ組織の拡散が現実の問題となってくるでしょう。

    人間の心からの善意や叡智では、この歪んだ憎しみを解決できないものなのでしょうか?
    やりきれない・・・、とは諦めたくないですね。

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    1. マスメディア反乱軍様

      なぜ日本人が日本人を助けてはいけないのですか?

      主演の女優さんの台詞です。
      私の父はIJPCのコンビナート建設の仕事で仲間達と空港に釘付けされてました。多くの同胞と供に。
      今でも海外派兵だとワメいて自衛隊救出機の派遣を握りしめ潰したクソ左翼どもの卑劣は忘れない。
      父や同胞を救出する為に救援機を飛ばしてくれたトルコ共和国への感謝を忘れない!
      フセインの宣言した無差別撃墜の開始時刻に間がないと知りながらフライトを志願してくれた勇敢な機長とパイロット、添乗員を忘れない。
      歪んだ政治目的の為に同胞の命を見捨てた左翼どもに呪いあれ!
      トルコ共和国万歳!!

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    2. けるぴむさん、いつもレスありがとうございます。

      ちなみに救援機派遣を拒絶した日本航空ですが(組合の頑強な拒絶に会社が屈した)、真っ先に救援機の乗務員志願したのが海自出身の故高濱さんでした。
      そして、同年に起きた御巣鷹山の悲劇の機長も彼だった・・・。

      生きる価値のある人間が運命とはいえ苛酷過ぎる悲劇に巻き込まれ、どうしようもないクズ議員どもがノーノーと安全な場所で無責任に平和をノタマう・・・、無信教の僕ですけど神の采配に疑問を感じてしまいます。

      朝鮮半島有事が起きれば同じ問題(しかも桁違いに多い避難民)が起きる懸念があります。
      そして救出に向かう自衛隊の派遣は、今度はかの厄介な国家によって阻まれる恐れがありますよね。
      それどころか、日本人に対する略奪などの暴力がソウル市内で無法化する可能性だって否定できません。

      こんな時期に無邪気に観光に行ってる連中は問題ですけど、仕事でやむなくという人たちが大多数・・・、日本はこの危機にちゃんと対応できるんでしょうか?

      1分単位の決断の遅れが悲劇の拡大を招きかねませんから、政府も国会も一致団結して対応するべき時に果たしてちゃんと機能するのか?
      非常に憂慮しています。

      P.S.
      ところで「様付け」はそろそろ勘弁していただけませんでしょうか?
      お尻痒くなっちゃいますから。(微笑)

      普通に会話の弾む「さん付け」にしていただけたら感謝です!!

      削除
    3. 日本は、敵性勢力の排除というのはなかなか難しい現状ではありますが、トルコのように親日派の国を増やすという試みを怠ってはダメなのだと思います。
      「情けは人のためならず」と、支援活動に関しても積極的にやっていくべきなのでしょう。

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