逃亡の女王に都知事の資格は無い

今回の選挙の台風の目になるハズだった「希望の党」だが、蓋を開けてみたら日本列島が台風の襲来を受けて、散々な投票日となった。

小池百合子都知事は「逃亡中の女王」仏紙が皮肉

2017.10.23 09:53
 【パリ=三井美奈】衆院選が投開票された22、希望の党の小池百合子代表が都知事として出張先のパリで敗北を認めたことについて、23日付け仏紙フィガロ(電子版)は「逃亡中の女王のようだ」と皮肉を込めて報道した。
その「希望の党」の党首であった小池百合子氏だが、フランスのフィガロ紙にこんな風に批評されている。

実は、驚くべき事に、選挙当日、小池氏は日本には居なかった。
ニュース局「フランス24」は「バブルが弾け、小池人気は低迷した。彼女は選挙当日、日本におらず、都知事としてパリのイベントを訪問することを選んだ」と伝えた。
なんと、フランスのパリに公務で出張していたのである。
  2017年09月08日  政策企画局

知事の海外出張について

このたび、小池知事がパリ市へ出張することになりましたので、お知らせします。

1 目的

世界大都市気候先導グループC40の運営委員として、運営委員会及び関連イベントに出席し、環境先進都市・東京の取組をアピールする。また、CityLab2017に参加し、世界の都市の首長らと、都市が直面している共通課題等について意見交換を行う。

2 日程

平成29年10月21日(土曜日)から10月25日(水曜日)まで
(詳細は調整中、現時点の予定は「出張日程(パリ)」のとおり)
衆議院選挙の公示日は10月10日であり、それに先立って行われた衆議院解散は9月28日。
「あ、都知事の出張が決まった後なんだ」と、納得するのは未だ早い。8月の半ば頃には既に衆議院解散と10月の選挙の噂はニュースでも報じられていた。
この記事では最短で10月22日とあるのだけれど、ばっちりその通りに選挙は行われた。寧ろ、後の方の予測、年内選挙で11月解散12月選挙というのはトランプ氏の訪日日程を考えると無理のある予測である。
そして、天皇陛下の退位が2019年年始、或いは3月末頃と言われていたので、2019年の年末に選挙をやるのは現実的では無く、予算編成など色々な日程を考えると、来年の夏頃選挙という可能性はあったものの、スケジュール的には前倒しするしかなかったと思われる。

つまり、都知事のブレインは、出張中に選挙がある可能性は十分に把握していたと思われるのだ。
そして、希望の党の結党は9月26日。小池氏が選挙に出る可能性も指摘はされていたが、結局は回避した。「リセットして希望の党立ち上げ」や「国政と都政の二足のわらじを履く」などとふざけたこと言っていたが、選挙戦が始まってからは公務は殆どキャンセル。
そもそも、小池氏が都知事になってから、どんな都政を行っていたのかさっぱり解らない。豊洲移転の延期を決定し、五輪のユニフォームを変えただけである。
確かに都政を優先するという考えであれば、選挙の日程にかかわらず小池氏がパリに出張してもおかしくない様にも思えるが……、多分、アノヒト、パリじゃなかったら出張しなかったんじゃないのかなぁ。

選挙に出るのも回避したけれど、選挙日当日にも日本から脱出していない。いやいや、どうなってんの?


で、小池氏、選挙の真っ最中にパリで何をやっていたかなのだが、上に引用するように、「C40の関連イベントに参加」することと「CityLab2017に参加」することであった。

世界中の知事を集めた「CityLab2017」だが、こちらにその参加者が紹介されている。
そこそこ有名な都市から知事が集まっている様子は伺えるが、しかし、どうしても出なければならなかった、というわけでは無いように思える。
そもそも、2016年にアトランタで行われた「CityLab2016」には小池氏、参加していない。
去年、2016年10月23日~25日の日程で開催された「CityLab2016」の頃のスケジュールを確認すると、こんな感じだ。
……いやいやいや、必要なら行けたよね?

更に、パリで小池氏が何をやったかと言うことだが、こんな視察の様子が報じられている。

小池百合子東京都知事がパリ郊外の世界最大の市場を視察「豊洲の先例に」 

2017.10.24 22:25
 【パリ=大泉晋之助】パリ滞在中の東京都の小池百合子知事は24日、パリ郊外の世界最大の卸売市場「ランジス国際卸売市場」を訪れ、水産・青果・乳製品の各棟を視察した。小池氏は「閉鎖空間で冷やされ、豊洲と同じコンセプト。衛生の観点で先例になっている」と語り、業界との調整が続く「築地市場」(中央区)からの「豊洲市場」(江東区)への移転に視察の成果を生かす考えを示した。小池氏は同日、帰国の途に就く。
あんだよ、豊洲移転を延期しておいて、行った先が「ランジス国際卸売市場」かよ。

実は、ランジス市場は、1969年にパリ郊外から南へ7km程離れた郊外に移転されたことで作られた世界一の大きさを誇る市場である。
ただ、東京都は既にこのランジス市場の視察を行っている。
この報告書は2002年に作成されたもので、報告書作成に当たって視察も行っている。
ランジス市場は、パリ近郊の小売商が減少して、10年ぐらい前に売上げがどんどん減っていった。また、ヨーロッパ統合によって通関手続きが不要となり、ランジスに一旦物を集めなくても、大陸内で自由に輸送ができるようになった。そこで、ランジスはスーパーのセンター機能を市場内に取り込んで、減った分を盛り返している。
去年、視察に行ったが、これまでの集散拠点プラス中小小売商向け市場というコンセプトを変えて、従来型の中小小売向けの現物取引部門、スーパーの物流センター部門、在庫機能と加工サービス機能を強化してインターネットでいつでも注文に応じて納入する部門の3本柱にするとのことだった。
流石に10年以上前の資料なので、参考にならない、だから視察はおかしくないという意見もあるだろうが、そもそもランジス市場の存在も念頭に豊洲市場の設計が行われているあうず。だから、形が出来上がってしまった、今、ランジス市場に視察に行くメリットというのは殆ど感じられない。
 手狭になった市街地の市場を1960年代に移築、2002年には密閉型で低温維持する近代的な水産物施設を完成させたランジスは豊洲と類似点が多い。都が経営する豊洲に対し、国や民間企業が出資する第三セクター方式のランジスは民間の力で柔軟な経営を進めてきた。
ランジス市場が今の形になったのが2002年のこと。
2001年の視察時にはある程度工事は進んでいたと思われるので、大きく変わることはあるまい。優秀な東京都庁の役人であれば、当然ながらその後の動向もチェックしているであろうし、今さら東京都知事がここを視察したからと言って、豊洲市場のあり方が変わるわけではないのだ。

つまり、「Youは何しにパリへ?」という状況だったというわけだな。


ところで、冒頭にも書いたが、選挙期間中は台風が来ていた。

台風21号 接近前から西・東日本で大雨のおそれ 気象庁長官

10月19日 16時32分
フィリピンの東の海上を北上している台風21号について、気象庁の橋田長官は19日の定例の記者会見で、「今後、日本に接近し、沖縄・奄美地方から西日本、東日本、北日本の広い範囲で、大雨や暴風、高波のおそれがある。また、前線の影響で雨が続き、台風が接近する前から西日本や東日本では大雨になるおそれがある」と述べました。
超大型の台風が、東京都を直撃する可能性は10月19日、つまり小池氏がパリに発つ前には示唆されていたのである。20日には進路は関東上空を通過することが予想されており、パリに行かないという判断は可能だったと思われる。東京都を超大型の台風が直撃する機会は、そうそうあるわけでは無い。

増水した多摩川に取り残された男女9人を救助 東京

2017.10.23 10:46
 23日午前7時5分ごろ、東京都大田区南六郷の多摩川で、増水した川の中州に数人が取り残されていると消防に通報があった。

首都圏大荒れ、広い範囲で停電、河川の水位上昇、避難勧告も

2017.10.23 06:06
 超大型で強い台風21号は23日午前5時ごろ、神奈川県小田原市付近を北上した。最大風速35メートルの強い勢力を維持しており、首都圏各地で停電や河川の増水などの影響が出ている。
実際に、東京都内で河川の増水などによる被害も報告されている。

つまり、小池氏は、東京都を離れる理由は無かったが、東京都内に留まる理由はあったと言う事になる。離島でも台風による影響は出ており、20日には台風の影響を考えて投票日の繰り上げの判断が行われている。
 都内の投票所は千八百六十九カ所。投票は二十一日に繰り上げされた小笠原村の母島と新島村の式根島を除き、二十二日午前七時~午後八時に行われる。檜原村と奥多摩町、式根島を除く新島村は午後六時、大島町は午後四時に、投票時間が繰り上げられる。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/list/201710/CK2017102202000117.html
こちらの記事は東京新聞の22日付けの内容だが、毎日新聞は20日付けで投票日繰り上げの発表をしている(会員制で引用できなかったので、東京新聞の記事を引用している)。

結果的には東京都で知事の判断を仰がねばならないような大きな事故などは発生しなかったようだが、それは結果論であって、大きな被害の発生も予測される事態に東京都を離れたなど、言語道断である。

メディアは、この事についてあまり深く言及していないようだが、北朝鮮がミサイル発射した時に安倍氏が日本を不在にしていたら、激しくバッシングするよね?同じ事なんじゃないの?小池氏に知事を続ける資格なんて無いでしょう。



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コメント

  1. まさにドロンジョ様~ですねww
    それはそうと、彼女、帰国しましたが、小池劇場だ2幕の始まりですかね。
    100億円、150億円の争奪戦が始まります。

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    1. ドロンジョ様ですか。確かにそうですね。

      政党助成金の話ですか。
      民進党を吸収しきれなかったこと、選挙で勝てなかったことを考えると、民進党から政党助成金を引っ張ることは難しいでしょう。さりとてそれをあてにして選挙をやった部分がありますから、ゼロ回答などしようものなら血で血を洗うような醜い争いに発展しかねません。

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  2. 泥棒が倉の番、ではありませんが、「鉄の天井」でしたか。ウーマンリブというか、女性地位向上とかの旗手であろう人が、実は「良い事は自分のおかげ、悪い事は男女格差のせい」という、根本的に女性差別主義者であった事が最大の笑いどころだと思います。
    本当に男女差を無くそうというのなら、まず自分が女性である事を無視し、「今回の失敗は全て自分の力不足である」くらい言わないと。
    女である事を逃げ道にするヤツに、女性差別の改革は不可能でしょう。

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    1. 小池氏に「女性である」という武器を捨てろというのはなかなか。下手したら何も残りませんよ、アノヒト。

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  3. また小池氏を御輿に担ぎ上げた人達の頭の中が解らないのですよ。どんなに知名度・人気があっても、地方自治体の首長を国勢に担ぎ出しても失敗するのは、元大阪市長の橋下氏のケースで解ってるはずなんですがね。似たような事ってこれからも起きるでしょうけど失敗するでしょうね。

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    1. 神輿は軽くて派手な方が良いので、まさに「適切な選択」をしたんじゃないでしょうかね、彼らにとっては、という意味ですが。
      おおさか維新の会は、地方自治体の首長を国政に担ぎ出して、それなりに成功を収めたとは思います。ただ、その成功は、結局日本維新の会止まり。理念がしっかり分かり易かったからこその結果なのだと、思うのですが、しかし、その先が見えてなかったからこそ、今回は議席を減らしています。

      分かり易い旗頭が「反安倍」では、支持者の理解は得られませんよ。それで喜ぶのは一部のサヨクで、実際に今回も民進党支持者の票を2党で喰い合っただけでした。
      反安倍を唱えるならば、政策面で訴えるべきだったのです。

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