支那、共産党大会が閉幕

何事もなく終わったか。

<中国>習氏の名を「指針」に 共産党大会が閉幕

10/24(火) 13:45配信
 【北京・林哲平】北京で開かれていた第19回中国共産党大会は24日、国の重要課題を決める中央委員と中央規律検査委員を選び、閉幕した。習近平総書記(64)が中央委員会報告(政治報告)で掲げた「新時代の中国の特色ある社会主義思想」を、習氏の名前を冠して「行動指針」として党規約に盛り込む改正案を承認。現役を続ける指導者の政治理念の「指針」入りは毛沢東以来で、習氏は理論面でも強い権威を得ることになる。
今回の共産党大会を経て、習近平氏が更なる権力集中化を進めたいという意図が透けて見えた訳だが、指針に自分の名前を入れたというのは、象徴的だな。事前に分かっていたこととは言えなかなかの野心である。
支那の共産党大会は5年に1度開かれる行事で、支那の威信に関わる大会である。ここでテロでも起きようものなら、それこそメンツは丸つぶれ。厳戒態勢の中、無事、日程を終えたと言う事になっている。

共産党大会

さて、この共産党大会の終了をもって、中央委員が決定されるわけだが……。
 中央委員名簿には、習氏の盟友で、党大会で進退が注目された党序列第6位の王岐山・中規委書記(69)の名前はないとみられる。最高指導部の政治局常務委員(7人)では、王氏や同3位の張徳江・全国人民代表大会(全人代=国会)常務委員長(70)ら計5人が退任する。2002年の第16回党大会から4回の党大会にわたり、不文律とされる最高指導部の「68歳定年制」が維持されることになる。
流石に王岐山氏を名簿に載せると言う事は無かった模様。

王岐山氏ら5人の退任が確定

2017.10.24 14:51
中国共産党の最高指導部を形成する党政治局常務委員7人のうち、習近平総書記(国家主席)と李克強首相を除く、王岐山党中央規律検査委書記(69)ら5人の退任が24日確定した。党大会で選出された新中央委員の名簿に名前がなかった。
この王岐山氏は習近平氏が掲げた反腐敗運動の陣頭指揮を執った人物。いわゆる右腕というヤツで、数々の党員を処分してきた実績がある。

【核心の中国 2017共産党大会】反腐敗 党員153万人処分 習指導部 2期目も汚職摘発に力

2017年10月21日06時00分 (更新 10月21日 06時24分)
 【北京・川原田健雄】中国の習近平指導部は開会中の共産党大会で、2期目も反腐敗運動を継続する方針を打ち出した。習指導部が発足した2012年以降の1期5年で、規律違反によって党員約153万7千人を処分し、うち約5万8千人を司法機関に送致したと発表。来年、新たな取り締まり機関「国家監察委員会」を発足させ、さらに汚職摘発に力を入れる構えだ。
その数なんと153万人。スケールが違うな、支那は。



この反腐敗運動というのは、体の良い「反習近平撲滅運動」に他ならず、今回の共産党大会でも習近平体制を徹底するために、今後も継続して推進されるという事になっている。
かつて、ロシアの赤い皇帝スターリンが粛正を進めて多数の人を虐殺したという時代があった。赤いヨシフおじさんは、134万4923人を即決裁判で有罪に処し、半数強の68万1692人に死刑判決を、63万4820人を強制収容所や刑務所へ送った。共産主義の恐ろしい側面を世界に垣間見せた話だが、もちろん、支那にも実績がある。

支那の建国の父である毛沢東は、整風運動(1940年頃)なる赤い風を起こした。運動の過程で1万人以上もの人民が殺害されたとされているが、文化大革命(1966年~1977年)なる赤い革命では、1億人近くの人民に損害を与えたと言われている。文化大革命による死者は40万人以上だと公式には発表されているが、推計で2000万人以上が犠牲になったと言われている。残念ながらハッキリした資料は何処にも無いとのこと。

この毛おじちゃんの真似をしたかったのが習近平氏だというのだから、一体ここから何が始まるのか?という不安を隠せない。

そうそう、ちなみに「指針」に名前を載せたのは毛おじちゃんの他に鄧小平氏、そして習近平氏が三人目と言う事になる。トウ君は……、ああ天安門事件やらかしたね。習近平氏は大規模な粛清を断行しているわけで。歴史は繰り返すって事ですな。
 25日に開かれる第19期中央委員会第1回総会(1中全会)では、常務委員に留任する習氏、李克強首相(62)と新常務委員が選出され、習指導部の2期目がスタートする。
既に求心力を失ったと言われている支那の首相、李克強氏は常務委員に残り、新体制の主軸になっていくようだが、完全に習近平氏の操り人形だろう。
 習氏の「新時代の中国の特色ある社会主義思想」では、35年に「社会主義現代化」を基本実現し、今世紀半ばまでにトップレベルの国力を備えた「社会主義現代化強国」を築く目標を設定。政権基盤を強化した習氏の下で、「新時代」の中国が始動することになる。
体制強化と社会主義の現代化を進めると言う事は、或いは経済に行き詰まりを見せて、何らかの手を打つ覚悟を決めたのかもしれない。

そして、このタイミングで沈黙していた北朝鮮がどう動くのか?も気になるポイントである。
追記 (2017/10/25)
コメントを頂いたので補足しておきたい。
支那の権力構造はちょっと解りにくいのだが、現在の最高指導者の地位にあるのは「中国共産党中央委員会総書記」の習近平氏である。
実は、「国家主席」という地位もかつて支那には存在していたのだが、文化大革命の反省もあって、毛沢東が国家主席の制度を廃止(1975年)しており、それ以降は、全国人民代表大会常務委員会委員長が国家元首核として扱われる様になっている。

あれ?でも習近平氏は主席なのでは?と思われる方もいると思うが、これがまたややこしい。
大抵のメディアではこんな風に「国家主席」として習近平氏を紹介しているからである。だが、正確には「主席」の役割を果たす「総書記」というのが正しいのだそうで。個人的には「いっしょじゃん」と思う訳だが。

そこで、コラムを1つご紹介。

コラム:中国党大会で権力強化か、習氏の成果測る「4つの尺度」

2017年10月11日 / 15:01
[ワシントン 9日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 中国で18日、5年に一度の共産党大会が始まり、指導部がほぼ入れ替わる見通しだ。習近平国家主席が権力基盤を一段と強化し、自由化を前進させるとの期待がある一方、毛沢東時代への後戻りを防ぐために導入された集団指導体制を放棄する恐れも指摘されている。
支那は、トップが全ての権力を握ると暴走しやすいという文化大革命の反省により、「主席」の座を空け、「集団指導体制」という制度に転換した。
この為にチャイナ7等と言われる権力者達が支那を動かしていると言われている。

しかし、この「集団指導体制」は汚職や癒着の温床になり易く、実際に支那の政治は汚職や腐敗に塗れている。だから、習近平氏の掲げる汚職撲滅路線とは非常に相性が悪い。

ところが、今回の共産党大会の行動指針は、「党の核心」たる習近平と「社会主義の現代化」となった。

「習近平主席 権力独占か?」(時論公論)

2016年10月28日 (金)
中国共産党の重要会議6中全会が閉幕し、習近平国家主席に対して、絶対権力者を意味する「党の核心」と初めて位置付けるコミュニケが採択されました。そこで今夜は、とかく強硬姿勢と見られがちな習近平国家主席への権力集中、あるいは独占の動きが今後一層加速することになるのかどうかについて考えてみたいと思います。
アーカイブスの方の記事はやや古いが、今回の共産党大会の中身を暗示するような内容になっていて、分かり易いと思う。

中央集権化を進める習近平氏が、支那の独裁者になる日は、そう遠くないだろう。




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コメント

  1. 私は中国語は解さんですが、友人におります。彼らの話では
    これまでのキンペー君は。かならず集団指導制である事を一言、演説中に入れていたと。
    今回は「無かった」と。
    私は揶揄として木霊さんのコメント欄にキンペー主席と書いた事がおりますが、実際は主席は
    十数年以上に空位となってる。
    独裁を防ぐ為という事で。
    キンペー君が「主席」就任したら、その時は独裁が完全に完了したという事ですね。
    やれやれ……


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    1. この絡みの話は色々と示唆されていたので、紹介させて頂きました。

      今回の共産党大会を契機に、習近平氏が独裁体制を強化するという話は前々からされていたように思いますが、かなり明確な意思表示はあったように思います。

      実質的な「主席」の座を手に入れたような感じですが、「主席」誕生は来年の3月くらいですかね。

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