河野太郎が支那に苦言、「太平洋に接していない」

この人を取りあげる日が来るとは思っていなかったが、なかなか含蓄のある言葉なのだと思う。

河野太郎外相、習近平主席の「米中で太平洋二分」発言に不快感「中国は太平洋と接していない」 

2017.11.10 22:17
河野太郎外相は10日、中国の習近平国家主席が9日のトランプ米大統領との共同記者発表で「太平洋には中国と米国を受け入れる十分な空間がある」と発言したことについて「中国は太平洋と接していない」と不快感を示した。BS朝日の番組収録で述べた。
河野太郎氏のブログは、個人的に拝読していて、主張が異なる部分もあるけれども、根拠がハッキリしていて説得力がある点を評価している。
だが、河野太郎氏は河野洋平の息子という重い十字架を背負っている。
政治家としては、非常に大きなハンデとも言える。
このブログでも河野洋平関連の話は色々と書いてきた。どれもこれも否定的な内容で申し訳無いとは思うが、否定的にしか評価出来ないというのが僕の結論なので仕方が無い。

河野太郎氏は、良くも悪くもこの「河野洋平の実績」と比較されるのである。右からも左からも、だ。
ただ、選挙においてはそのネームバリューはマイナスには働きにくく、と言うか本人の努力でメリットに変えているようで、ダントツの強さを見せている。
2017年衆議院選挙の河野太郎氏の得票率はぶっちぎり。神奈川15区では無敵の強さを誇り、全国レベルでもトップに君臨する状況である。

小選挙区、最少得票は6万票=最多得票は河野外相【17衆院選】

~~略~~
 小選挙区当選者の中で最多得票は、自民党の河野太郎外相(神奈川15区)の15万9647票。同党の小泉進次郎筆頭副幹事長(神奈川11区)が15万4761票で続いた。前回の2014年衆院選では、小泉氏が1位、河野氏が2位だった。
河野洋平の時代は、中選挙区での戦いが主であり、常にトップ当選という状況でも無かった事を考えれば、多少の効果を引き継いでいる可能性があるとは言え、この強さは本人の実力なのだろう。



で、河野太郎氏、外務大臣になった暁には、「あの河野洋平の息子か!」という目で見られており、保守派からは随分警戒されていた。
第3次安倍内閣の第3次改造(2017年8月3日)に河野氏が入閣した際、支那に配慮した人事、等と言われていたのである。
ところが、早速仕事を開始した河野太郎氏、支那の外相にこんな事を言われた。

日中外相、南シナ海で応酬 王毅氏「あなたに失望した」、河野太郎氏「大国の振る舞いを」と反論

2017.8.7 22:28
 【マニラ=杉本康士】フィリピンを訪問中の河野太郎外相は7日、中国の王毅外相と初の会談を行った。王氏は南シナ海問題をめぐり、河野氏が東アジアサミット(EAS)外相会議で中国を批判したことについて「あなたの発言を聞いて率直に言って失望した」と反発した。これに対し、河野氏は「中国には大国としての振る舞い方を身につけていただく必要がある」と反論。航行の自由や法の支配の重要性を強調し、中国に自制的な行動を求めた。
支那の外相に「失望」されたのである。こんなに愉快な話はない。
それどころか、「中国には大国としての振る舞い方を身につけていただく必要がある」とやり返した。「オマエ、小さいなぁ」と、そう言ったわけだ。かつて、外相でここまで言えた人を僕は知らない。

更に、日米2+2会談を行った。
防衛相の席に座った小野寺氏と河野太郎氏、このタッグがこれ程までに強力だとは思ってもみなかったわけだが、良い意味で裏切られたと言って良いだろう。



さて、冒頭の話に戻る。
支那の習近平氏は、トランプ氏との首脳会談の席で「太平洋には中国と米国を受け入れる十分な空間がある」と再び発言した。これはオバマ氏との会談時にも同じ事を言ったので、都合2回目。「支那の夢」は習近平氏にとっては本気なのだろう。

この、支那の夢とは一体何なのか?
Geographic_Boundaries_of_the_First_and_Second_Island_Chains
この地図に書かれた2つの赤い線。第一列島線と第二列島線である。
サヨクの方には、「妄言だ」とか「根拠が無い」とか言われるけれども、これは支那の共産党が公式に認めている方針である。
1993年に支那の首相だった李鵬氏が、全人代で「防御の対象に海洋権益を含める」と明言し、1997年には、「海軍発展戦略」の中に第一列島線及び第二列島線の概念が明記されている。残念ながら、その辺りの記事を引用できないのだが、支那の対外発展戦略に関する論文や防衛省の資料にもこの概念が出てくる。
この手の資料を出しても納得しない方には、支那の少将の発言を引用しておこう。

中国海軍少将が発言、沖縄・台湾・フィリピンなど「第一列島線、戦時の突破は困難」

サーチナ 2015年3月9日 12時29分 (2015年3月12日 00時01分 更新)
 中国が海洋戦略展開の目標ラインとしている九州、沖縄、台湾、フィリピン、ボルネオを結ぶ第一列島線について、中国海軍の張招忠少将はこのほど中国国営放送局の中国中央電視台(中国中央テレビ)に出演して、「戦時の突破は困難」、などの考えを示した。
~~略~~
 張少将は、「中国ではここ数年、『第一列島線はすでに突破できた。米国は第二列島線にまで後退した』との言い方があるが、これは問題だ」と発言。平時において第一列島線の外に出ることはできたが、戦時になれば話は全く異なると説明した。


支那の共産党の手先である人民解放軍もこうした認識である以上、支那側もこれを否定していないと言う事を意味する。

何故、支那はここまで太平洋に出ることに拘るのだろうか?
蓋
これは世界地図を日本が上になるように回転させたものであるが、日本から台湾までのラインが支那の海洋進出を阻んでいる様子を如実に示している。

なお、記事でもその事には言及しているな。
 習氏の発言は、太平洋の東を米国、西を中国が管理し、太平洋を米中で二分しようとする中国側の膨張政策を念頭に置いたものとみられる。中国が太平洋に進出するには、東シナ海か日本海を経由する必要があり、太平洋への出口に覆いかぶさる日本列島が中国にとっては海洋進出の障害となっている。
この分析が産経新聞の妄想かどうか、は、各自考えてみて欲しい。

河野太郎氏の「太平洋に接していない」という発言は、この事実を刺激する内容である。無論、河野氏はこの事を知った上での挑発なので、支那の共産党は怒り心頭というところだろうね。

太平洋に接していないという事実は、支那の誇りを著しく傷つけるものなのだ。

だからこその「支那の夢」なのである。
 河野氏はこうしたことを念頭に「太平洋と接しているのは日本だ。米中で太平洋をうんぬんということにはならない」と中国を牽制(けんせい)した。
そして、そこにこんな風に釘を刺した河野太郎氏だが、言うべきことはハッキリ言う。そして、ソレは外務大臣としての立場を理解した上での発言だという所に好感が持てる。



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