長距離巡航ミサイルの国産化、検討始まる

これが今年度最後の記事になりそうだな。
今年1年この拙いブログを贔屓にしてくださって、ありがとうございます。来年度もまたニュースを見つけて突っ込みを入れていくつもりなので、宜しくお願いします。

……再開は、多分、三が日終わってから、って事だと思う。気分次第なんだけれど。

さて、巡航ミサイル国産化の話が出てきた。この手のニュースの出方を見ていると、現時点でほぼ政府の方針は決定したと言うことなんだろうな。

長距離巡航ミサイル国産化 政府検討 34年度に試作品

12/28(木) 7:55配信
 政府が敵基地攻撃能力の保有も視野に入れ、長距離巡航ミサイルの「国産化」を検討していることが27日、分かった。平成34年度の試作品完成を目指す。政府は米国などから長距離巡航ミサイルを導入する方針を固めているが、緊迫する北朝鮮情勢や中国の海洋進出に対処するには、独自開発による防衛力整備も必要と判断した。装備品の海外調達費を抑え、国内防衛産業の成長を促す狙いもある。複数の関係者が明らかにした。
このニュースも「複数の関係者が明らかにした」と、あるので、防衛大臣が否定する展開になることも予想されるが、長距離巡航ミサイルを買うこと自体は決定しているので、今さら、という気はする。
先日には、巡航ミサイル導入に向けた必要経費を予算に計上する話が出ていた。

その上で、「JSM」と「JASSM-ER」が候補として挙がっていたと思う。
  • JSM ノルウェー製 射程距離300km
  • JASSM-ER アメリカ製 射程距離900km以上
ノルウェー製のJSMの実績はどうか知らないが、JASS-ERについては量産化が始まっている。それなりに実証されているということだろう。ただ、お値段はお高いが。
 政府は30年度予算案に米国製とノルウェー製の長距離巡航ミサイルの調達費を計上した。米国製は900キロ、ノルウェー製は500キロを誇る。
これらを運用してみた上で、国産化を考えると言う事だろう。



流石にJASSM-ERを「買わないよー」というと、トランプさんに怒られそうだが。

米、日本に高性能空対空ミサイル供与へ トランプ政権下で初

2017.10.6 00:14
 【ワシントン=黒瀬悦成】米国務省は4日、日本に対して高性能の空対空ミサイル約1億1300万ドル(約127億4千万円)相当を売却する方針を決定し、議会に通知したと発表した。トランプ政権発足後、日本への武器供与が認可されるのは初めて。
アメリカの高性能ミサイルは、性能も良いんだろうけどさ。

国産化については、日本の技術であればそれなりモノができるのでは?と期待はしている。理由はいくつかあるが、既にロケットを幾つもどばしているし、航空機の設計をしてエンジンも自国で作っている。技術は違うんだろうけど、何とかするように検討することこそが大切だ。
国産化へのトライは無駄にならない。お金は無駄になるかも知れないけど。
 防衛省幹部は「長距離巡航ミサイルを持つことで、敵の脅威圏外からの攻撃が可能になる。空自パイロットの安全性は格段に増す」と説明する。
実際問題、アウトレンジからのミサイル攻撃手段はどうしても必要なのだ。
ロングレンジのレーダーを持っていても、ミサイルで撃墜できないのでは意味が無い。例えば、である。今はアラート任務で、防空識別圏に不明機が侵入した段階で戦闘機を飛ばしているわけだが、目視出来る距離まで近づいて通信し、警告を出すという流れになっている。
しかし、敵対している勢力の航空機であることが予め分かっていた場合、わざわざ近づいてから攻撃するのはバカらしい話。ロングレンジから落とせるのであればそれに越したことは無いのである。
「パイロットの安全性」とは即ちそういう話。
 一方、自衛隊が保有する対艦ミサイルの射程は約170キロ。技術的には長距離巡航ミサイルの国産化は可能とされていたが、「専守防衛」の立場から開発は見送られていた。
何を根拠に170kmだったのかは知らないが、防空識別圏をカバーするのであれば600km以上の射程が欲しいところ。



そして、この記事では「専守防衛」を根拠にしているが、そろそろこの寝言も止めた方が良い。
「専守防衛」では何も守れないのである。
攻撃されてからの防御では、遅すぎる。

「専守防衛」ではなく、国際的に認められている「自衛の範囲」で戦うべきなのだと思う。
来年は、政治家の皆さんもそうした考え方の転機を迎えて欲しい。

それでは、みなさん、良いお年を。


ランキングへの応援クリックよろしく!
にほんブログ村 ニュースブログ ニュース批評へ

コメント

  1. 記事と関係なくてすみません

    読みやすく、難しい話もわかりやすく噛み砕いてくれて非常に勉強になりました

    また来年も無理せず続けていただけたら大変嬉しく思います

    今年一年お疲れ様でした( ̄^ ̄)ゞ

    返信削除
    返信
    1. お返事が年明けになってしまいました。
      旧年中は、愛読ありがとうございます。
      今年も宜しくお願いしますね。

      削除
  2. 12月からのコメントでしたが、お忙しいなかいつも私のコメントに返事を下さりありがとうございました。

    それはそうと国内での開発というのは最終的に輸入やライセンス生産するとしても価格折衝に使えて、まさかの事態に備えて保険を掛けられるので有効ですよね。(90式戦車の主砲選定の件などからそう思います)

    専守防衛というのは防げたはずの犠牲をあえて出すって考え方ですし私もどうかと思います。

    また来年もよろしくお願いします。

    返信削除
    返信
    1. お返事が年明けになってしまいました。
      旧年中は、愛読ありがとうございます。
      国内開発と言う事には、色々な面デメリットがあります。できる部分は、今後も進めて欲しいと思います。

      今年も宜しくお願いしますね。

      削除
  3. 今年一年お疲れ様でした。
    良いお年を。

    返信削除
    返信
    1. 旧年中はお世話になりました。
      本年度も宜しくお願いします。

      削除
  4. あけましておめでとうございます。
    いつも拝見させて頂き楽しませて(?」頂いてます。
    本年もよろしくお願いします。

    返信削除
    返信
    1. あけましておめでとうございます。
      今年も宜しくお願いしますね。

      削除
  5. これ単純な話、艦対空ミサイルが長射程化してきているのでより長射程の空対艦ミサイルを
    取得しましょうな話ですよね。
    JASSM-ERは射程900キロ以上ですが、それは高ー高ー高の場合であって高空で発射して
    高空をミサイルが飛翔して高空から目標に突入した場合の射程です。

    実際には高ー高ー低、高ー低ー低のパターンでしょうから下手すると射程は半分程度に
    なると思います。
    今自衛隊が持ている空対艦ミサイルはASM-2で射程は150キロですから目標が移動
    することを考えれば発射母機の航空機は目標にさらに近づいて発射する必要があると共に
    ミサイル自身もまっすぐ飛ぶ訳ではないので実質的なさらに射程は短くなります。

    そう考えると今回の空対艦ミサイルの取得は間違ってないです。
    特にJSMは今のところF-35に搭載できる数少ない空対艦ミサイルですから。

    返信削除
    返信
    1. なるほど。
      確かに艦対空ミサイルの長射程化ですか。
      F-35の開発方針を考えても、当然の流れというか何というか。

      JASSM-ERのお話は興味深いですね。「射程距離」という表示がどの程度信頼できるものなのか?という話ではあるわけですが、運用上は900kmも飛ばないということなんですかね。

      ともあれ、時代の流れに合わせた兵器を導入していかざるを得ないというのは事実で、安易に反対だけする勢力が未だに沢山いることに驚かざるを得ませんが、長射程化や防衛体制の構築そのものも考える必要があるように思います。

      削除

コメントを投稿

お気軽にコメントを!ハンドルネームは面倒でもお願いします。