韓国とUAEの原発絡みのアブナイ関係

最近になって騒いでいるが、これって済んだ話じゃ無かったんだ。

大統領府、秘書室長のUAE訪問疑惑を説明

Posted December. 27, 2017 09:26,  
Updated December. 27, 2017 09:39
大統領府は、任鍾晳(イム・ジョンソク)大統領秘書室長のアラブ首長国連邦(UAE)特使訪問をめぐる疑惑が収まらないため、再び説明を行った。最大野党「自由韓国党」がUAE特使訪問疑惑を「原発ゲート」と規定して大々的な攻勢を展開したことを受け、大統領府が対応に出たのだ。

この話は、以前にこのブログで言及していて、「ヤバそうだ」と書いた。
このブログでは割とメジャーなネタを扱うことが多く、このネタも韓国ネタとしては有名なヤツではある。


ではまず、以前の記事を紹介しておこう。
まあ、割と古い記事だが、UAEが韓国に原発を発注した下りを紹介してある。そして、その手法がかなりヤバい手法だった疑いが強いことも。

ただ問題は、UAEの方にも当然ながらリスクがあるという話になっている。
後に、韓国の原発で偽装部品問題が噴出したからだ。もちろん、UAEに納入した電源ケーブルもかなりの確率でアウトだ。

この原発事業を韓国が受注したのは2009年。
韓国電力と韓国水力原子力は2009年にUAEの原発事業を受注し、バラカ1~4号機を建設している。
その後に色々な問題が発覚した。

UAEとしても気が気では無いだろう。品質検査をやり直せとか、色々な要求を突きつけたことは想像に難くない。
当初、昨年末に運転許可を受ける予定だったバラカ原発1号機の竣工が来年に遅れた。UAE原子力公社(ENEC)が、国際機構の評価と原子力の安全基準の充足、発電所職員の運転熟練度の強化が必要だと判断したことによる。
UAE側の公社が、「国際機構の評価と原子力の安全基準の充足」を要求した背景には韓国国内での品質偽装事件を受けてのことだと思われる。

신고리원전 3호기 전경

朴槿恵政権が誕生したのが2013年。問題発覚後にクネクネがUAEとの関係改善を画策したことは容易に想像がつく。
その一方で、朴槿恵(パク・クンへ)政府の時にUAEと関係が疎遠になったという大統領府関係者の説明に対しては、「工事のスケジュールが少し遅れはしたが常識的な範囲だった。韓電は何の支障もなく、UAE原発の工事をしてきた」と強調した。
「UAEと関係が疎遠になった」とあるが、問題が発覚して険悪な状況になったことは、まず間違い無かろう。そこはクネクネの責任じゃ無いぞきっと。
この過程でENECと韓電は、さらに竣工が遅れれば遅滞補償金を1日60万ドル(6億4500万ウォン)支給するという内容を契約書に含めた。このため、任氏の特使訪問が、韓国側の不手際で竣工が遅れたことに不満を持ったUAE側をなだめるためのものではないか、という疑惑が提起されたのだ。
それでまあ、韓国側はこうした遅延保証金の積み上げにも合意せざるを得なかったというわけだ。

調べてみると、確かにクネクネはUAEに訪問している。

朴槿恵大統領 アラブ首長国連邦を訪問

2014.05.21
アラブ首長国連邦(UAE)を訪問したパク・クネ(朴槿恵)大統領は20日(現地時間)午後、モハメド・ビン・ザイード・アル・ナフヤン・アブダビ皇太子と会談し、原子力発電所など両国間の連携強化について協議した。
当時は「友好的な外交ができた」みたいな報道をしていた印象があるが、原発絡みで呼び出されたのはほぼ間違いが無い。原発トラブルは2013年に起こっているからな。
会談に先立ち、バラカ原発1号機原子炉の設置式に出席したパク大統領は、「バラカ原発は原発建設の次元を超え、向こう100年間の両国のパートナー関係を深める中核事業としてのシンボル性も非常に大きいと思う。バラカは“祝福(blessing)”を意味すると聞いているが、原発事業が両国の友情に祝福をもたらしてほしい」と強調した。
そして、クネクネの100年間発言も、今思えば意味深な感じがする。

韓国、UAE原発輸出7年目に1兆ウォン台の運用人材輸出(1)

2016年08月01日14時42分
  「400億ドル…韓国、UAEに原発売る」「史上初の原発輸出…国家的な慶事」「原発輸出資格を取得…50年の原発史に新たに刻む」…。
~~略~~
海外メディアはその当時に実際に契約した建設部門の契約金額を引用したのに対し、国内メディアは原発建設後60年間運営支援をする過程で200億ドルの追加受注が予想されるという政府の発表を含めた。
こちらは去年の中央日報のニュースなのだが、「原発建設後60年間運営支援」等という言葉が記載されている。

原発輸出モデルと広報したUAE原発契約、実際は「毒素条項」だらけ

登録:2017-10-20 05:49 修正:2017-10-21 04:44
韓国電力公社のアラブ首長国連邦(UAE)原発4基に対する運営・投資契約条件に、法律紛争が生じた場合、第3国ではなくアラブ首長国連邦の裁判所で仲裁を受けなければならないなど、韓国側に不利な契約条件が多数含まれたことが確認された。また、韓国電力の原発運営期間も当初の60年間ではなく、10年間だけ保障されていたことが分かった。
そして、この記事には触れられていないが、この60年の運営支援というのは、そもそも原子力発電所が60年間保つという前提で作られていることを意味するのである。

まあ、日本の常識ではあり得ないことだし、世界でも60年間原発を運転し続けた国は、未だ存在しない。



その他にも色々な毒素条項を飲まされていたようだが、その、なんだ。まあ、気にするな。

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戦犯はクネクネってことになっているらしいな。便利な存在だな、オイ。
 契約がこのようになったのは、朴槿恵政権が原発輸出の成果を出そうと急いだことも背景として働いたものとみられる。昨年、交渉が膠着状態に陥ると、ユ・イルホ経済副首相は5月、アブダビで開かれた両国の経済共同会議に出席し、直接「年内の契約完了」合意を引き出した。
しかし、当時の韓国政府にとっては、色々と都合の悪いことが多かったし、これをモデルケースにしてどんどん海外に原発が売れれば、「儲かる!」とか幸せ回路全開で考えていたんだろう。

そして、クネクネがこの様な毒素条項を飲まなければならなかった理由は、多分、建設の遅延と安全基準の未達だろうと思う。

しかし、ムン君は日韓合意のことを考えると、クネクネを悪者にして、「前回の話は無かったことに」を発動しようとしたのかもしれない。

当初、原発を受注した過程においても、輸出にあたって韓国国内での実証炉が運転を始めることが条件になっていたはずである。

UAEに輸出する原発APR-1400とは

2009年12月28日09時20分
フランス原発より建設・燃料費2割安く
  韓国がアラブ首長国連邦(UAE)に輸出する原子力発電所の新型軽水炉(APR-1400)は、1992年から2002年までの10年間、韓国水力原子力などが2300億ウォン(約180億円)を投じて開発した。95年に開発が完了したOPR-1000に比べて発電容量は1000メガワットから1400メガワットに40%も増え、稼働寿命も40年から60年に伸びた。
~~略~~
国内では2013-2016年に稼働する新古里(シンゴリ)3.4号基と新蔚珍(ウルチン)1・2号機をAPR-1400モデルで建設している。
新古里3号機は、2016年1月15日に営業運転送電が開始されていると報じられている。
ただし、もう一つおかしなニュースが営業運転開始は、というと……。

新古里原発3号機 営業運転を開始

入力 : 2016-12-21 10:30:13 修正 : 2016-12-21 10:30:13
韓国で25基目となる原子力発電所の新古里(シンコリ)3号機が20日、営業運転を開始しました。
どっちが本当なんだよ!ちなみに、この記事によれば、4号機は2017年末に完成予定らしい。5号6号は建設中断して再開の目処が立っていないらしい。

新古里3号機運営許可決定延期... UAEに​​違約金危機(総合)

2015-03-26 17:53送稿
新古里3号機の運営許可するかどうかが来月に先送りになり、韓国電力がアラブ首長国連邦(UAE)の違約金を加工する可能性が濃厚になった。
~~略~~
契約主体である韓国電力はUAEに契約を締結し、遅くとも今年9月までに商業運転を介してAPR1400の安全性を証明すると約束した。もしこの時期を渡す場合、毎月、工事費の0.25%に達する違約金を負担すると発表した。
ともあれ、3号機建設遅延のお陰で、韓国はUAEに違約金を支払う話となった。
2015年9月がリミットで、商業運転が2016年12月だとすると、概ね15ヶ月遅延ということになる。遅延金は最大2兆ウォン(約2100億円)に上るらしい。確か1日遅延につき60万ドルとか言う話だったので、計算が合わない気もするが……。

さて、その後、新古里3号機、4号機と、新ハヌル1号、2号(新蔚珍はどうやら名称が変わってハヌルになっている模様)がどうなったか?なのだが、過去の記事を見ると、新古里3号機のみが運転しているようだ。

ところが、2017年の記事にはおかしなことか書かれていた。

「脱原発は大統領の意」月城1号停止など、ロードマップ来月発表

記事入力 2017-05-29 17:32 | 記事修正 2017-06-01 16:01:41
文在寅(ムン・ヂェイン)大統領が大統領選挙の当時に運用していた公約サイト「ムン・ジェイン1番街」で「良いね」を最も多く受けた脱核エネルギー転換公約が、来月中旬に可視化される見通しだ。
ムン君の目玉政策の1つに言及する記事で、「脱原発」を掲げちゃった訳だが、当然、これはUAEの話を無視した独断であると考えられる。

それはそれとして、記事の中盤にこんな下りがある。
韓水原は今月に着工予定だった新ハヌル3・4号機の施工関連の設計業務を中断するなど、新政府の政策が決定されるまで原発事業を事実上は中断した状態だ。現在、工程率90%を超えた新コリ3・4号機と新ハヌル1・2号機は工事を進めているが、工程率28%の新コリ5・6号機はムン大統領が公約したように白紙化するだろうとの見通しが優勢だ。
えーっと、新古里3号、4号ともに「工程率90%」ってどういうことですか?運転しているんじゃ無かったの、3号は。
記事の間違いで、3号は運転していて、4号は進捗率90%ってことだよな!きっと。



ムン君は自分で「脱原発!」とか言っておいて、いざ政権の座に座って実際にあっちこっちの原発建設中止を決めちゃったみたいだけど、UAEとの約束をすっかり忘れていた模様。

UAEに輸出したAPR1400が、韓国国内の原発で順調に運転したのを確認した上で工事を進めるというのが、本来のスタンスだったはず。
ところが、新古里3号機は運転前に様々なトラブルに見舞われた上に、品質偽装事件を起こして大問題となり、営業運転は2016年1月15日か2016年12月21日のどちらかでに開始されているハズ。後の記事はきっと誤報だよね?

こんな状況だから、APR1400の運転状況を説明にいったというのが、冒頭のニュースにある大統領秘書室長がUAEに特使訪問したに繋がるんじゃ無いのかな?「未だに挨拶に来ないけど、どうなっているんだ」的なアプローチがあったと推察される。

UAEがキレたら、韓国国内での石油化学産業に大ダメージは必至。日本は、「日韓合意の履行」と言葉で迫る程度だけど、UAEはそうじゃないぞ、きっと。


予想通りならばオオゴトになるんじゃ無いかな?



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コメント

  1. あるけむ(R.K.M)@fwbc1965_32017年12月28日 15:07

    >新古里3号機は、2016年1月15日に営業運転が開始されていると報じられている。

    この部分ですが、2016年1月15日に開始されたのは「試験送電」で、営業運転の開始が2016年12月20日なのではないでしょうか?

    記事「Grid connection for first Korean APR-1400」は、「送電網に接続され、送電を始めた」とは言ってますが、「試験が完了した」とは言ってないです。

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    1. コメントありがとうございます。
      記事の中身を修正しました。……去年の話なんですけど(汗

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