支那、加速する鉄道事業

連日の韓国の話題からちょっと離れて、本日は支那の鉄道の話である。
えっと、年も新たになったので、一応説明しておきたいのだけれど、このブログでは中華人民共和国のことを「支那」と表現している。Chinaに漢字を当てているグローバルな読み方だね。シナでも良いんだけど、片仮名交じりの文章はあまり好きでは無いので、漢字を使っている次第。
「中国でも良いじゃ無い!」という趣旨のことを偶に言われる人もいるのだけれど、中国というと日本では中国地方(鳥取県・島根県・岡山県・広島県・山口県)と混同する(文脈を読めば殆どの人はしないんだろうけど)こともあって、このブログでは避けたいと思っている。え?中国四国地方のニュースなんてほぼ取り扱っていない?いやまあ……(汗)

さて、話は逸れたのだけれども、支那の鉄道の話である。

2017年の中国高速鉄道、1年間で新幹線の総延長を上回る距離が新たに開業―中国メディア

配信日時:2018年1月9日(火) 8時40分
2018年1月7日、経済日報は2017年の中国高速鉄道建設を振り返り、年間で日本の新幹線の総延長を超える長さの高速鉄道が開通したと伝えた。
記事は「2017年の中国高速鉄道の通信簿は、世界を注目させるものだった。1年間で営業総距離が約3000キロメートル増えた。これは日本の新幹線の総延長を超える距離だ。08年に初開通してから17年末までに、中国高速鉄道の累計輸送旅客数はのべ70億人を突破した。17年末現在、高速鉄道の総延長は2万5000キロメートルで、12年末の約3.5倍になった。世界の高速鉄道営業総距離の約7割を占めており、わが国を代表する事業になった」としている。
9日のニュースで、こんな支那の鉄道の話が出た。
なんと、1年間で日本の新幹線の総延長を超える長さの高速鉄道が開通したというのである。

ちなみに、日本の新幹線の工事費用は現在1kmあたり70億円もかかっていて、総延長は3132kmだとされている。ザックリ計算して220兆円相当の資産となる。もちろん、長期間にわたって建設を行っている事もあって、実際にはもっと安い時期もあったとは思うが。

支那の高速鉄道をバカにする方もいるが、これは、例の埋め立て事件の影響が強いとは思う。
2011年当時はこのブログももっとライトなテイストで書いていたこともあって、あまり参考にならない記事だとは思うが一応紹介しておく。一番下の「インドネシアの悲劇、ずなんな高速鉄道計画」は、事件と直接は関係無い話だね。

ともあれ、事故を起こした鉄道車両を埋めてしまうと言う衝撃的な出来事だったわけだが、あれも支那の高速鉄道である。

さて、この支那自慢の高速鉄道ではあるが、その技術の源泉は実は日本のものであった。
しかし、この高速鉄道、CRH2と呼ばれる型式のソレは川崎重工が愚かにも支那にプレゼントしちゃった技術である。
注:コメントで突っ込みを頂いたが、正確にはJR東日本がCRH2の受注を前のめりになって行い、その車両がE2ベース(川崎重工製)であった。この受注条件には「全ての技術を支那に提供する」とあったので、ある意味、川崎重工も被害者ではある。ただ、当然受注条件に関して川崎重工も目を通しているはずなので、愚かとしか言いようが無い。

CRH2

もちろん、日本の川崎重工だけでは無く、フランスのアルストム、ドイツのシーメンス、ボンバルディア辺りからも色々と技術を導入している。これを「自国技術だ」と胸を張る辺りが凄い。ただ、「自分のものにした」という点は、評価に値する話だし、僕も「起源」を主張するつもりは無い。ただただ、川崎重工がアホだったということだけである。
08年に初開通してから17年末までに、中国高速鉄道の累計輸送旅客数はのべ70億人を突破した。17年末現在、高速鉄道の総延長は2万5000キロメートルで、12年末の約3.5倍になった。世界の高速鉄道営業総距離の約7割を占めており、わが国を代表する事業になった」としている。
そして、これだけのパワーをもってインフラ整備するという点に関して、僕は素直に感心する。

中国の高速鉄道、2020年には総延長3万キロで新幹線の10倍以上に―中国メディア

レコードチャイナ 2018年1月4日 14時00分 (2018年1月7日 00時00分 更新)
中国メディアの中国新聞網によると、中国鉄路総公司の陸東副(ルー・ドンフー)総経理(社長)は2日に開催した工作会議で、2020年時点で同国における高速鉄道の総延長を3万キロに到達させる考えを明らかにした。実現すれば日本の新幹線の総延長の10倍以上の距離になる見通しだ。
2020年には総延長は3万kmになるらしいぜ!JR北海道みたいにならないと良いな。

ただまあ、こうした話もあったので、参考までに。

国営中国鉄路の負債、68兆円にふくらむ―中国メディア

配信日時:2016年5月8日(日) 5時30分
2016年5月4日、中国経営報によると、中国国営企業の中国鉄路総公司はこのほど発表した同年度会計報告で、今年3月末時点の負債総額が前年同月末に比べて1.2%増の4兆1400億元(約68兆2600億円)に達したと発表した。
16年第1四半期の負債額は87億2700万元(約1438億円)で、前年同期に比べて35%増加した。今年3月末時点の資産総額は6兆3500億元(約104兆円)。前年同月末に比べて1.65%増だった。3月末時点の負債比率は66.28%だった。
現状はハッキリしないが、2016年時点で68兆円の負債があったとされ、この負債が膨らんでいるという現状らしい。
しかし、この額は総延長のことを考えれば安すぎる。総資産が104兆円というのもかなり安く感じる。無理して鉄道工事をあっちこっちでやっているのだから、この倍はあってもおかしくはないだろう。
採算を考えずにこれだけの鉄道を広げていけば、当然負債も膨らむわけだが、しかしこれは支那の基幹インフラとなり得るので、支那国内に資産を築いたとも言える。

ただ、他の記事にも出ているが、問題もある。

新幹線ライバル視する中国の高速鉄道、「車両」「運営組織力」「災害対応」で日本より遅れている―中国メディア

配信日時:2018年1月6日(土) 19時20分
2018年1月6日、日本の新幹線をライバル視する中国の高速鉄道。中国メディアは「2025年までに鉄道技術で欧州、日本に追い付くという野心的な計画がある」と強調している。一方で「車両」「運営組織力」「災害時の対応と災害前後の運行効率」ではまだ日本には追い付いていない、とも伝えている。
客観的な分析記事では無いので申し訳無いのだが、運営面には結構 不都合がある様で。
一番心配なのは、支那高速鉄道の総延長が年々長くなる状況で、本当に適切なメンテナンスが行われているのか?行う事ができるのか?という点だ。
支那は13億人もの人口を抱えているのだから、人手は十分だろう、という方もいるとは思うのだが、しかし、鉄道のメンテナンスはノウハウがあって、シロウトを集めてどうにかなるものではない。技術者の育成が間に合わないのに凄い勢いで増やしているのは、支那の原発も同じだが、まあ凄いことになる気がする。

日通、中国鉄道で日欧輸送
一帯一路活用、コスト半減

2018/1/10付
日本通運は2018年春をメドに、日本と欧州の間を中国の鉄道経由で貨物を輸送するサービスを開始する。物流費を航空便に比べて半分程度に減らせる一方、船便より速く輸送できる。中国はインフラ投資を通じた広域経済圏構想「一帯一路」のもとで、欧州との間で貨物列車の増便を急いでいる。日通はこの機を捉え、中国経由の鉄道輸送を第3の輸送手段として顧客に提案する。
ところが政治音痴、或いは危機意識の薄い日本企業がこんなことを決めちゃった。

確かに一帯一路が上手く行くのであれば、「乗り遅れてはいけない」という焦りが出る話であろうが、しかしAIIBがアノ状況である。果たして、2018年に「サービス開始」というのはリスクを正確に算出されているのかは非常に気がかりだ。

支那は行け行けどんどんで、高速鉄道を国内にも海外にも展開している。
インドネシアの高速鉄道の事例もあるので、日本も高速鉄道受注を負けてはいけないという焦りはあるのだろうが、しかし日本は日本車輌がアメリカでやらかした話もあって、海外への鉄道事業展開は必ずしも上手くいっていない。
無茶をする支那に付き合うのは、日本としてはちょっと避けた方が良いだろう。



ランキングへの応援クリックよろしく!
にほんブログ村 ニュースブログ ニュース批評へ

コメント

  1. あるけむ(R.K.M)@fwbc1965_32018年1月11日 14:23

    >しかし、この高速鉄道、CRH2と呼ばれる型式のソレは川崎重工が愚かにも支那にプレゼント
    >しちゃった技術である。

    川崎重工が勝手にプレゼントしたわけじゃなく、JR東日本の承認の元に引き渡しているので、JR東日本がプレゼントしたと言うべきでしょうね。
    ちなみに、JR東海は(N700系の)技術供与を拒否してます。

    返信削除
    返信
    1. ご指摘の部分は端折った話なので、赤字で補足させて頂きました。
      JR東日本は何考えているんですかねぇ……。

      JR東海はこの話を蹴った下りは有名ですが、台湾に輸出した方も必ずしも上手くは行っていないのですよね。ローカライズというのはなかなかに難しいようです。

      削除
    2. あるけむ(R.K.M)@fwbc1965_32018年1月12日 2:49

      台湾新幹線は、車両・軌道(線路)・信号システムをバラバラに国際入札にかけた関係で、整合が取れていなかったり、韓国企業が施行した区間に欠陥があったりと、ローカライズ以前の問題も大きいようです。
      JR東海が「新幹線システム」として売り込みを図っているのは、その反省もあるのかもしれません。

      削除
    3. 台湾新幹線といえば、700Tを4編成だけ追加入札するみたいな話もありましたね。
      日本はN700Sが出てくるので、これをベースに考え直したいというような話もチラホラ出ている中で、この4編成を川崎重工が落札する様な噂が出ています。が、多分、欧州や支那もここに干渉してくる可能性が高いのですよね。
      この辺りも注視しておきたいと思います。

      削除
  2. つい先日、中国のインドネシア高速鉄道は計画見直しになりましたね。とりあえず区間を変えるとか
    このまま中止で良いんじゃないんですかねえ

    返信削除
    返信
    1. 情報ありがとうございます。
      この話、知りませんでした。

      確かに調べてみると、計画見直しの噂はちょっと前から色々出ているようですね。
      本格的にこれが決まったかどうかはよく分かりませんが、様子を見てこの関連記事も取りあげたいと思います。

      削除
  3. 新幹線の話がコメントで出てたので、それで思い出したのだが、テキサスに新幹線の路線を造って走らせるとか言う話が去年出てたのだが、これによると(https://jp.reuters.com/article/us-infrastructure-japan-idJPKBN18T02M)難儀しているみたいだ。
    テキサスに新幹線だなんて「ロマンのある」話だなと思ったのだが、現実はなかなか上手くいってくれないみたいだ。
    そもそも、そんなに海外に新幹線だの、リニアだの造る必要ってあるのかしら?

    返信削除
    返信
    1. あと、こんな話(http://toyokeizai.net/articles/amp/184328?display=b)もあったみたいだ。

      日本政府による日欧経済連携協定(EPA)の交渉は最終局面を迎え、まもなく世界の国内総生産(GDP)の約3割を占める巨大な自由貿易圏が誕生しようしているなか、今後はますます、資材などの国際調達などが加速していく可能性を秘めている。これまで日本の関東・東北地方を中心とした、非常に限られた地域を活動の中心としてきたJR東日本だが、今後は世界を股にかけて事業を行うグローバル企業へと飛躍するチャンスでもある。

      その時、海外の業界関係者の間でその認知度が低かったとしたら、いかに安全性や安定運行のノウハウを持っていたとしてもはなも引っかけてもらえまい。つまり、同社の名前を鉄道先進国であるヨーロッパ各国の業界関係者に広く知ってもらううえで、今回のフランチャイズ獲得ほど絶好の場所はないと言えるだろう。

      テキサスの件にしても、結局のところは上に挙げたイギリスの件同様、海外展開をして、それで儲けよう、ということで、やってるってことなんだろうか?
      まぁ、それはそれで良いのだけど、支那とか⚫️国とかに展開するのだけはやめて欲しい。

      削除

コメントを投稿

お気軽にコメントを!ハンドルネームは面倒でもお願いします。