国内インフラの問題が佐渡島で

さて、このニュースを皆さんどうご覧になっただろうか?

新潟・佐渡で1万世帯断水 県が災害出動を要請

2018年1月29日12時07分
新潟県によると、寒波の影響で29日午前8時現在、同県佐渡市の約1万700世帯で断水が起きている。24日以降の急激な冷え込みによる水道管の漏水が原因とみられる。
最近思うのだが、この手のニュースって、事実だけを垂れ流すことに意味があるのだろうか。
確かに、「佐渡島で断水発生」「急激な冷え込みが影響」「災害出動を要請した」という事実は間違いは無い。だけど、これだけ伝えてどうするつもりなのだろうか??

自衛隊の給水活動

早速、自衛隊が出動したようだが、そもそも雪国で寒冷前線が来たくらいで半数以上の世帯が断水するような事態になるのが問題なのである。

ただ、「設備の老朽化」という話だけでは片付かない話のようである。

実は、この「凍結断水」という問題は、東京都辺りでもニュースになっている。

都「凍結断水」2100件超 水道局対策紹介「管に保温材やぬるま湯」

2018年1月26日 朝刊
 東京都心で四十八年ぶりに気温が氷点下四度まで下がった二十五日、東京都水道局には、給水管が凍結し、水が出ないなどの問い合わせが午前八時~午後四時に二千百三十件あった。
各地で凍結による断水が発生しているとして、東京都の水道局はサイトで対応を紹介するなどしているようだ。いや、遅いって。

凍結対策

ただ、今後も寒い期間は続くと思うので、対策を行う必要はあると思うし、無駄な取り組みでは無いと思う。

新潟県や自治体対応急ぐ 新潟、村上、糸魚川でも断水 

2018.1.30 08:17
 新潟県は29日、佐渡市からの要請を受け、米山隆一知事が午前9時15分に陸上自衛隊新発田駐屯地に給水目的での災害派遣を要請した。県危機対策課の担当者は「市と情報を共有しながら打てる方策を準備したい」と説明。新潟市など同市以外の沿岸部などでも水道管の破裂で漏水などが多数発生しており、各自治体は対応に追われた。
雪国新潟でも佐渡の他の地域でも水道管の破裂や漏水が発生しているという。

そもそもの水道管の凍結対策というのは、以下のような原始的な方法しか無い。
  • 水道管に保温剤を巻く
  • 夜間、温度が下がる時間には、水道を「ちょろちょろ」と出しっ放しにする
  • 温度低下が特に激しい所では、水道管内の水道栓を閉めて水抜きを行う
こうした作業を行う為に水抜栓という商品もある。

水抜栓

まあ、この他にも、凍結防止帯という商品もあって、それなりに寒い地域では対策をしているというわけ。
こんな商品もあるね。


さて、ここまで書いたので、聡い人であれば「ああ、そうか」と何となく理解頂けたと思う。
この話はNHKのニュースでも特集みたいな形でやっていたので、間違い無いと思うが、佐渡の問題、或いは新潟県のあちらこちらで起きている問題は、空き家の存在が深刻なのである。
あ、探したら捏造ステーションこと報ステでもやっていたようだね。

【報ステ】断水被害拡大の理由は…“空き家”の漏水

2018/01/30 23:30
 新潟県、石川県、富山県では、今も1万2000軒以上で断水が続いている。空き家から水が漏れ続けたことで、供給するための水が減り、断水の被害が拡大した。新潟市内の空き家は約4万4000軒。すべての住宅の1割強だ。空き家の場所は把握できていないため、町の職員や水道局に依頼された業者が一軒ずつ回って調べている。
上にも紹介したが、水道管の保全をやらないと、凍結による漏水は雪国であっても起こりうる。特に、無人になった空き家では、設備の老朽化は人が住んでいるときよりも早く進む。
水道の元栓が閉まっていれば良いのだが、元栓も閉めないまま空き家状態にすると、あっちこっちで漏水が発生して、浄水場の水が足りなくなってしまう。そうすると、水道管内の圧力が低下して、水が出ないなんて事態が発生するわけだ。
これが断水の正体と言うことになる。

しかし、この問題は今に始まったことでは無い。

空き家漏水 断水長期化

2016年02月03日 05時00分
 厳しい寒波が襲来し、県内で最大時に14市町村の約2万4000戸で発生した水道管損傷に伴う断水は、全域で解消されるまで約1週間がかかった。長期化した要因の一つとして、空き家での漏水がある。県内でも空き家が増え続けるなか、被害が大きかった自治体は対策の検討に乗り出す。
これは2016年の記事なので、2年前にもニュースになっていたことが分かる。
 同市では、2012年2月、今回と同程度の寒波に見舞われ、空き家など約2000戸で水道管が壊れた。以後、住民が引っ越しなどで契約を解除した家は、必ず止水栓を閉めている。
 空き家の漏水対策について、浜田市の小川次長は「アパートなど出入りが頻繁な場合は契約解除のたびに止水栓を閉めるのは現実的ではない」とする。ただ、今回の経験を踏まえ、「空き家をリスト化し、寒波の前に回って止水栓を閉める方法や、自主防災組織などの協力を得て見回りをしてもらうなど対策を検討したい」と話した。
しかし、記事の中では2012年にも問題になったと指摘しており、今に始まったことじゃない訳だ。



日本のインフラは、全体的に老朽化している。
それは上水道に関しても同様であり、漏水は各地で起こっている。が、冬季にはこういう問題も合わせて起きてくるということになる訳で。

行政が動かなければならない問題ではあるが、全国的に起こってくる問題でもある。
そして、その対策はなかなかに難しい。水道局をも巻き込んで、日本の大切なインフラの改革が求められていると言うことかも知れない。


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コメント

  1. もう、僻地は固定資産税、免除。それこそ御手当貰わないと住んでられません。プライド無くてすみません。まz、そうすれば悪用するのも出てくるでしょうけど。

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    1. 東京一極集中という問題は常々言われていますが、地方はどんどん疲弊しますね。

      手当を付けるのがいいのか、他に減免政策を考えればいいのか。何かあれば、とは思います。地方の行政というか、税制にも手を突っ込む話になるので、なかなか難しいのかも知れませんが、大切ですよね、そういう面を考え直すのも。

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