日本、F-35A戦闘機の追加購入へ

現在決定しているのは42機で、国内組立方式というヤツなので、1機あたり130億円程度と非常に高価だ。
しかし、値段はともかくF-35Aが42機程度では日本の防空防衛網が危ういので、追加で購入する路線はほぼ決定事項だと思っていた。決断は遅かったねぇ。

日本が20機以上のF35A追加調達へ、国内組立取りやめも=関係者

2/21(水) 12:23配信
[東京 21日 ロイター] - 日本政府は、米国から最新鋭のステルス戦闘機「F35A」を20機以上追加購入する方向で調整に入った。調達費が割高になる国内での最終組み立てを取りやめ、完成機を輸入することも検討している。これとは別に、垂直に離着陸可能な「F35B」の購入も米国側と協議している。
前回までに決定しているF-35A戦闘機の購入台数は42機。

F35A

メンテナンスや維持を考えると、果たしてこの機体で良いのか?という点は気になるところではあるが、しかし、これに代替できる機体はギリギリでロシアのSu-57戦闘機くらいしかない。もちろん、ロシアからSu-57が購入出来るわけも無く、事実上、F-35A戦闘機しか選択肢が無かったとも言える。
PAKFA

入札の際(第4次F-X)に挙がっていた機体は、F-22A、F/A-18E/F、F-15FX、F-35(アメリカ製)、ラファール(フランス製)、タイフーン(EU製)の6機種だが、売って貰えないF-22Aは選択肢としては論外だし、ラファールもダッソー社から「提案していない」と拒否されたので、結局、F-35A、F/A-18E/F、タイフーンの3機種からの選定になった。
最終的にはF-35Aの調達が決定されたが、現行機のF/A-18E/F以外は、影もカタチも無いタイフーン(トランシェ3)や、製造中のF-35Aという選択肢の中からの決定であり、不安も大きかった。



そんな経緯で選ばれたF-35A戦闘機ではあるが、調達数は42機。
退役するF-4EJ改の保有数は55機、RF-4E/EJは13機(2015年3月末時点)であり、これを42機で賄うにはどう考えても数が足りない。
更に、F-15Jの初期型(Pre-MSIP)が100機あり、これも近代改修するくらいなら新たに買った方がマシといわれるレベルなので、更にその状況は悪化する。

F-35Aの性能が如何に優れていたとしても、アラート任務なども最低限は行わねばならず、どうしてもある程度の数は必要なのだ。

20機以上と報じられるF-35Aの追加調達は、どう考えても不可避と言わざるを得ない。

「今日も明日もスクランブル」で空自は自滅する

2018年1月12日 6時12分
 オバマ政権末期、米国で議論となったのは、かつてのソ連を打倒した「コスト負荷戦略」(相手の費用対効果を悪化させ、勝利する)を中国にも適用し、その政策変更を強制するということであった。
こんな不吉な記事を紹介するなと怒られそうだが、この数字を見れば否定できない。
増加する負担
年間800回以上のスクランブルがあり、順次F-4EJなどの老朽化機体は退役してその数を減らして行っているのである。
 しかも注目すべきは、2017(平成29)年5月には中国側が公船から小型ドローンを発艦させて投入してきたことである。これに対して、空自はF15戦闘機を4機投入した。今後は「海保艦艇に電波妨害装置を積載してドローンを落とす」としているが、こうした電波妨害装置では対応できないような中国が配備を進めている大型ドローンであれば、戦闘機を投じざるを得ないのだ。
 スクランブルは一見、実戦経験を高めることになりそうだが、実はそうではない。スクランブルは人員を消耗させるのである。特にアラート待機は緊張状態で時間を過ごすため、パイロットの体力を消耗する。加えて、決められた訓練ができないために、むしろ練度は低下していく。
練度の低下は、アメリカの海軍などでも問題となっているが、日本の航空自衛隊も冗談では済まない状況になりつつある。

早々に手を打たねばならないし、もはや、コレまでのような対応で支那からの防空識別圏への侵入に対処するわけにはいかないのが現実なのである。



さて、そうした中で取り敢えずF-35Aを20機以上の追加購入という話が出てきたが、関係者の中では25機という話も出ているとか何とか。
これに加えて購入するのは、200機ある「F15」戦闘機の一部後継分。関係者の1人は、日本の予算や米メーカーの生産能力を考慮すると、25機前後の調達が現実的としている。
で、この25機というのは、日本の予算などを勘案した話と言う事になっているのだが、予算を圧縮するためにアメリカ生産品を買ったら?という話も出ているようだ。
しかし、その場合の調達価格は1機約130億円と、完成機を輸入するより数十億円規模で割高になるため、追加購入分については国内での組み立てをやめる案が浮上している。
これ、つまり、25機じゃ足りないって事だよね。
さらに日本は、F35のB型を調達することも検討している。F35Bは短距離滑走で離陸できるほか、垂直に着陸することが可能。沖縄県の那覇基地が使えなくなった場合でも、離島の短い滑走路で運用できるF35Bで南西諸島の制空権を失わないようにする。
で、沢山買えないなら、運用を変えよっか?というのがこの話。

正直、F-35Bを運用するには、空母的な船を用意する必要があり、いずも型護衛艦の改修なんて話も出てはいたが、あまり現実的でも無い話。
ただこれは、日本はそうした案も検討しなければならないほどの岐路に立たされているという風に捉えるべきだと思うのである。



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コメント

  1. 木霊様。別件で失礼します。
    お願いしたアルマーニの件で、やとコメントしました。
    すみません言い出しっぺなのに。利き手を固定してたんで。
    で、匿名様も含めて、勉強させて頂いた割にはスカな感想で恐縮なんですが。
    うーん!貴兄らの問題意識を越えるコメントできませんでした。お読み頂ければ幸いです。
    結論から言うと、木霊様も匿名さまも等しく、理は立っていると。で、何がわるいかというと
    「透明性のなさ」
    「脇が甘いわ!」
    なんですね。うーん、子供がおらず、嫁も亡くしたヤモメ初老としては、他に実感が湧かないんですよ。
    一応、近所の私立卒の大学生とかにもインタビューしてみたんですけど。ご免なさい!��

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    1. コメントありがとうございました。
      最近、コメント返しがちょいちょい遅れてしまうのですが、ご容赦を。

      手は大丈夫ですか?

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  2. あるけむ(R.K.M)@fwbc1965_32018年2月23日 4:48

    >調達価格は1機約130億円と、完成機を輸入するより数十億円規模で割高になるため

    この部分は、そう単純ではないと思います。
    割高な理由は、材料だけじゃなく、生産設備(機械・治具・建物など)の費用も入っているからだと考えられます。
    三菱は、生産設備の償却を42機で行う前提で割り当てているでしょう。
    追加生産分については、生産設備の償却費用が大きく減るので、価格は下がると思われます。
    その辺りを勘案して、議論する必要があると考えます。

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    1. そうですね。
      生産設備などの償却の問題もあるので、あの価格が果たして正しいのか?という点については、確かに確認しなければならない点だと思います。
      その辺りも含めて検証するのでしょうが、生産の速度なども加味して欲しいですね。早く調達できるのであれば、多少割高でも……。

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  3. まぁ、F-4EJ改の置換だけでなく、寿命が近いF-2の後継問題もありますからね。
    そいうえば、T-4もそろそろ後継が必要なんじゃ……航空事情はかなり危機的な気が

    繋ぎで米国で退役するF-15Cを買え、みたいな意見もネット界隈ではありますが。F-15Eやそもそも採用実績のないF-15SEよりは現実的だとも思いますが……どうなんでしょうねぇ
    i-3はまだ構想にすら至らず、予算もついてない。既に採用したという意味でF-35の追加で数を補うのは理にかなってはいますね。ただ順番待ちの状況に割り込んで買えるの?と言う点が疑問ですが。

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    1. F-2もそうですが、T-4は議論にすら上らない気がします。少なくともニュースになったのは見たことがありませんよ。

      個人的にはF-15Eの導入というのはアリだと思います。
      或いは、否定されましたがF/A-18E/F辺りはありかもしれません。「今さら」という気はするんですけどねー。

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  4. 別件ですが、ロシアの新空母計画「プロジェクト23000E シトルム」カタパルトとスキージャンプ併用、どっかで見たような。
    あ、中国は設計図を買ったのか?

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    1. ロシアの新空母計画ですか。
      あれって、本当に作れるんですかねぇ?ロシアは結構貧乏ですからねぇ。

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