モルディブで非常事態宣言

モルディブ……。

モルディブで非常事態宣言、元大統領逮捕 政治混迷深まる

2/6(火) 8:49配信
【AFP=時事】観光地として有名なインド洋の島国モルディブのアブドラ・ヤミーン(Abdulla Yameen)大統領は5日、15日間の非常事態宣言を発令した。重武装した軍の部隊が最高裁に突入し元大統領が逮捕されるなど、同国では政治危機が深まっている。
なにやらきな臭い感じになっているな。

ヤーミン大統領

高級リゾート地として知られるモルディブだが、ちょっと大変なことになっているようだ。
モルディブは、インドの目と鼻の先に位置する島国ではあるが、2003年頃迄は政党政治が行われていなかった。1968年頃から共和制に移行され、第二共和制を敷いている「共和国」である。
ただ、議会はあれど与党の独占状態だった時期が長く、2004年に民主化運動が起こるまではまともな野党が存在しなかったという状況だった。

2003年に、モルディブ民主党が結成され、与党は新党モルディブ人民党となり、その後、政党政治体制に移行しつつある、というのが表向きの話。
なお、モルディブ民主党は、2008年にモハメド・ナシード氏を大統領候補に立て、マウムーン・アブドル・ガユーム氏率いるモルディブ人民党を破って大統領に選出される運びとなる。ただ、2012年には事実上のクーデターが発生し、ナシード氏は大統領を辞任している。
この記事で紹介した「元大統領」がナシード氏その人である。
そして、そのナシード氏が何を告発したのか?というと、支那に土地が奪われつつあるという、モルディブの実態である。

ナシード氏失脚後に現れた大統領は、モハメド・ワヒード・ハサン氏だが、この人はナシード政権時代に副大統領だったために自動昇格した人物で、ナシード氏の大統領任期を全うする2013年11月11日まで、そして、選挙の影響で6日延長して大統領の職務を執行している。
ただし、大統領選挙の最中である11月15日に逃げるようにシンガポールへ出国している。

その後、大統領職に就いたのが、現職大統領のアブドゥラ・ヤーミン氏だ。

非常事態宣言のモルディブ ガユーム元大統領も逮捕され混乱拡大 

2018.2.6 13:08
【ニューデリー=森浩】インド洋の島嶼(とうしょ)国モルディブのヤミーン大統領は5日夜、15日間の非常事態を宣言した。AP通信などが伝えた。最高裁による政治犯の釈放命令を政権側が拒否した結果、抗議活動が相次ぐなど混乱が起きていたため。非常事態宣言後には、最高裁判事やヤミーン氏と対立していたガユーム元大統領も逮捕され、混乱は拡大している。
この大統領が如何なる人物か、という話をする前に、何が起こったかという話をしておこう。非常事態宣言を出した背景に、元大統領のガユーム氏が逮捕される事態がある。
 モルディブ最高裁は1日、ヤミーン政権が摘発した政治犯9人について「政治的動機に基づく逮捕だ」などとして釈放を命じたほか、政界を追放された国会議員12人の復権も合わせて求めた。
このヤーミン氏は、国内の敵対勢力を次々と逮捕。
モルディブの最高裁は、「流石に無いわー」と、釈放を命じたのだが、ヤーミン氏はこれに応じない姿勢を示している。
政府は「国家の安全と公益を侵害するものだ」などとして、判決に応じない姿勢を見せている。政治犯釈放で今年中に予定される大統領選への影響を懸念しているほか、12人の国会議員が復帰すれば与党モルディブ進歩党が過半数を割り込む可能性があるためだ。
政府と司法が対立する構図になっているが、一体何が起こっているというのか。

さて、で、ヤーミン氏はどんな立場の人間なのか、という話を少々していこう。

元独裁指導者の後継勝利 モルディブ大統領選

2013/11/17付
【ニューデリー共同】インド洋の島しょ国モルディブで16日に行われた大統領選の決選投票について、選挙管理委員会は17日、長期独裁体制を敷いた元大統領の後継者の国会議員アブドラ・ヤミーン氏(54)が、ナシード前大統領(46)を破り勝利したと発表した。
~~略~~
 今月9日の第1回投票では、昨年2月の軍と警察のクーデターで失脚したナシード氏が首位だった。しかし、2位だったヤミーン氏は3位の候補者の支持を取り付け、ワヒード大統領の支持層も含めた「反ナシード票」をまとめて決選で逆転した。
 ヤミーン氏は30年にわたり独裁体制を敷いたガユーム元大統領の異母弟。ガユーム氏は2008年の初の民主的な大統領選でナシード氏に敗れたが、今回の選挙でヤミーン氏を全面的に支えた。


これが、大統領当選時の報道なのだが、ヤーミン氏は実はガユーム氏の異母兄弟であり、事実上の後継者であると目されていた。選挙の際にはガユーム氏がヤーミン氏の全面的なバックアップをやっていたと。

まあ、今回、その異母兄弟をヤーミン氏は逮捕させちゃうんだけどね。
で、このヤーミン氏、何度か暗殺されかかっている。

モルディブで副大統領逮捕 大統領暗殺未遂の容疑

2015年10月25日 12:59 発信地:マレ/モルディブ
【10月25日 AFP】インド洋の島国モルディブの政府は24日、アブドラ・ヤミーン(Abdulla Yameen)大統領のスピードボートに爆弾が仕掛けられた同大統領暗殺未遂事件に関与した疑いでアハメド・アディーブ(Ahmed Adeeb)副大統領(33)を逮捕したと発表した。
 アディーブ副大統領は24日正午(日本時間午後4時)頃、投資フォーラムに出席するため訪れていた中国からシンガポール経由で帰国したモルディブ国際空港で身柄を拘束され、そのままドゥー二ドゥー(Dhoonidhoo)刑務所島に連行された。

なんと、2015年には副大統領が逮捕されている。ボートに爆弾を仕掛けた黒幕として、らしい。

モルディブで非常事態宣言、「治安上の脅威」に対処

2015.11.05 Thu posted at 11:56 JST
(CNN) モルディブ外務省は4日、同国政府が30日間の非常事態を宣言したと発表した。2日前には大統領官邸近くで自動車に仕掛けられた爆発物が見つかっており、治安上の脅威に対応するための措置としている。
自動車の爆発物は遠隔爆破装置が取り付けられた状態で発見され、治安部隊が2日に不発処理をした。

しかし、その翌月には車に仕掛けられた爆発物が見つかっている。逮捕された副大統領派冤罪なんじゃ無いかな?と、思う訳だが……。

共通した事項は、ヤーミン氏が政敵になり得る政治家などを次々と攻撃しているという点だ。

さらに注目すべきニュースがこちら。

モルディブが外国人に土地所有認める、中国の基地建設に懸念

2015年7月24日 13:32 発信地:コロンボ/スリランカ
【7月24日 AFP】インド洋(Indian Ocean)の島国モルディブで23日、外国人の土地所有を認める憲法修正案をアブドラ・ヤミーン(Abdulla Yameen)大統領が承認した。これを受け、中国がインド洋の要所に位置するモルディブで積極的な土地買収を進めるのではないかとの懸念が出ている。
それともう1つ。

楽園モルディブに迫る中国「支配」のワナ (グローバルViews)
 ニューデリー支局 黒沼勇史

2018/1/15 6:50
議会では軍が野党議員を締め出し、公道では野党政治家が頭部をナイフで貫かれ、犯人は証拠不十分で釈放される。エメラルドグリーンの海のリゾート地で知られるモルディブでは今、軍と司法を掌握する大統領が強権を強める一方、庶民は口をつぐみ、民主制が崩れつつある。そのインド洋の島国が昨年12月、中国と自由貿易協定(FTA)を結んだ。
もう、おわかりだろう。
前回の記事との関連も考えて頂ければ、ヤーミン氏のバックに支那がついていて、支那への利益供与を図り、売国政策を推し進めていることは明白だ。

そもそも、2013年の大統領選挙にしても、選挙はナシード氏が勝利していたのだが、最高裁判所の判断で選挙結果が無効とされ、再度行われた投票でナシード氏が敗れている。
ハサン氏が大統領任期を延期せざるを得なかった、そして、選挙結果を受ける前に、さっさと他国に逃れるしか無かった理由が分かろうというものである。
 ヤミーン大統領は大統領に就任した2013年以降、敵対する政治勢力のほぼ全員を収監するなど、何年にもわたって反体制派の取り締まりを続けており、モルディブの高級観光リゾート地としてのイメージを傷つけてきていた。
冒頭のニュースはこんな感じのコメントを付けているが、モルディブで起こっている事は、支那の関与による国の乗っ取りである。



なかなか凄いことになっているようだが、他国のことだけに冷静に見守るしか無い。

ただ、似たような事が朝鮮半島でも起こりつつある事を考えると、気が気では無い。
流石に構図は違って、北朝鮮も韓国も支那に侵略されるような状況では無いし、韓国大統領のムン君は従北派であり、親支那だけれど支那に蔑ろにされている状況だ。しかし、韓国が北朝鮮に飲まれれば、支那としては願ったりの状況になるだろう。ゆくゆくは、半島も支那の手中に収める積もりだろうからだ。

若干、支那陰謀説的な流れになってしまったが、モルディブの方は既に裏付けのある話。日本として何ができるのかは、考えていかねばならないだろう。


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