原子力空母を計画する支那、攻撃型を否定する日本

なんだかなぁと、思う。

首相“攻撃型空母不保持は不変 装備拡張の研究は当然”

2月28日 16時23分
安倍総理大臣は、衆議院財務金融委員会で、自衛隊の護衛艦の空母への改修を具体的に検討したことはなく、攻撃型空母の保持は許されないという政府の見解に変わりはないとする一方、装備の拡張に関する調査や研究を行うのは当然だという認識を示しました。
国会でこんなトンチンカンな質疑が行われるのはいつもの事なのだが、自民党も共産党もこんなアホな話をするくらいなら、もっと建設的な話をしろよ。
いずも型護衛艦

日本の自衛隊が空母に準ずる艦船を持っているのは事実であるが、昨今、このいずも型を空母とする話が持ち上がっている。
護衛艦「いずも」が出来上がる前からそんなうわさはあって、そもそもこのいずも型護衛艦はF-35Bを搭載する前提で設計されたという噂もある。
しかし、その後もそうした話は出たり消えたり。
去年の年末にも大騒ぎしていたが、はっきりいって「いずも」を空母にできるかできないか、という話はわりとどうでも良い話である。



それよりもこちらのニュースが気になった。

原子力空母を計画 中国国有造船大手

2018/2/28 21:44
【北京=多部田俊輔】中国国有で艦艇建造などを手掛ける中国船舶重工集団は28日までに、今後の目標を定めた「綱要」に原子力空母の開発計画を明記した。中国が原子力空母の開発計画を明らかにしたのは初めて。習近平(シー・ジンピン)最高指導部が布石を打つ「海洋強国」の確立に向けた一環とみられる。

日本は空母を保有する気か・・・「わが国の空母に挑戦する気か?」=中国

2018-02-21 05:12

 2017年末に海上自衛隊のいずも型護衛艦の空母化が検討され始めたと報じられたが、この報道は中国で非常に大きな関心を呼び、日本の空母保有に対して懸念の声が高まった。なかには日本が空母を保有することは「中国の空母に対する挑戦である」という声も存在する。

ついに、原子力空母まで建造を計画し始めた支那だが、現状ではこんな感じの構成になっている。
<空母>
  • 001型航空母艦「遼寧」 53,000t : 2012年就役
  • 001A型航空母艦「山東?」 70,000t :2018年就役予定
  • 002型航空母艦 : 2015年より建造開始、就役時期未定
  • 003型航空母艦 : 2017年に建造されているという噂が出ている
  • 004型航空母艦 : 原子力空母となる噂あり
  • 005型航空母艦 : 原子力空母となる噂あり
<イージス艦>
  • 052A型駆逐艦 : 4,800t 2隻
  • 052B型駆逐艦 : 6,600t 2隻
  • 052C型駆逐艦 : 7,000t? 6隻
  • 052D型駆逐艦 : 7,000t? 6隻+7隻(予定)
  • 055型駆逐艦 : 12,000t 5隻+1隻
<潜水艦>
  • 091型原子力潜水艦(漢級) : 5,500t 3隻
  • 092型原子力潜水艦(夏級) : 7,000t 1隻
  • 093型原子力潜水艦(商級) : 6,000 ~ 7,000t 2隻
  • 094型原子力潜水艦(晋級) : 12,000t 4隻
  • 032型通常動力潜水艦(清型) : 4,000t 1隻
  • 035型潜水艦(明型) : 2,113t 21隻
  • 039A型潜水艦(宋型) : 2,286t 14隻
  • 039A型潜水艦(元型) : 2,000t 12隻
こんな感じで、空母打撃群を構成する為には少々戦力的に足りないものの、日本を脅かすような巨大な海軍力を保有していることに疑いは無い。
中華イージスと揶揄される052型系駆逐艦は現状で12隻程が戦力としてカウントできると言われているが、数年以内に20隻体制を整えるとのこと。052型系駆逐艦の実力が何処までなのかは知らないけれど、数は脅威である。

潜水艦の実力も疑問視されるものの、それなりの数を保有していて、2030年までに99隻の潜水艦を揃えるだろうという分析もあるらしく、現在の推定は新型が44隻だと言われている。上のリストは旧型も含む上で、ロシアのキロ級を記載していないので、数が合わないのは申し訳無いのだが、沢山潜水艦を保有しているということが分かれば良い。
その実力は何処までか?という点は不明ではあるが、やはり数は脅威である。

早い話、日本の国会では、「空母を作るのはけしからん」「いえ、攻撃型の空母は保有しません」という意味不明の議論をやっているが、現実では支那が海洋進出可能な空母打撃群を着々と構築しつつあるのである。政治家であれば、理想だけでは無く現実にも目を向けて頂きたい。

もちろん、日本が支那に対抗するために空母を保有する必要があるのか?という議論は必要だとは思うが、その前に、「他国を攻撃できる戦力を保有しません」「専守防衛を堅持します」というアホなスタンスは、今すぐ捨てるべきである。

現実的なことを考えれば、まずは地対艦ミサイル部隊の充実をやらねばならないと思う。
よって、昨日触れた記事は日本の防衛にとっては非常に重要な意味を持つ。

しかし、いずれはソレだけでは不十分という話になってきて、そうなったときに「空母が必要か?」という議論は出てくると思う。
対費用効果を考えると、現在の防衛費ではとてもとても賄えない空母維持費をどうやって捻出する積もりなのか?という話になる。GDP1%枠などというアホな事を言っている時代はもう終わっているので、この辺りも考え直さねばならない。

そしてコメントにも頂いた気はするのだけれど、空母はそもそも「攻撃型」とは「防御型」とか分類することはナンセンスなのである。だって、アメリカの空母ですら、単独での攻撃力は殆ど保有していないのだから。
兵装
・ファランクスCIWS 3基
・ESSM短SAM8連装発射機 2基
・RAM近SAM21連装発射機 2基
これ、アメリカの最新型の空母「ジェネラル・R・フォード」の兵装なのだが、ファランクスを始め、対空兵器がちょこっと積んである程度。
空母を「単独航行させるなんてあり得ない」と言われる所以である。
一方で、安倍総理大臣は「今後の防衛力の在り方は、さまざまな検討を不断に行っており、護衛艦の航空機運用の能力向上にかかる調査・研究も途上だ。現在保有している装備の今後の拡張性に関する客観的なデータを把握したり、現在保有していない装備の運用可能性を調査するなど、基礎的な調査・研究を行うことは当然だ」と述べました。
安倍氏は、「調査・研究はやるよ」と言っているが、まあ、それは当然の話なんだけれども、「攻撃型」云々といっている時点でどうかと思う。
知ってて言っているんだろうけど。


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コメント

  1. 仮に、空母を持ったとしても“侵略”に使わなければよいだけ・・・・のような気がします。法整備は勿論必要不可欠ですが、今の国会やお花畑の日本人を観ていると“なんだかなぁ”と。苦言失礼しました。
    元第一〇挺より。

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    1. 「使われる可能性がある」という理屈で憲法で縛るというのはおかしいのですよね。
      そういう話が一切通用しないのがパヨクなのですが。

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  2. 水陸機動団の編成で、いずも型やひゅうが型をドック型に改修か或いは新造か、いずれにしても島嶼防衛に揚陸艦が必要なのは自明で、オスプレイと同時にF-35Bの運用を探るのは当然の成り行きだと思います。そもそも海兵隊仕様ですし攻撃力以外にデータリンクシステムとステルス性を活かして目標を正確に母艦に伝える高性能な偵察機としての能力は貴重な戦力ですから。

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    1. 島嶼部の防衛というのは、かなりクリティカルな話。
      これから増強していくという話ですが、水陸両用車にしてもミサイルにしても、それだけでは足りない話で、F-35Bはきっと欲しいアイテムの1つなんだと思います。
      ただ、あれ、1機や2機では話にならないんですよね……。だいたい、F-35Bは誰が操縦するのか、という話。これからパイロットを養成するにしても、時間のかかる話。10年20年のロングスパンで考えていかなければならない世界なのですが、そこまで支那は黙ってはいないでしょうね。

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    2. おっしゃる通りなのですが、中国が黙っているか否かはどうでも良くて、日本があることを想定して運用を探ること自体が抑止力として重要では無いでしょうか?X-2にしても日本版トマホークにしても、勿論配備が早いに越したことはないのですが、本気である事を内外にアピールする事も重要な戦略だと思います。

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    3. 連投すいません。
      F-2後継機の国産は断念するとの報道が有り、X-2がF-3になる事は無いようです。ただ、材料技術・エンジン設計・スマートスキンセンサー・その他設計のコンセプト等、元来技術実証機であるX-2飛行試験のデータは後に繋がるでしょうし、続ける、考えている事が戦略の一つだと云う事に変わりはないと思います。

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    4. お返事をする前に、次期戦闘機の開発に関する記事を書いていたので、色々と話が錯綜してしまいますが、まずは1つお詫びを。
      「そこまで支那は黙ってはいない」と表現しましたが、支那が自衛隊へのF-35Bの導入と運用までの準備を待ってくれないという趣旨でした。言葉足らずで申し訳ありません。

      というわけで、ご指摘頂いたX-2や日本版トマホークの開発をする必要性がある点については同意いたします。
      あと、本日の記事にも書いたのですが、今回のF2後継機の国産化、というのはスケジュール的に間に合わないという感じで防衛省が考えているのだと思われます。そういう意味では一番妥当な選択肢は、F-35Aの追加購入という発想でしょうね。

      X-2で得られたデータは別途F-3開発には利用するのでしょう。本日の記事には、そうした視点を盛り込んではおらず、あくまでとりあえずは国産化を目指した方が良いとの主張をしましたが、それには時間が必要なのも事実。そして、F2退役もそれを待ってはくれないでしょう。防衛省は現実的な選択肢を模索している真っ最中なのでしょうな。

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