日米首脳会談の裏で行われるロシアとの駆け引き

裏というのが適切なのかはちょっと悩ましいが、まあ、注目度としては、日米首脳会談よりもずっと細やかなように思う。

<日露戦略対話>2国間問題や北朝鮮情勢など協議

4/19(木) 19:17配信
 【モスクワ大前仁】日露外務次官による戦略対話が19日、モスクワのロシア外務省で開かれ、平和条約問題を柱とした2国間問題や北朝鮮情勢などを協議した。
日本とロシアとの間では、外務次官級の協議と言うことだが、このタイミングだからこそという部分も大きい様に思う。
予定としては、5月末には日露首脳会談が行われる運びになるはずだ。
 協議には秋葉剛男外務事務次官とチトフ露第1外務次官が出席。安倍晋三首相が5月末にロシアを訪れ、プーチン大統領との会談を予定していることから、北方領土における共同経済活動の実現に向けた協議を進めることを確認したとみられる。
当然、日本とロシアとの間には、平和条約が未だに結ばれていない状態である為、これを結ぶことが前提であるが、ご存じのようにその前提になっているのが北方領土問題である。

北方領土

1973年の日ソ共同声明において、当時、日本の首相であった田中角栄と、当時、ソ連の最高指導者であったブレジネフが「北方領土問題を解決した後、平和条約を結ぶ」と、していた。
その後、ソビエト崩壊(1991年)を迎えた際に、千載一遇のチャンスであったにも関わらず、そのまま北方領土問題はロシアに引き継がれてしまった。
あろう事か、1993年には当時、日本の首相であった細川護煕と、ロシアの最高指導者であったエリツィンが再度、「北方四島の島名を列挙した上で北方領土問題をその帰属に関する問題を解決した上で平和条約を早期に締結する」と、日露共同文書を発表し、現在に至るわけだ。

しかし北方領土は、1945年8月11日から南樺太に侵攻したソ連軍によって1945年9月1日までに択捉・国後・色丹島が占領され、歯舞群島は9月3日から5日にかけて占領されることで、日本の支配を失った地域である。

日本は、1945年8月15日に敗戦を受け入れ、9月2日に降伏文書に調印するまで、これに対抗する手段を持たなかった。
言ってみれば、どさくさに紛れて奪われた土地なのである。

ソ連側の主張としては、1945年8月8日に対日宣戦布告を行っているため、1946年まで有効のはずだった日ソ中立条約(1941年締結)は破棄された、としている。ただ、この主張は、ポツダム会議(1945年7月17日)にソ連から日ソ中立条約の残存期間中であることを理由に、アメリカと他の連合国がソ連政府に対日参戦の要請文書を出すことを求め、これをアメリカに拒否されていたことを考えると少々無理がある。

そんな経緯のある北方領土なのだが、外務次官級の協議が行われるにあたって、ロシアの軍事演習が行われている。

北方領土の軍事演習、日本が抗議 菅長官

2018/4/19 13:36
菅義偉官房長官は19日の記者会見で、ロシア軍が18日に北方領土を含むクリール諸島で軍事演習を始めたことを受け、ロシアに抗議したと明らかにした。ロシア側に外交ルートを通じ「北方四島におけるロシア軍による軍備の強化は、我が国の立場に相いれない」と伝えたという。
日本はこれに抗議はしているが、効果があるとも思えない。

そんな訳で、日ロ平和条約への道のりは非常に険しいのだが、その一方で、南北首脳会談や半島有事への態度確認など、やることは山積みである。
また南北首脳会談(27日)や、6月初旬までに開かれる米朝首脳会談、シリア問題などについて意見交換した模様だ。
この話は、アメリカで安倍氏がトランプ氏と行っている内容とほぼ同じ。つまり、この外務次官級の協議は非常に難しい舵取りを迫られているのである。

もちろん、日米首脳会談の成果にも直接影響を受けるだけに、ロシアとしても慎重な態度を崩さずにいるのだろう。



こうした、日本にとっても非常に重要で難しい局面にあるにも関わらず……。

トランプ氏に押し切られ、出し抜かれ…首相、乏しい成果

2018年4月19日09時33分
 米フロリダ州のトランプ米大統領の別荘地を訪問中の安倍晋三首相は18日(日本時間19日)、日米首脳会談の2日目に臨んだ。日本との貿易不均衡に不満を募らすトランプ氏が、二国間の自由貿易協定(FTA)の早期協議を強く迫り、首相も通商問題を二国間で協議する新たな枠組みを設置することで合意した。
モリカケ+日報、セクハラで大フィーバーの朝日新聞などは、こんなタイトルを書いて大喜びである。
安倍氏が失敗することがそんなに嬉しいのかっ!!

日本にとって重要な局面であるこの日米首脳会談は、何が何でも成功裏に終わって貰わねば、半島有事や支那情勢を踏まえて非常にマズい状況に陥るリスクがあるのだ。

なお、この会談が失敗だったか?というとその内容を分析できていないために何とも評価しかねるところだが、以下の点が確認出来たことは良かったと思っている。
  • 北朝鮮に対して要求すべき部分は、断固とした姿勢で要求する
  • 拉致問題にも積極的に対処する
  • 北朝鮮に対しては協調して圧力をかけ続ける
  • 北朝鮮の非核化を推進する
この他にも、成果が無ければ途中退出するというような発言もトランプ氏から出ている事を考えると、かなり強気で米朝首脳会談に臨む予定である事が伺える。

安倍氏が、どの部分を譲って、どの部分は押し通すのか?という点についてはまだ分析していないが、既にアメリカはCIAの長官であるマイク・ポンペオ氏を北朝鮮に派遣して北朝鮮との交渉に臨んでおり、ある程度の感触を掴んでいる可能性もあり、アメリカに一歩先を行かれたというのは事実であろうから、楽観視は出来そうに無いな。



ロシアとの本格的な交渉はこれからなのだろうけれど、それこそゼロ回答という可能性もあるので、なかなか一筋縄ではいかない。

しかし、これでも民主党政権の外交的自閉症モードの首相達を考えれば、本当に民主党政権が終わって良かったと、そう思える。
そして、際だっておかしな現在の報道体制と、空転国会を考えると、大きな仕事に挑んでいる安倍氏を応援してやれよと。自民党議員も情けない。
特に、石破!小泉!テメーらだよ!!後ろからバンバン撃ってるんじゃねーよ!!

なんでこんな状態なんだろうねぇ……。


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