南太平洋バヌアツに支那の軍事拠点

支那の軍事拠点は南シナ海の人工島だけに留まらず、オセアニアにも手を伸ばしはじめたようだ。断固として反対したいところ。

南太平洋バヌアツに中国軍事拠点か 太平洋で初の海外基地 豪紙が建設協議と報道

2018.4.10 20:04
豪有力紙シドニー・モーニング・ヘラルド(電子版)は10日までに、中国が南太平洋の島国バヌアツに軍事拠点を建設する事前協議を開始した、と伝えた。沿岸から2千キロに満たないバヌアツが中国軍の影響下に組み込まれれば、オーストラリアの安全保障環境が大きく変化する。豪州政府が、同盟国の米国などと高官レベルで協議を進めているという。
バヌアツ、どこ?と思う人も結構いると思うので、先ずは地図を。

バヌアツ

バヌアツは、パプアニューギニアとニューカレドニアの近くにある群島国家である。ノット威嚇にはフィジーやツバルがある。
イギリス連邦に属する国家で、共和制を敷いているのが特徴。イギリス連邦は、イギリスを含めて53カ国からなる割と緩い国家連合なので、色々な国が参加しているわけで。ちなみにオーストラリアもニュージーランドもパプアニューギニアもイギリス連邦に参加している国だ。
ニューカレドニアだけはフランスの海外領土という位置づけだ。

オセアニアにある国家は、こんな感じで過去の植民地政策の影響を受ける国が多いので、イギリス、フランス、アメリカの関連国という状況である。そこに支那が食い込んできたというのが今回のニュースの意味なのだと思う。

しかし、オーストラリアにしてみれば、こんな所に支那の基地が作られたらたまったものではないだろう。安全保障の観点から考えると、看過できる話では無いだろう。
この記事ではスリランカの話に触れているのだが、オーストラリアの土地も同じ目に遭っている。記事の中でも少し触れているけれど。

豪、中国企業に北部ダーウィンの港湾を99年間貸与 海兵隊駐留の米国は反発

2016.3.31 21:42
 米海兵隊が南シナ海をにらんで駐留するオーストラリア北部ダーウィンで、駐留拠点にほど近い港湾を中国企業に99年間貸与する契約が締結され、米国と同盟国の豪との関係が冷え込んでいる。「アジア重視」を唱えるオバマ米大統領にすれば顔に泥を塗られた形で、豪側に不満を表明。31日から米ワシントンで始まる「核安全保障サミット」で関係諸国との連携強化を目指すオバマ氏を横目に、中国が米国の同盟関係にくさびを打ち込んでいる。
これだ。

オーストラリアと支那は、一時期かなり近くなっていたが、政治的にも経済的にも支那と切り離せないような状況になっている。

豪州、中国人留学生ビジネスで1兆円収入 中国依存に警鐘

2018年03月28日 17時57分
オーストラリアでは現在、大学の大きな収入源となっている中国人留学生が激増している。彼らが大学に在籍することで毎年92億米ドル(約1兆円)もオーストラリア中央銀行の預金残高は増加するという。留学教育ビジネスは利益率が高い。しかし専門家は、中国政治経済への依存に繋がりかねないとリスクを警告する。
今になってこんな話が出てきているが、オーストラリアの大学が中国人留学生に汚染されている状況なので、この事態を改善するにはかなり時間がかかると思われる。

中国人観光客の増加、豪空港に恩恵

2018/04/11(水)
オーストラリア国内の各空港は今年も、中国人観光客の増加の恩恵を受けそうだ。インフラ・運輸・地域経済局(BITRE)の最新統計によると、今年1月までの1年間に国内の空港に到着した中国人の数は320万人で前年同期と比べて24.8%増加。昨年12月までの1年間の同28%増に続き、勢いを維持していることが示されている。9日付オーストラリアン・ファイナンシャル・レビューが伝えた。

豪、多文化主義の危機(中国化進む世界)

2018/3/29 2:00
各国から移民を受け入れ、様々な文化を尊重する「多文化主義」を掲げてきたオーストラリアが転機を迎えている。移民増加などを背景に中国の影響力が高まり、中国に対する疑心が強まっているのだ。

【経済】中国人留学生スパイの実態=元中国外交官

2018年04月04日09時48分
駐シドニー中国領事館元外交官・陳用林氏よれば、中国の在外公館(大使館・領事館)は、中国人留学生を操りスパイ活動を行わせ、海外の反体制派活動家を監視し、妨害活動を行っている。
今さら焦っても遅いのだ。



で、冒頭のニュースなのだが、バヌアツが軍事的に押さえられてしまうと、かなりヤバイ状況に陥る。

豪の次期潜水艦、基本デザインで合意

2017/10/31(火)
オーストラリアがフランスと共同で進める新型潜水艦12隻の建造計画で、艦体の全長、最大幅、水中排水量など、コンセプト・デザインで合意に達したことが分かった。30日付オーストラリアンが伝えた。
次期潜水艦の建造を急いでいるけれども、この潜水艦の選定にあたっても、かなりやらかしてしまったオーストラリア。現行のコリンズ級潜水艦がかなり評判が悪いことを考えると、急ぎたい気持ちは分かる。
ただ、オーストラリアはフランスに潜水艦の建造を依頼し、オーストラリア国内で潜水艦を建造できるような環境を整える話になっていたのだけれど、この選定の際には日本もエントリーしていたことはこのブログで言及している。

日本にとって潜水艦技術は虎の子。まさか外国に持ち出すというのは相当なリスクを覚悟する必要があるのだが、そのリスクを冒しても日本はオーストラリアの潜水艦建造計画にエントリーした。
理由は、防衛上の観点からいっても、オーストラリアが日本と組んでくれると言うことは非情に大きな意味があるからだ。結果、空振りに終わってしまったが……。

っと、話が逸れたが、この日本の決断の理由の一つが、対支那包囲網の完成なのである。
支那にとっては日本に先手を打たれることを防げることは意味がある。そして、バヌアツに基地ができれば支那の太平洋侵略計画にとって大きな意味を持つのである。

既にバヌアツに対して支那は巨額の設備投資を行って港湾施設を作ったとかなんとか。バヌアツとしても断りにくい話なんだろうけど、巨額の融資を行って資金回収の代わりに土地を取り上げるようなやり方を支那が進めている現状を考えると、そうなる前に留めるべきだったのだと思う。

このニュースはかなり大きく取り上げられてもイイと思うんだけど、軽く流されちゃったね。



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コメント

  1. この種の記事は何度か木霊様が書いてらっしゃる。
    それで過去ログを合わせて観てみると、なんか大東亜戦争当時の日本軍の配置に似てません?
    やっぱりシナは本気でアメリカから取る気なんですかね?
    あの国は独裁なんで、西側が出来ないような強引な手を使えますから、かえって正当な資本主義国より不況に強い。
    でも、拡大し続けないと倒れかねないですからね。
    そのうち、かつての我が国と同じ轍を踏むのでないすか?
    巻き込まれる側としては迷惑千万ですけど。

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    1. 大東亜共栄圏の話ですな。

      ただ、決定的に違うところは、支那は侵略を前提にしているのに対して、日本軍は共存を模索していた点でしょう。結果的には日本軍のやったことは、侵略と呼ばれてしまってはいますけれど、ね。

      独裁がこの件に関してどのように作用するかは分かりませんが、手を伸ばされる側からしてみると、支那が国内でやっている事を含めて考えても不安は大きいのでは無いかと思います。

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