インドネシア、支那の高速鉄道建設が遅すぎると不満

高速鉄道なのに「遅すぎる」とは如何に。

中国の高速鉄道外交に「難題」、インドネシアで「建設が遅すぎる」と批判の声=中国メディア

2018-04-06 10:12

 中国は国家戦略として高速鉄道の輸出を推進しており、日本をライバル視している。インドネシアの高速鉄道を巡っては、日本と受注合戦を繰り広げた結果、2015年に中国が受注を獲得したが、土地収用などが難航し完成がずれ込む見込みだ。

ところで、どれだけ遅れているかというと……。
インドネシア・西ジャワ州バンドン市のリドワン・カミル市長は、首都ジャカルタと同市を結ぶ高速鉄道計画について、完成が当初予定の2019年から20年にずれ込むとの見通しを明らかにした。
なんだ、1年しか遅れていないじゃん?

概略

このブログでもこの鉄道の話は色々やった。
実は日本が受注するはずだった高速鉄道が、突然参入してきた支那にかっさらわれちゃったという話だった。それも、入札価格がどうとかいう話だけでは無く、計画がそっくりだったという話や、僅か3ヶ月程度で見積もりまで出しちゃった辺り(日本は調査に数年かけている)も問題である。
そこいら辺りの事情は、リンク先で解説しているワケなんだけれども、インドネシアの高速鉄道計画を受注した支那は、インドネシアで工事は始めたんだけれども、思う様に進んでいないのが現状というのが、冒頭のニュースだ。



支那が、このインドネシア高速鉄道計画を受注出来た背景には、「2019年までに完成させるぜ!」と豪語した点が評価されたこともあるからだ。
実は、この計画が始まった時、インドネシアの大統領はユドヨノ氏だった。
スシロ・バンバン・ユドヨノ氏は、2004年から2014年までの10年の間、インドネシアの大統領をやっていた訳だが、この人、インドネシア陸軍出身の軍人である。なお、スシロ氏の前の大統領は、メガワティ・スティアワティ・スカルノプトゥリ氏でインドネシア空軍出身である。もちろん、両者ともに選挙で選ばれた。
そして、軍事的観点から見れば、インドネシアとしては支那にべったりよりもある程度、日本との関係を重視した方がメリットがあると判断していたようで、両者とも割と親日的な立ち位置だったようだ。

また、鉄道関係に関しては、インドネシアの鉄道黎明期から日本の技術導入によって発展した経緯があって、「日本に任せておけば」という空気はあったらしい。当然、そういう流れでインドネシア高速鉄道計画が持ち上がった。

ところが、2014年10月にインドネシア大統領に就任したジョコ・ウィドド氏は、割と支那に寛容な立場だったようで、更にこの計画の担当である国営企業相のリニ・スマルノ氏が強烈に支那案をプッシュした模様。
まあ、ジョコ氏は次の大統領選挙が2019年なので、ソレまでに実績が欲しいという事を考えてもいたようで。

中国高速鉄道、5月から工事本格化か

2018/04/06(金)
中国を訪問したインドネシアのリニ国営企業相は、同国の鉄道関係者と会談し、首都ジャカルタと西ジャワ州バンドンを結ぶ高速鉄道の工事が来月から本格化すると明言した。2016年1月に着工式が行われたものの、土地収用が進まないことと、それを理由とした中国側の融資が滞ったことで、工事は遅延しており、進ちょく率も5~10%程度にとどまっている。今回の訪中で、高速鉄道駅周辺の公共交通指向型都市開発(TOD)事業についても協議し、20年初めまでの完成を目指したい考えだ。
で、これは別の記事なのだが、現状は工事進捗率が10%なんだそうで。
総延長150kmもあるのに、1年や2年で高速鉄道ができるというのはとても信じられない話。同時並行的に全ての土地が買収されて、一斉に工事ができれば、或いはもっと工期短縮できるかも知れないけれども。
リニ国営企業相は声明で「5月から工事は加速し、同時にインドネシアへの技術移転と高速鉄道建設を通じた人材育成も進むはず」と指摘。土地収用については5月末までに完了できると強調した。さらに、「着工の前倒しに期待している」と述べ、特に工事の要所とされる21カ所については今月中に着工してほしいとの意向を伝えている。
ここでもリニ氏が脳天気なことを言っているが、そもそも支那はインドネシアに技術移転する気はあるのか、無いのか。
これまでの支那のやり方であれば、支那の技術者と支那の労働者が現地入りして、支那の資材を使って勝手に工事を進めるという形になるハズだ。ついでに、支那の労働者が暮らす街が出来上がって、最終的には工事が終わっても支那の支配地域になるという具合である。

まあ、インドネシアの現地の市長がこんな文句を言っているらしい。
 中国メディアの一点資訊は3日、中国の高速鉄道が難題に直面しているとする記事を掲載した。インドネシアの市長から「建設が遅すぎる」と責められているのだという。
でも、だから工事が早くなるなんて事は、あり得ない。

寧ろ、工事が途中で頓挫して永久に鉄道が完成しない可能性すらある。
実は、フィリピンでは、支那が南北通勤鉄道計画に手を挙げたにもかかわらず、工事が進まなかったという過去がある。

日本はフィリピンの鉄道整備を支援、中国の事後処理か

2015年11月20日
日本の安倍晋三内閣総理大臣は、フィリピンの首都マニラにおいてアキノ大統領と会談を行い、マニラ首都圏の鉄道整備の支援を行うことなどを目的とした「南北通勤鉄道計画(マロロスーツツバン)」計画に合意し、書簡の交換を行ったことを外務省は発表した。この計画は当初は中国政府がフィリピン政府に無償資金協力を申し出て支援していたが、度重なる建設中断などが発生していたため、実質的に凍結されていた。
お粗末な話だが、こんな話はベネズエラでもしたらしいし、メキシコでもやったらしい。
つまり、常習犯なのだ。

それぞれ事情は異なるようだが、支那に工事計画を完遂しようという気が無いのは事実。だから、このインドネシアの話もどうなることか。
今さら「遅すぎる」などというのは暢気な話で、むしろ10%も進んでいる!と喜ばなければならない話なのだ。


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