【朝鮮有事】蚊帳の外になった韓国

あまり騒ぐような事でもないかも知れないが、「蚊帳の外感」がより一層鮮明になったので、紹介しておこう。

北朝鮮の主張に同調=米韓軍事訓練を批判-中国

2018/05/16-20:41
 【北京時事】中国外務省の陸慷報道局長は16日の記者会見で、北朝鮮が米韓軍事訓練を理由に南北閣僚級会談を中止し、米朝首脳会談の取りやめも示唆したことを受けて「半島の(緊張)緩和の勢いを持続・強化するため、各国は互いに刺激して緊張を誘発する行動を避けるべきだ」と米韓に自制を促し、北朝鮮の主張に同調した。
まず、これが1つ。

韓国との対話困難=北朝鮮

5/17(木) 22:17配信
 【ソウル時事】朝鮮中央通信によると、北朝鮮の祖国平和統一委員会の李善権委員長は17日、米韓合同訓練に言及した上で、現状では韓国当局との対話は困難だと警告した。 
そして、もう1つがこれ。

簡単に整理すると、朝鮮戦争というのは未だに終結していない。
そして、朝鮮戦争の当事者は北朝鮮+支那、アメリカ+連合国であり、そこに当事者としての韓国は不在だ。残念な事に、停戦合意もまた韓国は不在であった。これもまた歴史的事実なのである。
未だに、韓国は戦時作戦統制権を有していない理由もその辺りに起因する。韓国が戦時作戦統制権を回復したとして、実質的に韓国軍を指揮統制して北朝鮮との戦争が行えないという側面ももちろんあるが、北朝鮮と韓国は、未だに戦争中であり停戦すら号いてきていない立場なのである。直ぐにでも戦争に発展する可能性が高いのだ。

もう一つ重要な点を指摘しておきたい。韓国にとっては、北朝鮮は「国家ではない」。日本にとってもアメリカにとっても北朝鮮は「国家ではない」というのが国としてのスタンスなのだ。
国際的に見ると、北朝鮮は立派な国家として認められている。これは、北朝鮮が国家として立派だと言うことを言っているのでは無く、国家の体をなしていると世界各国が認識していると意味なのだ。



そういった前提を踏まえた上で、支那が朝鮮有事に首を突っ込んでくることは、当然の成り行きなのである。

ただ、現実のものとして考えると、支那がこの朝鮮有事に首を突っ込めていなかった。
これは、習近平氏の失敗でもある。ハッキリ言って、習近平氏の外交手腕は愚劣であり、どれもこれも成功したとは言い難いのだ。それでも支那国内をまとめ上げている手腕はたいしたものではあるが、どうにもこの半島問題に首を突っ込みには役者が不足しているようだ。
しかし、そんな折りにこんな転機が支那に訪れる。
習近平氏にとっては好機であろう。
金正恩氏の外交的センスについては、敵ながら天晴れだと思う。少ないリソースを巧みに活用してアメリカと渡りを付けようと、色々画策する様は、ある意味日本も見習うべきである。しかし、アメリカに対峙するためには如何せん国力が足りないのである。
そこで、支那を頼ってしまったのだが、習近平氏にとってみれば、外交的失敗を回復するためのチャンスでもあろう。北朝鮮の実質的な軍部のトップが支那を複数回訪れていることを考えると、支那の軍事的オプションを朝鮮有事の時に「使える」と言ったからだと推察される。
アメリカに対して北朝鮮が居丈高に振る舞えるようになったのは、そうした背景があるのだと僕は読んでいる。

一方の、アメリカだが、こちらは色々織り込み済みだったようだ。
そしてこのようなアメリカの動きをサポートしているのが安倍氏だと思われる。何しろ、北朝鮮の外交手腕に対峙した当事者でもあり、かつ、今は日本のリーダーの立場にもある。北朝鮮がやってくるであろう対応は、既に分析が済んでいたと思うし、日本の持ちうる情報を分析した上でトランプ氏に方向性を示唆していたことは想像に難くない。



そうした状況下で、寂しい状況になっているのがムン君である。
もともと、上に言及したように今回の朝鮮半島の問題において韓国に当事者適格が無いことは明らかなのだが、ムン君の外交手腕もけっして褒められるようなものではなく、くわえてスタンスが北朝鮮寄りという事もあって、北朝鮮にしてみれば韓国は交渉相手ドコロか話し相手にすらならない

何しろ、韓国はアメリカからも嫌われ、日本からも外交的に敬遠されていて、立場的に支那に何か言えるような事もない。
つまり、今回の米朝首脳会談においてはなんの役にも立たないのである。言ってみれば、ムン君にとって現状はお手上げなのだ。
お手上げ
韓国との対話は困難、という冒頭に紹介したニュースは、北朝鮮の意味することが「韓国は話し相手にならない」という意味で言っていないことは承知している。
しかしながら、現実問題として、韓国と何か交渉した所で、あまり意味が無いのだ。

今後を見据えて、北朝鮮が韓国を取り込んでいくための布石を打つという意味では、色々とやれることはあるのだろうけれど、北朝鮮にとって韓国は取り込むだけのメリットのある国であるかどうか(北朝鮮も韓国政府を正統な政府と認めていないので、「国」と表現するのは語弊があるが)といえば、答えはNoだ。
韓国には資源が無く、技術も無い。

北朝鮮にとって、韓国の国土を得たところで、農地を拡大する程度の意味しか無いのかも知れない。まあ、今韓国が保有している軍事力を我が物にできれば、それなりのメリットがあるのかも知れないが、有効に使えないと分かっているものを手に入れたところで嬉しいかどうかは怪しい。



そんな訳で、まさに蚊帳の外になっているのは、当事者であるべき韓国だったりするのだが……。

蚊帳の外、孤立する日本/原因は安倍政権の対決姿勢維持

2018.05.18 (11:00)
朝鮮の主導的な措置により、朝鮮半島を取り巻く情勢は大きく転換した。4月の北南首脳会談に続き、6月12日にはシンガポールで朝米首脳会談が開催される。しかし、このような転換局面において、唯一、蚊帳の外に置かれているのが日本だ。
この記事、まるで日本のメディアのような記述がなされているが、驚くべき事に「朝鮮新報」という朝鮮系の新聞の記事である。
……正確に言うと、朝鮮総連の機関紙なので、ある意味日本の新聞と言えるのかも知れないが。

東洋経済の記事も引用しておこう。

日中韓会談、対北朝鮮で「蚊帳の外」の日本

主役は米朝、政局がらみで問われる安倍外交

2018年05月12日
大型連休後半にゴルフなどで英気を養った安倍晋三首相だが、連休明けは重要な首脳外交と再開国会での与野党攻防が複雑に絡み合う、慌ただしい1週間となった。19日ぶりの国会正常化と並行して、8日に李克強中国首相、9日に文在寅(ムン・ジェイン)韓国大統領がそれぞれ初来日し、同日、安倍首相を議長とする日中韓首脳会談が2年半ぶりに開催された。その一方で、10日には加計学園問題に絡む柳瀬唯夫元首相秘書官の国会招致が実施され、野党側の厳しい疑惑追及が政局の混迷に拍車をかけた。
こんな感じで、日本で行われた三ヶ国サミットを論評して「日本が蚊帳の外」だと論じている。でも、開催したのは東京なんだぜ?
仲間はずれ
確かに、左側には「影響力皆無」右側に「無能」を立たせてしまうと、真ん中の安倍氏は仲間はずれといえるかも知れない。

なんにせよ、6月12日までは刻一刻と状況がめまぐるしく入れ替わるので、日本として気が抜けない状況なのだが、韓国は蚊帳の外である。

で、じゃあ、韓国は何をやってくるかというと、日本を敵国認定して北朝鮮との歩調を揃えることなのだが……、まあ、ソレはいつもの事か。

こうした情報を日本のマスコミはあまり真剣に伝える気は無いらしい。

昨日、ニュースを見たら日大のニュースで大騒ぎだったのだけれど、アレ、別に騒ぐことか?選手が一人ルール違反したってだけだろう?
確かに危険な行為に違いないが、大学同士の交流戦での出来事をあそこまで時間を割いて騒ぐ神経がよく分からない。

後は、西城秀樹氏の訃報を特集していたが……。まあ、一時代を築いた人だからってのは分かるんだけどさ。



ランキングへの応援クリックよろしく!
にほんブログ村 ニュースブログ ニュース批評へ

コメント

  1.  文くんが「蚊帳の外」感を出してしまってはいけませんね。
    失敗国家には未だ遠い韓国ですが、ここは世界トップの失敗国家を見習うべきです。

     ベネズエラでは、20日に大統領選投票を控えています。
     既に主要な野党候補は逮捕するか殺しており、マドゥロの大勝利は確実です。
     更に勝利を確実なものとすべく、国民に様々の娯楽を提供しており、その締めくくりとして
    ・マラドーナに必勝のダンスを披露
    させています。
    動画URL
    http://www.ntn24america.com/america-latina/venezuela/asi-bailo-maradona-en-el-cierre-de-campana-de-maduro-en-caracas-88602
     母国アルゼンチンがIMFに駆け込む経済危機でも、チャベス政権時代からベネズエラより莫大な資金援助を受けているマラドーナには関係ありません。
     恩返しとばかりに、ベネズエラ国旗を手にして派手な(そして微妙な)ダンスを披露しています。
     現実には、世界経済から完全に「蚊帳の外」に置かれている両国ですが、そんなことを微塵も感じさせない陽気さです。

     文政権は、政敵である二人の大統領を既に逮捕するなど、野党幹部を全て抹殺したマドゥロ政権と、互角の力量があります。
     この積弊清算という名の政敵粛清を85%の国民が指示している点では、大半の国民が弾圧だとして反発しているベネズエラをはるかに上回るとさえ言えます。
     世界トップのベネズエラにも優る部分を持つ今の韓国に欠けているのは、会談拒否?とか小さなことでいちいち一喜一憂してしまうことです。
     国民が餓死しようが国がデフォルトしようが、気にせず陽気に踊るマドゥロとマラドーナのように、文くんと金正恩で共に踊れば、いつかきっとベネズエラやアルゼンチンを上回る国家になれると思います。

    返信削除
    返信
    1. ベネズエラ、凄い国ですねぇ……。
      韓国がそこまで吹っ切れるかどうかは分かりませんが、南北の関係を、南北それぞれが米朝首脳会談の駆け引き材料に使っていて、なかなか面白い構図になっています。
      韓国は米朝首脳会談に直接関係が無いのですが、漁夫の利に預かれるみたいな思想らしいですね。

      削除
  2. 八つ当たりなのか、韓国大統領府が朝日新聞を無期限の出禁にしたという話が……
    h ttp://www.sankei.com/world/news/180518/wor1805180046-n1.html

    まー、なんとも、カオス度合いがあちこちに波及してますねぇ

    返信削除
    返信
    1. 朝日新聞は八つ当たりを受けているというよりは、至極真っ当な対応をされたと言うべきかも知れません。
      「韓国政府が4月末に北朝鮮の核兵器や核物質を国外に搬出させる案を米国に提案していた」という内容は、出所の分からない怪しい情報のようで、これが事実にせよ事実で無いにせよ、他社が報じないようなネタである事は事実のようです。

      まあ、韓国の報道機関も北朝鮮から出禁になっているようで、哀愁が漂っていますが(笑)

      削除
  3. 下劣で下らないワイドショーが政治問題を扱わない事に感謝
    本来ワイドショーとは芸能を扱うもので政治を面白おかしく切り取ってコメンテーターが偏向を加える物では有りませんから
    所で今の放送業界にワイドショーとニュースの違いが有るのでしょうかね。個人的にはNHKも含め大きな違いを見付ける事が出来ませんが

    返信削除
    返信
    1. 政治ニュースをショーに仕立てているのはテレビ局の裁量の範囲なのかも知れませんが、事実の誤認が垂れ流される状況というのは何とも遺憾であります。

      最近、特にNHKが酷いという印象が強くなって、ニュース番組を見るのも敬遠しつつあるのですが、あれってわざとなんですかねぇ。

      削除

コメントを投稿

お気軽にコメントを!ハンドルネームは面倒でもお願いします。